今回のトピックは、PS5とPS5 Digital Editionの違いを比較しつつ、どっちを買えばいいのか? について。性能や機能、得られる体験、デザインなどなど、PS5/PS5 デジタルエディションの気になるポイントを比較しつつおさらいです。
PS5が光学ディスクドライブを搭載する通常版。PS5 Digital Editionが光学ディスクドライブ無しのダウンロードゲーム専用です。
2024年現在の現行モデルの価格は、PS5が66,980円+税。PS5 デジタルエディションは59,980円+税。2つのバージョンのPS5はユーザーによりどちらがおすすめなのかって変わってくると思うので、PS5絶対買うけどどっちを選ぼうか……って悩んでる人は参考にどうぞ。
※Update 2023/10/11, 新デザインが採用され、小型&軽量化した新型PS5が登場したので追記。基本性能は現行モデルと同じですが、前面のUSB-C端子が2つ。Ultra HD Blu-rayディスクドライブは着脱式になりました。
新型PS5や旧型PS5のスペック、機能の詳細が気になるブラザーは以下の記事もぜひ参考に。
PS5(通常モデル)とデジタルエディションはどっちがおすすめ?光学ディスク有り/無しの違いをメリット&デメリットで比較
それじゃ、まずはPS5とPS5 Digital Edtitionの違いについて見ていきましょう。
PS5とPS5 Digital Editionの違いをざっくり説明すると、PS5がいわゆる「通常版」で光学ディスクドライブを搭載するモデル。PS4のゲームディスクが遊べるほか、Ultra HD Blu-Rayで映画を楽しむこともできます。
対して、PS5 Digital Editionはその名の示す通り光学ディスクドライブを搭載しないモデルでして。PS4のゲームディスクは遊べず、ディスクを入れて映画を楽しむこともできませんが、こちらはぴったり1万円お安くなってます。幅が小さく、重さも軽い。
ちなみに、Ultra HD Blu-Rayに対応するPlayStationはPS5が初めてなんですよね。
めっちゃ綺麗な映像で映画を楽しむことができるほか、PS4の後方互換性はPS5がディスク版/DL版の両方に対応。PS5 Digital EditionはDL版のみに対応しています。
PS5とPS5デジタルエディションのスペックと仕様を比較
PS5 | デジタルエディション | |
CPU | Ryzen Zen2 8コア/12スレッド | Ryzen Zen2 8コア/12スレッド |
GPU | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine |
メモリ | GDDR6 16GB | GDDR6 16GB |
容量 | 825GB SSD | 825GB SSD |
ゲームディスク | Ultra HD Blu-Ray | × |
オーディオ | “Tempest” 3D オーディオ技術 | “Tempest” 3D オーディオ技術 |
PS4との互換性 | ○ | DL版のみ |
PSVRとの互換性 | 〇 | 〇 |
映画(ディスク) | ○ | × |
PS5/PS5デジタルエディションのCPUやGPU、メモリやSSDは全く同じ仕様なので、基本性能は全く同じ。価格に1万円の差があっても得られるゲーム体験は同じです。
映像出力で言えば、最大8k(アップコンバートによる疑似8K)、4k/120fpsに対応するほか、レイトレーシング、立体音響、超高速なSSDによる爆速のロード時間と、PS5の主要な機能はいずれのモデルも全力で楽しむことができると思ってもらえれば。
違いは少しだけ異なるサイズ感とディスク(ゲームやDVD、Blu-Ray)を楽しめるかどうかってところくらいです。
※PS5/PS5デジタルエディションはPSVRとの互換性がありますが、専用の変換アダプタが必要です。新しいPSVRには付属しているほか、すでにPSVRを所有している人は公式HPから申し込むことでもらえます。
どっちのPS5もDualSenseで得られる体験は同じ
PS5もPS5デジタルエディションも専用コントローラー”DualSense”で得られる体験は同じ。
弓を引くリアルな感触だったり、車で道を走っている時に感じる “揺れ” なんかをハプティックフィードバックとアダプティブトリガーが再現してくれます。
価格はPS5>PS5デジタルエディション
2020年9月17日に開催されたオンラインイベント”PlayStation 5 ショーケース“にて、PS5とPS5 Digital Editionの発売日と価格について発表されたのですが、PS5とPS5 Digital Editionの価格は以下の通り。
※Update 2022/8/25, PS5の価格が値上げ。価格はPS5が60,478円、PS5 Digital Editionは49,478円になります。これは…ツライ。いずれも5,500円の値上げで税込み価格。
旧型モデルと比較しつつさらっとおさらいしておきましょう。
- PS4 – 39,980円(税別)
- PS4 Pro – 44,980円(税別)
- PS5 Digital Edition – 39,980円(税別)
- PS5 – 49,980円(税別)
PS5の価格は”PS5 > PS5 Digital Edition”となり、光学ディスクドライブを搭載しないPS5 デジタルエディションは1万円お安くなってます。
PS5はUltra HD Blu-Rayに対応するため、画質も音声もめっちゃいい感じで映画を楽しめるのですが、得られるゲーム体験は同じ。そう考えたら……PS5デジタルエディションのコスパはなかなか。
PS5とPS5デジタルエディションのメリットとデメリット
価格をおさらいしたところで、PS5とPS5デジタルエディションのメリット・デメリットについてもダダっと目を通しておきましょう。
ひとまず、僕が思いつく限りのものを列挙してみたんですけど、こうやって見てみるとバッサリ切り分けられていて、用途を見極めて使うならPS5 Digital Edition良い感じ。PS5/PS5デジタルエディションのメリットとデメリットについては以下の通りです。
PS5(通常版)
- メリット
- PS4のゲームが遊べる(中古ゲームも漁れる)
- Ultra HD Blu-Ray映画を見ることができる(PlayStationシリーズで初)
- ゲームを少し安く買える(ゲームはDL版よりもパッケージ版のほうが安い傾向になります)
- デメリット
- 価格が高い
- 横幅が少し大きく、Digital Editionよりも重い
- 少なからずある物理的損傷、故障のリスク(ディスクの読み込み不可など)
- 動作音の原因が増える(冷却ファン+ディスクドライブ)
PS5 Digital Edition(デジタルエディション)
- メリット
- 価格が安い
- PS5より横幅が小さく、軽い
- PS4のゲームを遊べる(DL版)
- 物理的に損傷、故障するリスクがPS5より少ない
- 見た目的にスリム
- 動作音の原因が少ない(冷却ファンのみ)
- デメリット
- PS4のゲームディスクを遊べない(中古ゲームを漁れない)
- Ultra HD Blu-Rayで映画を見ることができない
- DL版のみとなるため、遊ばなくなったゲームを売れない
2つのバージョンを比較してみると、PS5のメリットがデジタルエディションのデメリットであり、PS5のデメリットがデジタルエディションのメリットといった感じに。
ただ、最近のゲームはDL版が一般的になってますし、セールでお安く買えることが多くなったため、DL版のゲームばっかり買ってるって人も多いのでは?
そういう人はPS5デジタルエディションでも不満なく遊べると思うんですけど、やっぱり、Ultra HD Blu-Rayで映画を見れないってのは大きなデメリットなのかなぁと。
PS5 Digital Editionはディスクドライブを搭載しないぶん物理的な損傷リスクが少なく、動作音の原因となる要素も少ないってのも大きなメリットなのですが、PS5も、PS5デジタルエディションも、簡単にM.2 SSDを増設して容量を増やすことができます。
PS5/PS5 Digital EditionともにM.2 SSDの増設は鬼簡単。
PS4の互換性に違いは無し、99%以上のゲームに対応
発表当初は明確なアナウンスがなかったPS5の”PS4との後方互換性”ですが、PS5/PS5デジタルエディションともにPS4のほぼすべてのゲームに対応。
SIEのプレイステーションカスタマーサポートが運営する公式Twitter”Ask PlayStation JP”のツイートによれば、「PS5はPS4のゲームをディスク版でもデジタル版(DL版)でもそのままプレイできる」と公式から案内されています。
※PS5 Digital Editionは光学ドライブを搭載しないため、DL版のみ。
PS5公式HPにて「対応するPS4タイトルとPS VRタイトルでは、より高速でスムーズなフレームレートでプレイを楽しめます」と記載されているとおり、PS4向けゲームのパフォーマンスが向上するというのも大きなトピックですね。
僕がPS5で遊んだ印象ではモンスターハンターアイスボーンもサイバーパンク2077も、PS4/PS4 Proでプレイするよりも確実に滑らかな映像で動作のもたつきや重さを感じることなくプレイすることができました。そしてなによりもロード時間が速い。
(サイバーパンク2077は躊躇に速い。PS4/Xbox One版では動作が安定しないことが問題になりましたが、PS5ではめちゃ快適にプレイすることができました)
PS5/PS5 Digital EditionともにPS4向けゲームをプレイする場合にもロード時間は速くなるほか、PS4の99%以上のゲームの後方互換性に対応。外部ストレージ経由またはクラウドストレージ経由でセーブデータを移すことができるため、互換性については良い感じですね。素敵です。
で、どっちのPS5を買う?
みんなは”PS5″と”PS5 Digital Edition”のどっちを買う?
— YusukeMiyamoto (@iyusukejp) August 5, 2020
記事の統計で使いたいので、見かけたら気軽に投票してってくださいな。(価格が発表されないと何とも言えない感もあるので……今の気持ちをどうぞ)#PlayStation5 #PS5
さてさて、ここまで「PS5」と「PS5デジタルエディション」の違いやメリット・デメリットについて比較しつつ見てきたんですけど、どうでしょう。なんとなーく心が決まってきた頃合いでは?
PS5の価格が発表される前に取ったアンケートでは”PS5>PS5デジタルエディション”だったんですけど、いずれにしましても、どっちのPS5を買うかって絶対多くのプレイステーションLoverが悩んでいることだと思うんですよね。
僕は「PS5(光学ディスクドライブ有り)」を購入したのですが、理由は単純で。中古でゲームも漁りたいですし、今あるPS4のゲームも遊びたい。綺麗な画質で映画も観たいから、です。
デジタルエディションは”Ultra HD Blu-Rayディスクドライブ”を搭載しないので……光学ディスクドライブの有無で変わる体験差が意外と大きいと考えたわけです。価格は高いのですが、長期的に見てもディスクドライブがあるって大きなメリット。
人気は光学ドライブを搭載するPS5
ちなみに、ソフマップが発表した発売直後の抽選販売の結果によれば、最終的な当選倍率はPS5が4.8倍、デジタルエディションが2.3倍と光学ディスクドライブを搭載するPS5が人気だったご様子。
いざ販売が開始されてみたら、やっぱり”Ultra HD Blu-Ray光学ディスクドライブ”を求めるプレイステーションファンが多かったという結果が出ました。
すべての販売店で似たような結果になるのかどうかは分からないのですが……Twitterなんかの反応を見る限りでも、PS5は光学ドライブを搭載するモデルのほうが人気が高いのかもしれないですね。
そもそも、すでに多くのPS4ゲーム(ディスク版)を持っている人はそれらのゲームをPS5の性能をグイグイ生かして遊べるわけですから、ある意味納得の結果です。
PS4のゲームを遊んだり、Ultra HD Blu-rayで映画を見るならPS5(通常版)をどうぞ
上述の通り、僕は”PS5(通常版)”を購入したのですが、間違いなく言えることは「PS5の全てを余すことなく楽しみ尽くすなら光学ディスク有りモデルを買いましょ」ってこと。
PS5デジタルエディションはスリムなサイズが魅力的ですが、Ultra HD Blu-Rayで映画を見れないこと、中古ゲームが遊べないことって結構なデメリットなのでは? と思ってしまうわけです。
Ultra HD Blu-Ray映画は、人によっては関係ないかもしれないですが、ゲームとなると話は別で、飽きたゲームを売ることも出来なければ、中古ゲームを漁ることもできないですからね。
なんてたって、ゲームの中古市場はとても規模が大きいので、そういったゲームを漁る楽しみが減るのを見過ごせないというのはきっと僕だけではないはずです。
PS5/PS5 Ditital Editionのどっちを買おうか迷っている場合は、まず「ディスクドライブは必要か?」を念頭に置いて考えてみましょう。
新型PS5や旧型PS5のスペック、機能の詳細が気になるブラザーは以下の記事もあわせてどうぞ。
Source:PlayStation Blog