PCを高速化!M.2 SSDの取り付け方とメリット

今回は、2019年現在最も高速な転送速度を持つ「M.2 SSD」について、取り付け方法や搭載することによるメリットについてご紹介していく。

以前記事にしたRyzen 2700X自作ゲーミングPCを使って出来る限り分かりやすく解説していくので、M.2を取り付けてWindowsの起動やゲームのロード時間を短縮したい・・・という人はぜひ参考に!

ちなみに、今回使用するM.2 SSDはSAMSUNG 970EVO(250GB)です。

M.2とは?メリットと転送速度について

M.2とは、コンピュータの内部拡張カードのフォームファクタと接続端子について定められた規格のことであり、SSDなど、データを読み書きするための記憶デバイスの1つ。mSATAの後継規格として登場した。

M.2の転送速度は最大32Gbpsとなり、性能が頭打ちなSATA3(現在主流の2.5インチSSD。転送速度は最大6Gbps)と違ってこれからどんどん進化・高速化していく可能性を秘めている。

M.2はSATA3とPCI Expressの両方に対応しているというのも覚えておきたいポイントですね。理論上の最大転送速度であるが出せるのはPCI Express接続時なので、購入するときは「NVMe」と記載されているものを購入すればまず間違いない。

※M.2はSATA3とPCI Expressに対応しているものの、インターフェースがSATA3接続のものは転送速度が2.5インチSSDと同じため、わざわざ搭載するメリットが見当たらない。PCI Express接続かつNVMeのM.2を購入しよう。

ちなみに、M.2 SSDは長さによって規格が変わる。マザーボードによって取り付けられる長さも変わるため、しっかり確認しておこう。M.2 SSDの主流な規格は以下の通り。※一部のM.2規格です。実際はもっと多い。

type22110長さ110mm
企業向け
データ保護機能を搭載するものがある
type2280長さ80mm
最も主流なM.2
多くのマザーボードで対応
type2260長さ60mm
あまり見かけない

M.2のメリットは高速な転送速度

M.2のメリットはなんといっても最大32Gbpsの転送速度(32Gbpsを超えるものもある)。Windowsの起動やゲームのロード時間が速くなり、M.2はマザーボードに直接取り付けるため、シャドウベイを使わずスペースを確保できるというのがM.2の分かりやすいメリットですね。

逆に、M.2のデメリットは発熱するということ。ヒートシンクを取り付けるなど、冷却についても考慮する必要がある。また、マザーボードによっては、M.2を使用するとSATA3ポートが使えなくなることもあるため、購入時はM.2とSATA3ポートの組み合わせについても確認しておこう。

M.2 SSD、2.5インチSSD、HDDの読み込み/書き込み速度の目安は以下の通りです。

M.2(NVMe)の読み込み/書き込み速度

SSD(SATA3)の読み込み/書き込み速度

HDDの読み込み/書き込み速度

M.2 SSDを取り付ける方法

それでは、ここからはM.2 SSDの取り付け方についてご紹介していく。使用するPCは以前記事にしたRyzen 2700Xの自作PCでマザーボードはAORUS X470 GAMING 5 WIFI

いくつかのステップに分けて解説していくので、M.2にしたいけど、取り付けが不安・・・という人は参考にしてもらえれば!

M.2の取り付けは精密ドライバーが1つあればOKです。

①干渉するパーツを外す

M.2 SSDを取り付ける前に、まずは干渉するパーツを取り外しておく。僕の自作PCであればグラボが邪魔になるので外す。(ほとんどの人はグラボを取り外した方が作業しやすいはず)

作業を始める前に、PCの電源を確実に切っておこう。

②M.2のヒートシンクを取り外す

M.2 スロット

僕が使っているマザーボードAORUS X470 GAMING 5 WIFIにはあらかじめM.2 SSD用のヒートシンクが取り付けられているので外す。

ヒートシンクを固定しているネジを外す。小さいので、無くさないように要注意です。

③M.2 SSDを取り付ける

ヒートシンクを取り外したら、M.2 SSDの固定用ネジの位置を変える。マザーボードにより微妙に異なりますが、大抵はM.2の規格に合わせた表記があるので迷うことは無いはず。(固定ネジはマザーボードに付属する)

今回使用するのはSAMSUNG 970 EVO(Type2280)なので、「80」と表記されたネジ穴に取り付けた。

M.2 SSDの向きに間違いがないか確認し、斜め上からM.2を差し込む。(この時点でM.2は浮いた状態になりますが、それで正常です)

M.2 SSDを指で押さえて、マザーボードに付属するネジで固定する。

④ヒートシンクを取り付ける

Aorus Gaming5に付属するヒートシンクにはテープが張られているので外す。

M.2 SSDの取り付けが完了したら、次はヒートシンクを取り付けていく。

最近のマザーボードはM.2用ヒートシンクが付属する場合が多いですが、無い場合は必ず購入しよう。※ヒートシンク無しでM.2を使用すると温度が上がりすぎてサーマルスロットリングが起こり、性能が低下する。最悪壊れる可能性もあるため要注意です。

あとは、ヒートシンク用のネジで固定してやればM.2の取り付けは完了!

Windowsのクローンを作成して引っ越し作業を行う(システム用で使う場合)

M.2をゲーム用だったり、編集ソフト用として使うならそのままフォーマットすれば使えますが、今回はシステム用としてM.2を導入したため、Windowsのクローンを作成するまでを簡単に解説しておく。

僕はEaseUS Todo Backupを使ってますが、EaseUS Todo Backupの詳細な使い方などは以下の記事も合わせてチェックしてもらえれば。

【Windows 10】クローンを作成してHDDからSSDに交換する方法

M.2 SSDにWindowsのクローンを作成する

Windowsのコピーは「システムクローン」から。

EaseUS Todo Backupを起動したら、左下の「システムクローン」をクリック。(EaseUS Todo Backupは無料ソフトですが、使うにはメールアドレスの登録が必要です)

引っ越し元(ソース)と引っ越し先(ターゲット)を選択し、間違いがないか確認したら、「高度なオプション」をクリックして「SSDに最適化」へチェックを入れておく。(この方法なら丸ごとWindowsをコピーしてくれるので、クローンの作製が完了したらそのままWindowsが起動できるようになる)

最後に「実行」をクリックするとシステムクローンの作成が開始されるので、終わるまで待つ。

システムクローンが正常に完了すれば、M.2には丸ごとWindowsを起動するための情報がコピーされているので、元々システム用で使っていたHDDやSSDはフォーマットしてゲーム用にしたり、バックアップ用にしたり活用しよう。

※元々使用していたSSD/HDDのボリュームラベルは自由に決めてしまってOKですが、クローンを作成したM.2のボリュームラベルは絶対に変更しないこと。パスが変わってしまうため、起動できなるソフトが出てくる。

おすすめのM.2 SSDは「SAMSUNG 970 EVO」か「Intel 760p」

2019年現在、SAMSUNGのM.2 SSD 970 EVOが価格・性能から最もおすすめできるM.2。最近は、読み込み/書き込みが3,000MB/sを超えるSamsung 970 EVO Plusが登場したので、より高性能を求める人はこちらも考慮してみるといいかもしれない。※現状は970 EVO Plusが最強のM.2 SSDですが、コスパで見た場合、Intel 760pもおすすめできる。

M.2 SSDはWindowsの起動、ゲームのロード時間短縮、ファイルの読み込み/書き込み時間短縮など、PCへ採用することで得られるメリットは非常に多い。

※M.2のランダムアクセス性能はSSDとそこまで変わらない。Windowsの起動なども体感はSSDと大差ないため、M.2は大容量ファイルの読み込み/書き込みで効果を発揮すると思ってOKです。

最近のマザーボードはほぼM.2に対応しているので、より高速に、快適にPCを使いたい!という人はM.2の採用を検討してみよう!