定価の違いは9,500円。
Insta360 Japanよりご提供頂いた「Insta360 Ace Pro」と競合となる「DJI OsmoAction4」について、スペックや機能の違いをおさらいしつつ、デザインを比較しつつ、どんな動画が撮影できるのかを比較。
いずれも手軽に持ち運べて、さっと取り出して撮影できる素敵なアクションカメラですが、どっちを購入しようか悩んでいる…って人は参考にどうぞ。
6月7日16時までは公式ストアのサマーセールで「Ace/Ace Pro」がお買い得。Insta360 Ace Proのレビューについては以下の記事もぜひ。
#Insta360 Ace Proをレビュー。GoProより大きいセンサー&リッチなスペックで画質も超綺麗なアクションカメラ
#Insta360 Ace Proの低照度撮影を試す。PureVideoは抜群に明るくてスターラプスは超楽しい
Insta360 Ace ProとDJI Osmo Action4を比較!撮影機能や画質、使用感の違い
Insta360 Ace Proは、Insta360とライカが共同開発したInsta360のアクションカメラ。対して、OsmoAction4はDJIのアクションカメラ。
定価はAce Proが67,800円、OsmoAction4が58,300円となっており、価格差は9,500円。※記事公開時点だとOsmoAction4がセールでさらに安い。
いずれもセンサーサイズは1/1.3インチと同等ですが、操作のレスポンスや撮影できる映像は結構違っていて、価格差はこのあたりにも表れているかなと。全体的にInsta360 Ace Proのほうがレスポンスが良く、綺麗な映像を撮影できる印象で、特に低照度環境における撮影性能が抜群。Ace Proは全体的に発色も鮮やかです。
それじゃ、まずはInsta360 Ace ProとDJI OsmoAction4のデザインを簡単に比較しつつ眺めていきましょう。
Insta360 Ace ProとDJI Osmo Action4のデザインを比較
いずれも搭載するセンサーサイズは1/1.3インチとなっており、競合のGoPro Hero12よりは大きめのサイズ。動画の最大解像度はAce Proが8K@24fps/4k@120fps。OsmoAction4が4k@120fps。
写真の最大解像度はAce Proが4,800万画素、OsmoAction4が1,200万画素です。
ボディサイズは、Insta360 Ace Proが71.9×52.12×38.5mm、重さは179.8g。DJI OsmoAction4が71.8×50.8×33.6mm、重さは145gとなっており、軽くてコンパクトなのはOsmoAction4。
実際に手に持ってみると、確かにAce Proは重さを感じるものの…購入の判断基準になるほど大きな違いではないかなと。(あくまでも僕の印象)
ディスプレイボタン(電源ボタン)や充電用のUSB-C端子の位置は同じ。SDカードや充電端子のアクセスのしやすさはどちらも同じくらい。
Ace Proは充電端子側、OsmoAction4はバッテリー側にmicroSDカードスロットを搭載しています。容量はAce Proが最大1TB、OsmoAction4が最大512GB。
Insta360 Ace ProもOsmoAction4もマウント方式は取付が超絶簡単なマグネット式。しっかり”ツメ”と”磁石”でホールドされるため簡単に外れるようなことはないかなと。
取付方法はこんな感じ。OsmoAction4のほうがマグネットが強力で、ツメも絶妙に固めなので、装着しやすいのはAce Proかも。
Ace ProとOsmoAction4は、”自撮りのしやすさ” も大きな違いのひとつ。
OsmoAction4はフロントの小さい画面でプレビューを表示。Ace Proは “2.4インチのフリップスクリーン” を搭載するため、スッと開いて大きな画面でプレビューできるのもメリット。
OsmoAction4はフロント画面とメイン画面の切り替えにスワイプ操作が必要なほか、画面のサイズも倍以上違うので、自撮りしてる時のプレビューの見やすさは圧倒的にAce Proです。
ちなみに、DJI OsmoAction4は付属のケースを付けてやっとInsta360 Ace Proと同じくらいの大きさ。使用感自体にそこまで大きな違いではないですが、サイズ感だけで選ぶなら…OsmoAction4かも。
Ace ProとOsmoAction4の画質比較
さて、ここからはInsta360 Ace ProとDJI OsmoAction4の撮影機能の違いについて比較しつつ見ていきましょう。
どちらも非常に綺麗な動画が撮影できますが、当然ながら、撮影した映像には様々な特徴や違いがあるので、そのあたりも補足しつつご紹介です。アクションカメラなので、取り回しはどっちもすごく良い。
#Tips |
この記事では、実際に僕が撮影した写真や動画を記載していますが、記事の表示速度をなるべく落とさないため、アップロードする際に大幅に圧縮しています。ガチで100分の1くらいのサイズ。実際の映像はもっと綺麗なので…そのあたりはご注意を。あくまでも参考程度に。 |
動画はどちらも綺麗な映像が撮影可能
お次はアクションカメラで最も利用する「動画」について。
動画撮影に関してはどちらも非常に綺麗な映像が撮影できますが、Ace ProとOsmoAction4で撮影した動画を比較してみると、Ace Proのほうが全体的に明るく、鮮やか。OsmoAction4で撮影した動画も決して暗くはないのですが…Ace Proと比較すると違いは明らかかなと。
センサーサイズは同じなので、取り込める光量は同等のはずですが…ライカと共同開発したイメージセンサーの性能が効いてますね。
※いずれもEVやホワイトバランスなどは未調整で設定は “自動” で撮影。
写真に関しても、最大12MPのDJI OsmoAction4に対して、最大48MPの写真撮影に対応するInsta360 Ace Proが優勢で、撮影した写真を見比べてみるとAce Proのほうがより明るくて鮮やかな印象です。
OsmoAction4はどちらかというと自然な色合いなので…ビビッドなのか、ナチュラルなのか、このあたりは好みによるかも。
#Tips |
Ace Proは、写真の最大解像度が画面比率で変わります。通常の写真であれば16:9で36MP、4:3で48MP。HDR写真では16:9で9MP。4:3で12MP。OsmoAction4の写真は12MPで固定。 |
暗所での撮影はAce Pro
次は低照度撮影の比較ですが、夜や暗所での撮影は圧倒的にAce Pro。低照度撮影に特化した動画モード「PureVideo」が非常に優秀で、光源の少ないシーンでも明るく撮影することができます。
Ace Proも通常時の動画は比較的暗めですが、PureVideoでの撮影は低照度に特化しているだけあり、OsmoAction4と比較してみると “明るさ” が段違い。
例えば、撮影しながら高架やトンネルを通過する時なんかはPureVideoの効果が躊躇で、Ace Proは暗がりに入っても明るい動画が撮影できます。これは明確なメリット。
Ace Proは、動きのあるシーンでも動画を安定させ、ハイライトとシャドウの細部を維持してより鮮やかな映像を実現する「アクティブHDR」に対応。4k/30fps以下の動画モードで撮影すると自動でONになります。
Ace Proは星の軌跡を撮影できる「スターラプス」や「スタートレイル」といった撮影モードも使えるので、気になる人は以下の記事も参考にどうぞ。
#Insta360 Ace Proの低照度撮影を試す。PureVideoは抜群に明るくてスターラプスは超楽しい
手ブレ補正はどちらも十分な性能
手振れ補正に関してはどちらも十分な性能。Ace ProもOsmoAction4もスポーツやアクティブティといった動きの速い映像を “ある程度” ブレないように補正してくれます。
Ace ProとOsmoAction4を持ってダッシュしながら撮影した映像を見比べてみると…強いて言えば、手振れ補正はAce Proが優秀かもしれません。
ちなみに、映像の歪み補正はAce Proのほうが優れていて、OsmoAction4は超広角で撮影していると、左右に画角をゆっくり動かした時なんかに歪みを感じることがあるので、そのあたりは注意が必要かもです。
アプリの編集はどちらも多機能で使いやすい
Ace Proも、OsmoAction4も専用のアプリでiPhoneやAndroidスマホと接続しており、全体的に簡単は編集になりますが…どちらもAI機能などを搭載していて、アプリの編集は多機能で豊富。
どちらもアプリ内でフィルターをかけたり、コントラストや色合いを調整することができますが、AI編集機能に関してはAce Proが優勢かなと。OsmoAction4はAI編集で音楽を付けたりするくらいですが、Ace Proは映像そのものをAIで補完して編集してくれるような機能まであります。
参考までに、タイムラプスの定点撮影で “本来は横の動きが無い動画” をAce ProのAI機能で編集してみるとこんな感じ。哀愁感じる動きを追加してくれて…すごく良い。
スペック比較
Ace Pro | OsmoAction4 | GoPro Hero12 | |
発売日 | 2023/11/21 | 2023/8/3 | 2023/9/6 |
本体価格 | 67,800円 | 58,300円 | 62,800円 |
サイズ | 71.9×52.12 ×38.5mm 179.8g | 71.8×50.8 ×33.6mm 145g | 71.8×50.8 ×33.6mm 154g |
フリップスクリーン | 2.4インチ | – | – |
マウント | 磁気マウント | 磁気マウント | 1.4インチ ネジ穴マウント |
ストレージ | MicroSD 最大1TB | MicroSD 最大512GB | MicroSD 最大1TB |
バッテリー | 1,650mAh | 1,770mAh | 1,720mAh |
充電時間 | 22分:80% 46分:100% (急速充電) | 52分:100% (急速充電) | 2.5時間:100% |
センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.3インチ | 1/1.9インチ |
最大動画解像度 | 8K@24fps 4k@120fps | 4k@120fps | 5.3k@60fps 4k@120fps |
最大写真解像度 | 4,800万画素 | 1,200万画素 | 2,700万画素 |
手ブレ補正 | FlowState | RockSteady 3.0 | HyperSmooth 6.0 |
低照度性能強化 | PureVideo PureShot ノイズ低減 手ブレ補正 | 低照度画像補正 ノイズ低減 手ブレ補正 | – |
レンズ絞り値 | F2.6 | F2.8 | F2.8 |
ISO感度 | 100~6,400 | 100~6,400 | 100~6,400 |
アクティブHDR | 4k30fpsまたは 30fpsの低解度で 自動的に有効 | 対応 | 対応 |
デジタルズーム | 画質劣化なし | 画質劣化あり | 画質劣化あり |
防水性能 | 単体:10m ケース有:60m | 単体:18m ケース有:60m | 単体:10m ケース有:60m |
価格と重さ以外はInsta360 Ace Proが優秀。どっちを買うか悩んでるならAce Proがおすすめ
さてさて、デザインを眺めつつ、撮影した動画をチェックしつつの比較だったので少々長めになってしまいましたが…最後に「Insta360 Ace Pro」と「DJI OsmoAction4」を実機で比較してみて僕が感じた違いやメリット・デメリットについてまとめておきます。
僕が思う「Insta360 Ace Pro」と「DJI OsmoAction4」のメリット・デメリットは以下の通り。
Ace Pro | OsmoAction4 | |
メリット | 映像が明るくて綺麗 低照度撮影が得意 フリップ式スクリーン搭載 アクティブHDR搭載 劣化なしの2倍ズーム | 価格が安い 軽い 単体で18mの防水性能 |
デメリット | 価格が高め 重い | 低照度撮影が苦手 フロント画面が小さい ズームすると画質が劣化する |
映像の綺麗さ、明るさ、低照度の撮影、使い勝手、機能、エトセトラ。全体的にAce Proが優れている印象で、実際に使っていてもAce Proが劣っていると感じたのは重さと価格くらいだったので…価格差が9,500円なら間違いなくAce Proがおすすめかなと。
ただ、OsmoAction4のメリットはやっぱりその価格にあって、セール時には44,000円と大幅に安く購入できることもあるので、そのあたりは「タイミング」と「どれくらい妥協できるか?」で変わるかと思います。
Ace Proは67,800円(税込)と決して安くはない価格ですが、間違いなくそれ以上の機能を備えていて、機能を妥協せず、かつ手軽に旅行やアクティビティに連れ出して綺麗な映像を残したい!って人の期待に間違いなく応えてくれるアクションカメラかなと。
(OsmoAction4は思いのほか低照度に弱いため、後から確認したら映像が暗い…ってシチュエーションも起こりえるかも)
Insta360 Ace Proについてはがっつりレビューしているので、もっと詳しく知りたいって人は以下の記事もあわせてどうぞ。Ace Proは…忖度無しでガチでおすすめのアクションカメラ。
#Insta360 Ace Proをレビュー。GoProより大きいセンサー&リッチなスペックで画質も超綺麗なアクションカメラ
#Insta360 Ace Proの低照度撮影を試す。PureVideoは抜群に明るくてスターラプスは超楽しい