【レビュー】ノイキャン搭載で高音質「OneOdio A30」は鬼コスパなワイヤレスヘッドフォン(5,000円以下で買える)

OneOdio A30 レビュー

今回は、OneOdio Japanからご提供いただいた高コスパでノイズキャンセリングを搭載するヘッドフォン「OneOdio A30」のレビューです。

このヘッドフォンの最も大きな特徴は4,000円台で購入できる圧倒的コスパ。装着感と音質にも優れ、アクティブノイズキャンセリング(ANC)まで搭載しています。

ノイキャン搭載で音質にも優れるヘッドフォンが4,000円台ってだけで驚きなのですが、実際にがっつり使用してみたところその性能は申し分なしで、むしろ弱点を見つけるのが難しいほど。

スイッチやボタンは少ーしだけチープに感じますが…これは価格とのトレードオフで納得するとしまして。とのかくこの価格でこの音質と性能というのが素敵過ぎるのです。

OneOdio A30の定価は6,980円。Amazonプライム会員はプライム限定価格で4,380円。ワンオーディオ・ジャパン楽天市場店では4,999円(300円オフクーポンもあり)で購入可能。

それじゃ、さくっとOneOdio A30のレビューといきましょう。

※Update, OneOdio A30の商品ページが削除されたため、リンクを張り替えました。安くても比較的高音質なヘッドフォンだったので…惜しい。OneOdio Pro30が近い体験ができるかも。

4,380円の衝撃。ノイキャン搭載ヘッドフォン「OneOdio A30」をレビュー

さて、まずはデザインや性能、機能をおさらいしつつのレビューです。OneOdio A30のパッケージはこんな感じになっていまして。

付属品はヘッドフォン本体、充電用のUSB-A to USB-Cケーブル、飛行機用変換アダプタ、3.5mm AUXケーブル、収納ポーチ、ユーザーマニュアルの6つ。

充電用のUSBケーブルと3.5mm オーディオケーブル。

飛行機用の変換アダプタ。これだけ付属品がついていれば満足です。

収納ポーチも付属しているのでヘッドフォンの持ち運びも楽々。収納ポーチの品質も悪くないですし、シンプルなデザインもGood。

デザインを眺める

それじゃ、ここからはOneOdio A30のデザインについてもう少し詳しく見ていきましょう。

OneOdio A30はブラックのボディーに肉厚なイヤーパッドが特徴的なデザイン。

OneOdio A30を折り畳んでみるとこんな感じ。重さ約268gと比較的軽めですが、イヤーカフは分厚めです。

サイドからも見てみましょう。OneOdioのロゴとCDのようなブラッシュが入っており、主張しすぎず、落ち着いたデザインになっています。

ヘッドバンドにもOneOdioのロゴ。合皮ですが程よい柔らかさで質感も良き。

メモリが刻まれたヘッドバンドの伸縮部分。ヘッドバンドには適度な柔軟性もあり、簡単に折れてしまうようなこともないはずです。

イヤーパッド内部にはL/Rを表す印字があるので、ぱっと見で左右を確認できます。

左からANCスイッチ、USB-C端子

右側のイヤーカフには充電用のUSB-C端子とノイキャンON/OFFスイッチ。操作性は悪くないですが…ノイキャンスイッチは若干チープに感じるかもしれません。(僕の印象です)

左から音量-ボタン、MFBボタン、音量+ボタン

左側のイヤーカフには3.5mmオーディオジャック、音量調整ボタン、電源/再生/停止ボタンが搭載されています。

ノイキャンのON/OFF状態は右側イヤーカフのLEDインジケーターで知ることができますよ。

操作感と操作方法について

次にOneOdio A30の操作方法について。操作してから反応するまでにワンクッションありますが、ボタンの位置も丁度よく、操作性もいい感じです。

電源のON/OFFMFBボタンを3秒長押し
ペアリングMFBボタンを3秒長押し
ペアリングのリセット-ボタン/+ボタンを同時に5秒間長押し
音量調節-ボタン/+ボタン
次の曲へ-ボタンを押す
前の曲へ+ボタンを押す
再生/停止/電話の応答と終了MFBボタンを押す
ノイキャンのON/OFFANCスイッチ
音声アシスタント(Siri)MFBボタンを2回押す

接続が途切れたり、うまくいかない時は-ボタン/+ボタンを同時に5秒長押ししてみるといいかもですね。OneOdio A30は最大2台までのマルチポイント接続にも対応しています。

※2台同時に再生することはできません。

付属品

  • OneOdio A30 ANCヘッドフォン ×1
  • 収納ポーチ ×1
  • 飛行機用の変換アダプター ×1
  • USB-A to USB-C ケーブル ×1
  • 3.5mm オーディオケーブル ×1
  • ユーザーマニュアル ×1

OneOdio A30のスペックと仕様

チップQualcomm QCC3003
コーデックSBC,AAC
ドライバー40mm デュアルダイナミックドライバー
BluetoothBluetooth 5.0
通信距離:10m
バッテリー3.7V/500mAh
対応プロファイルHFP/HSP/A2DP/AVRCP
充電時間約2.5時間
5分の充電で2時間再生可能
再生時間ANC+BT時:15時間
BTのみ:25時間
ANC+有線時:45時間
騒音低減効果(ANC)26±3db
周波数帯域20Hz~20KHz
重さ約268g
インピーダンス32Ω
その他同時に2台までの機器と同時接続
ノイキャン搭載
USB-C

A30の音質とノイキャンを試す

OneOdio A30を装着してみるとこんな感じ。

お待たせしました。ここからは"OneOdio A30の音質“についてのレビューです。

OneOdio A30は5,000円以下で購入できるヘッドフォンだとは思わせない音質で。音の再現度と低音/中音/高音のバランスに優れ、若干の歪みとぼやっと感があるとはいえ、深い低音域と明瞭な高音域が特徴です。

(例えるなら、超有名なイコライザ設定"Eargasm Explosion“を設定したような音の傾向です。めっちゃ好み)

この価格帯のヘッドフォンとしては音の定位感も非常によく、ステレオでパートがしっかり分かれているような楽曲はものすごくいい感じで聴くことができるのも大きな強みかなぁと。 

無音に近かったり、静かな場面ではサー…っというホワイトノイズは気になりますが音質は間違いなく価格以上。ボーカルやスネアドラム、シンセの音なんかはキラキラした感じなので、こういった音が好きな人にもおすすめです。

OneOdio A30は、コスパを重視しつつ、音質にこだわってめっちゃ試行錯誤された感が伝わってくる素敵な音。

イヤーパッドは深め。

パッケージやユーザーマニュアル、公式HPには記載されていないですが、チップに"クアルコム QCC3003″を搭載しているので、対応コーデックは"SBC"と"AAC"の2つ。

※対応していれば記載すると思うので…aptXはおそらく非対応。

ここからは僕が試した楽曲からピックアップしつつ、OneOdio A30の音質についてちょこっとご紹介です。(音量50%、Bluetooth接続、iPhone 12 miniでテスト)

非常にバランスの良い音質が特徴のOneOdio A30ですが、特に高音域のキラキラとした感じと厚みのある低音が特徴で、オルタナティブミュージックやバンド系ミュージックはもちろん、トランスやドラムンベースといったシンセを多用し、低音のビートが特徴的な楽曲との相性は抜群。

例えば、YOASOBIの"三原色(RGB)"は透き通るようなボーカルの声がより際立ち、バックメロディーもしっかり分離しつつ、Aメロのギターのカッティングの音までスカッと聴けますし、アカペラグループPentatonixの"Daft Pank"は各パートのボーカルの声がぼやけたり、埋もれたりしてしまうことなく、ボイスパーカッションもバチっと決まって聴くことができました。

有線接続時の音質はさらに優秀。

トランス、ダブステップやドラムンベースといったパーリーピーポーでエレクトロな楽曲はまさに"ドンシャリ"な音質で音楽を楽しむことができるほか、テンポよく流れるビート、高いスネアの音とOneOdio A30の音の傾向がマッチして、マイケルジャクソンの"Smooth Criminal"もいい感じで。

この音質のヘッドフォンが5,000円以下とは…まさに買い。

この価格でノイキャンは素敵

音楽に没頭し、じっくり楽しむ上で"ノイズキャンセリング"は重要なファクターですが、OneOdio A30には92%の外部低周波ノイズを低減できる「アクティブノイズキャンセリング(ANC)」が搭載されています。

ハイエンドクラスのヘッドフォンに搭載されるノイキャンの性能と比べるとぼちぼち…といった感じですが、雑音はある程度シャットアウトしてくれるため、一般的なヘッドフォンと比べて音楽の没入感を高めてくれるのは間違いありません。

空調などの低周波数帯域の音はかなり抑えてくれますが、サー…っというホワイトノイズが目立ち、人の声や水の音などは少し遠めで普通に聞こえるくらいの性能です。

決して優れたノイキャン性能というわけではないですが、5,000円程度で得られると思えば…素敵過ぎる。

装着感

OneOdio A30は装着感も上々で。少し側圧は強めですが、ウレタンフォームは適度に柔らかいので長時間装着していても耳にプレッシャーを感じることはありません。

素材が合皮なので"蒸れ"は感じるかもですが…側圧は使うほどにこなれてきていい感じになるかもです。

ちなみに、イヤーパッドは"深さ"もあるのでヘッドフォンにありがちな窮屈な感じも控えめ。

僕は頭頂部から痛みが来るタイプなのですが、ヘッドバンドのウレタンが分厚いこともあり、長時間装着していても頭頂部が痛くなることはありませんでした。Good。

OneOdio A30のレビューまとめ。コスパ重視で選ぶなら全力でおすすめしたいヘッドフォン

さて、最後に「OneOdio A30」の僕のレビューと評価をまとめて締めといきましょう。このヘッドフォンは5,000円以下で買えることを考えると総じて優秀過ぎる性能を秘めていまして。

圧倒的コスパ、優れた音質にノイキャン、豊富な付属品。日常使いにも十分使える素敵なヘッドフォンです。

Good!!

  • 音の再現度とバランスに優れ、深い低音域と明瞭な高音域が特徴の音質。(音の分離感もいい感じ)
  • アクティブノイズキャンセリング機能を搭載。
  • ノイキャンON&無線接続時で最大15時間のバッテリーライフ。
  • 定価は6,980円ですが、今なら2,000円以上安く買える圧倒的コスパ。

Bad…

  • ノイキャンON/OFFスイッチが少しチープに感じるかも。
  • 再生/停止、音量調整など、ボタン操作にワンクッションのタイムラグがある。
  • ノイキャンは雑音をある程度シャットアウトしてくれるものの、ホワイトノイズが聞こえる。

レビュー&評価まとめ

デザイン★★★★☆
音質★★★★★
装着感★★★★☆
機能★★★☆☆
コスパ(価格)★★★★★+

OneOdio A30の僕のレビューと評価をまとめると上記の通り。当然、数万円クラスのヘッドフォンと比べると敵わない点もありますが…価格以上の性能です。

音の解像感とバランス、定位感に優れる音質も素敵。OneOdio A30は価格から想像できない音質を秘めており、ノイキャンも搭載しているので、カジュアルに使うには十分すぎる性能のヘッドフォンかなぁと。

あと、付属品が充実しているのもいいですよね。5,000円程度でコスパに優れるヘッドフォンを探していた人には全力でおすすめしたいと思いました。

価格相応の音と性能なんでしょ? と侮ることなかれ。想像の遥か上をゆく音質にはきっと驚くはずですよ、ブラザー。

(ノイキャン性能に期待して購入するよりも、音質で購入したほうが幸せになれるかも)

※Update, OneOdio A30の商品ページが削除されたため、リンクを張り替えました。安くても比較的高音質なヘッドフォンだったので…惜しい。OneOdio Pro30が近い体験ができるかも。

提供:OneOdio Japan

HeadphoneReview

Posted by Yusuke Miyamoto