
アイコス/グローハイパー/プルーム・エス、おすすめはどれ?違いをおさらいしつつ比較
1週間ほど前にglo hyper(グロー ハイパー)のレビューを公開したところなんですけど、またまた “生活テック" についての記事。
健康へのリスクがいくらか軽減される加熱式たばこは、ここ最近で一気に普及しましたが、2020年のメジャーな加熱式たばこといえばIQOS(アイコス)、glo(グロー)、Ploom(プルーム)じゃないでしょうか?※いずれの加熱式たばこも身体への害が全く無いわけではありません。
今回は、この3つのブランドの中でもフラグシップと呼べる加熱式たばこ「IQOS 3 Duo」「glo hyper」「Ploom S」の3機種についてササっと比較していこうと思うので、どれにしようか悩んでる……という人はぜひ参考にどうぞ。
※2020/8/26 Update, 「Ploom S 2.0」についてのレビュー記事を公開したので、比較に追記しました。
グローハイパーとアイコス、プルームS(2.0)を比較

それじゃ、まずはデザインや見た目的な違いから比較していきましょう。
比較していくのは「IQOS 3 DUO」「Ploom S」「glo hyper」の3機種。購入した順は「IQOS 3 DUO > Ploom S > glo hyper」なんですけど、まず目につくのは “素材" の違いですね。
見ての通り、Ploom Sは柔らかい手触りの素材になっていまして。iQOSやglo hyperと比べて少々傷付きやすいのかもしれません。

iQOSのみ、ヒートスティック(たばこ)を差し込むホルダーと充電ケースが分かれており、glo hyperとPloom Sは、ボディに直接ヒートスティックを差し込んで加熱する方式が採用されてます。
あくまでも僕の印象ですが、アイコス、グロー、プルームのコンセプトと言いますか、目指しているものは、
- アイコス
- タバコに近い喫味
- グロー
- メンソールと吸いごたえ(喫味)
- Ploom S
- 匂いの軽減とフレーバーの風味
- Ploom S 2.0
- 吸いごたえ、満足感、使用時間、喫煙可能本数すべての性能が向上。Ploom Sを選ぶなら、Ploom S 2.0を選びましょう。テイストアクセルモードで2種類の吸いごたえを切り替えられます。
こんな感じなのかなぁと。いずれもたばこほど強い匂いは無いですが、加熱式たばこ特有の匂いがあります。Ploom シリーズはいくらかマシですけどね。
それじゃ、ここからはそれぞれのデバイスについてもう少し見ていきましょう。
IQOS 3 DUO(アイコス)

まずはアイコスから。IQOS 3 DUOのみ他の2機種と異なり “ホルダー" を持つタイプなんですけど、このホルダーのおかげで喫煙時の持ちやすさは随一。
(ケースから取り出すことを考えると、どうしてもひと手間増えてしまいますが……)

この3機種の中では、アイコスのみ “ヒートブレード" という加熱機構を搭載しており、このヒートブレードがたばこスティックに刺さることでムラなく加熱することができます。このヒートブレードがアイコスの強い喫味の理由ですね。
その他の機種と異なり、アイコスは「ヒートブレードが折れることがある」というリスクもあるのですが、"ブレード折れ" が多発していた従来のモデルよりもいくらかは改善されました。

IQOS 3 DUOは、充電ケースのデザインも大きく変更されており、耐久性が向上したほか、どの向きでホルダーを入れても充電できるようになりました。
僕はほぼ活用する機会がないですが、IQOS 3 DUOはケース込みで最大20本、ホルダーは待ち時間なく2回連続で喫煙することが可能です。
glo hyper(グロー ハイパー)

次に、glo hyperですが、ヒートブレードを突き刺して中心から加熱するアイコスと異なり、こちらは周辺から加熱していくタイプ。IH方式で加熱します。
バッテリーを本体に備えているため、蓋を開けてヒートスティックを差し込めばすぐに喫煙可能というのは分かりやすいメリットですね。
glo hyper専用の太いヒートスティックが登場したため、従来のgloシリーズよりも喫味が増したほか、通常モード/ブーストモードを切り替えて吸いごたえを気軽に変更できます。

glo hyperは、アイコスと異なり周辺を加熱する加熱方式なので掃除も楽ちん。そもそもヒートブレードを搭載していないため、掃除で起こる “ブレード折れ" の心配もありません。
90分間の充電で20回使用することができます。
▶抜群の吸いごたえ!glo hyper(グローハイパー)をレビュー
Ploom S(プルーム エス)

次にPloom S。glo hyperと同じ “周辺加熱方式" ですが、加熱温度は約200℃とかなーり低めになっており、匂いが圧倒的に少ないというのが大きなメリットです。
※加熱式たばこは、加熱温度が高くなるほど独特の匂いが増し、加熱温度が低くなるほど匂いが少なくなります。
そのぶん、他の2機種に比べて吸いごたえ、喫味は物足りないですが、フレーバーの風味がよく生かされているため、好きな人はとことん好き。そんな印象です。(僕は “味" についてはPloom Sが一番好き。)

Ploom Sもヒートブレードを搭載しないため、掃除は楽々。ただし、ほかの2機種がUSB-Cポートで充電するのに対して、こちらはmicro USBと少々不憫。
Ploom S 2.0

Ploom Sの新型モデル「Ploom S 2.0」。基本的なデザインや機構についてはPloom Sと同じですが、前モデルと比べてすべての性能が大きく向上しており、ついにアイコスやグローにスペックで並んだといえるモデルになっています。

Ploom Sはレガシーになりつつある"microUSB端子"を搭載していましたが、こちらは"USB-C"になっているというのもGood。
新機能「テイストアクセル」により、通常の喫味とより強い喫味を切り替えられるようになりました。(メンソールであれば爽快感が強まり、レギュラーであれば"うまさ"が深まるといった感じ)
3機種のスペック比較
IQOS 3 DUO | glo hyper | Ploom S 2.0 | |
加熱温度 | 300~350℃ | 通常:250℃ ブースト:260℃ | 200℃ |
喫煙時間 | 6分/14バフ | 通常:4分 ブースト:3分 | 4分30秒/14パフ |
待機時間 | 約20秒 | 通常:20秒 ブースト:15秒 | 約30秒 |
充電時間 | 本体:約120分 ホルダー:1分50秒 | 約90分 | 約60分で20本 ※フル充電まで90分 |
連続使用 | 2本 | 20本 | 20本 |
最大喫煙本数 | 20本 | 20本 | 22本 |
充電端子 | USB-C | USB-C | USB-C |
価格 | 9,980円 | 3,980円 | 3,980円! |
前モデルであればスペック不足感が否めなかったPloom Sですが、Ploom S 2.0になり"メンソール派"にとってなかなかにインパクトのある加熱式たばこに進化。たばこの近い喫味、吸いごたえIQOS。そして、ブーストモードを搭載し、こちらもメンソール特化なglo hyperといった感じ。
たばこに近い満足感でいえば「アイコス > グロー = プルーム」です。(僕の感覚では)
ヒートスティックの違い

アイコスとグロー、プルームエスのヒートスティック(たばこスティック)を並べてみると違いは一目瞭然。

グローハイパー用のネオスティックが従来よりも太くなったことで、IQOS、glo hyper、Ploom Sのヒートスティック(たばこ)の太さに大きな違いは無し。ネオスティックのみフィルターに “穴" が設けられてますね。
それぞれのヒートスティックのラインナップとしては、
- アイコス
- マールボロシリーズ(全12種) – 520円
- ヒーツシリーズ(全8種) – 470円
- いずれも優れた風味ですが、匂いがキツイ。
- グロー
- グローハイパー用 ネオスティック – 500円
- レギュラー1種、メンソール5種とかなりメンソール寄り
- メンソールのうち4種が “カプセル" で風味ブースト。
- 匂いは控えめ。
- プルーム エス
- メビウスシリーズ(4種類) – 490円
- キャメルシリーズ(6種類) – 460円
- いずれも匂いがかなり少ない。
上記の通り。アイコスのフレーバーが多いのは言うまでもないですが、グローはよりメンソール特化。プルームエスもメンソール特化で僕が最も美味いと感じた「キャメル」をラインナップに含んでいます。
喫味や吸いごたえの比較

さてさて、このあたりで3機種の喫味、吸いごたえについても比較しておきましょう。3つのデバイスの印象としては以下の通りです。
IQOS 3 DUO | glo hyper | Ploom S | Ploom S 2.0 | |
たばこ感 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
吸いごたえ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
味(風味) | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
ラインナップ(銘柄) | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
匂い | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
あくまでも個人の意見であり、僕の体はどうしても “レギュラー" を受け付けないため、メンソールフレーバーのみの感想になりますが、IQOS/glo hyper/Ploom S 2.0の喫味の印象はこんな感じ。
(Ploom Sは、Ploom S 2.0になり"吸いごたえ"が格段にUPしました)
IQOS 3 DUOはデバイスの価格が最も高いだけあり、喫味や吸いごたえは圧巻。その代わり、他の2機種と比較して “独特な匂い" も強め。Ploom S 2.0は味と風味はかなり優れていまして。
特にPloom Sシリーズの「キャメルメンソールレッド」のアップル味はぜひ体験してほしい銘柄です。
glo hyperは僕の中でミドルな立ち位置ですが、全体的なバランスは最も優れているのかなぁと。
glo hyperは、スティックのラインナップがメンソール寄りなため、好みは分かれるかもですが、アイコスは匂いがキツイし、1本1本の間隔が短いと気分が悪くなることもしばしば。そこまでキック感やたばこに近い味を求めないのであれば、最もベターなのはglo hyperかPloom S 2.0かもしれませんね。
(glo hyperとPloom Sは喫煙時間の終了が近づくと吸いごたえも弱くなっていきます。これは周辺加熱タイプのデメリットなのかも)
おすすめの加熱式たばこはどれ?

さてさて、どうでしょう。2020年のメジャーな加熱式たばこの比較でしたが参考になりました? 僕はIQOS 3 DUOとglo hyper、Ploom S 2.0を使い分けてますが、寝室などで使いたいのは断トツでPloom S 2.0でして。理由は言わずもがな。「独特の匂いが少ないから」ですね。
味も寝る前の一服には最適で「キャメル メンソール レッド」のアップル味がほんと僕の好みドンピシャ。味の一点で言えば間違いなく “買い" でした。
(キャメル メンソールレッドはめちゃアップルなんだけど、そこまでアップルではなくて、でも確かに感じるアップル感が良い感じなのです)
でも、多くの人におすすめできるかというと話は別。gloやPloom Sは喫煙時間の終わりが近づくにつれ、味がどうしても落ちていってしまうので「1本吸った!」の満足感が少ないのです。
最後のまとめ、いきますね。
- 味と風味が第一!満足感や吸いごたえ、たばこ感はそこまで求めない
- それならPloom S 2.0がおすすめ
- メンソールであれば、最初の銘柄は「キャメル メンソール」or「キャメル メンソール レッド」をぜひ試してほしい
- レギュラーも “イガイガ感" が無くて吸いやすい
- たばこ感と吸いごたえ、満足感重視
- これは圧倒的にIQOS。紙巻たばこからの移行も難なくできるかと思います。
- フレーバーが豊富なので、好みの味を見つけやすい
- 逆に言えば、IQOSからglo or Ploom Sへの買い替えは吸いごたえが違うので至難の業。
- ガツンとくるメンソールを求める
- glo hyperがおすすめ
- 他の2機種にはない圧倒的メンソール感
- カプセルメンソールはgloだけ
もし紙巻たばこからの乗り換えを考えているなら “IQOS(アイコス)" がおすすめです。理由は"吸いごたえ“、これに尽きるのですが"glo hyper(グロー ハイパー)" や"Ploom S 2.0″だと物足りなく感じる可能性ありありです。
僕のおすすめでいえば、Ploom S 2.0 → iQOS 3 Duo → glo Hyperといった感じなんですけど、吸いごたえ/満足感でいえば、やっぱりアイコスが一番なのかなぁと。(なんだかんだで気づいたらアイコス吸っちゃってますし)
もし、周りのお友達でいずれかの機種を使ってる人がいれば試させてもらいましょう。参考になれば!
※Amazonや楽天など、オンラインショップでの購入時は製品登録の可否を確認するのもお忘れなく。