安い今が買い時?予算25万円で考える”Intel Core i9 10900K+RTX3080″のほぼ最強自作PCの構成

2020年の後半は何かとAMDの"Ryzen 5000シリーズ"が話題になり、"RIPインテル"がSNSのトレンドになっていたのは記憶に新しいですが、自作PCを組むのなら…意外と今このタイミングで"Intel Core i9 10900k“もありなのでは? と。
当然、性能で言えばRyzen 5950Xが現時点で最強のゲーミングCPUってのは間違いありません。ゲーミング性能で見てもi9 10900kと比べて10~20fpsほど早いのは確か。でも、2021年1月現在、Ryzen 5950Xって最安値でも107,556円となかなか手が出しにくい価格なのです。
で、ですよ。ここにきて株を上げてきたのが"Intel Core i9 10900k"なんですけど、なんとリリース時の価格から1万円ほど安くなっていまして。
発売当初はその価格の高さから"中途半端"と言われていた"Core i9 10900k"ですが、2021年1月現在のAmazonでの価格は54,500円と大幅に安くなっているんですよね。(AMD人気に押されて価格が落ちている印象ありあり)
自作PCを組む予算は25万円。(PCのアップグレードでWindows OSが必要なかったり、グラボをRTX 3070に変更すると…20万円程度に抑えられるかもですよ)
最強クラスのシングルスレッド性能を誇り、10コア/20スレッド、オーバークロックで5GHz超えも狙えて…優れたゲーミング性能を誇る"Intel Core i9 10900k"が良い感じで買いやすいハイエンドCPUとなっているので、この機会に妄想を膨らませつつ、RTX 3080と組み合わせた自作PCの構成を考えてみましょう。
あくまでも"僕が選ぶなら"を基準にご紹介していこうと思うのですが、今、このタイミングでゲーミングPCを組もうと思っているブラザーは"Intel Core i9 10900k"も選択肢にどうぞ。
※2023/1/21 Update, 一部の情報を更新しました。今から自作PCを組むならOSはWindows11をどうぞ。
予算25万円!Intel Core i9 10900kの自作PCの構成

それじゃ、早速"Intel Core i9 10900k"で組む自作PCの構成を見ていこうかと思うのですが、その前に"Intel Core i9 10900k“についてさらっとおさらいです。
Intel Core i9 10900kは、i9 9900の後継モデルになる第10世代のインテルCPU。発売当初は"ゲーミング"を意識したプロモーションが行われていまして。
コア数は、前モデルの8コア/16スレッド → 10コア/20スレッドへググっと増加。最大クロック数は5.3GHzとゲーム用途だけでなくクリエイティブ用途でもがっつり活用できるCPUとして登場しました。
CPU | Intel Core i9 10900k |
世代 | 10th Comet lake S |
プロセス | 14nm+++ |
TIM(熱伝導体) | ソルダリング ※ダイの厚みを減らし、IHS(CPUの殻)が分厚くなった。 |
対応ソケット | LGA1200 |
対応チップセット | Intel 400シリーズ(Z490/H470/B460) |
コア数/スレッド数 | 10コア/20スレッド |
クロック数 | ベースクロック:3.70GHz ブーストクロック:5.30GHz |
対応メモリ | DDR4-2933 |
内蔵GPU | UHD 630 |
TDP | 125W |
価格(2021年1月) | Amazon:54,500円~58,000円 |
Intel Core i9 10900kの仕様やスペックについて抑えておきたいところはこんな感じで。
Intel CPUは第9世代から冷却効率の高い"ソルダリング(はんだ付け)"が採用されていたのですが、実は、第10世代のCPUはさらに冷却効率にもコミットされており、ヒートスプレッダを分厚くし、ダイを薄く設計することでCPU本体の熱が移動しやすく改善されています。
(つまり、これまでよりも冷えやすくなったということですね。Good)
Intel CPUではもう慣れっこなんですけど、対応ソケットが変更され"LGA1200“になったってのも大事なポイントです。※対応チップセットはIntel 400シリーズ(Z490/H470/B460)が必要。
さてさて、さくっとIntel Core i9 10900kについておさらいしたところで…次はおすすめのパーツ構成についてですね。組み合わせるグラボも悩むところなんですけど、25万円という潤沢な予算で自作PCを組む場合、グラボはRTX 3080がベターですよ、ブラザー。
おすすめパーツ構成(予算25万円)
名称 | 価格 | |
OS | Windows 11 Home | 17,926円 |
CPU | Intel Core i9 10900k | 54,500円 |
CPUクーラー | NZXT KRAKEN X63 | 17,302円 |
グラボ | ZOTAC RTX 3080 Trinitty | 97,529円 |
マザーボード | ASRock H470 Steel Legend | 16,479円 |
メモリ | Kingston HyperX 8GB×2 DDR4-2933 | 11,982円 |
電源 | Thermartake Toughpower Grand RGB 1200W | 21,763円 |
SSD1 | Samsung Evo Plus 500GB SSD | 11,494円 |
SSD2 | Samsung 860 Evo 1TB SSD | 10,490円 |
ケース | Thermaltake Core P3 TG | 11,782円 |
合計金額 | – | 271,247円 |
僕がじっくり考えて決めたIntel Core i9 10900k+RTX 3080の"ほぼ"最強自作PCの構成は上記の通り。
合計金額は271,247円と少々予算オーバーになってしまってますが…PCのアップグレードで新しい"PCケース"や"Windows OS"が必要なかったり、グラボをRTX3070に変更したり、大容量のSSDをHDDに変更するなど、ちょこっと節約してやれば、20万円程度に十分抑えられる構成です。
パーツ構成の補足とおさらい

さて、さらっと必要なパーツと金額についておさらいしたところで、ここからはパーツ構成についてもう少し補足を見ていきましょう。
初心者にも分かりやすいようにサクッとご紹介していこうと思うので、ぜひ目をとおしてもらえれば。
OS:Windows 11 Home

自作PCを組む場合、PCを動かすために必要なOS"Windows 11″は必須。
基本はWindows 11 Homeで問題ないのですが、Amazonや楽天で購入する場合は販売しているショップの確認もお忘れなく。(Amazonであれば"出荷元/販売元がAmazon"となっている商品を買うみたいな感じ)
安いものを選んで購入すると…自作PCのパーツ交換時(とくにマザーボードの換装)で認証が弾かれる"OEM版"だったり、特定のパーツとセットでしか認証できない"DSP版"だったり…苦戦すること間違いなしなので、Windows OSが必要な初心者のはパッケージ版がおすすめです。
もし、PCのアップグレードでOS必要ないよーって人は購入しなくてOK。大抵の場合、自作PCへ簡単にWindowsのライセンスを移動することができます。
CPU:Intel Core i9 10900k

今回の主役。Intel Core i9 10900kは結構価格が変動しているみたいなので…55,000円前後の時が買い時。スペックや性能について上述の通りなんですけど、今がほんと買い時です。
10コア/20スレッドで最強クラスのシングルスレッド性能を備えていますし、ゲーミングCPUとしての適性もばっちり。内蔵GPUに"UHD630″を備えているため、グラボも一緒に買うのはきついかも…って時もしばらくは映像出力を任せることもできます。

ただし、Core i9 10900kにCPUクーラーは付属しないので、しっかり冷却できる高性能な空冷クーラーや簡易水冷クーラーを別途用意しておきましょう。

NZXTの簡易水冷"KRAKEN"は僕も長年愛用しているのですが、動作音も静かで、トラブルも少なくめちゃおすすめ。NZXT KRAKENのほかには、冷却性能に定評があるNoctuaの空冷クーラーもおすすめです。ここはお好みでどうぞ。
マザーボード:ASrock H470 Steel Legend

マザーボードは、僕の中でぐいぐい来てるASRock の"H470 Steel Legend“をチョイス。ASRockのマザーボードは第10世代i5でサブPCを組んだ時に採用しているのですが、めっちゃ安定してて。UEFIも使いやすいのです。
ASRock SteelLegendシリーズは堅牢な素材で耐久性を高め、安定したコンポーネントと信頼性を実現したミドル帯のマザーボードですが、2.5GB/sのLANに対応していたり、USB 3.2 Gen2ポートを2基搭載していたり、PCIe 3.0 ×16スロットを2基搭載していたり、高品質のニチコン製12kブラックコンデンサを搭載していたり…上げるとキリがないくらいに価格以上に豪華なスペックを持っていまして。
2021年1月現在は発売直後よりも2,000円ほどお安くなっているのでコスパもよさげ。
ただ…ASRock H470 Steel Legendは、第10世代のIntel Coreシリーズであればどのグレードでも使用することができますが、Wi-Fi機能は搭載していないのでそこだけは要注意。
Wi-Fiが必要な場合はPCIe無線LANカードの増設も検討してみるといいかもですね。
メモリ:HeperX Predator 8GB×2 DDR4-2933

HyperXのメモリ"Predator RGB"は、僕が最近気になっているメモリなので…チョイス。様々なメディアの検証でも使用されており、Intel Core i9 10900kの相性は良さそうっていうのも理由です。
それと、普通にRGBライティングがカッコいい。価格も11,982円と買いやすいのもGoodです。容量は16GB(8GB×2)なので、ゲーミング用途であればこれで十分。
※2021年1月現在、需要の違いからDDR4-3200が安い傾向になるため、DDR4 3200を選ぶのも一つの手ですが…その場合はBIOSで2933MHzに変更したり、対応するマザーボードを選ぶ必要があります。
今回選んでいるマザーボード"ASRock H470 Steel Legend"が対応するメモリはDDR4-2933なので、メモリはDDR4-2933を選ぶのがベター。
グラボ:ZOTAC RTX 3080 Trinitty

グラボは2021年現在価格と性能のバランスに最も優れる"ZOTAC RTX 3080″で即決。
前モデルのハイエンド"RTX 2080 Ti"を凌駕する処理性能はもちろん、強化されたレイトレーシングの処理能力を活かし、現行のゲームをグイグイ動かすことができるポテンシャルを持っています。
(ちなみに、ZOTAC RTX 3080 TrinittyはRTX 3080を搭載するグラボの中でも最安値モデル。静音ファンではないですが、十分な冷却性能を誇り、オーバークロックでさらなる性能UPも目指せます)
ZOTAC RTX 3080 TrinityのAmazonでの参考価格は97,529円。もし、もう少し性能を落としてでも予算を抑えたい…ってブラザーは"ZOTAC RTX 3070 Twin Edge“も良い選択肢になるかもしれません。
※ZOTAC RTX 3070 Twin Edgeを選ぶ場合も価格には要注意。Amazonでの定価は69,800円です。8万円超えとかぼったくりよ。
電源:Thermaltake TOUGHPOWER GRAND RGB 1200W

このパーツ構成であれば、合計使用電力は"約580W"ほどなので…パフォーマンスを最大限に発揮するために推奨される倍ほどの容量"1200W"を選択しています。※ファンやディスクドライブ、SSDやHDDなどを考慮した合計電力が"580W"です。
Thermal TakeのGRAND RGBは"80OPLUS PLATINAUM認証"を取得しているため電力変換効率は常時90%前後と非常に優れていまして。ボタンで色を変更できるRGBライティングを搭載しているというのもゲーミングPCにうってつけですね。
僕もサーマルテイクの電源を愛用しているのですが、10年保証で安心して利用できるというのもGoodなポイントです。
この構成では推奨の電源容量が1200Wですが、システムを安定して動作させるためにも…ここをケチって価格を抑えるのはおすすめしません。
SSD:Samsung 970Evo Plus

SSDはOSのインストール用にM.2 SSDを。その他のゲームやアプリ、ファイル管理用にSSDやHDDを採用するのがコスト的にも、管理的にも、故障時のリスクヘッジにもおすすめです。
そうなると…Windows OSのインストール用としては"Samsung 970 EVO Plus 500GB"で決まりですね。容量はOSのみと割り切るなら250GBもおすすめです。
あとは必要に応じてSSDやHDDを揃えていきましょう。HDDはウエスタンデジタルの"WD Blue 4TB“が圧倒的におすすめです。8,980円とめちゃ買いやすい価格ですし。
ケース:Thermaltake P3 TG

ケースはZOTAC RTX 3080 Trinittyが収まるサイズなら何でもいいのですが…個人的におすすめしたいのがこいつ。
最近流行っているNZXT H510なんかのスタイリッシュに魅せるケースも素敵なんですけど…がっつり魅せるならこいつ以上に主張の強いケースはありません。
拡張性は十分以上。オープンフレームなので各パーツにアクセスしやすいというのもおすすめポイントで、掃除やメンテナンスも楽ちんです。

ただ…Thermaltake Core P3 TGのサイズは47×33.3×51.2cm、重さは11.3kgとデカいので……そこだけ要注意ですよ、ブラザー。
グラボはRTX 3080がベターだけど、買うタイミングに気を付けて
僕のおすすめグラボは最安値で10万円を切るRTX 3080搭載グラボ"Zotac RTX 3080 Trinitty“なんですけど…現在は馬鹿な業者どものせいで20万円に迫る、もしくは20万円を超えるぼったくり価格になっているため、買うタイミングには要注意。
ZOTAC RTX 3080 Trinittyの通常価格(最安値)は97,529円です。
ちなみに、20万円出せるぜ! って資金に潤沢なブラザーは"RTX 3090“を選んだほうが幸せになれますね。間違いなく現行のグラボでは最高クラスですし、少しでも高いフレームレートを追い求めるのであればRTX 3090をおすすめします。
ただ、数%のfpsの向上のために倍以上の価格を払う必要はあるのか? と聞かれると…僕は"NO"。多くの人におすすめするとしたらRTX 30シリーズの中でも性能と価格のバランスに優れる"RTX 3080″ですよ、ブラザー。

逆に、もう少しコストカットするのであれば…前世代のハイエンドRTX 2080Tiを超える性能を持つ"RTX 3070″なんかも買いです。RTX 3070もZOTACがベストバイ。
Intel Core i9 10900k+RTX 3080でどれくらい快適にゲームを遊べる?
最後におまけ。せっかくIntel Core i9+RTX 3080で組む自作PCの構成について一緒に考えたわけですし、どれくらいのフレームレートが出るのか? って気になりません?
めちゃ分かりやすい検証動画を見つけたので、気になるブラザーはこちらの動画にも目を通しておくといいかもです。
Intel Core i9 10900kとAMD Ryzen 5950Xのフレームレートを比較

ざっくりまとめてみたのですが…Intel Core i9 10900k+RTX 3080の自作PCで「どれくらいのフレームレートが出るのか?」の目安は上記のグラフの通り。
CodやBattlefieldⅤなんかのフレームレートが重要になるゲームでも"4k ウルトラ画質"で余裕の100fps超え。GTAⅤやFortnite、アサシンクリードオデッセイなんかのAAAタイトルは100fpsに一歩及ばずといった感じですが、これなら十分に100Hz対応ゲーミングモニターの性能を活かすことができますね。
最新のサイバーパンク2077など、非常に動作の重たいゲームもレイトレーシング+DLSSオンで美しいグラフィックを存分に楽しむことができるはずです。
予算は25万円。PCのアップグレードでCore i9 10900k+RTX 3080を考えている人はもう少し予算が抑えられるとは言え…なかなかに高い買い物なのは間違いなし。
でも、今のタイミングが買いやすいってのも間違いなしなので…ゲーミングPC組もうかな! ってブラザーは参考にどうぞ。おうち時間がマッハで強くなるはずです。