KOVOLの65W GaNⅢ 4ポート PD充電器「KV-PC002」をレビュー。4,999円で買えてこの性能はコスパがマッハ

この価格でこの性能はシンプルに強い。
Amazonで4,999円で買えて、GaNⅢ採用で、最大出力65Wで、4ポート搭載で、QCとPDの急速充電まで対応しちゃってる充電器器「KOVOL KV-PC002」がコスパマッハなのでダダっとレビューをお届けです。
KOVOLからサンプルキットをご提供頂いたので、KV-PC002の充電性能をチェックしたり、デザインを眺めたり。実際の使用感についてもシェアしていこうと思うので、5,000円以下で買えるパワフルな急速充電器を探しているブラザーは要チェックです。
Macbook Pro 14インチもばり早で充電できるし、iPhoneもiPadもGalaxyも。カメラなんかの充電用にいいかも。

65Wのハイパワー4ポート急速充電機「KOVOL KV-PC002」をレビュー

それじゃ、まずはKOVOL KV-PC002のデザインをチェックしつつ、性能をおさらいしつつレビューといきましょう。
パッケージはこんな感じ。

充電器本体、メガネ型のACケーブル(1.5m)、サンキューカードとユーザーガイドが付属してました。
知っておきたいトピックとしては、
- Amazonにて販売中。価格は4,999円
- 総出力は最大65W
- USB-A(QC)ポートを2つ、USB-C(PD)ポートを2つの合計4ポート搭載
- PPS 25W対応でSamsung製デバイスの急速充電対応
- PSE認証取得済み
こんなところですね。
12か月の製品保証が付いており、保証はKOVOL公式HP(英語)で製品登録するとさらに12か月延長されますよ。

充電器の形状は正方形で、全面にはUSB-Aポート(QC)が2つとUSB-Cポート(PD)が2つの合計4ポートを搭載。緑色のLEDインジケーターもあります。

背面には各種認証の取得を表すマークとAC電源用のコネクタ。

サイドには"KOVOL"のロゴがあります。

AC電源ケーブルを接続するとこんな感じ。1.5mのケーブルが付属するため、かなり取り回しはいいんじゃないかなぁと。
ケーブル自体は若干固めですが、汎用性の高い"メガネ型"のコネクタが採用されているため、好みのケーブルに付け替えることもできますよ。
#Tips |
KV-PC002の定格は100-200V/1.5A。要求電流も1.5Aと控えめなので、市販の大抵のメガネケーブルが使用できます。ケーブルが破損した場合や長さを変えたい場合、100V以上/1.5A以上のメガネ型ACケーブルを購入すれば間違いなし。 |
GaNⅢ技術採用で軽量&コンパクト

最近は採用する急速充電器もちらほら増えてきた「GaNⅢ」ですが、KOVOL KV-PC002もがっつりGaNⅢを採用していまして。ボディの発熱は抑えつつ、デバイスに最適化しつつ、優れた効率で充電することができます。
それと、GaNⅢはコンパクトかつハイパワーを実現できるというのも大きなトピックですね。
KV-PC002にはKOVOLの独自技術「Q-Pulse」により過電流、過充電、過熱、ショート防止といった安全機能を搭載しているほか、FCC/PSE/ETL/CE/BSMI等といった認証も取得済みです。
#Tips |
GaNとは、"窒化ガリウム"のことで高効率&高い耐久性を両立できる素敵素材のこと。いわゆる化合物半導体。ちなみに、この記事でめっちゃ出てくる"PD"は"Power Delivery"の略で最大100Wで充電できる給電規格です。対応出力はデバイスごとに異なり、9V/15V/20Vといった感じで一定の電圧帯のみ給電が可能。 |
総出力65W、各ポートを使用した際の最大出力は?

KOVOL KV-PC002の最大出力は最大65W。
この充電器はすべてのポートで同時に充電できるというのも大きな特徴ですが、各ポートを使用した時の最大出力についてもダダっとまとめておきますね。
- 単体使用
- USB-C/PD 65W
- USB-A/QC 18W
- 2ポート使用
- USB-C/PD 45W + USB-C/PD 20W
- USB-A+USB-A=15W
- USB-C/PD 45W + USB-A/QC 18W
- 3ポート使用
- USB-A+USB-A=15W + USB-C/PD 45W
- USB-C/PD30W + USB-C/PD20W + USB-A/15W
- 4ポート使用
- USB-C/PD30W + USB-C/PD20W + USB-A×2=15W
最大65Wの出力でグイグイ急速充電できるのは単体でUSB-Cポートを使用した時のみ。この場合、上下どちらのUSB-Cポートで充電しても出力は最大65Wとなります。
複数のデバイスを同時に充電する場合、組み合わせによってはUSB PDでも最大30Wになったり、最大45Wになったり、どのポートを使用しているかで変動するため注意が必要かもです。
スペックと仕様
モデル | KV-PC002 |
本体サイズ | 4.5×4.5×7.6cm 約160g ケーブル込み:約250g |
インプット | 100-200V~50/60Hz 1.5A |
アウトプット(PD3.0) | 5V-3A,9V-3A,12V-3A 15V-3A,20V-3.25A 各ポート最大65W |
アウトプット(QC3.0) | 5V-3A,9V-2A 12V-1.5A 各ポート最大18W |
総出力 | 65W |
価格(Amazon) | 4,999円 |
充電性能をダダっとテスト

KOVOL KV-PC002は最大65Wの出力を備えており、Macbook Pro 14インチを45分で50%充電できるとのことですが……果たして本当に45分で50%も充電できるのか? ダダっと簡易テストしてみましょう。
幸いGalaxy Z Fold3 5Gが手元にあったので、PPSの充電速度も併せてテストです。
#Tips |
PPS(Programmable Power Supply)とは、PDの別の規格のこと。PDでは一定の電圧帯のみでの給電が可能でしたが、PPSは電流と電圧を調節して超効率よく充電できます。つまり、PDと比べて電力の無駄がないので発熱もしにくい。現在はGalaxyスマホの一部のみ対応です。 |
時間の都合上、計測時間がバラバラなので……あくまでも参考程度にどうぞ。KOVOL KV-PC002、しっかり仕事してくれてます。
充電速度の簡易テスト
充電時間 | バッテリー | 定格平均 | |
iPhone 12 mini | 21:45 ↓ 22:13 | 10% ↓ 60% | 8.94V – 1.58A=14.12W |
iPad Pro 12.9(2021) | 17:38 ↓ 18:33 | 0% ↓ 60% | 14.9V – 2.26A = 33.69W |
Galaxy Z Fold3 5G | 23:25 ↓ 23:55 | 12% ↓ 61% | 9.23V – 1,85A = 17.07W |
Macbook Pro 14inch | 20:13 ↓ 20:43 ↓ 20:58 | 51% ↓ 84% ↓ 93% | 19.8V – 2.99A = 59.38W |
デバイスの対応W数は目安ということを念頭に置いて、簡易テストの結果を見ていきましょう。
結果を先にまとめると、いずれも公称値にはあと一歩及ばずといったところですね。

Macbook Pro 14inchの場合、45分で50%充電……とまではいかないまでも、45分で42%の充電ができました。十分速い。バッテリー残量が多くなり給電される電力が少なくなったことも考慮すれば、問題ないレベルですね。
(本当はバッテリーが尽きてから計測したかったところですが、Macbook Proの電池持ちが良すぎて間に合わず…無念)
iPhone 12 mini、iPad Pro 12.9インチともに十分過ぎる充電速度。
僕の手持ちで唯一"PPS"に対応するGalaxy Z Fold3 5Gについてですが、こちらもめっちゃ高速。わずか30分で50%もの充電ができました。鬼速い。
KOVOL KV-PC002は"ほぼ"公称値に近い性能を持っていると思ってOKかなぁと。僕としては、この結果に大満足です。
一応、PPSに対応するGalaxyスマホもまとめておきますね。
PPSに対応するGalaxyスマホ
- PPS 45W
- Glaxy Note10+
- Galaxy S21/S22 Ultra
- PPS 25W
- Galaxy Z Fold3 5G
- Galaxy Z Fold 2
- Galaxy S20/S20+/S20 Ultra
- Galaxy Note20/Note20 Ultra
- Galaxy Note10
ちなみに、GalaxyスマホでPPSに対応する製品は「Super Fast Charging 」と呼ばれる機能を搭載しています。
Galaxyの場合、PPS=Super Fast Charging。
KOVOL KV-PC002のレビューまとめ!デスクに固定したいくらいに素敵な充電器

ちょっとしたテストも織り交ぜつつ、性能をおさらいしつつのレビューとなったので少々長くなってしまいましたが、KOVOLの65W PD 4ポート充電機「KV-PC002」の僕のレビューはこんなところ。
KOVOL KV-PC002は4,999円で買えちゃうくらいコスパマッハな製品ですが、どんなデバイスでも捌ける確かな実力を備えた素敵な充電器……というのが僕の率直な感想です。
普通にお気に入りだったので、四角い形状を生かしてデスクに取り付けてしまおうか悩み中です。
それじゃ、最後にKV-PC002の僕のレビューと評価をまとめておきますね。
Good!!
- PSE認証も取得しているし、製品保証もデフォルトで12か月あるので安心して利用できる
- PD/QC/GaN/PPS全部対応していて4,999円は素敵すぎる
- ぼんやり熱くなるくらいの電力効率
- きっちり高速な急速充電
- 充電機をまとめられるのですっきり!
Bad…
- 指紋が思いのほか付きやすいかも
- これは僕の好みですが…正方形よりも板っぽい形状のほうが好き
KOVOL KV-PC002の気になるところといえば……ちょっと指紋が付きやすいくらい。ほんとそれくらいで、付属のACケーブルが硬くて長いので取り回しが悪いのかと思いきや、付属のケーブルタイでまとめられるので、持ち運びにもいい感じです。
KV-PC002はGaNⅢ技術を採用している恩恵で本体も軽めなので、全然旅先に持って行けちゃうポテンシャル。
iPhoneやAndroidスマホ、MacbookやWindowsラップトップのほか、デジカメやアクションカメラといった製品でもグイグイ使っていけるので、5,000円以下で急速充電できて、PD対応な充電器を探してるってブラザーはこの機会にぜひ。

提供:KOVOL Inc.