高級イヤーピース「SednaEarfit XELASTEC」をレビュー!吸い付くような装着感が素敵

Sedna Earfit XELASTEC レビュー

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もはや日常品レベルで生活に浸透しちゃってる “音楽"、そして、それに欠かせない “イヤフォン" ですが、イヤーチップ(イヤーピース)、ちゃんと気にして選んでますか? 自分の耳にジャストなサイズを選ぶことはもちろん、材質や形状なんかでも装着感や疲労感は大きく変わりまして。

音質にも変化があるため、たかがイヤーチップなんて考えているとかなーり損しちゃってるかもしれないのです。

ということで……今回のトピックは2020年6月26日に発売されたばかりのTPE製イヤーチップ “SednaEarfit XELASTEC" について。体温で軟化し、ぴったりジャストフィットするというのがこのイヤーチップの特性なんですけど、実際に試してみると、装着感、音質の向上、すべてにおいてベストな仕上がりでした。

語りたいことはたくさんあるんですけど、とにもかくにもSedna Earfit XELASTECのレビュー、いきましょう。

※Update 2020/8/5, AirPods Pro用の “SednaEarfit XELASTEC" が発売されたのですこーしだけ追記。これ、ほんとおすすめなのでAirPods Proで使いたい……ってブラザーはぜひ。

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吸い付くぴったり感に感激「SednaEarfit XELASTEC」

それじゃ、まずはSenda Earfit XELASTECのデザインや仕様についてチェックしておきましょう。パッケージはめちゃシンプルで、付属品はイヤーチップ(イヤーピースとも呼ばれてます)本体のみ。

もう少しアップでを見てみましょう。

Sedna Earfit XELASTECの材質は熱可塑性エラストマー(TPE)なんですけど、これがまた素敵な素材でして。熱で軟化し、耳穴にぴったり吸い付くようにフィットするんですよね。

イヤフォンのノズルに装着する側はこんな感じ。

僕が購入したのはMサイズ(Φ12.6)のSedna Earfit XELASTECで、いつも使ってるイヤーチップの直径を計測してから購入したのでサイズ感は狙い通り。

お気に入りの有線イヤフォン"KBEAR KS2″に装着

Sedna Earfit XELASTECをイヤフォン(KBEAR KS2)に装着してみるとこんな感じ。(KBEAR KS2はめちゃ音質が良くなります。高音域の耳に刺さる感じもブーストされちゃってるので、好みによるところもありますが……)

色は “スモーククリア" なので、違和感なんて全くありません。まるで、最初からこうでしたくらいの一体感。今回購入したのはワイヤレスイヤフォンに最適化されたモデルなんですけど、ワイヤレスイヤフォンのほか、有線イヤフォンでも問題なく使用可能です。

それじゃ、このあたりでSedna Earfit XELASTECの仕様についておさらいしておきましょう。

Sedna Earfit XELASTECの仕様

製品名Sedna Earfit XELASTEC
サイズSS/S/MS/M/ML/L
素材熱可塑性エラストマー
(TPE:サーマルプラスチックエラストマー)
形状ストレート形状
音質の傾向ダイナミックレンジの広い低音表現
自然でクリアなサウンド
価格2,100円~2,900円ほど(Amazonの価格)

Sedna Earfit XELASTECの抑えておきたい仕様はこんな感じ。このイヤーチップは “熱可塑性エラストマー(TPE)" を素材に採用しているため、基本、一般的なイヤフォンに付属するイヤーチップとは一味も二味も違うと思ってもらえれば。

(しかも、素材に使われているTPEは世界的メーカー『独KRAIBURG TPE社』の高品質TPE。米国FDA(食品医薬品局)の規定に沿った安心・安全素材です)

価格も1サイズ/2ペアで2,100円、3サイズ/1ペアで2,900円と決してお安くはないですし……確かな装着感は期待してOKなやつです。多少 “クセ" もありますが、すぐに慣れて快適になるんじゃないかなぁと。

“装着感に優れる"という同じ特徴を持つウレタン系イヤーピースと比べ、TPEを素材としたSedna Earfit XELASTECは耐久性にも優れています。

ジャストなサイズを選びましょう

イヤーチップの選択で一番大事なのは “自分の耳に合うサイズを購入すること" なんですけど、Sedna Earfit XELASTECは788人の外耳道分析によるデータを反映し、耳の形状を分析したうえで弾き出した複数のサイズがラインナップされているため、ほぼほぼ間違いなく自分にあったサイズを選ぶことができるというのもGood。

優れた遮音性/装着感を得るためには、少し大きめサイズのイヤーチップを選ぶと良いというのが定説ですが、Sedna Earfit XELASTECに関しては、今使ってるちょうどいいサイズのイヤーチップの直径を計測して購入するのがおすすめです。

(イヤーピースのサイズ感がぴったり合っていれば、疲労感も大きく軽減されます。ウレタンフォーム系イヤーピースが疲れやすく感じるのは、ぎゅっと詰まる感じが原因)

もし、今のイヤーチップが小さいと感じているならワンサイズ大きいものを。もし大きいと感じているならワンサイズ小さいものを。自分の耳に合うサイズを改めて知りたいというのであれば、3サイズ/各1ペアで販売されているモデルを購入してみるといいかもしれません。

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Sedna Earfit XELASTECの装着感や音質の変化はどんな感じ?

Mpow M5に装着

次に、Sedna Earfit XELASTECの装着感と音質の変化(傾向)について。もう装着感は言うまでもなくパーフェクトなんですけど、少々 “クセ" がありまして。

このイヤーチップ、粘着性があると言いますか、滑り止め感というか、ペタペタとくっつくんですよね。なので、イヤフォンの形状によっては装着に手こずる可能性があるのです。

数分もすれば、熱可塑性エラストマーの特性により “熱で軟化してぴったり吸い付くようにフィット" してくれるため、長時間付けていても全く疲労感を感じないというのは素敵なんですけど、人によってはこの “時間差" が気になるかもっていう。

装着感に関して言えば、間違いなくベスト。

音質の傾向はクリア感と分離感の向上

Powerbeats Proに装着

次に、音質の変化と傾向についてもささっとチェックしておこうかと思うのですが、耳穴にぴったり吸い付いてフィットするまではちょい微妙。

(装着直後は低音が隙間から漏れているように聴こえますし、高音域もなんとなーく物足りなく感じます)

体温で柔らかくなり、耳の形状にフィットしてからは、ほんとに良い感じで、クリアな音質分離感の底上げ、デフォルトのイヤーチップと比べて明らかに広くなった “ダイナミックレンジ(最も強い音と最も弱い音の範囲)" を感じることができるんじゃないかなぁと。とにもかくにも、聴いてすぐにわかるくらいに音が変わるんです。

元々低音域の特性はドライバーによるところが多いため、低音強めなイヤフォン(ダイナミックドライバー搭載イヤフォン)との相性が良さげな印象です。

Sedna Earfit XELASTECの気になるところ、デメリット

見にくいですが、細かい汚れがたくさん付いちゃってます。

今のところ大満足で、すべてのブラザーに全力でおすすめしたいほどに気に入ってしまった “Sedna Earfit XELASTEC" なんですけど、見逃せないウィークポイントもありまして。

それは、ペタペタとくっつくTPE素材のせいで汚れが付きやいということ。

汚れくらいささっと拭き取れば問題ないのでは? と思いきや、ウェットティッシュやアルコールで拭き取らないとなかなか取れないんですよね。

僕はもう割り切って使おうって気持ちを切り替えたので、今は全然気にせず使ってるんですけど、定期的なお掃除は絶対に必要になります。(耳に装着するため、清潔に保たないと)

遮音性は少しだけ落ちます

もうひとつ、僕は自分の耳穴にぴったりなサイズを使用しているのですが、傘部分が薄いからなのか、全体気にサイズ感が小さいからなのか、遮音性はそれほどよくありません。

むしろ、イヤフォンによってはデフォルトのイヤーチップより周囲の音が聞えてくるほど。遮音性はぼちぼちです。(音楽を再生していれば気にならないレベル)

シンメトリーで本体をずらして位置調整するようなイヤフォンとの相性は悪め

さらにもうひとつ。これはイヤフォンによりけりなところがあるんですけど、シンメトリーなサイズでイヤフォン本体をずらして位置調整するようなイヤフォン(Mpow M5など)との相性はあまり良くありません。

というのも、Sedna Earfit XELASTECは材質が独特で、全く滑らないので……キュッキュッと止まってしまって全然位置調整ができないんですよね。装着感の向上や疲労感の軽減、音質の改善そのものに効果はあるんですけど、そのあたりは注意が必要です。

装着感と音質に変化が欲しい人はSedna Earffit XELASTECをどうぞ

それじゃ、最後にSenda Earfit XELASTECのレビュー/評価まとめと行きましょう。少々気になるところもありますが、僕はもうお気に入り認定。しばらくヘビーユーズです。

Good!!

  • 熱可塑性エラストマー素材なので、熱で軟化し、耳穴にぴったりくっつく装着感が素敵
  • 聴いてすぐ分かる音質の違い(音のクリアさと分離感、ダイナミックレンジの向上)
  • 長時間付けていても疲労感を感じにくい
  • スモーククリアなので、イヤフォンのデザインを邪魔しない

Bad…

  • 熱で軟化し、フィットするまでは全体的に微妙(装着後2-3分ほど)
  • ペタペタくっつく素材なので、やたら汚れやすい
  • 上記の理由で、定期的なクリーニング/メンテナンスが必須。

レビュー/評価まとめ

装着感軟化前:★★☆☆☆
軟化後:★★★★★
音質の変化と傾向★★★★★
手触り★★★☆☆
外れにくさ★★★★★
コスパ(価格)★★★★★

手触りの評価が低めなのは、粘着性のある材質により、汚れが付きやすいため。軟化後の耳に吸い付くような装着感と外れにくさは文句なしの★5で、客観的に見て、Sedna Earfit XELASTECは “低音が強めで、音の分離感や音の粒感に欠けるイヤフォン" との相性が良いのかなぁと。

2ペア/2,100円で買える価格とTPE(熱可塑性エラストマー)の耐久性を考えると、コスパ的にも良い感じですよね。

ちなみに、イヤーチップのそもそもの形状が違うAirPods Proでは使用できないですが、Powerbeats Proはめちゃ音質良くなりました。(あと、僕のお気に入りの優先イヤフォン『KBEAR KS2』もさらなる高みに到達しちゃってます)

Sedna Earfit XELASTECはほんと良い具合の密着っぷりなので、もう少しイヤフォンの音質にコミットしたい……ってブラザーはぜひお試しあれ。吸い付く感じが独特で。驚くよ、ほんと。

※Update 2020/8/5, AirPods Pro用のSedna Earfit XELASTECが発売されているので、もし、AirPods Proで使えるイヤーチップを探していたならぜひ。

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Earphone

Posted by Yusuke Miyamoto