PS5の分解映像がキタ!保障切れ無しでM.2 SSD増設できるやん(PCIe 4.0対応)

PS5 分解 基盤

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あまりにも突然すぎて、僕の荒ぶった心がまだ落ち着いていないのですが、ついにPS5の内部構造が明らかになりました!(さらっと未発表だった情報も発表されてる結構ヤバめ)

PlayStation公式Youtubeにて公開された"PlayStation 5 分解映像"では、PS2からハードの設計や開発を率いてきた鳳康宏(おおとり やすひろ)氏自らが登場。

分解を行いつつ、PS5はユーザーがアクセスしやすい構造になっていること、大型の冷却用ファンを搭載していること、縦置き/横置きスタンドの装着方法、そして、PCIe 4.0対応のM.2 SSDを増設できること、Wi-Fi6に対応することが判明したのですが、改めてPS5ってすごいなって。

PS5は"美しい設計"を重視されており、設計も無駄が少ないってのはもちろんなんですけど、部品なんかも簡略化されていまして。それだけ故障や不良品のリスクが少ないのです。

なので、これだけ気合の入ったプロダクトを39,980円から発売するって本当にすごい。(だからこの機会に寄生してひと儲けしようっていう転売ヤーたちに腹が立つんだけども)

とにもかくにも、PS5の内部構造が気になるブラザーは僕と一緒に見ていきましょう。

※2021/7/29 Update, PS5のβプログラム提供に伴い、M.2 SSDに求められる要件についての情報が公開されたため追記しました。

PS5(プレイステーション5)を見る – 公式HP

M.2 SSDにWiFi6!PS5の内部構造を改めてチェック

2020年10月7日に公開された"PS5の内部構造"について、PlayStation公式Youtubeで公開された動画をぜひチェックしてもらいたいんですけど、動画では内部構造のほか、拡張ストレージや静音性、冷却性など、プレイステーションユーザーだったらぜひ知っておきたいことがいくつか判明しています。

PS5 分解映像 公式動画(Youtube)

(PCIe 4.0のM.2 SSDの増設や、Wi-Fi6など、これまで未発表だった情報もさらっと出ちゃってるので怖い)

いくつかの画像を流し見しながらPS5の内部構造についておさらいしていこうかと思うのですが、今回判明したトピックは…

  • 外側の白いパネルはユーザーが自由に取り外し可能。
    • 両端を抑え、ずらすだけで取り外しできます。
  • 横置き/縦置きスタンドは台座を回転されることで切り替えられる。
  • 両面吸気の大型冷却ファンを搭載。
    • 吸気は本体前面から。排気は背面全体で行う。
  • SoCの冷却性能と熱伝導性を高めるため、熱伝導材には液体金属を採用。
  • 前面に、USB Type-A(Hi-Speed)とUSB Type-C(Hi-Speed 10Gbps)を搭載。
  • 背面には、USB Type-A(Hi-Speed 10Gbps)×2、LANポート、HDMI、AC電源コネクターを搭載。
  • M.2 SSD(PCIe 4.0対応)を保証切れ無しで増設可能。
    • 2230、2242、2260、2280、22110の規格に対応。
    • 最大4TB。読み込み速度は5,500MB/s推奨。
  • ダストキャッチャーを設けたことで、掃除機で吸ってホコリを掃除できる。

ざっとこんな感じ。それじゃ、PlayStation公式Youtubeからのスクショをチェックしつつ、PS5の内部構造についてさらっとおさらいしていきましょう。

PS5はカバーを外して内部に簡単にアクセスできる

PS5はアクセス性の高さに猛烈にコミット。両端を抑え、カバーをずらすだけで内部にアクセス可能です。

(カバーパネルは両サイド取り外せます)

豊富なUSBポート

前面にはUSB Type-Aポートが1つ、USB Type-Cポート(10Gbps)が1つ搭載。

背面にはUSB Type-Aポート(10Gbps)を2つ、LANポートを1つ。HDMI 2.1ポートを1つ、そしてAC電源コネクタを搭載。

縦置き/横置きスタンドの装着方法

PS5のスタンドは、縦置き/横置き対応し、台座を回すことで切り替えられます。取り付けはコインネジでOKと超簡単。(ネジはスタンドに収納可能)

横置きの場合、スタンドをPlayStationおなじみのマーク部分に取り付けることで固定できるとのこと。

両面吸気の大型冷却用ファン

PS5のエアフローは、前から後ろにズドーンと風を通す設計になっており、前面に吸気用の大型ベントを配置。

背面全体で排気。

それらの吸気/排気を可能にするのが本体に取り付けられた"両面吸気の大型冷却ファン"というわけですね。

今までのPlayStationでは考えられないサイズの冷却クーラーとなっており、そのサイズはPC用のCPUに付属するファンと同格。

PS5はHDDを搭載しないため、スペースには余裕があったはず。スペースを切り詰めて小型化することも出来たはずですが……空いたスペースを大いに活かして冷却性能に極振りしてます。素敵。

掃除用のダストキャッチャー

PS5は、カバーを取り外してすぐの場所にホコリを貯めるダストキャッチャーが設けられており、掃除機で吸ってお掃除することも可能。

M.2 SSDを増設可能(保障切れ無しで触れるのはここまで)

PS5の分解映像では、カバーを取り外すだけでアクセス可能なM.2 SSD(PCIe 4.0対応)の増設スペースも明らかになりました。

対応しているM.2 SSDの規格(サイズ)は、Type-2230、2242、2260、2280、22110。現在販売されているM.2 SSDを増設可能ですが、5.5GB/s以上の帯域幅や物理的な形状に制限があるため、後日動作確認済みリストを公開予定とのこと。

※2021年7月29日追記、PS5でM.2 SSDを使用するための要件が公開されました。

M.2 SSDの規格のうち"SATA 3.0互換"やUSB 3.0互換の接続には対応しません。本領を発揮できるのはNVMe接続かつPCIe Gen4の4レーン対応のM.2 SSDです。

PCIe 4.0対応のM.2 SSDは2TBで25,000円超え、4TBともなると10万円を超えるので、PS4と比べてストレージ拡張のハードルが高めです。

PlayStationシリーズお馴染み。これを剥がすと保障が切れますよーって教えてくれるシールが登場。

これ以上分解すると保障が切れるため、ユーザーが気軽にアクセスできるのはここまでです。※普通は絶対に外しちゃいけないやつ。

定格350Wの電源ユニットとUltra HD Blu-Rayドライブ

PS5に搭載される定格350Wの電源ユニット。

こちらが、PS5に搭載される"Ultra HD Blu-Rayドライブユニット"。板金ケースで完全に覆い、2重のインシュレーターでマウントすることで振動を低減。高い静音性を実現しています。

Wi-Fi6とBluetooth 5.1

これまで未発表だった"Wi-Fi6″の対応と、"Bluetooth 5.1″の対応もさらっと発表。

CPUとGPU

やっとPS5の基盤(マザーボード)がお披露目。CPUは"×86-64-AMD Ryzen Zen2″を搭載。最大3.5GHzで駆動します。

GPUは、"AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine"を搭載。最大2.23GHzで駆動し、処理性能を表すFP32は"10.3テラフロップス"。

メモリとSSD

メモリはGDDR6を8個搭載し、合計16GB。(バンド幅は最大で448GB/s)

ストレージは825GBのSSDをオンボードで実装。カスタムSSDコントローラーによる恩恵でデータの読み込み速度は5.5GB/sと超高速。こいつのおかげでゲームのロード時間が激減しているというわけです。

ただ、速度を重視するためにオンボードでSSDを搭載したというのは分かるのですが、万が一。万が一にですよ。SSDが破損した場合はマザーボードの交換になり、修理費が…ってのはみんなが気づきつつも触れないデメリットかもしれません。

そもそも、SSDってそんな壊れるもんじゃないですし、そこまで心配する必要はなさそうですけどね。

SoCを冷やす熱伝導材は液体金属、ヒートシンクも大きい

個人的にテンション上がったのがこれ。39,980円、49,980円で発売するプロダクトにここまでするのか…と。

自作erもチラホラ見受けられるiyusuke.netのブラザーであればテンション上がること間違いなしなんですけど、TIM(熱伝導材)にリキッドメタルを採用しています。

そうなんです。PS5は液体金属でCPUの熱をヒートシンクに伝える構造になっているのです。

SoCの熱を逃がすのがこのヒートシンク。かなり大きめで映像を見る限りでは6本のヒートパイプを搭載してます。

なんでも、形状やエアフローの工夫により、ベイパーチャンバーと同等の冷却性能だそうですよ。

PS5が対応するM.2 SSDの要件について

PS5のシステムソフトウェアベータプログラムにて、ついにM.2 SSDによる拡張ストレージをサポートしたので追記。

βプログラムとなるため、プログラムの参加者から当選した人のみに提供される機能となっており、正式サポートはもう少し先となりますが、PS5でM.2 SSDを使用するための要件は以下の通りです。

インターフェースPCIe Gen4x4 M.2 NVMe SSD
容量250GB~4TB
放熱構造ヒートシンクが必須
片面/両面どちらのタイプでもOK。
シーケンシャル読み込み速度5,500MB/秒以上を推奨
モジュールの幅22mm
(25mm幅は非対応)
対応サイズtype2230/2242/2260/2280/22110
ソケットタイプSocket3(Key M)
ヒートシンクを含むサイズ110mm(L)×25mm(W)×11.25mm(H)未満

PS5にM.2 SSDを取り付ける方法については以下の記事を参考にどうぞ。

PS5にM.2 SSDを取り付ける方法 日本 (playstation.com)

2015年から構想に着手したPS5

そして、これがPS5のすべて。

すごくないですか? PS5。光学ディスクドライブを搭載しない"PS5 Digital Edition"の価格が39,980円+税。

Ultra HD Blu-Rayドライブを搭載する"PS5″の価格が49,980円+税なのですが、普通に自作PCで組もうと思ったら、誰がどう考えても定価の3倍はコストがかかりそうなプロダクトに仕上がってるんですよね。(幾度も言ってますが、ほんとすごいぞ。PS5)

本日公開するPlayStation®5本体の分解映像では、さらなる静音性の実現に向けた機構の導入など、あらゆる方向から試行錯誤を重ねた結果と、これまで私たちが積み重ねてきた技術の結晶が美しく詰まっている様子をご覧いただけます。

2015年にPS5の構想に着手して以来、私たちは約5年の時間をかけて設計・開発に取り組んできました。

量産化の過程においては、新型コロナの影響によってリモートワークが余儀なくされるという未曾有の困難がありましたが、予定通り11月にPS5を発売できることを心から嬉しく思います。

PlayStation Blog

PlayStation Blogでは、PS5は2015年から構想に着手し、約5年をかけて設計・開発してきたことを明かしているのですが、まさにプレイステーションの集大成。PS3やPS4での経験を活かし、現代で考えうる最高の状態で僕たちのもとにやってきそうです。

これはもう…買わないわけにはいきませんね。PS5のスペックや機能の詳細やPS5とPS5 Digital Editionのどっちがいいの? ってブラザーは以下の記事もあわせてどうぞ。

気合の入った記事になってるので長めになっちゃってるんですけど、為になること間違いなし。

PS5の性能・機能をおさらい – iyusuke

PS5はどっち買う?光学ディスク有り/無しの違いを比較しよう – iyusuke

Source:PlayStation Blog

PlayStation

Posted by Yusuke Miyamoto