優れたカメラを搭載し、2020年スマホの中でも最高峰の処理性能。スムーズで恐ろしく美しい有機ELディスプレイ。そして “5G” と、最先端技術が詰め込まれた最強のAndroidスマホ、それが「Galaxy S20+ 5G」なんですけど、画面内臓の指紋認証センサーやシンプルで使いやすいUIなどなど、ユーザビリティも優れていまして。
このスマホを一言で表すなら「弱点のないオールマイティなAndroidスマホ」といったところでしょうか? とにもかくにも、性能や機能のおさらいをしつつ、使用感やカメラ性能についてのレビュー、いきましょう。
※今回レビューするのはドコモ版 Galaxy S20+ 5G。カラーは “コスミックグレー” です。価格(支払い総額)は109,340円。つい最近、上位モデル “Galaxy S20 Ultra” がauから発売されることが発表されたため、さらなるカメラ性能を求める人はこちらをどうぞ。
最強のAndroidスマホ「Galaxy S20+ 5G」をレビュー
それじゃ、まずはGalaxy S20+ 5Gのデザインからチェックしていきましょう。Galaxy S20+ 5Gの画面比率は20:9なので少々縦長な印象ですが、持った時のしっくり感はかなーり良い感じ。
ドコモ版のカラーは “コスミックグレー” しかラインナップされてないですが、目立ちすぎず、主張しすぎず。背面はガラスパネルなので高級感もあって良き、です。
サイドはこんな感じ。フレームはステンレス製。左側には一切なにもありません。
右側サイド。こちらには電源ボタン、音量調整ボタンが搭載されていまして。ほどよいサイズ感で押しやすいんですよね。カチカチッとしたクリック感も良き。
底部はこんな感じ。充電端子はUSB-C端子で、スピーカーとマイクが配置されています。スピーカーは音圧もしっかり出ている印象で、Netflxを見たり、Youtubeを見たり、十分すぎる音質かなぁと。(ボリュームは小さめな印象ですが)
上部にはSIMカードトレイ。底部と同様にアンテナラインも見えますね。
Galaxy S20+ 5Gは極めて薄いベゼルも特徴的ですね。フロントのそのほとんどが表示領域となっているのですが、3,200×1,440ピクセルの美しい有機ELパネルと相まって没入感はマシマシ。
6.7インチの大きなディスプレイを搭載しており、SNSやウェブページでは多くの情報が表示されますが……画面が大きい分、片手操作だと画面上部に指が届きにくい人もいるかもしれませんね。(スマホリングと組み合わせて使うと良さそう)
Galaxy S20+ 5Gの付属品は?
このあたりで、Galaxy S20+ 5Gの付属品についてもおさらいしておきましょう。一緒に付いてくるのは、
- AKGチューニングマイク付き高音質イヤフォン
- クリアケース
- 保護フィルム
- SIM取り出し用ピン
- USBケーブル(CtoC)
上記の通り。いずれも “試供品” となっていまして。特に、Galaxy S20+ 5G向けにチューニングが施されたAKGの高音質イヤフォンが付属するというのはGoodじゃないですか?
ヴォーカルの声もクリアで、アコースティックなサウンドも、EDMなチューンも、ポップもロックもばっちり。ボリュームの調整は小さめな印象ですが、高音も低音も優れているんですよね。
付属するイヤフォンだということを考えると……音質は驚くほどに優秀です。スマホに付属するイヤフォンとしては、なかなかのクオリティじゃないかなぁと。
S/M/Lの異なるイヤーチップも付属していますし、少なくとも、こだわらなければ買い足す必要はありません。
トップクラスの処理性能
それじゃ、このあたりでGalaxy S20+ 5Gの性能やスペックについておさらいしておきましょう。このスマホの最も大きなトピックは “5Gに対応している” というのは言うまでもないですが、美しい有機ELパネルのディスプレイも素晴らしくて。
めちゃ綺麗じゃないですか? 色の再現度や繊細さ、黒の表示に優れる “有機ELパネル” のディスプレイを搭載しているのですが、これだけ寄ってもピクセルが目立たないのはすごい。(Galaxy S20+ 5Gのディスプレイの美しさはデフォルトの壁紙がすべてを物語ってくれてます)
画面埋め込みの指紋認証センサーは最高に使いやすくて。顔認証よりも便利というのは言うまでもありません。
Galaxy S20+ 5Gの性能、機能についての詳細は以下の通りです。
Galaxy S20+ 5Gのスペック・性能まとめ
OS | Android 9 |
チップ | Snapdragon 865 5G 2.8GHz+2.4GHz×3+1.7GHz×4(オクタコア) |
サイズ | 約162mm×約74mm×約7.8mm 約186g |
ディスプレイ | 6.7インチ Dynamic AMOLED 2X 3200 x 1440 (Quad HD+) 120Hzのリフレッシュレート |
カメラ | 12MP+12MP+64MP+深度カメラ 12MP 超広角カメラ – F値:F2.2 12MP 広角カメラ – スーパースピードデュアルピクセル AF, OIS、F値:F1.8 64MP 望遠カメラ – F値:F2.0 深度測カメラ |
サブカメラ | 10MP デュアルピクセル 視野角:80° F値:F2.2 |
バッテリー | 4,500mAh |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 128GB(最大1TBのmicroSDXC) |
その他 | ディスプレイ内臓指紋認証、おサイフケータイ対応、防水・防塵、5G(ミリ波対応)、リバース充電機能(Galaxyがワイヤレス充電器になる) |
Galaxy S20+ 5Gの主要な機能・性能をまとめるとこんな感じ。処理性能についてはもう言うまでもなくサクサクでして。SNSも、ネットの閲覧も、ゲームも、すべてにおいて快適でした。
美しい有機ELのディスプレイ、動作周波数の高いオクタコアCPUに、12GBのメモリ、優れたカメラ、1日余裕で持つバッテリーライフと、Galaxy S20+ 5Gは全体的にハイエンドなスペックを誇るAndroidスマホなんですけど、Android 10を搭載していないというのは僕が気になったポイントです。
Google PixelでAndroid 10に使い慣れているので余計そう感じるのかもですが、Android 9は “戻る” や “ホーム画面関連の操作” が少々スマートじゃないというか……いずれにしましても、これは “時間” が解決してくれるはず。
docomoから出ているGalaxyシリーズが “Android 10” に対応していることからも、Galaxy S20+ 5Gも近日中に対応すると思われます。
Galaxy S20+ 5Gはカメラ性能めちゃ優れてます
次に、Galaxy S20+ 5Gのカメラ性能について。僕の中でスマホのカメラ性能というのは最重要視している部分ではあるのですが、同じ人も多いですよね、きっと。
でもでも、安心してください。この4つのカメラがまた半端なく高性能なんです。カメラについて覚えておきたいのは……
- 4つの優れたカメラ
- 【12MP 超広角】ピクセルサイズ:1.4μm、視野角:約120˚、F値(絞り):F2.2
- 【12MP 広角】スーパースピードデュアルピクセル AF, OIS、ピクセルサイズ:1.8μm、視野角:約79˚、F値(絞り):F1.8
- 【64MP 望遠】ピクセルサイズ:0.8μm、視野角:約76˚、F値(絞り):F2.0
- 【深度測位カメラ】ToFカメラ
- 最大3倍のハイブリッド光学ズームと最大30倍の超解像度デジタルズーム
- フルHDの16倍の解像度 “8K” でビデオを撮影できる「8Kビデオスナップ」
- 8k動画から映像の一部を切り出して3,300万画素の写真を保存可能。
- 滑らかな映像を撮影できる「スーパー手振れ補正」
- パンチホール型の10MP サブカメラ
こんなところ。Galaxy S20 Ultraのカメラ性能よりかはいくらかスペックは控えめに感じますが、Galaxy S20+ 5Gのカメラは現行スマホの中でも飛びぬけて優秀なのは間違いありません。(Galaxy S20 Ultraは、100倍ズーム、1億800万画素とホンモノのモンスター級……)
Galaxy S20+ 5Gのカメラで “専用モード” として用意されているのは、
- プロモード
- パノラマ
- 食事
- ナイトモード
- ライブフォーカス(ボケ効果の写真)
- ライブフォーカス動画
- プロ動画
- スーパースローモーション
- スローモーション
- ハイパーラプス
上記10種類のモード。状況に合わせて自動でモード調整する機能まで搭載しています。
カメラUIはGalaxyシリーズお馴染みの使用感になっており、かなり使いやすくて良い感じ。Galaxy A7の時は少々性能が足りなくて、カメラの起動にもたつくこともありましたが、Galaxy S20+ 5Gはサックサク。
モードの切り替えもスムーズです。
ちなみに、インカメラ(サブカメラ)はこんな感じ。こちらは10MPのパンチホール型になっていまして。こいつのおかげでGalaxy S20+ 5Gのベゼルはめちゃ細いんですよね。前面のほぼすべてがディスプレイ状態。
- 10MP デュアルピクセル
- ピクセルサイズ:1.22µm
- 視野角:80°
- F値:F2.2
Galaxy S20+ 5Gは、インカメラの性能も優れていまして。綺麗なセルフィ―写真が撮影できるほか、”4k UHDビデオ撮影” にも対応します。
超広角から30倍ズームまで、Galaxy S20+ 5Gの画角
このあたりでGalaxy S20+ 5Gのカメラの “画角” についてもチェックしておきましょう。通常時(1.0x)だとこんな感じ。
グンと広がり広角(0.5x)。
次にぐぐーんと寄って30倍ズーム。すごくないですか? LEDライティングの文字をズームで撮影しているため、これだけよれば普通はつぶれてしまて文字を読み取るどころではありません。
でも、Galaxy S20 5Gの30倍ズームなら多少の崩れこそあれど、見れないほどではないですね。これは室内で比較的近い場所をズームした画像なのでノイズが目立ちますが、屋外で明るい場所になるほどノイズは少なくなる印象です。
お洒落なボケ効果を演出できるライブフォーカスが素敵
Galaxy S20+ 5Gは優れたクアッドカメラを搭載していますが、優秀なのはカメラだけでなくてですね。
ソフトウェア処理がまた素晴らしいのです。特にその恩恵を受けることができるのがボケ効果を追加した写真が撮影できる “ライブフォーカス” なんですけど……ライブフォーカス撮影を利用すれば、簡単にかつ自然な “ボケ効果” を追加することができます。
ぼかしの効果は撮影後にお好みで調整することができるのですが、これがまた良い感じなんですよね。明かりをぼかして綺麗に演出できる “玉ボケ” 風なぼかし効果も用意されています。
Galaxy S20+ 5Gで撮影した写真はどんな感じ?
次に、Galaxy S20+ 5Gで撮影した写真を見ていきましょう。
どうでしょう、めちゃ綺麗じゃないですか? 少々色味が強調される印象ですが、木々の緑、夕日の空の綺麗なコントラスト、光を透過する “葉” の雰囲気などなど、自分の目で見るよりも綺麗に仕上がってます。
写真の “解像感” も良く、砂利道やコケの感じもばっちり。暗いところは暗く、明るいところは明るく、コントラストのはっきりした写真を撮影することができますよ。
いずれも広角で撮影した写真なんですけど、やっぱり広角レンズで撮影する写真って素敵。見返すのも楽しいですね。
Galaxy S20+とGalaxy Buds+で快適音楽ライフ
後日レビュー記事を出したのですが、Galaxy S20+ 5GとGalaxy Buds+を組み合わせると音楽ライフが格段に向上するというのも忘れてはいけない大事なポイント。
Galaxy Buds+って音の分離感に優れるワイヤレスイヤフォンでして。もし、これまで付属のイヤフォンで音楽を聴いていたなら「あれ、こんな音入ってたっけ?」って気づけるはずです。
専用アプリGalaxy Wearを利用すればイコライザーや各種設定、長押しでのボタン操作を割り当てることもできるので、Galaxy S20+の購入を検討しているなら “Galaxy Buds+” も検討してみましょう。QOL(クオリティ―オブライフ)もUPです。
Galaxy S20+ 5Gは次世代通信5Gに対応
Galaxy S20+ 5Gは、その名の冠する通り “5Gに対応した” わけですが、5Gに対応したことで得られる大きなメリットとしては……
- アップロード/ダウンロードが高速
- ドコモ回線で言えば、受信時最大3.4Gbps、送信時最大182Mbps
- “ミリ波”対応後は、受信時最大4.1Gbps、送信時最大480Mbps
- 動画のシェア、ストリーミングが快適になる
- アプリやコンテンツのダウンロードがすぐ終わる!
こんなところ。最も大きいのは、5Gの対応により、動画コンテンツがより身近になるってことですね。より高速な5G通信 “ミリ波” にはアップデートで対応予定です。
ただし……2020年6月現在、5G通信に対応する地域はかなーり限られていまして。僕はまだ5Gの快適さを試すことができていません。もし、5Gを体験するためにGalaxy S20 5Gを選ぶのであれば、docomo/auの5G対応エリアを確認しておきましょう。
5Gの対応エリアとしては、auが都市部に集中し、docomoの方がより広いエリアに対応している印象です。(早く広がってくれ、5G!)
▶docomoの5G通信対応エリア – docomo公式HP
24か月目(docomo)、または25か月目まで(au)に返却してスマホを買い替えてもいいよーって人は、プログラムを利用することでGalaxy S20+ 5Gをお得に購入することができますよ。
Galaxy S20+ 5Gはdocomo/auから発売中で価格は10万9,340円より
さてさて、そんなGalaxy S20+ 5Gですが、もちろん “価格” も気になりますよね。現在はdocomoとauから発売されていまして。
詳細な価格は以下の通りです。
docomo版(SC-52A) | au版(SCG02) | |
支払総額 | 109,340円 | 133,280円 |
24回払い | 月/4,555円 | 月/5,553円 |
36回払い | 月/3,037円 | 月/3,702円 |
docomo版/au版ともに端末を返却することで実質負担額を軽減できる “返却プログラム” を利用してお得に購入することができるのですが、docomo版のスマホおかえしプログラム適用時の負担額が72,893円(月/3,037円×24回)。
au版のかえトクプログラム適用時の負担額は76,475円(月/3,325円×24回)です。
レビューまとめ!全てにおいて最高峰を求めるなら「Galaxy S20+ 5G」をどうぞ
それじゃ、最後にGalaxy S20+ 5Gのレビューまとめといきましょう。
メリット
- 美しく繊細な有機ELディスプレイ
- 120Hzのリフレッシュレートでヌルヌル動く
- 素晴らしいカメラ性能
- 優れたボケ効果を演出できる “ライブフォーカス” と最大8kの動画撮影が魅力的。
- 8k動画から一部の映像を切り出して3,300万画素の写真として保存できます。
- ゲームもグイグイ遊べる優れた処理性能
デメリット
- Android 10じゃない(時間が解決してくれます)
- 5Gの対応エリアが少ない(時間が解決してくれます)
レビュー、評価まとめ
デザイン | ★★★★☆ |
性能 | ★★★★★ |
カメラ | ★★★★★ |
5G | ★★★☆☆ |
ゲームとの相性 | ★★★★★ |
価格(コスパ) | ★★★★☆ |
Galaxy S20+ 5Gは次世代通信 “5G” に対応したというのが一般的に見て最も大きなトピックなんですけど、5Gはまだ普及しているとは言い難いですし、それよりもなによりも “スマホとしての性能” が注目ポイント。
美しい有機ELディスプレイ、優れたクアッドカメラ、最高峰の処理性能と、2020年のスマホの中でも間違いなくトップクラスに位置するスマホなんじゃないかなぁと。
スマホを持つたびに、画面埋め込みの指紋認証でロックをするたびに美しい壁紙が目に入ったり、豊富な機能を備えるカメラだったり、使っていて楽しいんですよね、Galaxy S20+ 5Gって。安くないけど高くもない絶妙な価格もGoodです。