スピードクラスが大事。
スマホや任天堂スイッチなど、様々なデバイスで使用するフラッシュメモリー「microSDカード」ですが、なるべく重視したいのがスピードクラスと転送速度。
今回は、僕もヘビーユースしているInsta360のカメラ(X4やAce Pro)におすすめなmicroSDカードについて、転送速度や特徴をおさらいしつつ、スピードクラスに理解を深めつつ、ダダっとご紹介していこうかと思うので、参考にどうぞ。
microSDカードはAmazonセールでも頻繁に安くなるため、急がない人はセール時に購入するのがおすすめです。
#microSDカードを見る – Insta360公式ストア
Insta360のカメラにおすすめなmicroSDカード5選。転送速度の目安になるスピードクラスについてもおさらい
Insta360のカメラ(X4やAce Proなど)におすすめなmicroSDカードの前に、まずはmiceoSDカードについて簡単におさらい。
2005年に登場したmicroSDカードは、最もサイズが小さいSDカードで、スマホやカメラ、任天堂スイッチなどのゲーム機で幅広く採用されているリムーバブルメディア。小型かつ大容量なため、頻繁な取り付け&取り外しを想定しておらず、電池パック付近などにmicroSDカードスロットを搭載する端末が多いのも特徴です。
microSDカードのサイズは、11×15×1mm。SDカードと互換があり、変換アダプタを使用すればSDカードとしても使える。2GBまでは「SD」、4GB~32GBまでが「SDHC」、64GB~2TBまでが「SDXC」という規格になっているのもポイント。SDXCに対応した機器は後方互換性があり、SD/SDHC規格も利用可能です。
カーナビなどの古い機器だとSDHCまでは対応していても、SDXCに対応していない場合もあるため、対応規格は確認しておくといいかも。
Insta360のカメラで使うmicroSDカードを選ぶ時に意識したいのは、転送速度とスピードクラス、そして容量の3点。microSDカードは規格が多すぎて複雑かつ分かりにくいのが難点ですが、カメラが対応する規格と転送速度については「スピードクラス」を意識してみてみると大まかに判断することができます。
最低転送速度を保証する規格(スピードクラス)について
microSDカードを含めて、SDカードには転送速度(書き込み)の最低保証値を表す規格「スピードクラス」が定められているため、スピードクラスを確認すれば大まかな転送速度とデバイスが対応しているかどうか?を知ることができます。
分かりやすいところでいうと「スピードクラス」「UHS スピードクラス」「ビデオスピードクラス」「SD Express スピードクラス」の4つ。※A1やA2などは、スマホ向けアプリの実行時に必要なランダム及びシーケンシャルリード/ライトの最低処理速度を規定する規格。
現在は「CFexpress(TypeA/TypeB/TypeC)」という最高転送速度の理論値が1,000MB/s~4,000MB/sを誇る規格も登場していますが、この記事の趣旨は”Insta360のカメラにおすすめなmicroSDカード”なので今回は割愛。
転送速度の最低保証値を表す主な規格は以下の通りです。
スピードクラス
スピードクラス | 転送速度の最低保証値 |
CLASS 2 | 2MB/s |
CLASS 4 | 4MB/s |
CLASS 6 | 6MB/s |
CLASS 10 | 10MB/s |
UHS スピードクラス
UHS規格 | 転送読度の最低保証値 |
UHS-1 ※UHS-2も含む | 10MB/s |
UHS-3 | 30MB/s |
ビデオスピードクラス
ビデオスピードクラス | 転送速度の最低保証値 |
V6 | 6MB/s |
V10 | 10MB/s |
V30 | 30MB/s |
V60 | 60MB/s |
V90 | 90MB/s |
SD Express スピードクラス
SD Express スピードクラス | 転送速度の最低保証値 |
E150 | 150MB/s |
E300 | 300MB/s |
E450 | 450MB/s |
E600 | 600MB/s |
Insta360のカメラで使うmicroSDカードを購入する時に意識したい「規格」は上記のとおり。規格に記されている数字が転送速度の最低保証値になっていることも知っておきたいトピックかなと。
基本的に記載されている最大読み込み速度/最大書き込み速度をチェックして購入すれば問題ないですが、Insta360のカメラが対応する規格でいえば「ビデオスピードクラス」に対応するmicroSDカードがベターでおすすめです。
参考までに、8k/360度動画撮影に対応する「Insta360 X4」はUHS-1、ビデオスピードクラスV30、容量1TBまでの規格に対応しているため、この辺りが性能の目安になります。
Insta360のカメラ(X4やAcePro)におすすめのmicroSD
ここからはInsta360のカメラにおすすめなmicroSDカードについてダダっとおさらい。
- Insta360 X4/X3/ONE X2
- UHS-I V30スピードクラス
- exFATフォーマット
- 推奨最大容量は1TB
- Insta 360 ONE RS(4K版/360度版/1インチ版)
- UHS-I V30スピードクラス
- exFATフォーマット済み
- 推奨最大容量は1TB
- Insta360 Ace Pro 2/Ace Pro/Ace
- UHS-I V30スピードクラス
- exFATフォーマット
- 推奨最大容量は1TB
- Insta360 GO 3/GO 3S
- microSDカード非対応
Insta360のカメラは、X4やAce Pro、ONE RSを含めて多くが「ビデオスピードクラス V30」に対応。※Insta360 GO 3/GO 3SはmicroSDカード非対応。内蔵ストレージを使用します。
Insta360公式ストアで販売されている純正microSDカードは性能を考慮すると若干割高な価格になっているため、セールなどでお得に購入できる時以外はAmazonなどで購入するのがおすすめ。
大容量も安い「SanDisk Extreme」
まずはビデオスピードクラス V30に対応し、大容量もラインナップされているサンディスクのmicroSDカードについて。
書き込み速度は128GBが最大90MB/s、256GB以上の容量が最大130MB/sとなっているため、Insta360のカメラの性能を最大限発揮させることができます。Amazonのセールで頻繁に登場するため、購入はセール時がお得。任天堂スイッチ用にもいいかも。
バランスの良い性能とコスパ「シリコンパワー Sperior」
ビデオスピードクラス V30に対応し、最大読み込み速度100MB/sのmicroSDカード「シリコンパワー Superior」は性能と価格のバランスが良いおすすめのmicroSDカード。
こちらも頻繁にAmazonセールで安くなりますが、Insta360のカメラで使うなら64GBは少々心許ないので、少なくとも128GB以上あるといいかも。
転送速度が速い定番microSD「Samsung EVO Plus」
Samsung EVO Plusシリーズの新型モデル「EVO Plus(MB-MCシリーズ)」もInsta360のカメラにおすすめ過ぎるmicroSDカード。ビデオスピードクラス V30に対応し、読み取り160MB/sと同価格帯のmicroSDカードでは最高速。10年保証かつ信頼性が高いところも魅力です。
このmicroSDカードはInsta360 X4やAce Pro、任天堂スイッチなどで僕もヘビーに使いまくっているのですが、耐久性も高く、非常にコスパに優れています。
最大転送速度180MB/s「Samsung Pro Plus」
UHS3/ビデオスピードクラスV30でもトップクラスの最大転送速度180MB/sを誇るmicroSDカード「Samsung Pro Plus」もInsta360のカメラにおすすめなmicroSDカード。
10年保証で、防水/耐熱/耐落下性能にも優れるため、アクティビティでもがっつり使うInsta360のカメラにおすすめ。Insta360 X4やInsta360 Ace Proにも最適なmicroSDカードです。
コスパで選ぶ人向け「KIOXIA EXCERIA」
ビデオスピードクラス V30の記載はないですが、UHS-Ⅰでスピードクラス10に対応。最大読み出し速度100MB/sで、価格と性能のバランスが良いmicroSD「KIOXIA EXCERIA」。
前回のAmazonセールでは64GBが629円(-15%)、128GBが1,088円(-15%)、256GBが2,108円(-14%)とめっちゃお安く購入できるのがポイント。
Insta360のカメラ用にmicroSDを購入する時はビデオスピードクラスを確認しよう
さてさて、Insta360におすすめなmicroSDカードについてダダっとおさらいしてきましたが、購入時は「ビデオスピードクラス V30」に対応するmicroSDカードを選ぶことで、Insta360 X4やAce Pro、ONE RSが持つ性能を発揮させることができます。
カメラの要求スペックを満たしていないmicroSDカードを使用していると、写真撮影や動画撮影が正常にできなかったり、アプリでの編集時に快適に使用できなかったり、様々な問題が起きる可能性があるため、Insta360のカメラで使うmicroSDは「ビデオスピードクラス V30以上」と覚えておくといいかも。
対応しない規格のmicroSDカード(CFexpressなど)を購入したところで、インターフェイスのレーン数やプロトコルの違いからmicroSDが持つ性能を発揮することはできないため、そのあたりもご注意を。