
macOS Catalinaの使い方と知っておきたい10のこと
ついに、正式リリースされました! macOS Catalina。
iTunesが廃止されて、Apple Music、Apple TV、Apple Podcastの3つのアプリに分割されたり、iPadをサブディスプレイ化できる新機能「Sidecar」が追加されていたりと、なかなかいい感じに仕上がっているんですよ。
僕の環境では、macOS Catalinaのアップデートにかかった時間は30分ほど。早速ですが、macOS Catalinaの使い方と知っておきたい10のこと、いきます。
- 1. 1. iTunesが廃止されました
- 2. 2. 写真アプリが見やすく快適に
- 3. 3. 自動ダークモード
- 4. 4. SidecarでiPadをサブディスプレイ化
- 5. 5. iPhoneのバックアップや同期は「Finder」でどうぞ
- 6. 6. スクリーンタイムでMac/Macbookの使用状況が一目瞭然
- 7. 7. メモアプリがサムネイル表示で見やすくなりました
- 8. 8. Apple IDへのアクセスが超簡単
- 9. 9. Apple Arcadeでゲームが遊べます
- 10. 10. 新しいスクリーンセーバーが追加
- 11. macOS Catalinaのシステム要件と対応Mac
- 12. macOS Catalinaで作業効率はさらにUP!
1. iTunesが廃止されました

macOS Catalinaでは、iTunesが廃止されて、Apple Music、Apple TV、Apple Podcastの3つのアプリに分割されました。
iTunesはいろんなことができる代わりに、どこか複雑になっていたので、シンプルに、かつ分かりやすくなったと思ってもらえれば! 音楽はApple Music、映画やTV番組はApple TV、ポッドキャストはApple Podcastです。詳細は後述しますが、iPhone/iPad/iPodのバックアップはFinder(macOSのファイル管理ソフト)が担ってくれますよ。
Windows10版iTunesは、これまで通り提供されますが、最近、ブラウザ版Apple Musicのβ版がリリースされたことを考えると……、こちらもそのうち終焉を迎えそうな予感。
▶ブラウザ版Apple Musicが激軽!UIも素敵だし、iTunesいらなくなるかも
2. 写真アプリが見やすく快適に

macOS Catalinaでは、「写真」もめちゃ変わりました。UIも維新されて見やすいし、「日別」「月別」「年別」のタブで写真を探しやすくなったというのもGood。
ウィンドウのサイズを変更すると、サイドバーが現れたり、写真のサイズや表示枚数が変わったり、macOS CatalinaのUIはさらに賢く、素敵になりました。

レイアウトを作成中……、つまり、アップデート後はしばらく電源に繋いで置いておきましょうってことですね。これがまた結構時間かかります。
3. 自動ダークモード

Mac/Macbookのダークモードは、macOS Mojave(モハべ)から追加された機能ですが、macOS Catalinaでは、「ライト」「ダーク」「自動」で変更できるようになりました。
日中はライトモードで、夜はダークモードで、といった感じで、ダーク or ライトを切り替えつつ使いたい人は、ぜひ設定しておきましょう。
4. SidecarでiPadをサブディスプレイ化

iPadをサブディスプレイ化し、Macbookのディスプレイとして使えるようになる「Sidecar」ですが、設定は超簡単です。システム環境設定の「Sidecar」から接続先として繋ぎたいiPadを選ぶだけでOK。

iPad側の画面にサイドバーを表示するか、Touch Barを表示するかもSidecar環境設定から変更できるので、自分が使いやすいように設定しておきましょう。
- Sidecarの設定は「システム環境設定 > Sidecar」から。
- 有線 or 無線(同じWi-Fiに接続していれば)どちらでも可。
- 設定画面は、Mac/MacbookのメニューバーにあるAirPlayアイコンからも開けます。
デフォルトでは、Mac/Macbookの右側にiPadの画面領域が追加されますが、変更する方法もあるのでご紹介しておきますね。
iPadの表示領域を右 or 左に設定する方法は?

僕は、初見でMacbook Proの右側にしかiPadの画面置けないじゃん……と思ったんですけど、そんなはずがないわけで、ちゃんと設定する方法があったので補足。
Mac/Macbookの画面の右側 or 左側のどちらにiPadの画面を追加するかは、「システム環境設定 > ディスプレイ」の「配置」から変更できます。
ドラッグで画面配置を変更できるので、Mac/Macbook + iPadのデュアルディスプレイ環境で作業するなら、自分が使いやすいように設定を変更しましょう。
Sidecarでのサブディスプレイ化に対応するiPad
めちゃ便利なmacOS Catalinaの “Sidecar" ですが、サポートしているモデルが限定されるというのがちょっとだけ気になるポイント。性能的に制限があるのかもですね。
iPadの画面で、Apple Pencilを使って作業することもできるので、色々捗ること間違いなしです。
Sidecarに対応するiPadは……
- iPad Pro(全モデル対応!)
- iPad(第6世代以降)
- iPad Air(第3世代)
- iPad mini(第5世代)
Sidecarに対応するMac/Macbookは以下の通りです。
- MacBook Pro (2016年モデル以降)
- Macbook Air(2018年モデル以降)
- Macbook(2016年モデル以降)
- iMac(2016年以降)
- iMac(Retina 5k,27inch late2015)
- iMac Pro
- Mac mini(2018年以降)
- Mac Pro(2019)
そうそう、MacとiPadのデュアルディスプレイ環境に最適化されたアプリ特集がAppleのStoryで紹介されているので、気になる人はあわせてチェックしておくといいかもです。
また、特に気にする必要はないかもですが、Bluetooth/Wi-Fi/Handoffが有効かつ、デバイス間の距離が10m以内でないとSidecarは使用できないということは覚えておきましょう。
iPadも、Mac/Macbookも、テザリングでほかのデバイスにインターネット共有しているとSidecarは使用できません。
5. iPhoneのバックアップや同期は「Finder」でどうぞ

iTunesが消えちゃったmacOS Catalinaですが、iPhone/iPad/iPodのバックアップはFinderが担ってくれます。言うなれば、使用感はそのままに、丸ごとiTunesから移動した感じ。

iPhone/iPad/iPodと接続すると、Finderの「場所」のタブにデバイス名が表示され、バックアップや同期が簡単にできるようになりました。
分かりやすいし、早いし、ただ、ただ快適です。
6. スクリーンタイムでMac/Macbookの使用状況が一目瞭然

macOS Catalinaでは、iPhoneやiPadではおなじみの「スクリーンタイム」が追加されました。Mac/Macbookをどれだけ使用しているか簡単にチェックできるほか、アプリごとに制限をかけることも出来ます。
上手く活用すれば、デジタルデトックスに役立ちそうですが、僕はあまり使わないかなぁ、と。iPhoneやiPadと違って、Macbook Proを使ってる時って何かしらの作業やってる時なんですよね。なので、僕のスクリーンタイムの使用頻度は “低" です。
7. メモアプリがサムネイル表示で見やすくなりました

macOS Catalinaは、メモをサムネイルで表示できるようになりました。ものすっごい見やすい。iPadOSの方でも同じようになればいいんですけど、どうなんだろう?
「チェック済み項目を自動的に並べ替える」というオプションも追加されました。
8. Apple IDへのアクセスが超簡単

macOS Catalinaのシステム環境設定では、新しく「Apple ID」の項目が追加されてましてですね。ここから即Apple IDのアカウント画面に移動できます。
Apple IDからは、自分の使用デバイスや支払い方法、iCloudストレージの管理などなど、自分の情報をサクッと確認できるようになりました。
9. Apple Arcadeでゲームが遊べます

これも、地味に見逃せないポイント。macOS CatalinaもApple Arcadeに対応し、サブスクリプションに登録すれば様々なゲームを遊ぶことが出来ます。
もちろん、PS4やXbox Oneのコントローラーも使用可能。Apple Arcadeは、最初の1か月間が無料で体験できるので、気になる人は試してみては?
10. 新しいスクリーンセーバーが追加

macOS Catalinaでは、新しいスクリーンセーバー「ドラフト」も追加されているので、こちらも合わせてチェックしておくと良いかも。
オプションで「デスクトップ」「スペクトラム」「レッドの色合い」「グリーンの色合い」「ブルーの色合い」「シルバー」「スペースグレイ」「ゴールド」から色合いを変更できます。
僕はスクリーンセーバー設定してなかったんですけど、macOS Catalinaの新スクリーンセーバー “ドラフト" が妙にかっこよく感じて、早速設定しました。ミーハー。
macOS Catalinaのシステム要件と対応Mac
最後に、おまけなんですけどmacOS Catalinaのシステム要件と対応Mac/Macbookについてまとめておきます。
アップデートの対象となるモデルとシステム要件については以下の通りなので、自分のMac/Macbookが対応しているか確認しておきましょう!
macOS Catalinaのシステム要件
- OS X 10.9以降。
- 4GB以上のメモリ。
- ストレージに12.5GB以上の空き容量が必要です。(OS X El Capitan 10.11.5以降)
- 一部の機能にはApple IDが必要です。
- 一部の機能にはインターネット接続環境が必要です。
macOS Catalinaの対応Mac/Macbook
- MacBook(Early 2015以降)
- MacBook Air(Mid 2012以降)
- MacBook Pro(Mid 2012以降)
- Mac mini(Late 2012以降)
- iMac(Late 2012以降)
- iMac Pro(2017)
- Mac Pro(Late 2013以降)
macOS Catalinaのアップデート対象モデルであれば、「システム環境設定 > ソフトウェアアップデート」からmacOS Catalinaへアップグレードできます。
macOS Catalinaで作業効率はさらにUP!
Mac/Macbookの新OS「macOS Catalina」では全体的にiOS/iPadOSとの整合性・互換性が強化されたほか、iTunesの廃止により、複雑化していた管理面もシンプルに、かつ分かりやすくなりました。
音楽はApple Music、映画はApple TV、ポッドキャストはApple Podcast、iPhoneのバックアップはFinderから、といった具合。
特に、iPadをサブディスプレイ化できる “Sidecar" のおかげで、Apple Pencilでそのまま注釈を書いたり、絵を書いたりすることが出来るようになったため、デュアルディスプレイで作業効率を上げるもよし、デザインで活用するも良し、と使い方もめちゃ増えました。
早速macOS Catalinaにアップデートして、がっつり活用していきましょう! あ、アップデートの際はバックアップを忘れずに。
Source:macOS Catalina