【Weekly小噺】新型Macbook Proは16インチ(M1 Max)だけハイパワーモード搭載、M1 Pro 8コアは10コアから20%性能減

Apple M1 Max

テック製品に関する僕の最近の出来事や興味、不満をSEO/起承転結/需要を全無視で、思うことを思うがままブラザー(読者)にぶちまける不定期連載「Weekly小噺」。

今回のトピックは発表されたばかりの新型Macbook Proについてなのですが、最新情報の中でM1 Max搭載の16インチ Macbook Proだけが"ハイパワーモード"を使用できるというものがありまして。

海外メディアMacRumorsがAppleに確認を取ったとのことので、もう確定情報。

最高性能を求めて14インチ(M1 Max)を購入していたとしても、M1 Maxを搭載した16インチ Macbook Proでしかハイパワーモードを使用することができないのです。

僕は"M1 Pro(10コアCPU/14コアGPU)"を購入したので、関係ないといえば関係ないのですが…新たに8コアのM1 Proと10コアのM1 Proの性能差についても判明したので、今回の小噺ではそのあたりをさくっとシェアです。

M1 Max搭載16インチモデルのみがハイパワーモードに対応

新型Macbook Pro 2021

それでは、まずはM1 Maxを搭載した16インチMacbook Proでのみ使用できる"ハイパワーモード"について簡単におさらいです。

ハイパワーモードにより、実際にどれくらい処理性能が向上するかは発売後のレビューや実機による検証を待つしかないですが、ハイパワーモードはパフォーマンスを最適化する機能らしく、大量のリソースを消費するタスクで活躍してくれるそう。

おそらく、CPUやGPUのクロック数を一時的に上げてパフォーマンスを向上させるのだとは思いますが、最高のパフォーマンスとのトレードオフでファンの音が大きくなる可能性があるとのこと。最高のパフォーマンスを発揮するためにファンの回転数が上がる…と。

16インチ Macbook Pro M1 ProとM1 Maxの重さの違い

実際、M1 Max搭載の16インチMacbook Proの仕様を確認してみるとM1 Proを搭載したモデルとM1 Maxを搭載したモデルで重さに100gの差があり、これが何かしら関係しているというわけなのです。

(14インチモデルはM1 ProとM1 Maxで重さに違いはないため、僕はSoCを冷やすためのヒートシンクの大きさが関係あるのでは?と思ってる)

新型Macbook Proには2基の冷却ファンを搭載していますが、16インチモデルは冷却性能のより高い冷却構造を搭載しているのかもしれません。

M1 Maxを搭載した16インチ Macbook Proの"ハイパワーモード"についてもう一度おさらいしておきましょう。

  • ハイパワーモードを利用できるのはM1 Maxを搭載した16インチ Macbook Proのみ。
  • ハイパワーモード有効時はファンの音が大きくなる。
  • 実際にどれくらい性能が向上するかは実機による検証待ち。

動画クリエイターをはじめ、高いパフォーマンスを要求する仕事の効率を上げるために"M1 Max"を購入したけど、サイズと重さを重視して14インチ Macbook Proを選んだって人って多いと思うので…これはどうにもやるせない気持ちになるなぁと。

(SNSを眺めていると、返品を考えてるって人もいました)

Appleシリコンを搭載するMacbook Proはその静音性も魅力の1つなので、ファンをブイブイ回して、電力を消費して、爆熱でもいいから最高性能を求めるか。最高のパフォーマンスとはいかないまでも…静かで優れた性能を求めるか。

16インチ Macbook Proを購入する場合はこのあたりも考慮しないといけないかもです。

8コアのM1 Proは10コアのM1 Proから性能が20%減

Appleシリコン M1 Pro

お次はM1 Proを搭載する新型Macbook Proの性能差について。

新型Macbook Proの"M1 Pro"には8コアCPUのモデルと10コアCPUのモデルがラインナップされていますが、Geekbenchのベンチマークによれば、8コアCPUのM1 Proは10コアCPUのM1 Proと比べるとマルチスコアが20%減となっています。

8コアCPUのM1 Proのベンチマークはシングルスコアが「1767」。マルチスコアが「9948」となっていまして。シングルスコアに大きな差はないですが、マルチスコアでは20%ほどの性能差があるというわけですね。

M1
(8コア)
M1 Pro
(8コア)
M1 Pro
(10コア)
シングルスコア170517671738
マルチスコア7382994812447

この性能差は、8コアのM1 Proが6つの高性能コアと2つの高効率コアを搭載するのに対して、10コアのM1 Proは8つの高性能コアと2つの高効率コアを搭載しているため。4つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載する先代のM1と比較した場合、8コアM1 Proの性能は約30%増しです。

ちなみに、M1 Proのグラフィック性能を表す"OpenCLスコア"はM1 Pro(14コアGPU)が「34155」。M1 Pro(16コアGPU)が「38359」となっており、OpenCLスコアが「18880」だったM1(8コアGPU)と比べて大幅に向上。

M1 Proの10コアCPU/14コアGPUモデルは様々なタスクでベストな性能を発揮してくれそうです。僕も10コアCPUのM1 Proを購入しましたが、良い選択でした。

16インチMacbook Proを購入する場合はハイパワーモードも考慮するといいかも

それにしても、8コアのM1 Proは10コアのM1 Proと比べて性能20%減はまぁ分かるとして…M1 Maxだとしても16インチモデルしかハイパワーモードを使えないってのは思うところがある人も多いのでは?

我らが瀬戸弘司さんもYoutubeで不満を爆発させてますし…最高性能を求めて14インチ Macbook Pro(M1 Max)を選んだ人へのダメージは相当なものです。僕の用途ではM1 MaxのゴリゴリGPU性能を全力で生かせそうになかったので、結果的にM1 Proが良い選択になったかなぁと。

さて、今回の小噺はここまで。Weekly小噺は週1回くらいの頻度で更新できたらなぁって気持ちでやってます。それではまた。

早く届いてくれ…僕のMacbook Pro。

Source:MacRumors

MacWeekly小噺

Posted by Yusuke Miyamoto