15,000円以下のAndroidタブレット「VANKYO MatrixPad S30」をレビュー(安すぎてコスパおばけ)

MatrixPad S30 Review

今回は、VANKYOからご提供頂いたエンターテインメントコンテンツの消費に最適なAndroidタブレット「VANKYO MatrixPad S30」のレビューです。

14,400円という破格の安さで販売されているタブレットながら、YoutubeやSNS、ウェブサイトの閲覧では十分な性能とIPS液晶を備えた10.1インチのタブレットなんですけど、これがなかなかに優れたやつで。

※タイムセールだと1万4千円を切ることも! 素敵やん。

特に、ディスプレイが15,000円以下で買えちゃうタブレットとは思えないほどに綺麗なのです。

8コアCPUを搭載しているとはいえ、動作クロック数は低いですし、搭載しているメモリも3GBと心許ないため、ゲームなどを快適にプレイすることはできないですが…"コンテンツの消費"という一点で見ればかなーりお買い得。というか、むしろ"最強"とまで思えるほどに優れた価格と性能のバランスです。

それじゃ、VANKYO MatrixPad S30のレビューと行きましょう! あ、このAndroidタブレットはAmazonと楽天で購入可能ですよ。もうすぐ一大セール"ブラックフライデー"もありますし…さらに安く買えるかも。

ワンーキョー
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10.1インチのAndroidタブレット「VANKYO MatrixPad S30」をレビュー

それじゃ、まずは"VANKYO MatrixPad S30″のデザインをチェックしつつ、ポイントを補足しながらデザインなんかを見ていきましょう。

MatrixPad S30は10.1インチのAndroidタブレットなので、サイズ感は大きすぎず、小さすぎず、ちょうどいい持ち心地で。約580gと少々重めのサイズなので、長い間同じ体勢で持ち続けていると疲れるというのは気になるポイントかもしれません。

横持ちだとこんな感じ。VANKYO MatrixPad S30はカメラの位置が横持状態で真ん中に来るようになっているので、この持ち方がデフォなのかもしれませんね。

画面のベゼル(ふち)幅は10mm~14mmと少々大きめです。

背面を見てみると、控えめに"VANKYO"のロゴと上側中心部に四角いカメラユニット。ボディーの素材にはアルミが採用されていまして。カラーのラインナップはシルバーのみです。

チープなプラスチック素材じゃなくて、アルミを素材に使ってるというのがミソ。さらさらな質感で冷たい感じも良き。

左から音量調整ボタン、電源ボタン、リセットボタン、マイク

横持ち状態で上部に来る側には音量調整ボタンと電源ボタンが配置。ここにはリセットボタンとマイクも搭載されています。

横持ちで下に来る側にはスピーカーが2つ搭載。

モノラル/ステレオに対応してはいますが…音質はよろしくはありません。とは言え、イヤフォンやヘッドフォンを接続して使えば気になりませんし、評価を下げるほどではないかなぁと。

これも価格とのトレードオフです。スピーカーの音質はほんと"微妙"の一言。

横持ち状態の左側には、3.5mmイヤフォンジャック、充電用のUSB-C、そしてMicroSDカードスロットが搭載。

※SIMカードスロットではなく"MicroSDカードスロット"です。

MicroSDカードスロットはこんな感じで。黒い方にSIMカードを差せるかと思いきや…差せないので注意しましょう。あくまでも“MicroSDカードスロット“です。

僕は怖くてさすがに試してないんですけど、間違えてSIMカードを入れると取り出せなくなる可能性も無きにしも非ずなので…要注意です。

ちなみに、VANKYO MatrixPad S30は"GMS認証(Google Mobile Service)“も取得済み。

これはGoogleが提供するアプリやAPIをまとめたもので、Google Play StoreやGmail、Google ChromeやGoogleMapも含まれているのですが、要はGoogleのライセンスを通じてサービスを利用できるということ。

MatrixPad S30では、確かな互換性を担保しつつ、確実に、安心して、GoogleサービスやGoogle Play Storeを利用することができますよ。

VANKYO MatrixPad S30の付属品

VANKYO MatrixPad S30はしっかり日本語に対応しており、日本語のクイックスタートガイドも付属。

ささっと簡単に付属品についてもチェックしておきましょう。

  • VANKYO MatrixPad S30本体
  • USB Type-A to Type-Cケーブル (80cm)
  • 5V 2A出力 AC電源アダプタ
  • SDカードスロットピン
  • クイックスタートガイド

付属品は上記5点。この価格で電源アダプターとUSB Type-Cケーブルが付いてくるのはナイスですね。

長さ80cmのUSB A to Cケーブル。

PSEマークあり。安心して利用できます。

100Vコンセントに接続して使用するほぼ全ての電化製品が対象となり、その安全性を表す規格"PSEマーク"も取得しているので安心安全。

電源アダプタの出力は"5V 2A"と記載されているので、ざっと計算して10W。タブレットへの充電速度も良い感じで。十分な出力でした。

視野角が広く、価格以上に綺麗なディスプレイ

さてさて、次に僕がこのタブレットで最も感激した"IPS液晶の10.1インチディスプレイ“について触れていこうかなぁと思うんですけど、価格を考えれば異常に綺麗で。

解像度は1,920×1,200のフルHD。IPS液晶なので視野角も広く、どの角度から見てもコントラストに大きな変化は無いですし、色も鮮やか。

上記は、VANKYO MatrixPad S30でYoutubeチャンネル"Yatsugatake21_4k_Japan"の動画を再生したものを撮影した写真ですが、色の再現度が高く、美しい映像が手軽に見れるんですよね。驚き。

考えてみてください。こいつ、1.5万円以内で買えちゃうのです。明らかに価格以上じゃないですか? 僕は様々なスマホやタブレット、モニターをレビューしてきてるので、自分で言うのもアレですが…"割と目は肥えている方"だと思うんですけど、普通に快適に使えるレベルでした。

写真で見ると伝わりにくいですが、映像が少し遠い。

価格が価格なので仕方無いかもなんですけど、VANKYO MatrixPad S30のディスプレイで唯一気になったのは"液晶のガラスが分厚く、映像がガラス1枚ぶん遠くに見える"ということくらい。

写真で見ると分からないので、ほんと"強いて挙げるなら"くらいのことなんですけど。それくらいMatrixPad S30のディスプレイの品質は良きでした。

想像してた斜め上に綺麗な写真が撮影できるリアカメラ

僕はiPadやタブレットで写真を撮影することはないんですけど…せっかくですしカメラ関連の機能についてもレビューしておきますね。

VANKYO MatrixPad S30には有効画素数13MPのリアカメラ8MPのフロントカメラとLEDフラッシュが搭載されていまして。

フロントカメラの画質について特筆すべきところはないですし、画質も価格相応といったところなんですけど、リアカメラは思っていたよりも優秀でした。

(フロントカメラはオンライン会議やビデオ通話でかろうじて使えるくらい)

カメラのUIはとてもシンプルで、写真と動画の切り替え、そして設定アイコンが用意されているくらい。

左から右にスワイプすることで写真/動画の切り替えボタンが出てくるようになっています。

逆に、右から左にスワイプすることで"カメラロール"を開けるのでこれは覚えておくと良き。

VANKYO MatrixPad S30の写真や動画で用意されている設定は"位置情報の保存"と"画質設定"のみ。

設定からアスペクト比(16:9/4:3)や有効画素数を変更することができるのですが、フル画質で撮影できるのはアスペクト比4:3のみ。これはちょい残念ポイントかなぁと。

ちなみに、前面カメラは最大720pの動画撮影を、背面カメラは最大1080p画質で動画を撮影することができますよ。

MatrixPad S30のカメラ性能 写真
8.3MP、f2.8、シャッター速度:1/13、4.222mm、ISO感度:500

実際にVANKYO MatrixPad S30で撮影した写真がこちら。

どうでしょう、普通に良い感じじゃないですか? さすがにISO感度が低く、全体的に暗い写真になる印象ですが目立つノイズもありませんし、色の再現度も良き。

(僕は暗めの写真が好みってのもありますが、色のコントラストもくっきりはっきりしてますね。これで1万5千円以内です。コスパが留まるところを知らない)

リアカメラは有効画素数で言えば一般的なスマホと遜色ないですし、十分"見れる"写真が撮影できます。

ふとした時に写真を撮りたいシチュエーションでも使おうと思える仕上がりなのですが…フロントカメラの画質は僕にとってあまりにも物足りず。

このフロントカメラでビデオ通話とか、自撮りとか、オンライン会議とか、がっつり活用しよう! とは思えませんでした。

目に優しい読書モード

VANKYO MatrixPad S30には"読書モード“なる画面調整機能が搭載されているのですが、これがタブレットとの相性抜群で。

画面が白と黒のモノクロになり、自動でバックライトを調整してくれるため、Amazon Kindleで電子書籍を読んだり、Webサイトを見たり。

寝る前のスキマ読書やインターネットサーフィンで重宝してくれるんですよね。

画面上部からコントロールセンターをスッと出して、"読書モード"をワンタップすれば即切り替えられますし、僕は結構な頻度で電子書籍を読んでいるので、これがほんとに素敵で。

タブレットってその画面サイズからも分かるように漫画や小説を読むのに適しているのですが、VANKYO MatrixPad S30はそういったシチュエーションでも大活躍してくれますよ。

動画も見れるし…ほんとコンテンツの消費用タブレットだ、これ。

パッとロック解除してくれる顔認証が意外に便利

Vankyo MatrixPad S30 顔認証のロック解除
ロック解除は結構速い。

それともう一つ、VANKYO MatrixPad S30は"顔認証でのロック解除“に対応しているのですが、当然、精度はそこまで高くなくて。(ロックの解除は速いですが)

眼鏡などをしているとロック解除はできませんし、顔を認識してくれないこともしばしば。これは価格とのトレードオフなので仕方ないかもしれませんね。

とりあえず、MatrixPad S30の顔認証はロックの解除も早いですし、搭載してくれただけでもありがたいかなぁと。

※VANKYO MatrixPad S30の顔認証は少し"コツ"みたいなものが必要で、ロックの解除に使用する顔を登録する際は「右 > 左 > 上」みたいな感じで顔を動かして登録するのですが、横持ちで登録しておくと比較的スムーズにロック解除ができるようになります。

(カメラの位置が縦持ち状態だと微妙な位置にくるため)

VANKYO MatrixPad S30のスペック・仕様

このあたりで、VANKYO MatrixPad S30のスペックや仕様についてもさらっとおさらいしておきましょう。

登載するOSは"Androi 9.0″。6,000mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載するため、長いバッテリーライフを持つというのも嬉しいトピックですが、実は"1年のメーカー保証付き"というのも忘れてはいけない大事なトピックですよ、ブラザー。

OSAndroid 9.0
サイズ24.1×16.8×0.98cm
580g
CPUCortex A55 8コア
1.6GHz
グラフィックアクセラレーターIMG 8322
メモリ3GB
DDR3 SDRAM
容量(ストレージ)32GB SSD
ディスプレイ10.1インチ
1,920×1,200 フルHD
IPS液晶
カメラ13MP リアカメラ
8MP フロントカメラ
バッテリー6,000mAh
リチウムイオン電池
通信Bluetooth 5.0
Wi-Fi (2.5GHz/5GHz)
GPS
その他顔認証対応
メーカー保証1年間
充電端子:USB Type-C

処理性能はゲームが厳しいくらいの性能(遊べないことはない)

VANKYOの10.1インチタブレット"MatrixPad S30″に搭載されるチップは、2017年5月に発表された"ARM Cortex-A55“が搭載されていまして。現在のスマホ/タブレットで言えば処理性能は控えめ。

とはいえ、処理性能はCortex-A55で十分だと判断されたから搭載しているわけで。

SNSや動画の再生、Webページの閲覧ではストレスを感じることなく利用できるのですが、3Dゲームともなるとその快適さは失われてしまいます。

8コアCPUとはいえ、1.6GHzという低い動作周波数が足を引っ張ってるからですね。MatrixPad S30でゲームは厳しいかなぁと。

PUBG Mobileが意外と動いて驚いた。

スマホMMORPGの最高峰"黒い砂漠モバイル"は画質を下げても遅延とラグ、カクツキがすごくて。とてもプレイできたものじゃなかったのですが、"PUBG Mobile"なら画質を下げて遊べるかなぁといった感じでした。

つまり、VANKYO MatrixPad S30の処理性能は、SNSや動画再生、ブラウザでは十分ながら…ゲームは厳しいといった程度。

PUBG Mobileもなんとか遊べますし、軽いゲームなら動くのですが、ゲーム用途に購入するなら素直にiPadあたりのタブレットを選んだ方が幸せになれるはずです。

コンテンツの閲覧用にいかが?VANKYO MatrixPad S30のレビュー・評価まとめ

とまぁこんな感じで。VANKYOからご提供いただいた10.1インチのAndroidタブレット"MatrixPad S30“のレビューだったのですが、最後に僕のレビューと評価をまとめて締めといきましょう。

正直、価格が価格ですし…実際に触るまでは少し舐めてました。(だって、1万5千円以下ですよ? そりゃ油断するって)

そしたら、IPS液晶のディスプレイは綺麗だわ、リアカメラは実用レベルだわ、読書モード便利だわと"良い意味"での裏切りの連続。2020年のAndroidタブレットはこの価格帯でこんなにも使えるようになっているのか…と。

もちろん、価格なりのデメリットもあったわけですが、僕のレビューをまとめると以下の通りです。

Good!!

  • 15,000円以下で買えちゃう圧倒的コスパ!
  • Youtubeやインターネットの閲覧、電子書籍の表示には十分すぎる処理性能
  • ちょうどいいサイズ感
  • 綺麗で見やすいIPS液晶のディスプレイ!
  • 意外と優秀なリアカメラ
  • 読書モードが電子書籍と相性抜群

Bad…

  • サイズの割に約580gと重い
  • インカメの画質が悪い
  • 良くもなく、悪くもない処理性能
    • 普通に使ってるぶんにはノーストレス。ゲームは厳しいくらいの性能です。
  • 顔認証の精度がイマイチ(解除は速いけども)

VANKYO MatrixPad S30のレビュー・評価

デザイン★★★☆☆
性能★★★☆☆
機能★★★★☆
カメラ★★☆☆☆
コンテンツの閲覧用途★★★★★
価格(コスパ)★★★★★+

VANKYO MatrixPad S30の僕のレビューをまとめるとこんな感じ。

このAndroidタブレットの大きな魅力であり、最も大きなトピックは15,000円以下で買える価格で間違いないかなぁと思うのですが、悪く言えば"一歩及ばず"、よく言えば"必要十分"な処理性能は評価が分かれるところかもしれませんね。

少なくとも、僕はMatrixPad S30の処理性能に不満を感じることはありませんでした。(Webサイトの閲覧とSNS、動画再生の場合です)

ゲームをグイグイ遊ぶような人にはおすすめしづらいタブレットではありますが、電子書籍やYoutubeの閲覧、インターネットサーフィンなんかの"ライトユース"を想定してるなら…MatrixPad S30は全力でおすすめよ、ブラザー。

そうそう。VANKYO MatrixPad S30はケースや保護フィルムも発売されているので、気になるブラザーはこちらも要チェック。

ここまでの写真を見てもらうと分かる通り、このタブレットは画面の反射がネックなので"アンチグレアの保護フィルム“なんかもおすすめですよ。

ワンーキョー
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AndroidReview

Posted by Yusuke Miyamoto