画像はNintendo Switch(有機ELモデル)。
発売から7年が経過した任天堂の人気ゲーム機「Nintendo Switch」ですが、そう遠くない未来に新型モデル(後継機)が登場するかも…って噂が出ているので、改めておさらい。
2021年10月8日に発売された「Nintendo Switch(有機ELモデル)」の性能は通常モデルと同じでしたが、新型モデルの性能はPS4やXbox Oneくらいって噂です。
※Update 2024/11/6, 任天堂の経営方針説明会で、古川社長が新型任天堂スイッチの後継モデルについて言及したので追記。新型任天堂スイッチは現行モデルとの後方互換性を持ち、Nintendo Switch Onlineにも対応するとのこと。発売日は2025年になりそうですが、詳しい情報は後日改めて案内するとのこと。
新型任天堂スイッチのスペックまとめ。グラフィック性能はPS4と同等で現行モデルと互換性あり
そう遠くない未来(2024年内?)に発表されそうな新型任天堂スイッチは、限界が近づきつつある「任天堂スイッチ」の性能を向上させた次世代ゲーム機。
名称は「Nintendo Super Switch」とか、「Nintendo Swith Pro」「Nintendo Switch 2」だとか、リークや媒体ごとに異なっていて今のところは不明ですが、まずは新型任天堂スイッチのスペックや機能、性能に関する噂をダダっとおさらいしていきましょう。
- 現行モデルより大きい8インチの画面
- CPUはARM Cortex-A78(8コア)
- GPUはNvidia AmpereアーキテクチャーベースのTegra239
- グラフィック性能はPS4やXbox One程度
- NVIDIAのDLSSに対応
- DLSSに似た技術の特許を任天堂は出願済み
- 現行モデルとの後方互換性あり
- 画面の最大解像度は1080p
- ゲームソフトは10ドル(約1,000円)高くなる
- 発表は2024年内?(発売日は2025年3月との情報も)
- Nintendo Switch Onlineに対応 ※公式発表
- 任天堂スイッチと互換あり ※公式発表
- 価格は400ドル(58,000円)?
新型任天堂スイッチの噂は上記のとおり。
初めて具体的な情報が出てきたのは、FTC(米連邦取引委員会)対マイクロソフトの独占禁止法の公聴会。Activision Blizzard CEO Bobby Kotick氏が任天堂の古川社長に出したメール内容から次世代機の一部の性能が明らかになりました。
The successor to the Nintendo Switch is said to have power that is “closer alignment to eighth generation hardware.” The eighth generation including the PlayStation 4 and Xbox One.
“Given closer alignment of Gen 8 platforms and our previous offerings on PS4 and Xbox One, it’s reasonable to assume we can make something compelling for NG (next-generation) Switch as well,”said Kotick.
任天堂の次世代機はPS4やXboxOneなど第8世代のハードウェアに近いパワーを持つと言われています。Kotick氏は「Activision Blizzardはそれらの製品(第8世代のゲーム機)と緊密に連携してきたので、任天堂の次世代機でも魅力的なコンテンツを作成できると考えるのが合理的です」と述べています。
VRChartz
情報によれば、新型任天堂スイッチ(後継機)は10年前に発売された第8世代のゲーム機(PS4やXbox One)と同じくらいの性能になるのかなと。
ただ、注意したいのはコティック氏は新型任天堂スイッチ(後継機)のスペックについて把握しているわけではないということ。コティック氏は新型任天堂スイッチのスペックを知っていて発言しているわけではないので、あくまでも参考程度にしておくのが良さそう。
今回のトピックに直接関係はないですが、Kotick氏は任天堂スイッチにCoDシリーズを投入しなかったことをシンプルに後悔しているみたいなので、次世代機の任天堂ゲーム機ではCoDシリーズも参戦するかも。
新型任天堂スイッチは現行モデルと互換性あり
任天堂の古川社長が任天堂公式Xで明かした情報によれば、新型任天堂スイッチはNintendo Switch Onlineに対応。任天堂スイッチ向けゲームソフトを遊ぶこともできるようなので、現行モデルの任天堂スイッチとは完全に互換性がある…と思ってよさそう。
古川社長によれば、「Nintendo Switchとの互換性を含む詳しい詳細については後日改めて案内する」とのことで、2025年3月期第二四半期 決算説明資料で新型モデルについて触れられなかったことと、3月期業績予想が売上高、営業利益ともに下方修正されたことを考慮すると、新型任天堂スイッチが2024年内に発売される可能性は低いかもです。
いくつかの情報筋でも語られているとおり、新型任天堂スイッチの発売日は2025年以降になると思われます。
ジョイコンも互換性がある可能性が高い
つい最近、中国の周辺機器メーカー”Mobapad”がリークしてしまった内容は主にJoy-Conに関するもので、新型任天堂スイッチのJoy-Conは引き続き”HD振動”に対応するものの、モーターのサイズは少し小さくなるとのこと。
噂では、新型モデルは現行モデルのジョイコン&プロコンもサポートするみたいですが、完全な互換性を持つかどうかは不明。
- カートリッジのスロットは、既存のカートリッジもサポート
- 新型Switch専用カートリッジは現行モデルで使えない可能性もあり
- Joy-ConおよびProコンは互換性があるかも
- HD振動は「アルプス社製 2軸リニアモーター」を搭載し、引き続きサポート
- モーターのサイズは小さくなる
- 携帯モード時は「水平磁気ドッキング機構」でスムーズに取り付け可能
- ドックは角度調整のための金属製ブラケットを搭載
ボディサイズは現行モデルよりもわずかに大きくなるみたいですが、「水平磁気ドッキング機構」は、おそらく、マグネット式でスムーズにジョイコンとボディを接続できるようになるかと思われますが、ドックの角度調整も気になるところ。
新型Nintendo Switchは現行モデルのゲームソフトをプレイ可能で、Nintendo switch Onlineに対応することが公式発表されましたが、そうなると、新型任天堂スイッチは現行モデルのジョイコンおよびプロコンにも対応する可能性は高め。
携帯モード時にジョイコンを取り付けできるかどうかは不明ですが、ジョイコン単体でBluetooth接続して使える可能性は高そうです。
グラフィックは大幅に進化。UnrealEngine5が動作する可能性
新型任天堂スイッチに搭載されるチップについてもすでにいくつかの情報が出ていて、CPUは「Cortex A78」ベースの8コア。GPU「Tegra239(Ampereアーキテクチャー)」に搭載される”CUDAコア”は1,280基。
新型任天堂スイッチに搭載されるGPUはRTX3000シリーズで採用されたAmpereアーキテクチャー。サムスン製でプロセスルールは8nm → 7LPHと呼ばれる新しいプロセスが採用され、ベースは2048基のCUDAコアを搭載する”T234″と思われますが、消費電力を抑えるため1,280基に抑えられるようです。
動作クロックやL3キャッシュ容量など、CPUの詳細なスペックは不明ですが、Ampereアーキテクチャーは”DLSS”が使用できるため、アップスケーリングを活かしたレイトレーシングで高画質を実現する可能性も高いかなと。
新型任天堂スイッチの性能自体はPS4やXbox Oneと同等になりそうですが、Ampereアーキテクチャーによる新技術やプロセスルールの微細化により、グラフィックは大幅な進化が体感できそうな予感。
現行ゲーム機と新型スイッチのグラフィック性能を比較
テラフロップス(TFLOPS) | |
PS4 | 1.84 TFLOPS |
PS4 Pro | 4.2 TFLOPS |
PS5 | 10.3 TFLOPS |
Xbox One | 1.3 TFLOPS |
Xbox Series X | 12.15 TFLOPS |
RTX 4070 (PC向けのミドル帯グラボ) | 29.15 TFLOPS |
Nintendo Switch | 0.5 TFLOPS |
Nintendo Switch(後継機) | 2~3 TFLOPS? |
参考までに、現行ゲーム機のグラフィック性能を比較してみるとこんな感じ。※Nintendo SwitchとNintendo Switch(有機ELモデル)の性能は同じ。
新型任天堂スイッチ(後継機)の性能がPS4やXbox Oneと同じくらいだとすれば、単純計算で3倍~5倍の性能になることは予想できるものの、それでも、PS5やXbox Series Xとの差は絶大。
とはいえ、上述の通りAmpereアーキテクチャー採用でレイトレーシングやDLSSをグイグイ活かしたグラフィックが実現できると思われるため、ゲーム体験は大きく向上しそう。
TFLOPS(テラフロップス/単精度浮動小数点数)とは、PCの演算処理能力の測定値のこと。1秒間に1兆回の計算を”何回”処理できるか?を測定し、グラフィックス性能の目安や指標になります。
グラフィック性能と電池持ちはトレードオフ
Nintendo Switchは携帯機と据え置き機のハイブリッド。
現状、モバイル機のグラフィック性能とバッテリーライフはトレードオフの関係にあり、新型任天堂スイッチも「携帯機と据え置き機のハイブリッド」を維持すると思われるため、PS5やXbox Series Xのようなグラフィック性能を実現できないですが、グラフィックは大幅に向上しそうかなと。
3日間で1,000万本を売り上げ、最も早く売れた任天堂ゲームとしてギネス世界記録を達成した「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」ですが、携帯モードでのプレイならまだしも、TVモードではグラフィックのシャギー感、粗さが目立つ印象だったので、DLSS×レイトレーシングでどれだけグラフィックが向上するのか、すでに期待MAXです。
近いうちに発表されそうな新型任天堂スイッチの発売日と価格を予想してみる
新型任天堂スイッチの発売日についてですが、日本のゲーム業界に詳しいカンタンゲームズのセルカン・トト氏はGamesIndustry.bizで「新型任天堂スイッチは2024年内に発売され、価格は400ドル(58,000円)で発売される」と予想しています。ゲームソフトの価格も1,000円ほど高くなるのだとか。
※3月機決算説明資料と3月期業績予想が売上高、営業利益ともに下方修正されたことから、2024年内に新型モデルが発売される可能性は低い。
なにかしらの新機能がある可能性は高いものの、現行モデルと似たようなモデルになるそうなので、携帯ゲーム機の路線は踏襲することは間違いなさそうです。
発表 | 2025年3月まで |
発売日 | 2025年3月頃? |
価格 | 58,000円? |
2024年5月7日に任天堂公式Xで明かされた情報によれば、新型任天堂スイッチ(Nintendo Switch後継機)の発表は今期中(2024年4月~2025年3月)に行うことがアナウンスされていたため、そう遠くない未来に発表されるかもです。
発売サイクルから新型モデルの発売日を予想
今期中の発表がアナウンスされた新型任天堂スイッチですが、初代任天堂スイッチが発表されてから9年が経過し、後継機のお披露目はそう遠くないかもしれません。
発売日 | |
ゲームキューブ | 2001年9月14日 |
Nintendo DS | 2004年12月2日 |
Wii | 2006年12月2日 |
Nintendo 3DS | 2011年2月26日 |
Wii U | 2012年12月8日 |
Nintendo Switch | 2017年3月3日 |
Nintendo Switch(有機ELモデル) | 2021年10月8日 |
新型Nintendo Switch | 2025年3月? |
参考までに、ここ最近の任天堂ゲーム機の発売サイクルはこんな感じ。そろそろ新型モデルが発表されておかしくない頃合いですし…新型モデルの続報に期待です。