Pixel 4aの性能をおさらい!価格を考えれば完璧じゃない?

カメラ性能に定評があるGoogle純正スマホ「Pixelシリーズ」ですが、昨年発売されたPixel 4に続き、最強すぎる廉価モデル「Pixel 4a」が発表されました!
カメラと言えばスマホ、スマホと言えばカメラって時代なんですけど、どんなシーンでも使えるカメラ性能を備えつつ、42,900円(税込み)という驚き価格で買えるスマホ、それが “Pixel 4a"。
基本的に、Pixel 4aはPixel 4と同等の機能を持ち、チップ性能だったり、ボディ素材だったりでコストを削減してみんなが買いやすい価格で発売されるんですけど、価格と性能のバランスが尋常じゃなくて。
いざ蓋を開けてみると、そこにはひたすらにシンプルで、ミニマルで、完璧に近い “Pixel 4a"。ミドルレンジ帯スマホのバランスをひっくり返してしまいそうな、そんなスマホに仕上がってました。
とりあえず、語りたいことはたくさんあるんだけども、Pixel 4aはどんなスマホなのか、どれくらいの性能を持っているのか、ささっとおさらいです。
※Update 2020/8/4, ついに “Pixel 4a" が発表されたの大幅に追記! 6GBのメモリ、128GB、スナドラ730Gと良い感じのスペックを備えつつ、価格は42,900円(税込み)。発売日は2020年8月20日なんですけど、Googleさんの本気を垣間見た気がしました。
Pixel 4aの大事なとこだけサクッと知りたい! ってブラザーは以下の記事も合わせてどうぞ。
▶Pixel 4aの素敵なメリット5つをピックアップ – iyusuke
シンプルな性能&機能が良い「Pixel 4a」
さてさて、まずは上記の公式ティザー動画をチェックして頂きまして……。Pixel 4aのスペックについてのおさらいです。
基本的に、Pixel 4aはPixel 4の廉価モデルという位置づけなので、カメラ性能だったり、処理性能(CPU)だったり、いくつかの機能・性能はカットされているため、性能で言えば「Pixel 4 > Pixel 4a」というのはどこまで行っても覆りません。
※Googleさん曰く、Pixel 4aはPixel 4と同等の写真を撮影することはできるとのこと。
カットされてるとは言いましても、Pixel 4aのスペックはなかなかに侮れなくて。例えば、ミドル帯の最新チップセット “Snapdragon 730G" だったり、6GBのメモリだったり、デフォルトがすでに128GBという容量がそうなんですけど、これらが組み合わさるとなにが起こるのか? っていうと “動作がカクカクしない" んですよね。(重い3Dゲームは別として)
Pixel 3aの時ですら処理性能に不満を感じることが “ほぼ" なかったわけですから、Pixel 4aはさらに素敵な性能に仕上がっている……と。Pixel 4aの知っておきたい機能や性能については以下の通りです。
Pixel 4aの性能まとめ
サイズ | 高さ144mm×幅69.4mm×厚さ8.2mm 143g |
プロセッサ | CPU:Snapdragon 730G(2.2GHz+1.8GHz,64ビット,オクタコア) GPU:Adreno 618 Titan セキュリティモジュール |
ディスプレイ | 5.8インチ フルHD+ 有機ELディスプレイ 2,340×1,080ピクセル アスペクト比:19.5:9 HDRサポート |
メモリ | 6GB LPDDR4 |
ストレージ | 128GB |
カメラ | 12.2MP(デュアルピクセル) f/1.7 Pixel 4と同等の性能 動画:4k/30fps、1080p/120fps |
インカメラ | 8MP f/2.0 パンチホールカメラ |
バッテリー | 3,080mAh 18Wの急速充電 ワイヤレス充電非対応 |
カラー | Just Black(ジャストブラック) |
その他 | USB-C 指紋認証搭載 3.5mmイヤフォンジャック eSIM対応 |
Pixel 4aの機能や性能について、さくっとまとめるとこんな感じ。
ミドルレンジのチップセットを搭載しているのですが、こいつがまたかなり良い感じの性能を秘めていまして。省電力な1.8GHzコアと処理性能の高い2.2GHzコアで構成されています。
(5Gに対応する『Pixel 4a 5G』は2020年後半に発売予定。Pixel 4aは5G非対応です。)
人の動きやジェスチャーを正確に認識し、様々な操作を可能にする “Soliセンサー" を搭載しないため、Pixel 4の目玉機能「MotionSense」は搭載していないものの……セキュリティチップ「Titan M」は搭載しているほか、Pixel 4では見送られた指紋認証を備えているというのは覚えておきたいポイントですね。
外出時にはマスク必須な昨今、顔認証の利便性は限りなく “0" に近いですし……これは嬉しいブラザーも多いのでは? Pixel 4aなら、マスクしていてもスッとロック解除できますよ。
そうそう、Pixel 4aにはSoliセンサー以外にも、コストとのトレードオフで見送られた機能がいくつかありまして。例えば、Pixel 4aはぎゅっと握ってGoogleアシスタントを起動できる「Active Edge」。画像処理を担うチップ「Pixel Neural Core」なんかがそう。
基本的に優れた性能を備えるPixel 4aですが、写真撮影後の処理や編集の動作なんかはPixel 4よりも確実劣ると思っておくといいかも……です。(ちなみに、Pixel 3aも写真処理チップは搭載してませんでした。撮影後など、動作がもっさりすることがちょいちょいある感じ)
Pixel 4aのデザイン

それじゃ、このあたりでPixel 4aのデザインについてもチェックしておきましょう。電源ボタンだけ目立つカラーが採用されていたり、適度に丸いフォルムはぱっと見で「ピクセルシリーズのスマホだ!」って分かる良い具合のデザインになっていまして。

四角いカメラユニット、パンチホールタイプのインカメ、ベゼルが狭くなったディスプレイ、ツートンじゃなくなったデザインが印象的です。
Pixel 3aと同様に “ポリカーボネイト素材" が採用されたユニボディ。スマホのディスプレイを守るガラスには “Corning Gorilla Glass 3″が採用されています。公式のデザイン画像を見る限りでは、Pixel 4aはさらさらな手触りに仕上がってそうな予感。
5G非対応で"XL"は無し(5GモデルとPixel 5が発売予定)

2モデル展開だったPixel 3a/3a XLとは異なり、Pixel 4aには “1サイズ" のラインナップしか用意されておらず、 “XL(大きいサイズのモデル)" は存在していません。
Googleさんが考えていたよりも人気がなかったからなのか、2020年後半に発売される Pixel 4a 5Gが “XL" にあたるモデルなのかは不明ですが、とにもかくにも、Pixel 4aは1サイズだけ。
2020年後半には「Pixel 4a 5G」と「Pixel 5」が発売

で、ですね。Pixel 4aは今のところ1サイズしか用意されてないんですけど、注意しておきたいのは2020年後半に5G対応モデル “Pixel 4a 5G" と新型フラグシップ “Pixel 5" が発売されるということ。
公式画像を見る限りでは、Pixel 4a 5Gが “XL" にあたるモデルだと思うんですけど、2020年のピクセルスマホは……
- 42,900円(税込み)で、2020年8月20日発売の「Pixel 4a」
- 5Gに対応し、画面サイズが一回り大きい「Pixel 4a 5G」
- 望遠レンズやSoliセンサーを搭載し、カメラ性能なども向上するフラグシップ「Pixel 5」
上記の3モデルが登場するため、もし、5Gモデルが欲しかったり、より性能にコミットしたスマホが欲しいってブラザーはもう少し待ってみるのも一つの手。
Googleさん的には、2020年に発売されるモデルを先に教えてあげるから悩んでねってことなんでしょうけど……これは悩むやつ。Pixelシリーズの新型スマホが気になってるなら、焦らずにじっくり悩みましょう。
Pixel 4aと同等の写真が撮影できるカメラ性能

次にPixel 4aのカメラ性能について。カメラについては、望遠レンズを搭載していないので、そもそも物理的な性能差があるというのは当然なんですけど、なんでも、Googleさんが言うにはPixel 4と同等の写真を撮影できるとのことでして。
Pixel 4aが搭載するカメラについて覚えておきたいのは、
- 12.2MP(デュアルピクセル)のメインカメラ
- 画素サイズ:1.4㎛、f/1.7、視野77°
- デュアルピクセル位相差検出式オートフォーカス
- 光学式および電子式手振れ補正機能
- 8MPのフロントカメラ
- 画素サイズ:1.12㎛、f/2.0、視野84°
- 固定フォーカス
こんなところ。Pixel 4と比較した場合、カメラのメインセンサー自体に大きな差は無くて。メインカメラのセンサーはPIxel 4と同じものを、フロントカメラのセンサーにはPixel 3aと同じものが搭載されています。

これ、Pixel 4の夜景モードで撮影された天体写真なんですけど、めちゃ綺麗じゃないですか? もし、Googleさんの言う「Pixel 4と同等の写真が撮影できる」というのが事実であれば、Pixel 4aでもこーんな感じの写真が撮影できるはずです。
もちろん、Pixel 4aは望遠レンズを搭載していませんし、ソフトウェア処理でカバーすることになりますので、これだけはっきりくっきりした写真を撮影するのは難しいかもしれませんが、きっと十分すぎるくらいには仕上がってるんじゃないかなぁと。(というか、メインカメラのセンサーはPixel 4と同じですし、同等の写真が撮影できるというのは間違いなし)
カメラの機能でいえば、夜景モードや超解像ズーム、HDR+、ポートレートモード、トップショットといった感じで、Pixel 4と同じ機能が利用できます。
Pixel 4からナーフされた機能を比較

せっかくなので、Pixel 4と比較しながらナーフされた機能たちもおさらいです。
Pixel 4はPixel 4aと比較して倍以上も価格が高いので、カットされた機能が出てくるのは当然なんですけど、こうやって比較してみると使用感が劇的に変わるようなナーフは全然なくて。むしろ、価格とのトレードオフと思えば全然軽いくらいなんです。
Pixel 4 | Pixel 4a | |
スムーズディスプレイ(最大90Hz) | ○ | × |
アンビエントEQ | ○ | × |
急速ワイヤレス充電 | ○ | × |
Active Edge | ○ | × |
防水 | ○ | × |
16MPの望遠レンズ | ○ | × |
Soliセンサー(モーションジェスチャー用) | ○ | × |
3.5mmイヤフォンジャック | × | ○ |
生体認証 | 顔認証 | 指紋認証 |
Pixel Neural Core(写真処理用のチップ) | ○ | × |
Pixel 4aとPixel 4を機能で比較して見るとこんな感じ。
どうでしょう? 絶妙な削り具合じゃないですか? 90Hzのスムーズなディスプレイや防水機能、ワイヤレス充電がカットされたのは残念とはいえ、いずれも美しい表示ができる有機ELディスプレイを備えていますし、HDRもサポート。カメラ性能の差も望遠レンズの有無くらい。
当然、Pixel 4のプロセッサはよりハイグレードなものが搭載されているので、処理性能に差があるのは言うまでもないんですけど、Pixel 4aに搭載されるスナドラ730Gも十分すぎる性能を備えていますし……価格を考えれば、Pixel 4aの機能や性能って完璧なバランスなんじゃないかなぁと。
3.5mmイヤフォンジャックや指紋認証に関しては、むしろ求めているブラザーも多いのでは? (僕は絶対指紋認証と3.5mmイヤフォンジャックは欲しい派)
Pixel 4aとPixel 4、Pixel 3aをじっくり比較したいブラザーは、公式HPでめちゃ分かりやすい比較ページが用意されているのでこちらもぜひ。
▶Google Pixelを比較 – Google Store公式HP
Pixel 4aの価格は42,900円、発売日は8月20日

スナドラ730Gに6GBのメモリ、128GBのストレージ、さらにはPixel 4と同等の写真ができて……価格は42,900円(税込み)。こうやって見てみると凄くないですか? Googleさんの本気ミドルスマホ “Pixel 4a"。
- 2020年8月20日発売予定
- 価格は42,900円(税込み)
普通に使うのであれば、これ以上性能と価格のバランスに優れるスマホはないと思うので……そろそろスマホ買い替えようかなぁってブラザーは “Pixel 4a" もぜひチェックしてみてくださいな。
全力でおすすめできるスマホなのは間違いないんですけど、ちょろっと触れた通り、2020年後半には “Pixel 4a 5G" と “Pixel 5″も発売されますし、じっくり悩んでからですよ。
Source:thenextweb