KBEAR KS2をレビュー!コスパ&音質で選ぶならおすすめのイヤフォン

KBEAR KS2 KEEPHIFI

今回のトピックは、海外のオーディオ販売メーカー “KEEPHIFI(@keephifiO)" からご提供頂いた1BA+1DDのハイブリッドイヤフォン「KBEAR KS2」について。

このイヤフォンは1基の “バランスドアーマチュアドライバ(BA)" と1基の “ダイナミックドライバ(DD)" を搭載するハイブリッド型でして。それぞれのドライバの特徴を活かしたバランスの良い音質が特徴なんですよね。(10mm複合振動板の恩恵で、BAイヤフォンが苦手とする低音も優れてます)

同価格帯のイヤフォンやスマホに付属するようなイヤフォンの音質は軽く凌駕しているので……付属イヤフォンに満足できない! って人はこの機会にぜひ。

KBEAR KS2はKEEPHIFI公式ストア、Amazonにて発売中。2,800円前後で購入することができるんですけど、とにもかくにもレビュー、いきましょう。

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コスパの良すぎる高音質イヤフォン「KBEAR KS2」をレビュー

パッケージはこんな感じ。

それじゃ、まずは「KBEAR KS2」のデザインをチェックしつつ、スペックや仕様についておさらいしておきましょう。

イヤーバッド本体。ケーブルを接続して使用します。

搭載されているドライバは、1基のBA(バランスドアーマチュアドライバ)+1基のDD(ダイナミックドライバ)を組み合わせたハイブリッド型でして。

  • 【BA型の音の特徴】
    • 振動が振動板に伝わることで音が出る仕組み。高音に優れ、繊細な音の聞き分けが可能なので、補聴器にも使われてます
    • 空気穴が必要ないため遮音性に優れる
    • DD型に比べて低音が弱く、音の分離に優れるせいで “音の厚み" に欠ける印象
    • DD型よりもコストが高い
  • 【DD型の音の特徴】
    • BA型よりもダイアフラム(振動板)が大きいため、低音が自然で、よく響く
    • BA型よりもコストが安い
    • KBEAR KS2は10mの複合振動板を搭載

DD型の特徴である “低音に強く、良く響く" と、BA型の特徴である “繊細な音の聞き分けが可能で高音に優れる" という両方のメリットを良い感じで共存させているんですよね。

3BAのイヤフォン(KZ AS06)とかだとBA型の特徴が出すぎてシャリシャリした音に聞こえることがある(クセが強い)んですけど、KBEAR KS2は1BA+1DDのハイブリッドなので、そんなことも無くて。

3,000円でおつりがもらえることを考えると…….良すぎるコスパ。耳が幸せになれます。

普段は見えないけど、ノズルのゴールドメッキも良き。

KBEAR KS2はプラグインタイプのイヤフォンなので、ケーブル(2Pin)をイヤーバッドに接続して使用するんですけど、2Pinコネクタとイヤーバッドの接続部にはクリアパーツがありまして。

接続のしやすさを向上させつつ、2Pinコネクタの保護も兼ねているのですが、こいつが良い仕事してくれてるのです。金属製のノズルなので、こちらも音質に良い影響を与えてくれてます。

スマホやPC、デバイスに接続するコネクタは “3.5mm イヤフォンジャック" となっているため、USB-Cポートしか搭載しない最近のスマホを使ってる人は、別途変換アダプタ(USB C – 3.5mm)が必要です。

iPhoneで使うなら、Lightning – 3.5mm変換アダプタですね。

KBEAR KS2の仕様

KBEAR KS2のスペック、仕様についての詳細は以下の通りです。

ドライバ構成1基のBA(バランスドアーマチュア)+1基のDD(10mmの複合振動版ダイナミック)を組み合わせたハイブリッド型
インピーダンス16Ω
感度106db±3db
再生周波数域20-20KHz
コネクター0.78mm 2ピン
接続端子3.5mm イヤフォンジャック(L字コネクタ)
カラーブラック/グリーン
※マイク搭載モデルと非搭載のモデルがラインナップ

付属品

このあたりで、KBEAR KS2の付属品についてもおさらいしておきましょう。

付属品は、

  • KBEAR KS2本体
  • 2Pinケーブル(3.5mmイヤフォンジャック)
  • シリコン製イヤーチップ(S/M/L)
  • スタートガイド(日本語あり)

こんな感じ。パッケージにも日本語での表記が見られましたが、スタートガイドにもしっかり日本語での説明が書かれているので、近いうちに国内での販売が開始されるのかもしれませんね。

(現在はAmazonでも購入することができますが、正規代理店ではありません)

KBEAR KS2に付属するイヤーチップは、S/M/Lサイズの3種類。あらかじめ装着されているものを合わせると合計4種類のイヤーチップが付属するため、自分の耳にあたサイズを装着できますよ。

(ちなみに、僕は大きめをチョイス。イヤーチップは大きめなほうが遮音性が上がりますし、低音に力強さが出ます。とはいえ、これは好みですけどね)

マイクには再生/ボタンが1つだけ

KBEAR KS2にはマイクを搭載するモデルとマイクを搭載しないモデルが用意されており、マイクを搭載するモデルには再生/停止ボタンが1つだけあります。

ただ、このボタンだけでもいくつかの操作はできまして。

1回押す再生/停止
2回押す次の曲へ
3回押す前の曲へ

音量調整ボタンは搭載しておらず、こちらはスマホ本体、もしくは接続したデバイスでの操作になってしまいますが、音楽の再生/停止、スキップなどの操作は問題なく行うことができますよ。

マイクの音質は可もなく不可もなく、普通に使えるといった感じですが……そのまま通話ができるというのはGood。購入を検討している場合はマイク搭載モデルがおすすめです。

豊かな低音と素直に聞きやすい音質

それじゃ、ここからはKBEAR KS2の音質について見ていきましょう。多くの場合、イヤフォンを購入するときに最も重視するのは “音質" かと思うのですが、こいつ、かなーり良い感じです。

高音域、中音域、低音域の特徴をささっとまとめると……

  • 【高音域】
    • 高音域は、BA型特有のキラキラした感じが良き。BAの高音って耳に刺さるように感じることもあるのですが、KBEAR KS2はやんわりくっきりしている印象。
  • 【中音域】
    • 主にボーカルの声などを担当する音域ですがとてもクリア。色んな音が重なりやすい音域ですが、音の分離もしっかり感じ取れるかなぁと。
  • 【低音域】
    • 10mmの複合振動版のおかげで低音は豊か。潰れたり、埋もれるような感じはないのに、存在感ばっちり。

こんな感じ。一般的に “ドンシャリ" と呼ばれる音質でして。しっかりと出つつも豊かな低音と、まぁまぁ伸びの良い高音。ボーカルの声もクリアでどちらかというと奥行き(立体感?)のあるような音質にチューニングされている印象です。

で、ですね。特に僕が気に入ったのは “豊かな低音" なんですけど、これがほんとに良くて。10mmダイナミックドライバ(DD)のおかげで “芯" があるというか。力強いんですよね。

見方を変えれば、全体的な音の分離がはっきりしているのでガシャガシャした感じはあるんですけど……、多くの人が良いと感じる音質に仕上がってました。

音の定位感と分離感はほんとに優れているので、アコースティックな音はすごく気持ちよく聴けますし、ロックやバラード系の音楽を好む人にもおすすめですよ。(EDM系もかなり良き)

装着感、遮音性もばっちり

音楽を楽しむうえでは “装着感" も大事ですよね。でもでもご安心を。KBEAR KS2はずっと付けてられるくらいに付け心地は良い感じです。

ケーブルは耳掛けタイプ。ケーブルは細く、そして軽いので、長時間装着していても違和感を感じることはありません。

KBEAR KS2のレビューまとめ

それじゃ、最後にKBEAR KS2のレビューまとめといきましょう。

1BA+1DDのハイブリッドイヤフォンとして、新しいスタンダードとなりそうなイヤフォン “KBEAR KS2" ですが、僕が実際に使ってみて感じたことをぱぱっとまとめると……

Good!

  • 価格からは考えられない優れた音質!
    • 音の分離感、奥行きのある低音がGood
    • ドンシャリ感強め
  • 付け心地の良い違和感のないデザイン
  • 3,000円で買えておつりがきちゃう

Bad…

  • 有線接続なのでかさばる
  • というか、この価格で付けられる文句なんてありません

レビュー&評価まとめ

デザイン★★★★☆
音質★★★★★
装着感★★★★☆
音のバランス(チューニング)★★★★★
コスパ(価格)★★★★★

KBEAR KS2の最も大きなトピックは、2,800円前後という価格でこれだけの音質を実現しているということ。もちろん、ボディのプラスティックには多少のチープ感は漂ってます。

でも、コストをかけるべきところにはかけ、コストを削減できるところはカットし、1BA+1DDらしい優れた音質を実現してくれているので、それだけでもうGoodですよね。"奥行きのある音で、低音は豊かで力強い"。KB EAR KS2はそんなイヤフォンかなぁと。

KEEPHIFI公式ストア、またはAmazonにて2,800円前後で購入できるので、もうちょっと音質が良いイヤフォンが欲しいなぁと考えていた人はぜひ。

同価格帯では優れたイヤフォンだというのは間違いありません。

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EarphoneReview

Posted by Yusuke Miyamoto