廉価版とはいえMac超えの価格。
Bloombergによれば、廉価版Vision Proはあまり安くならないとのことで、価格は1,500ドル~2,500ドル(約22万円~37万円)程度になる可能性が高いと言われていましたが、なにやら、コストを削減するためにiPhoneやMacに有線接続して利用する仕様になるとのこと。
あくまでも噂の段階ですが、廉価版Vision Proについてダダっとまとめていこうかと思うので、参考にどうぞ。
※Upadate 2024/11/12, 廉価版Vision Proについて、2025年に発売されるかも…って噂があるみたいなのでちょこっと追記。
発売日は2025年?廉価版Vision Proの価格は安くないかもって噂
Appleが激推しする空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」ですが、みんなが期待する「廉価版 Vision Pro」について続報があったので簡単におさらい。
Bloombergは、Vision Proは3,499ドルと非常に高価なデバイスであり、メインストリームとしてヒットさせるには価格が高いため、AppleはVision Proを発表するより以前から安価なMRヘッドセットの開発を見据えていた可能性があると指摘。
2024年現在もBloombergはAppleが廉価版Vision Proを開発している可能性が高いと予想しており、価格は1,500ドル~2,500ドル(約22万円~37万円)程度になる可能性が高いとのこと。
- 価格は1,500ドル~2,500ドル(約22万円~37万円)
- 名称は「Apple Vision」?
- iPhoneやMacと有線接続する仕様になりコストダウン
- iPhone向けチップ(A16 Bionicなど)を搭載してコストダウン
- Vision Proよりも解像度が控えめなディスプレイ
- 空間オーディオ対応の内臓スピーカーは非搭載
- パススルーの画質も控えめ
- ユーザーの目を表示するEyeSight機能は無し
- 外部カメラやセンサーの数も減らされる
現時点で廉価版 Vision Proに関するスペックや機能に関する噂は上記の通り。
Apple Vision Proがほぼ60万円する”ハイエンドMRヘッドセット”なので、廉価版とはいえ、低価格モデルも高めな価格設定になるのかなと。
22万円~37万円といえば、iPhone 15 Pro Max(1TB)や、Macbook Pro、Macbook Air、24インチiMacといったほとんどのApple製品が余裕で買えちゃう価格なので…もう少し価格が安くなることに期待です。
優先度は低いものの、コードネーム「N109」と呼ばれる処理性能が向上し、軽量化された”Vision Proの後継モデル”を開発中…という噂もあります。2027年頃の発売を目途に1日中装着できる”ARグラス”も開発しているという噂もありますが、今は完全に噂の段階です。
Vision Proの生産は縮小されたみたい
Apple Vision Proはこれまでに50万~60万台生産されており、需要は十分満たせる量があるみたいですが、製造工程に関わる情報筋によれば、AppleはVision Proの生産を縮小しているとのこと。
現状、Vision Proの価格が高すぎて市場拡大の妨げになっていることは明らかですが、なにやら、この動きはVision Pro市場の拡大をブーストするための「廉価版 Vision Pro」を投入するための計画の一部と噂されています。
AppleのCEO Tim Cook氏は「Vision Proは明日の技術を今、手に入れたい人向け」と語っており、Vision Proの普及を高価な価格が妨げていることを認めています。Vision Proの生産縮小は十分な需要を満たせていることに加えて、廉価モデルを投入するための布石…いわば戦略の見直しと見てよさそう。
Vision Proのスペック(参考用)
Vision Pro | 廉価モデル(仮) | |
重さ | 600~650g | – |
容量 | 256GB 512GB 1TB | – |
ディスプレイ | 2,300万ピクセル 3Dディスプレイシステム マイクロOLED 7.5ミクロンのピクセルピッチ DCI-P3カバー率92% | – |
リフレッシュレート | 90Hz 96Hz 100Hz | – |
チップ | M2 R1 | iPhone向けチップ搭載? |
カメラ | ステレオスコピック3Dメインカメラシステム 空間写真と空間ビデオの撮影 18mm、ƒ/2.00絞り値 6.5ステレオメガピクセル | – |
センサー | 2つの高解像度メインカメラ 6つのワールドフェイシングトラッキングカメラ 4つのアイトラッキングカメラ TrueDepthカメラ LiDARスキャナ 4つの慣性計測装置(IMU) フリッカーセンサー 環境光センサー | – |
生体認証 | OpticID(虹彩認証) | – |
オーディオ | 空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング パーソナライズされた空間オーディオとオーディオレイトレーシング 指向性ビームフォーミングを持つ6マイクアレイ | – |
バッテリー | 最大2時間の仕様 最大2.5時間のビデオ再生 重さ:353g | – |
通信 | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.3 | – |
OS | VIsion OS | |
IPD(瞳孔間距離) | 51~75mm | – |
価格 | 599,800円 | 22万円~37万円 |
参考までにApple Vision Proのスペックを眺めてみるとこんな感じ。廉価版Vision Proについてはほとんどの情報が明らかになっていないため、続報に期待です。
廉価版Vision Proの発売日は2025年末?
上述のとおり、現在のAppleは次世代の空間コンピューティングを普及させ、市場を席巻したいと考えているため、高確率で廉価版Vision Proを発売する可能性は高め。
そうなると気になるのは「Vision Proはいつ発売されるの?」ってところですが、Bloombergの記者Mark Gurman氏によれば、廉価版VIsion Proの発売日は早ければ2025年末になるとのこと。
2024年現在は国内でもVision Proが発売されましたが、世界的に見ても、Appleの空間コンピューティングデバイス「Vision Pro」の出だしは期待されていたほどではありません。低価格になり、普及価格帯で買いやすいVision Proが登場すればもう少し冒険してみる人も増えるんじゃないかなと。
廉価版Vision Proが発売されれば、現状VR/MRヘッドセットの支配者ともいえる”Meta”との技術革新競争も激化しそう。
Meta Quest3についてはこちらの記事もぜひ参考に。普通にVRコンテンツを楽しむなら…Meta Quest3で十分すぎる。
Source:Bloomberg