ウルトラワイドで曲面なゲーミングモニター「Odyssey G9/G7」が半端ない

Samusngさんがものすごいゲーミングモニターを発表しました。この見るからに湾曲したゲーミングモニターは「Odessey Gaming Monitor G9」と言いまして。世界初となる曲率1000R 49インチのディスプレイを搭載しています。

Samsungが発表したこのゲーミングモニターの最も大きなトピックは、その曲率により “とんでもない没入感" を誇っているんではなかろうか、ということ。

240Hzのリフレッシュレートを備えていますし、応答速度も1msとなかなかのもの。解像度も5,120×1,440とゲーミングモニターとしての性能もばっちりなんですよ。価格はかなーりお高くなりそうですが……、Odyssey Gaming Monitor G9は気になる人も多いんじゃないでしょうか?

Odyssey G9の性能やスペックについて、現在判明している情報を簡単にまとめておくので、僕と一緒に見てきましょう。

圧倒的な曲率のゲーミングモニター「Odyssey G9」

Credit:Samsung Newsroom

Odyssey Gaming Monitor G9は、"もし、完全に新しいアプローチでゲーミングモニターを再設計したら、どう見えるのか" というコンセプトを基に開発されたそうなんですけど、そんなこんなで誕生したのが優れたパフォーマンスと没入感を備えたこのモニターだったわけです。

ゲーマーを念頭にデザインされており、1000Rの深い曲率、高いリフレッシュレート、繊細で美彩な表示を可能にするQLED(最近注目されている量子ドットパネル)、没入感とレスポンスを高い次元で融合したゲーミングモニターなんじゃないかなぁと。

Credit:Samsung Newsroom

Odyssey G9のカラーは「ホワイト」のみとなっており、デザインはかなりサイバー。このモニターには52の色と5つの照明効果オプションを持つ “コア照明" が搭載されているのですが、これがまたいい感じでゲーミングモニターたらしめているんですよ。

多くの人がゲーミングPCをセットアップしている環境だと背面が隠れてしまうため、その点だけは少しモヤモヤしますが……デザインは、もうただただかっこいい。コア照明というだけあり、何かしらのコア感がバリバリ出てます。

スペックや性能は?

さてさて、このあたりでOdyssey G9のスペックについてもチェックしておきましょう。現在公式から発表されている情報をまとめると以下の通りです。

サイズ49インチ
1000Rの曲率
パネルデュアルクアッド高解像度
DQHD:5,120×1,440
QLED(量子ドット液晶)
アスペクト比 32:9
HDR 1000
リフレッシュレート240Hz
応答時間1ms
輝度1000cd/m2のピーク輝度
その他Nvidia G-Sync、AMD FreeSync2、Adaptive Sync対応

うん、良い感じじゃないですか。Odyssey G9。

G-SyncやFreeSyncに対応しているので、スムーズな描写でゲームをプレイできるのはもちろんのこと、テアリングやカクつき、入力遅延もありません。まさにゲーマーをターゲットにした性能なOdyssey G9ですが、ゲームプレイでユーザーをサポートするという点においても妥協は一切無し、ですね。

その他の機能についてはまだ発表されていないため、どんな機能を備えているのかも気になるポイントです。

Odyssey G7もラインナップされます

Credit:Samsung Newsroom

Samsungのゲーミングモニターシリーズ “Odyssey" ですが、少し小型な「Odyssey G7」もラインナップされていまして。

Credit:Samsung Newsroom

Odyssey G7も、基本的なデザインや画面の曲率、スペックは上位モデルとなるOdyssey G9と同じ。こちらはより一般層なゲーマーをターゲットとしたスペックになっています。

Odyssey G7の性能・スペック

サイズ32インチ or 27インチ
1000Rの曲率
パネルクアッドHD
QHD:2,560×1,440
QLED(量子ドット液晶)
アスペクト比 16:9
HDR 600
リフレッシュレート240Hz
応答時間1ms
輝度600cd/m2のピーク輝度
その他Nvidia G-Sync、AMD FreeSync2、Adaptive Sync対応

Odyssey G7は、滑らかでつや消しの黒い外装、色を変えられるリアコア照明、さらに、G7はモニターの前面ベゼルに動的な形状と照明が追加されています。

Odyssey G9の “49インチ" って大画面は少なからず置き場所も選びますし、32インチと27インチで選択できるG7が多くの人にとってベターな選択肢になりそうな予感。マネーとスペースに余裕があれば、ぜひOdyssey G9を使ってみたいものですけどね。

Odyssey G9/G7ともに、Nvidia G-Syncの互換性は現在進行形で検証中とのこと。

発売日は2020年7-9月頃、価格は未定です

Odyssey G7/G9の発売日は2020年第2四半期(7月-9月)となっており、価格は未定。世界中で発売予定なのだそう。

  • 発売日は2020年7月-9月頃。
  • 価格は未定。
  • 世界中で発売予定です。

Odyssey G9は間違いなく高級そうな雰囲気を醸し出してますが、G7は手の届きやすい価格で発売されたらなぁ、なんて。いずれにしましても、Odyssey G9/G7の価格や発売日については正式発表がない状態なので、続報に期待です。

MMOやRPG、レース系の没入感が気になる…

ウィッチャー3 PC版 グラフィック
ウィッチャー3。21:9のアスペクト比でプレイ。

半端なくないですか? Samsungさんが満を持して投入したゲーミングモニターシリーズ「Odyssey」。特にOdyssey G9の没入感ってとんでも無い次元に到達してそうな、そんな気がしてなりません。

僕は、Netflixドラマの影響でWitcher 3を遊びだしたんですけど、普段はMSIの34インチ ウルトラワイド曲面モニター「MAG341CQ」でプレイしています。こういったモニターってリフレッシュレートも高いですし、ワイドな視界と曲面した大画面によりゲームへの没入感はすごいんですけど、FPSゲー(PUBG)とかだと視点の移動が増えてちょっと疲れるんですよね。没入感で言えばかなりのものですが、FPSなら間違いなくZOWIE XL2546みたいな小さめのゲーミングモニターの方が快適なゲームプレイという点において優れていますし。

こういったウルトラワイドで曲面なゲーミングモニターの特性はきっと変わらないので、おそらく、Odyssey G9/G7もfpsゲーには向かないんじゃないかなぁって。その代わり、MMORPGやRPG、例えば、黒い砂漠やSkyrim系のゲームでの没入感はきっと凄まじいはず。これは間違いありません。レースゲーもそうですね。動画編集をよくする人やマルチタスクな人の作業用モニターとしても真価を発揮してくれそうです。

Odyssey G7/G9への期待と想像については、Youtubeにアップされている動画をチェックしつつ膨らませてもらえれば、と思いますが、はてさて、Odyssey G9はどれくらいの価格で発売されるかな……。自分でもびっくりするくらい物欲掻き立てられてます。

満足のいく画質でゲームを動かすためにグラボも新調することになりそうで怖いですが。

Odyssey G9 – Samsung

Source:Samsung Newsroom

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Posted by Yusuke Miyamoto