8,780円で買えるPCケース「WIZMAX GM1 Transform」をレビュー。3.5インチベイが秀逸でフロントパネルは取り外しOK

Micronicsより、2022年10月に発売されたばかりのPCケース「WIZMAX GM1 Transform」をご提供頂いたので、使用感やデザイン、機能をチェックしつつ、レビューをお届けです。
このPCケースの大きなトピックは、8,780円という買いやすい価格ながら強化ガラスパネルが採用されていて、ある程度の拡張性も備えているというところ。
3.5インチ/2.5インチベイも使いやすいほか、フロントパネルはマグネット式になっているので、簡単に取り外して雰囲気を変えられるというのも素敵ポイントかなぁと。
とにもかくにも、写真多めでレビューしていこうと思うので購入を検討しているブラザーはぜひ参考にどうぞ。
Amazonでは販売されていないですが、パソコン工房、ツクモ、ドスパラといった主要なPCショップで購入可能です。
8,780円で買えるコスパ高めなPCケース「WIZMAX GM1 Transform」をレビュー



それじゃ、早速「WIZMAX GM1 Transform」のレビューといきましょう。
パッケージはしっかりPCケースのサイズ感。PC本体とネジ類、ユーザーガイド(英語)、ケースのゴム足が付属します。
※ゴム足を取り付けることをお忘れなきよう。そのままだとめっちゃ滑ります。

GM1 Transformの前面と背面
WIZMAX GM1 Transformの知っておきたいトピックとしては……
- 8,780円で購入できるミドルタワーPCケース
- 強化ガラスのサイドパネル
- 余裕のあるスペースと優れた拡張性
- 120mmファン(白単色)が4個付属
- CPUクーラーは高さ160mmまで、拡張カード(グラボなど)は355mmまで対応
- フロントには360mmの大型ラジエータを搭載可能
- マグネット式のフロントパネルは脱着可能
こんなところ。
2つの3.5インチ/2.5インチ併用シャドウベイ、2つの2.5インチ専用シャドウベイを備えていて、なおかつアクセスもしやすいので、買いやすい価格ながら拡張性に富んだPCケースとも言えますね。
フロントパネルを簡単に取り外せるので、パパっと雰囲気を変えられるのもGoodです。
ここからはGM1 Transformのデザインや内部スペースを見ていきましょう。
デザインを眺める

WIZMAX GM1 Transformはサイドパネルに強化ガラスを採用したミドルタワーPCケース。


トップには電源ボタン、USB 3.0×1、USB 2.0×2、HD Audioジャック、リセットボタンを搭載するほか、六角形の通気孔がびっしり設けられていてエアフローにもコミットしています。

トップのメッシュは脱着可能。

フロントパネルには"Micronics GM1-Transform"のロゴ。

底面にはホコリやゴミをシャットアウトしてくれるフィルターを搭載。付属のゴム足は忘れずに取り付けましょう。

サイドには強化ガラスパネルが採用されているので、グイグイ光らせてドレスアップするのにもばっちり。
ガラスパネルは手回しネジで固定されています。

電源ユニット部分には"Micronics"のロゴ。

背面はこんな感じで120mmファン(白単色)を1基搭載。


拡張スロット合計7つ。

WIZMAX GM1 Transformは、マグネットでパパっと取り付け&取り外しできるフロントパネルを搭載している…というのも大きなトピックですね。


左がマグネット脱着式のフロントパネルを取り付けた状態。右が取り外した状態。
使ってみるとこれが結構よくて。このケースのお気に入りポイントの1つです。

ちなみに、フロントには120mmファン(白単色)が3基搭載されています。
メッシュパネルの取り外しはご注意を


メッシュパネルの取り外しは"ツメ"を外してから。
それと…フロントのメッシュパネルは取り外し可能ですが、下部から無理やり引っ張って外さないようにご注意を。
背面には"ツメ"があるので、両側のツメを外してから外すようにしましょう。
ゆとりのある内部スペース

外観をチェックしたところで、お次はWIZMAX GM1 Transformの内部スペースをチェックしていきましょう。
GM1 Transformは"ミドルタワー"のPCケースなので、そもそもスペースは広めですが、CPUは高さ165mmまで、グラボは355mmまでとゆとりのあるスペースを確保。


フロントのファンにもアクセスしやすいほか、ATX電源ユニットも搭載可能です。
(電源ユニットはケーブルのスペースがちょっときつめだけど…なんとか問題ないレベル)
フロント | 120mmファン×3 (360mmラジエータ対応) |
トップ | 120mmファン×2 or 140mmファン×2 (280mmラジエータ対応) |
バック | 120mmファン×1 |
GM1 Transformに搭載できるファン&ラジエータの組み合わせはこんな感じ。フロントとトップにラジエーターを同時に装着すると干渉してしまう場合があるので、このあたりは注意が必要かもですね。

背面カバーを取り外すとこんな感じ。
ケーブルが来るであろう位置がくぼんでいたり、ケーブルタイを取り付けたい位置に"ひっかけるところ"があったり、配線は比較的しやすいほうかなぁと。

HDDを頻繁に取り換える人には嬉しい仕様。
特に、GM1 Transformは3.5インチベイが秀逸で、かなりアクセスしやすい。
1万円を超えるPCケースでも3.5インチベイの取り回しが悪い……ってことがぼちぼちあるのですが、GM1 Transformはワンタッチで取り外し可能です。




搭載されているベイは3.5インチ/2.5インチ兼用なのでHDDもSSDも取り付け可能。SSDは背面からネジで止める必要がありますが、HDDはネジ無しで固定可能です。
パチッとやるだけ。8,780円でこれは素敵すぎる。


左:フロントパネルの基盤、右:フロントパネルのケーブル類
ちなみに、フロントパネルから伸びているケーブルはオールドスクールな"バラバラタイプ"。

フロントパネルのケーブルの繋ぎ方、ピンアサインが分からない……ってブラザーは上の画像を参考にどうぞ。
マグネット脱着式のフロントパネル

装着していない時はバックパネルに張り付けておける。
WIZMAX GM1 Transformはマグネット式のフロントパネルを搭載していますが、こいつがなかなかに良いアクセントになっていまして。

パチッと簡単に脱着できるので、気分に合わせてメッシュのフロントパネルか、フラットなフロントパネルに変えることができます。
これが使ってみると結構良い感じなので、好みで使い分けるといいかも。
付属の120mmファンはどう?

ファンの見た目は普通にかっこいい。
お次は付属の120mmファン(白単色)についてなのですが……付属ファンはすべて「ペリフェラルピン」で、使用感は良くもなく、悪くもなく。普通。


とはいえ、デザインも良いですし、ケース全体のエアフローも良好。"音"にもちゃんと配慮しているようで、全開で回っていてもうるさいと感じるほどではありませんでした。
#Tips |
PCファンにおけるペリフェラルピンは、僕がほんとに要らないと思っている規格の1つ。通常、3ピン/4ピンで接続するPCファンはマザーボードのコネクターに接続することで回転数を自動で制御&モニターできますが、ペリフェラルピンは電源ユニットから直接12Vの電力を使用するため、回転数を制御できず、常に全開で回ります。うるさいファンはガチでうるさい。 |
ただ、やっぱりファンが制御できないのは不便ですし、付属のファンは使わないかなぁと。GM1 Transformを購入するならPCファン(120mm)も併せて購入しておくといいかも。

付属の120mmファンは白単色で光ります。
実際に組み込んでみる

左:NZXT H510、右:GM1 Transform
せっかくなので、マザーボードにCPU、グラボ、HDDなど、実際に組み込んでみたところもダダっとレビューです。
今使っているPCケースはNZXT H510なのですが、サイズ感はGM1トランスフォームのほうが大きめ。


マザーボードはATX, MicroATX, miniITXに合わせて固定するネジを取り付けるのですが、場所の表記がなかったので初心者には分かりにくいかもしれません。

マザーボードの土台のネジは間違えないように。
(サイズの違うネジを無理やりつけると、外す時に土台も一緒に回っちゃって外れなくなるので…ほんと要注意)

マザーボードを組み込んだところ。GM1 Transformはスペースが広いのでめっちゃ作業しやすい。


拡張スロットはパキッと折るやつじゃなくて、ちゃんとネジ式。

ATX電源ユニットはケーブルが少し干渉するので、取り付けにくい場合も。ただ、全く入らない…ってほどではないので"ギリ"許容範囲です。
(本音はもうちょいスペース欲しかった)


裏配線はこんな感じ。比較的スマートにまとめやすいケースなんじゃないかなぁと思います。
CPUの電源ケーブルなんかも良い位置にスリットがあるので、取り付けも簡単でした。

背面には2.5インチSSD/HDD用シャドウベイ。

組み立て後もスペースにはかなりの余裕があるので、アクセスしやすくてGoodです。
HD Audioケーブルが短すぎた

これは使っているマザーボードにもよるかと思うのですが……フロントパネルから伸びているHD Audioケーブルが短すぎて“裏配線だと"マザーボードに接続できなかったのはマイナスポイント。
裏配線で回してこようと思ったのですが、もう萎えちゃってケーブルマネジメントが適当になりました。HD Audioって基本は"左下部"にあると思うので、もうちょっと長いケーブルじゃないと困る。
少なくとも、「GIGABYTE AORUS X470 GAMING5 WiFi」と「ASRock H470 PhantomGaming4」でHD AUDIOケーブルを裏配線するのは無理でした。
スペックと仕様
モデル名 | Micronics WIZMAX GM1 Transform |
サイズ | 450×216×485mm 約8kg |
フォームファクタ | ATX, MicroATX, MiniITX |
3.5インチベイ | 3.5インチ/2.5インチ併用シャドウベイ×2 2.5インチ専用シャドウベイ×2 |
電源 | 非搭載 |
前面ファン | 120mm 白単色ファン×3 |
背面ファン | 120mm 白単色ファン×1 |
拡張スロット数 | 7 |
フロントパネル端子 | 電源ボタン×1 リセットボタン×1 USB 3.0×1 USB 2.0×2 HD Audio |
対応CPUクーラー | 最大160mm |
対応グラボの長さ | 最大355mm |
発売日 | 2022年10月 |
価格 | 8,780円(税込) |
拡張性高くて1万円以下で買えるPCケースを探していた人には良い選択肢になりそう

少々長くなりましたが、最後に「WIZMAX GM1 Transform」の僕のレビューと評価をまとめておきます。
ちょこちょこ気になる点もありましたが……8,780円という価格を考えるとなかなかにコスパ良さげなPCケースかなぁと。
この価格にしては優秀過ぎる3.5インチベイ、強化ガラスパネルは素敵です。
Good!!
- 8,780円という買いやすい価格
- 強化ガラスのサイドパネル
- 3.5インチ/2.5インチベイが秀逸
- ペリフェラルだけど、ファンが4つも付属
Bad
- フロント端子のUSB 3.0が1つしかない
- 付属のファンがペリフェラル
- HD Audio端子のケーブルが短い
WIZMAX GM1 Transformのレビュー&評価まとめ
デザイン | ★★★★☆ |
機能 | ★★★☆☆ |
拡張性 | ★★★★★ |
スペース | ★★★★☆ |
価格(コスパ) | ★★★★★ |
総合 | 7/10 |
WIZMAX GM1 Transformの僕のレビューと評価をダダっとまとめるとこんなところ。3.5インチベイは使いやすいし、余裕のスペースでアクセスもしやすい。

サイドパネルは強化ガラスなので、お気に入りのRGBファンと組み合わせて自作PCをドレスアップするのもありですね。
特に、3.5インチベイの使いやすさはガチなので、HDDを頻繁に取り換えるよーって人におすすめかも。
GM1 Transformはパソコン工房、ツクモ、ドスパラにて8,780円で販売中なので、気になるブラザーはお試しあれ。