ブログのPVが少ない古い記事(低品質な記事)をリライトする意味と意義。PVを改善させる方法とHowTo

僕は定期的に古い記事を修正したり、古くなった情報に新しい情報を追記したりして低品質な記事をリライト(再編集)してます。
何事もシンプルに、整理整頓しておくのがベスト、というのは言うまでもないですが今回は「古い記事(低品質記事)をリライトする意味と意義」についてゆるーくお話ししていきます。
PV(ページビュー)が全く伸びないというのは、根本的に記事の質が良くない or 記事の本数が足りない or ユーザーの求めている情報ではないのいずれかが原因となっている場合が多いですが、毎日更新! と決めて低品質な記事を量産するのもよくありません。
なんだかんだ月間20万PVを達成できたiyusuke.netやこれまで運営してきたサイト、サブブログ “geeksgeek" での経験上、記事の本数はそれほど関係ないように思いますし、時々古い記事をリライト(再編集)して低品質な記事を読者の役に立つ記事に改善していきましょう。
とりあえず、10PVの記事でも量産していればいずれ1日1万PVを超える……という考えはやめておきましょう。流行り廃りもありますし、たとえ10PVでも何もしなくてコンスタントに同じPVを稼ぎ続けるのは不可能です。
※この記事は2020年2月11日に公開した記事を加筆&修正したものです。最近はページスピードも評価に影響するようになりましたしユーザビリティも大事。最も大切なのがコンテンツというのは言うまでもないですが、ブログの表示速度は遅くないか、ユーザビリティを損なうデザインになっていないかもチェックしておきましょう。
ブログのPVが少ない古い記事(低品質な記事)をリライトする意味と意義。PVを改善させる方法とHowTo
さてさて、まずは"PVが少ない低品質記事を見つける方法" について見ていきましょう。
おそらく、多くの人がそうしているようにPVが少ない記事を見つける最善の方法はGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールです。
※ワードプレスなどの統計情報は、モバイル向けのAMPページが反映されないですし、その多くがPV程度しか把握できないため非推薦です。僕はJetpackの統計情報は「Jetpack>ダッシュボード > モジュール(最下部に表示されてます) > 統計情報」からオフにしてます。
ひとつずつ、さくっとご紹介していきますね。
GoogleアナリティクスでPVが少ない記事(低品質な記事)を見つける方法

Googleアナリティクスは、直帰率やセッション継続時間、ユーザー数、アクティブユーザーの動向などなど、HP/ブログを運営する上で最重要な様々な情報をオールインワンで管理できるGoogle純正ツールなのですが、PVが少ない記事を見つける際にもすごく役になってくれます。
僕もひたすらお世話になりまくりで、PVが少ないいわゆる “低品質な記事" は「行動 > サイトコンテンツ > すべてのページ」から見つけることができます。
サーチコンソールで低品質な記事を見つける方法

次に、GoogleサーチコンソールでPVが少ない記事(低品質な記事)を見つける方法について。
Googleアナリティクスがユーザーの行動や離脱率など、より具体的な数値からPVの少ない記事を見つけられるのに対して、こちらはGoogleさんからの評価が低い記事を見つけるのに適しています。
サーチコンソールは、「合計クリック数」「合計表示数」「平均CTR」「平均記載順位」の指標を簡単に確認することができるのですが、まずは、「ページ」のタブをクリックし、"記載順位(順位が低い順)" でソートして確認してみましょう。
すると、サーチエンジンにインデックスされている順位を確認することができるのですが、順位が50位以下でクリック数が1桁だったりすると、検索意図に合っていない内容か、もしくは、低品質な記事である可能性が高いわけです。
僕は順位30位前後、クリック数2桁を目安に記事を改善するようにしているのですが、目標は検索順位8位以内、クリック数3桁~4桁。※8位以内でGoogle検索の1ページ目から表示されるようになります。
もちろん、扱う記事のジャンルにもよりますし、一般論ではありますが……自分のブログで低品質な記事を見つける良い目安になるんじゃないかなぁと思います。Googleアナリティクスとサーチコンソールを活用し、PVが少ない低品質な記事を見つけていきましょう。
Chromeの拡張機能を活用する

僕はGoogleアナリティクスとサーチコンソール以外に、Google Chromeの拡張機能をいくつか活用しています。
Googleのウェブブラウザ “Chrome" は拡張機能を追加することができるのですが、この拡張機能を上手に活用することで、記事ごとの具体的な数値を知ることができるのです。
しかも、追加方法や使い方はめちゃ簡単なので、誰でも、どのブログ/HPでも、今すぐ使い始められます。
僕が記事のクリック数やページビューを把握するために活用しているChromeの拡張機能は、「Page Analytics」と「Google Analytics オプトアウトアドオン」の2つ。
- Page Analytics
- 記事ごとのPVやCTR、ユニークユーザー数や離脱率を把握することができます。
- Chromeの拡張機能であるため、データを確認したいページを開いてONにするだけの簡単仕様。
- Page Analyticsを追加すれば、即使い始められます。
- オプトアウトアドオン
- 自分のアクセスを除外してくれるAnalyticsアドオン。
- 自分の閲覧数を除外するため、より正確な数値を表示できるようになります。
- こちらもChromeに追加するだけでOKな簡単仕様。
いずれも無料ですし、Google アナリティクスのトラッキングコードが記載されているウェブページであれば利用することができるため、これらを活用しない手はありません。
※注意点は、AMPページのデータが反映されないというところ。とはいえ、Page Analyticsの情報は、PVが少ない記事を見つける上でとても良い指標になります。
Chromeの拡張機能を活用すれば、サーチコンソールやアナリティクスだけで管理するよりも作業効率は遥かにUP。
それぞれのツールに得意、不得意があるので、どれか一つで管理するのではなく、上手く組み合わせてPVの少ない記事(低品質な記事)を見つけましょう。
古い記事をリライトする意味と意義
ここからが本題。"古い記事(低品質な記事)をリライトする意味と意義" についてです。
まず、古い記事をリライトする最大の目的はブログ、もしくはHPの質を向上させるためですね。ページ単位ではなく、ブログやサイト全体の質を向上させることでPV(ページビュー)の増加し、多くの人に読んでもらえるようになるほか、結果的にユーザーの利便性や回遊率に繋がり、収益アップが期待できます。
※当然ながら、収益を向上させるにはCTR(クリック率)やCVR(コンバージョンレート、顧客転換率)などなど、様々な数値を最大化することも大切ですよ。
上記以外に、古い記事をリライトしていくことで得られるメリットとして分かりやすいのは、"記事を書く力の向上" なんじゃないかなぁと。
- PVが少ない記事をリライトする意味と意義
- ページの質、ブログ/HP全体の質の向上。
- ブログ全体の品質が向上し、Google検索で上位表示されやすくなる。
- 質が良くなり、PVが増加することで、収益もアップ。
- より多くの人に読んでもらえる。
- 記事を書く力、文章力が付く。
- 相乗効果で良いことだらけ。
インターネットが普及した現代だからこそ、可能になった “個人の意見を多くの人に向けて発信する" ということ 。
日本の人たち、果ては世界の人たちに自分の体験や意見、新しいことをシェアしたいからブログやHPで情報を発信している人が大半だと思うのですが、そもそも、"文章力" の無い人の記事は読んでいて説得力がないですし、読む側も集中して読むことが出来ないと僕は思うのです。
もちろん、読んでくれる人目線で書くことも大事。
古くなってしまった記事や低品質な記事に新しい情報を追加したり、文脈を修正したり、読みやすいように工夫したり、記事をリライト(再編集)して文章力を高め、モチベーションを上げていきましょう。
ブログの記事を書く時はE-A-Tを意識する
最後に、僕が意識していることについても触れておきますね。僕が意識していることは大きく分けて2つ。
読んでくれる人のこと、そして “E-A-T" です。いつでもどんな時でも “E-A-T"。とにもかくにも、"E-A-T" を意識しましょう。そうすれば、自ずと読者目線に立った良いブログ/HPになっていきます。
3.2 専門知識、権威、信頼性(E-A-T)
有益な目的を持つ他のすべてのページについて、専門知識の量、権威性、信頼性(E-A-T)はとても重要です。
General Guidelines 19ページ 3.2章
これは “心構え" よりもどちらかと言えば “記事を書く上での基本" みたいなこと。
僕は新しく記事を書く時や古い記事を修正する際、なによりもユーザーファーストと “E-A-T" を意識して構成や文脈を考えるようにしています。
(本音でいえばアンカー広告や全画面広告はユーザビリティを下げますし、サイトの速度も遅くなるので廃止したいところなのですが……びっくりするくらい収益が変わっちゃう)
古くなった情報を修正するのは当然ですが、似たような言葉や文脈が連なっていないか、読みにくくないか、情報・コンテンツは充実しているか。PVの少ない記事(低品質記事)は、このあたりをよく考えてリライトしていくといいかもしれません。
E-A-Tとは?
E-A-Tについて少ーしだけ補足を。E-A-Tとは……
- Expertise – 専門性
- Authoritativeness – 権威性
- Trustworthiness – 信頼性
上記3つ頭文字をとったもので、Googleさんが検索品質ガイドラインで定義しているサイト/ブログを評価する基準のひとつです。
要は、どれだけ読んでいる人の “為" になる記事になっているかを判断する基準ですね。
“Expertise – 専門性" に優れていれば、読者に役立つ情報を数多く発信することができますし、"Authoritativeness – 権威性" があれば「あ、あの人が書いた記事だ」と認知されやすくなります。
“Trustworthiness – 信頼性" については……言うまでもないですね。少し前にPS5のデマを流したサイトが話題になっていましたが、信頼性に欠ける記事はユーザーを混乱させるだけで、1ミリも読んで得することはありません。
記事を新しく書いたり、再編集する際、このE-A-Tを意識することで、品質を向上させ、より多くの人に読んでもらえる記事にグッと近づけることができます。
E-A-Tについて、もう少し詳しく知りたい人は、SEOラボさんの記事にも目を通しておくと良き。ものすごくためになります。
▶E-A-Tとは?SEOにおける重要性について – SEOラボ
ユーザーの検索意図をしっかり考える
それともうひとつ。新しく記事を書いたり、低品質な記事をリライトするときに意識したいのは「訪れたユーザーがどんな情報を求めているのか?」ということ。
ユーザーの検索意図をしっかりと考え、記事タイトルやH2タグ、文章を最適化していきましょう。
ユーザーの検索意図を考えた時によく行われるのが “ペルソナ" と呼ばれる仮想の人物を想定してその人向けに記事を書く……という方法なのですが、例えば、iPhoneの記事を書くとします。
その時に、その人は初めてiPhoneを使うのか、iPhoneの旧モデルからの買い替えなのか、学生なのか、社会人なのか、スマホでゲームをするのかなどなど、ほんと細かく設定して記事を書くんです。
僕は近い友人や家族に書く気持ちで記事を書いているのですが、これだと微妙な製品をおすすめしたりはしないですよね。つまり、そういうことです。
- ユーザーがどんな情報を求めてやってきたのかを考える。
- iPhoneが今すぐ必要な人か、ただ漠然と気になっている人か、1つのキーワードでも、想定される意図は膨大です。
- 適切で正しい情報を提供する。
- その記事で情報を網羅し、悩みを解決してあげる。
ユーザーの検索意図を考える上で意識するべきなのは、ざっくりと上記の4つ。これらを意識して記事を書くことで、次のアクションに移ってもらいやすくなります。
こうやって考えてみると分かりやすくないですか? ただ、網羅するといっても勘違いしてはいけないのは、むやみやたらに情報を詰め込んでただ長いだけの記事にしてはいけないということ。
これ、まとめサイトなんかでありがちのやつ。古い情報や新しい情報が混在していて、ユーザーをカオスに陥れるだけです。(今はもうなくなりましたが、Neverまとめは本当に訳に立たない記事が多かった)
必要ない情報はいりません。古い情報も必要ありません。そのあたりも意識してPVの少ない記事は徹底的に、常に、全力で改善していきましょう。
さぁ、ブログ運営を楽しんで
いかがでしたでしょうか、"PVが少ない記事(低品質記事)をリライトする意味と意義"。少しはお役に立てたかと思います。
iyusuke.netは、デジタルアーカイブとしていつまでも読まれ続けるテックブログを目指して運営しているのですが、その特性上、記事の修正・改善はほぼ毎日行っているんですよね。でも、これって自分のブログが大好きだからこそ続けることができると思うのです。
大好きだからこそ、自信があるからこそ多くの人に読んでもらいたい。そう思わないですか?
記事の修正や改善は大変な作業ですが、E-A-Tを意識し、ユーザーの役に立つ記事を書いていきましょう。廻り巡り、それが自分の “為" になります。
さぁ、ブログ運営を楽しんで!