7.1chゲーミングヘッドセット「EKSA E900 Pro」をレビュー。音質も定位感も十分な性能でコスパがすごい

コスパの良さはガチ。
EKSAより、7.1サラウンドサウンドに対応するゲーミングヘッドセット「EKSA E900 Pro」をご提供頂いたので、デザインを眺めつつ、使用感や音質、音の定位感についてレビューをお届けです。
このヘッドセットは5,680円という買いやすい価格ながら、7.1chサラウンドサウンドに対応しているのが大きなトピックで、USBでも3.5mmイヤフォンジャックでも使用できる2in1。
PCで認識させるためには専用のドライバーを公式HPからダウンロードして入れる必要がありますが、7.1chサラウンドサウンドがネイティブで使用できるのも素敵ですね。PS4やPS5、XboxやNintendo Switchとの接続なら買ってすぐ使えるお手軽さ。
それじゃ、EKSA E900 Proのレビューをダダっといきましょう。今なら、Amazonで700円オフクーポンが配布されているのでお買い得ですよ、ブラザー。
高コスパな7.1chゲーミングヘッドセット「EKSA E900 Pro」をレビュー

EKSA E900 Proは、北米やアジア、ヨーロッパなどで展開しているオーディオブランド"EKSA“のミドルレンジ向けゲーミングヘッドセット。
#Tips |
EKSAはここ最近日本に参入してきたブランドですが、5年以上培ってきたオーディオ製作経験を活かし、コスパの高い製品を多数展開しています。ゲーミングヘッドセットのほか、イヤフォンやマウスといった製品もラインナップ。 |
EKSA E900 Proは5,680円という買いやすい価格ながら7.1chサラウンドサウンドに対応し、大口径の50mmネオジウムドライバーのおかげで音質にもしっかりコミット。
まずはEKSA E900 Proのデザインや付属品から見ていきましょう。
デザインや付属品をチェック

EKSA E900 Proのデザインはこんな感じ。ブラックとグリーンの2色がラインナップされていますが、今回レビューをお届けするのはグリーンです。
優れた音質と7.1chサラウンドサウンドとの引き換えに、作りは簡素でちょこっとだけ漂うチープ感。特にグリーンはどこかおもちゃっぽい質感があります。(価格を考えるとめっちゃ頑張ってくれてますが、気になる人はブラックがおすすめかも)
とはいえ、スペックの優秀さはガチなので、このあたりは価格とのトレードオフで納得しましょう。おそらく、音質と7.1chサラウンドの立体感を試したら5,680円という価格にびっくりすると思います。


EKSA E900 Proは2in1のヘッドセットになっていて、PCと接続するためのUSB A to Cケーブル、PS4やPS5、XboxやNintendo Switchといったコンソール機と接続するための3.5mmイヤフォンジャックケーブルが付属しています。


PCのマザーボード側端子と接続するための変換ケーブルと合皮製の収納ケースも付属。クイックスタートガイドも付属していますが、日本語には対応していません。


EKSA E900 Proを違う角度から見てみるとこんな感じ。グリーンはかなり明るめの緑色です。
USBケーブルで接続している時はLEDが白色に光る。

ヘッドバンドとイヤーカフは鉄製のフレームでつながっている形状。
接合部分はフレームが入っているとはいえ、カバー自体はプラスチックなので、強度と耐久性については少し不安が残るかも。
(そこまで雑に扱わなければ問題なさそうですが…)

左側のイヤーカフには操作系統がまとめられていて、左から着脱式マイクの端子、PCと接続するためのUSB C、3.5mmイヤフォンジャック、ミュートボタン、ボリュームコントロールを搭載。

ボリュームコントロールは普通のヘッドセットやヘッドフォンと異なり、上に回して音量ダウン、下に回して音量アップです。これはちょっと混乱。


EKSA E900 Proは、簡単に着脱できるノイズキャンセリング付きマイクを搭載しているので、そのままボイスチャットも可能。

ヘッドバンドはこんな感じで"EKSA"のロゴがひっそり主張しています。

ウレタンフォームは厚みがあってふわっふわ。

ヘッドバンドには金属製のフレームが入っているだけなので過信は禁物ですが、ぐにゃっと曲げられるくらいの柔軟性もあります。
EKSA E900 Proのデザインで気になったところ

イヤーパッド同士が押し付けあってギュってなる
それと、EKSA E900 Proを開封してすぐ気になったのは、イヤーカフとヘッドバンドのジョイントに遊びが無くて、イヤーパッドがギュッとなってしまっているところ。

ちょっとモミモミしてあげればある程度元に戻りますが、痕は少し残るし、装着していない時はまたギュってなるので……このあたりはどうにかならなかったのかなぁと。

イヤーパッド自体はウレタンフォームに厚みがあり、反発力も適度にあってふわっふわです。
装着感は軽い

EKSA E900 Proの装着感についてですが、イヤーパッドの厚みと柔らかさのおかげで付け心地はなかなかに良好。
本体の重さも480gと軽いので、ゲーム中に疲労を感じにくいです。ただ、ヘッドバンドの伸縮は硬め。
7.1chはどう?ゲームプレイで音質や定位感を試す

お次はEKSA E900 Proの7.1chサラウンドサウンドや音質、音の定位感についてのレビューをお届けです。
5,680円という価格を考えれば、EKSA E900 Proの7.1chサラウンドサウンドはものすっごく優秀な性能になっていまして。音質も普通に高音質。
50mmドライバーのおかげで迫力のある低音が楽しめるほか、定位感でいえばApex Legendsだと前方や後方、左右の音ははっきり掴める印象で、空を飛んでいるドローンなど、上下方向の音もなんとなーく位置が掴める感じ。
PUBGやフォートナイトなどのバトロワゲーも、Dead by Daylightなどの非対称型ゲームなんかも問題なく遊べるスペックかなぁと。

また、細かい音もちゃんと聞けるので、原神やFallout 76といったオープンワールドなゲームも没入感マシマシです。
(さすがにRazer Nariなんかと比べると価格が5倍ほど違うので精度には差がありますが、6,000円以下でこのスペックなら上出来過ぎる)
Youtubeにアップされている7.1ch用の足音テストの動画などもいくつかチェックしてみましたが、こちらも音の定位感は上々。音のする方向も把握できますし、音の大小で距離感も分かりやすいです。
2in1で様々なデバイスに対応

EKSA E900 Proは、USBでも3.5mmイヤフォンジャックでも使用できる"2in1″なので、様々なデバイスに対応しているというのも大きなトピックであり、メリットの1つ。
特に、3.5mmイヤフォンジャック接続時はヘッドセット側にロックがあるので、外れにくいというのもGoodです。
EKSA E900 Proの対応デバイスは以下の通り。
対応デバイス
- PS4/PS5
- Xbox One/Xbox Series X|Series S
- PC(Windows/Max)
- Nintendo Switch ※マイク非対応
EKSA E900 Proは3.5mmイヤフォンジャックを搭載しているため、基本的に3.5mmイヤフォンジャックを備えるデバイスすべてに対応。

PS5の3Dオーディオにも対応しているほか、3.5mmイヤフォンジャック – Lightning変換アダプタをかませればiPhoneでも使用可能です。
ヘッドフォンとして音楽を聴いてみる

ヘッドフォンとして音楽も聴いてみたところ、EKSA E900 Proは50mmダイナミックドライバーの低音がかなり効いていて、音楽だって十分楽しめる音質でした。
さすがにゲーム用途に調整されているため、全体的なバランスというか……繊細な音を表現するのは得意ではないですが、かといって高音域が弱いわけでもなく、低音域も潰れずにドゥンドゥン鳴る音。
- traveling – 宇多田ヒカル
- Love in the First Degree – Bananarama
- bad guy – ビリー・アイリッシュ
- Don’t Stop Believi’n – Glee
- DOLLS – Janne Da Arc
- 恋をするだけ無駄なんて – シャ乱Q
- サヨナラの意味 – 乃木坂46
- Rain On Me – Lady Gaga
- Bad Romance – Lady Gaga
- Talking to the Moon – ブルーノ・マーズ
- バンドエイド剥がすような別れ方 – 乃木坂46
ちなみに、EKSA E900 Proで試した楽曲はいつものプレイリストなのですが、どの楽曲も低音がブーストされているので全体的な音圧が太くなった感じです。
このヘッドフォンを購入するなら、まじで1回トランスとかダブステップ聴いてみてほしい。特にAstrixのDeep Jungle Walkとかものすっごく気持ちよく聴けます。低音グイグイ。
マイクは可もなく不可もなく、普通

ミュートボタンはこの状態で消音
EKSA E900 Proはノイズキャンセリング機能付きマイクを搭載していますが、こちらの音質は普通。可もなく不可もなく、普通です。
マイクのノイズキャンセリング機能も一応ちゃんと機能していて、音声もそこそこクリアですが、ボリュームを上げるとサーッ…というホワイトノイズが乗ります。感度も高め。
マイク音声は1チャンネル/16ビット/48,000Hzで入力できます。
スペックと仕様
名称 | EKSA E900 Pro |
サイズ | 18×10×17.5cm 480g |
形状 | オーバーイヤー型 |
ドライバー | 50mm ネオジウムドライバー |
7.1chサラウンドサウンド | 〇 |
感度 | 118db±3db |
インピーダンス | 32Ω |
周波数帯域 | 20Hz~20KHz |
接続 | USB Type-A または 3.5mmイヤフォンジャック |
その他 | 着脱式ノイズキャンセリングマイク 合皮製の収納ケース付属 |
EKSA E900 Proの7.1chサラウンドサウンドドライバーをPCにインストールする方法

せっかくなので、EKSA E900 Proの"7.1ch サラウンドサウンド ドライバー"をWindows PCにインストールする方法についてもダダっとご紹介しておきますね。
EKSA E900 ProをPCで利用する場合、ドライバーをインストールしないとPCが認識してくれません。EKSA公式HPに移動したら、「E900プロ」のドライバーをダウンロードしましょう。
※Windows11にも対応してました。

そしたら、Googleドライブが開くので、ファイルをダウンロード。※ファイルのダウンロードは右上の"ダウンロードアイコン"です。

サイズが大きいため「このファイルのウイルススキャンを実行できません」と表示されますが、僕の環境でウイルスチェックしてみたところ、有害なソフトウェアは検出されなかったので安心してダウンロードしてOKです。

ダウンロードしたファイル「EKSA Audio Driver(NEW)」を右クリックして"すべて展開"。

展開したファイルの中に「EKSA Setup」があると思うので起動。

デバイスが見つかりませんと表示された場合は、EKSA E900 ProをUSBケーブルでPCと接続しましょう。
あとは画面に表示される通りに進めていけばOKです。※ドライバーをインストールするために一度PCの再起動が必要です。

EKSAの7.1chサラウンドサウンドドライバーを内包するソフトウェア「EKSA Audio Center」がインストールされるので、これで準備はOK。
いつでもPCに繋げば7.1chサラウンドサウンドでゲームを楽しむことができます。ソフトからはマスターボリュームやL/Rの音量調整もできますよ。
レビューまとめ!EKSA E900 Proはコスパを重視するなら普通におすすめできるヘッドフォン

パーツが薄く、暗い所だとぼんやり全体が光る
5,680円で買えちゃうことを考えると、どう考えてもコスパが良すぎる「EKSA E900 Pro」ですが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
7.1chサラウンドもしっかり体験できるし、装着感も軽くていい感じ。普通にヘッドフォンとして音楽を聴ける音質で、低音強めな音で楽しめます。
Good!!
- 5,000円とちょっとで買えちゃう圧倒的コスパ!
- 十分使える7.1chサラウンドサウンド
- 50mmドライバーで迫力のある音質
- USBでも、イヤフォンジャックでも接続できる汎用性
- 軽い装着感
Bad
- ボリュームボタンの+/-が逆
- ボリュームコントロールを上に回してダウン、下に回してアップなので分かりにくい
- ヘッドバンドの強度が少し心配
- 使ってない時イヤーパッドの下部がぶつかり合ってギュってなる
EKSA E900 Proのレビュー&評価まとめ
デザイン | ★★★☆☆ |
音質 | ★★★★☆ |
7.1chサラウンド | ★★★★☆ |
耐久性 | ★★★☆☆ |
コスパ(価格) | ★★★★★ |
総合 | 7/10 |
EKSA E900 Proの僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。5,680円という価格を考えれば、上出来過ぎるゲーミングヘッドセットかなぁと思います。
十分高音質ですし、大口径ドライバーを搭載しているので迫力もあり。さらに7.1chサラウンドサウンドはしっかり定位感を保持しているので、ゲームでの没入感も高めてくれます。
僕が気になったのは、付けていない時はイヤーパッドがぶつかりあってギュっとなってしまうところと機能とのトレードオフで作りが若干チープになってしまっているところくらい。これはコスパを重視している以上仕方ないですね。
EKSA E900 Proはすべてのスキルを音質と7.1chサラウンドに全振り。
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