ガチで至高のオフィスチェア。
デスクワークやゲーム、動画編集、ブログやサイトの運営など、長時間座って作業する時にどれくらい負担を軽減できるかは “椅子の品質” がとてつもなく重要になりますが、今回は高級オフィスチェア「Contessa(コンテッサ)」と「ContessaⅡ(コンテッサ セコンダ)」の使用感や座り心地をダダっと比較。
どちらもオカムラ製作所を代表するオフィスチェアで、定価は20万円超え。2024年現在は “コンテッサセコンダ” が現行モデルとして販売されており、旧型の “コンテッサ” は中古が比較的買いやすい価格で流通してます。
少し前にコンテッサセコンダの1年使用レビューを出したところですが、前モデル「コンテッサ」とスペックや使用感の違いを比較しつつ、デザインの違いも写真で見比べていこうかと思うので参考にどうぞ。
コンテッサセコンダのレビューが気になる人は以下の記事もぜひ。
#ContessaⅡ(コンテッサ セコンダ) の1年使用レビュー。至高の座り心地と使用感、その魅力を伝えたい
コンテッサとコンテッサセコンダの使用感や座り心地を比較
Contessa(コンテッサ)は、2002年に国際家具見本市 “ORGATEC” で発表されたオカムラのフラグシップシーティング。
「伯爵夫人」の名を冠し、イタリア・トリノのデザインファーム “ITALDESIGN” とのコラボで誕生。デザイナーはデロリアンやロータスエスプリ、アルファロメオで知られるジョルジェット・ジウジアーロ氏で、オカムラのオフィスチェアには同氏がデザインした “伯爵” を意味する「Baron(バロン)」などもラインナップされています。
#Tips |
コンテッサセコンダは、公式ストアで環境配慮型素材を主要部品に採用したサステナブルモデル「ContessaⅡ サーキュラーモデル」もラインナップされています。購入時にランバーサポートなどは追加できないですが、座タイプや背タイプを変更可能です。黒くてかっこいい。 |
僕はこれまでにコンテッサ(前期) → コンテッサ(後期)と使ってきていて、あまりにも頑丈で壊れる気配がなく、コンテッサセコンダは購入していなかったのですが「20周年モデルは絶対欲しい!」ということで「ContessaⅡ 20th アニバーサリーモデル」を購入。
すでに1年ほど使用していますが、さすがの座り心地と使用感、そして安定感。前モデルとなる「コンテッサ」と比べてみてもしっかりブラッシュアップされていて、より使いやすく、快適になっているかなと。
まずは「コンテッサ」と「コンテッサセコンダ」のデザインを比較しつつ、実機写真で見比べていきましょう。
流線形フレームが特徴のデザイン
旧型の「コンテッサ」も現行モデルの「コンテッサセコンダ」も、シリーズの大きな特徴である “流線形フレーム” を採用していて、どちらも一目で「コンテッサや!」と分かる独創的で洗練されたデザイン。
座り心地ももちろんですが、僕がコンテッサを愛してやまない理由がこれ。
左のポリッシュがコンテッサ(後期モデル)。右のディープブラックがコンテッサセコンダ 20th アニバーサリーモデルです。
側面から眺めても基本的なデザインは同じで、フレームに僅かな違いこそあれ、どちらもコンテッサらしいデザイン。
コンテッサ(後期型)の背面のフレーム。
こちらがコンテッサセコンダの背面のフレーム。現行モデルのコンテッサセコンダは、コンテッサと比べてフレームの幅がやや狭め。
横から見てみると、フレームの “厚み” の違いがよく分かります。
左がコンテッサで右がコンテッサセコンダ。
コンテッサセコンダはフレームが細くなっていますが、強度はさらに増しており、コンテッサセコンダからはラインナップや品ぞろえも拡充されています。
もう少し違う角度から見てみるとこんな感じ。コンテッサはこの流れるような曲線フレームが大きな特徴で、ずっと眺めていられるくらいの美しさ。
これはコンテッサもコンテッサセコンダも同様です。デザインコンセプトとフォルムは同じと思ってOK。
腰を支えるカーブはどちらも滑らかな曲線を描いていて、ものすごく快適。
コンテッサセコンダは、米国のBIFMA X5.1-2017認証やLEVEL認証、ドイツのGS認証も取得しているため、その強度は折り紙付きです。
背面のメッシュや座面、アームレストの違い
お次は「コンテッサ」と「コンテッサセコンダ」の背面のメッシュや座面、アームレストの違いについて。
見た目に大きな違いはないものの、コンテッサセコンダのメッシュは座っている人の動きに追従するように従来より薄いものが採用されており、背中への当たりも柔らかめです。
ContessaⅡは異硬度クッションが秀逸
コンテッサ/コンテッサセコンダはモデルにより、クッション/メッシュ/革がラインナップされていますが、コンテッサセコンダのクッションには硬さの異なる3種類のウレタンで一体成型した「異硬度クッション」が採用されており、座っている時の疲労や負担を軽減してくれるのですが、この異硬度クッションがものすごく快適。
クッションの太ももに当たる側を押してみると、コンテッサは押し込むとやや反発感を覚えるくらいの硬さ。コンテッサセコンダはスゥっと沈みこむ感じ。
座っている時の負担にダイレクトに影響するので、これは結構大きな違いかなと。
座クッションの大きさはどちらも同じくらいで、オフィスチェアの上で “あぐら”をかけるくらいに幅広。もちろん、リクライニングしてゆったりくつろぐこともできますよ。
アームレストは2Dか、4Dか。柔らかさも違う
お次はコンテッサとコンテッサセコンダの「アームレスト」の違いについて。
アームレストの操作レバーで椅子の高さやリクライニングの調整ができるのは同じですが、コンテッサのアームレストは高さ/角度しか調整出来ないのに対して、コンテッサセコンダは高さ/角度/左右/前後の調整ができる4Dアジャストアームを搭載しています。
4D稼働肘を搭載するモデルの場合、コンテッサセコンダはコンテッサよりも自由にパッド部分の調整が出来るため、ばっちり自分に合う位置に調整できるのはメリットかなと。
コンテッサセコンダは、アームレストに高さ調整用のボタンも追加されてます。
僕の所有しているコンテッサとコンテッサセコンダではアームレストのクッションの硬さが全然違っていて、コンテッサは押してもほぼ沈み込まない硬さ。
コンテッサセコンダは押すとしっかり沈み込むくらいの硬さ。
リクライニングやアームレストはどれくらい調整できるのか? についてはコンテッサセコンダのレビュー記事でがっつりご紹介しているので、気になる人は以下の記事もあわせてどうぞ。
#ContessaⅡ(コンテッサ セコンダ) の1年使用レビュー。至高の座り心地と使用感、その魅力を伝えたい
カスタムするなら現行のコンテッサセコンダ
コンテッサも、コンテッサセコンダも背面はメッシュで固定ですが、モデルにより座面がメッシュorクッションで異なるほか、ヘッドレストやランバーサポートの有無、カラーは異なります。
旧型コンテッサは中古での流通しかないため、自分好みにカスタムすることは出来ないですが、現行モデルのコンテッサセコンダは公式ストアでの購入時にカスタムが可能です。
※組み合わせにより選択できないバリエーションもあるのでご注意を。
#Tips |
Okamura LifeStyle Storeでコンテッサセコンダはカスタム可能ですが、ヘッドレストの有無やフレーム、脚の色を変更するには一度「選択をリセットする」必要がある模様。そのままだとほとんど変更が出来ないかと思いきや、リセット後は自由に選択できるようになります。…ちょっと分かりにくい。 |
新型/旧型の違いをおさらい
このあたりで、コンテッサとコンテッサセコンダの違いについてダッシュでおさらいしておきます。購入時の参考にどうぞ。
- Contessa(コンテッサ)
- 販売終了しているので流通は中古のみ
- 上下/角度が調整できる2Dアームレスト
- 操作レバー搭載
- アームレストの高さを調整するボタン無し
- 中古が比較的安い価格
- ContessaⅡ(コンテッサセコンダ)
- 現行モデル。公式ストアではカスタムが可能
- 上下/角度/前後/左右が調整できる4Dアームレスト
- アームレストの高さを調整するボタンあり
- 操作レバー搭載
- 従来より薄いメッシュで高い伸縮性と快適性
- BIFMA X5.1-2017認証取得で強度がさらに高い
- 定価226,930円~
コンテッサとコンテッサセコンダの知っておきたい主な違いは上記のとおり。
改良されたメッシュやクッション、4Dアームレストにより、自分にベストな姿勢に調整して疲労や負担を軽減できるので、全体的な座り心地や使用感はコンテッサセコンダが優れているのは言うまでもないですが、過去のフラグシップなだけあり、旧型のコンテッサも座り心地は至高。トップクラス。
おすすめなのは「コンテッサセコンダ」で間違いないですが、状態の良い「コンテッサ」を見つけることができれば旧型のコスパは最高だと思うので、中古でもいいよって人には「コンテッサ」がおすすめです。
ちなみに、僕はヘッドレストもランバーサポートもないモデルのほうが好き。ヘッドレストは高さが出るので、部屋の圧迫感が増す気がする。
Contessa/ContessaⅡの仕様
製品名 | Contessa | Contessa Ⅱ |
座タイプ | メッシュ クッション | メッシュ クッション |
背面 | メッシュ | メッシュ |
アームレスト | 2D可動肘 | 4D可動肘 |
操作レバー | 〇 | 〇 |
アンクルチルト リクライニング | 〇 | 〇 |
ランバーサポート (オプション) | 〇 | 〇 |
ヘッドレスト (オプション) | 〇 | 〇 |
ハンガー (オプション) | 〇 | 〇 |
ウレタンキャスター (オプション) | 〇 | 〇 |
異硬度クッション | – | 〇 |
BIFMA X5.1-2017規格 | – | 〇 |
発売日 | 2002年 (終売) | 2017年~ (現行) |
ベストはコンテッサセコンダ。中古でもいい人は旧型が安くておすすめ
さてさて、ダダっと違いをおさらいしつつ、写真多めでデザインを比較しつつ見てきましたが、結局どっちがおすすめなの? って聞かれると…僕のおすすめは「コンテッサセコンダ」。
公式ストアで自分好みにカスタムできるほか、旧型から改善されている点も多く、座り心地や快適さ、使用感はさらなる高み到達しているのかなと。特に強度が高くなっていて、現行モデルでサポートがしっかりしてるのも、とてつもなく大事な要素です。
コンテッサセコンダは20万円を超える高級オフィスチェアで、決して安くはない買い物なので、長く使えるほうが良いっていうのは言うまでもありません。
ちなみに、僕はコンテッサ(前期モデル)を中古でオフィスバスターズから購入していて、価格は確か5万円くらい。
2024年現在は “比較的状態の良いコンテッサ” が5万円~8万円ほどで販売されており、中古でもいいよって人にはコスパも半端ないかなと。
中古とはいえ、パッと見た感じではどれも非常に良いコンディションに思えますが、実はネジが足りてなかったり、アームレストが動かなかったりすることもあるので、購入前はしっかりと状態を確認しておきましょう。
#Tips |
コンテッサを中古で購入した場合は、予期せぬ故障のリスクやサポート面の不安があるのもお忘れなく。特に、旧型コンテッサは前期型/後期型含めてネジなどの純正部品がもう手に入らないので、ネジを紛失したりすると自分で合うネジを見つけてくる必要があります。僕は前期型が故障した時に色々と困った経験があるので…中古はほんとに購入時の状態のチェックが大事。サポート的な意味でオークションなどで購入するのも避けたほうが無難。 |
コンテッサセコンダのレビュー記事が気になる人は以下の記事もぜひ。新品で座り心地が素晴らしくて、コスパの良いオフィスチェア探してる…って人はGrowSpicaもおすすめです。参考になれば!