想像を余裕で超えてくる楽しさ。
Insta360 Japanより、2024年4月16日に発売された360度カメラ「Insta360 X4」をご提供いただき、がっつり試すことができたので、スペックや仕様をおさらいしつつ、レビューをお届けです。
価格は79,800円(税込)。決して安くはないですが…得られる映像体験が素敵過ぎて、今買える360度カメラとしては間違いなく最強かも。(前モデルとなる”Insta360 X3“は今後も継続して販売するとのこと)
現時点で最強の360度カメラ「Insta360 X4」をレビュー。どんな動画が撮影できるのか試してみた
Insta360 X4は、最大8k/30fps/360度のシネマティックな動画撮影が出来るInsta360のフラグシップアクションカメラ。
▶Insta360 X4 紹介動画|無限の可能性をその手に(Youtube)
最大のトピックは圧倒的に綺麗な画質で360度動画を撮影できること。これはInsta360 X4の最も大きなメリットであり、強みかなと。Insta360 X4の特徴や機能について知っておきたいことは以下の通りです。
- 最大8k/30fps 360度動画に対応
- 最大4k/60fpsのシングルレンズモード(広角)
- 170度の超広角4k/30fps動画
- 4k/100fpsのスローモーション動画
- FlowState手ブレ補正と360度水平維持
- 360度 アクティブHDR
- 72MPの写真撮影
- 見えない自撮り棒に対応
- 取り外し可能なレンズガード付属
- 5.7k/30fpsで135分間の連続録画
- IPX8等級の防水性能(水深10mまで)
- Corning Gorillaガラス採用 2.5インチタッチスクリーン
Insta360 X4はアプリによる”AI編集”もめっちゃ優秀で、後からアングルを変更できる「360度動画のリフレーム」にも対応。単体の防水性能は水深10mまでですが、専用の見えない潜水ケースを装着することで水深50mまでの防水性能を発揮してくれるのも嬉しいポイントかなと。
「Insta360 X4 通常版」の付属品は、Inata360 X4本体、標準レンズガード、充電用のUSB Type-Cケーブル、レンズクロス、サーモグリップカバー、専用ポーチ、説明書。※microSDカードは含まれません。
Insta360のロゴが印字されたレンズクロスはさらっとした手触り。サーモグリップカバーはInsta360 X4の標準同梱アクセサリーとなっており、表面温度を下げることで、8k動画の長時間撮影時でも快適にホールド出来るようになります。
付属の専用ポーチはこんな感じ。Insta360 X4をぴったり収納できるジャストサイズですが、レンズクロスとレンズガードを収納するポケットがあるので、一緒に入れて持ち運ぶことができます。
Insta360 X4にはレンズを保護するための「標準レンズガード」が2枚付属。(これは…本当に嬉しい。X3から明確に改善された点)
レンズガードはマイクの位置に”青い印”が来るように取り付けるだけ。標準レンズのほか、強化ガラス製でさらに頑丈な「プレミアムレンズガード」も用意されています。
プレミアムレンズガードは光学性能が向上し、よりクリアで明るい映像が撮影できるみたい。
ドーム型レンズガードは落下時に傷つきやすいため、レンズガードを交換できるということは…レンズが傷ついたとしても変えればいいだけ。結果的に耐久性もUPしており、X4はきっと長く愛用できるはずです。
- Inata360 X4本体
- 標準レンズガード ×2
- 充電用のUSB Type-Cケーブル
- レンズクロス
- サーモグリップカバー
- 専用ポーチ
- 説明書
Insta360 X4が対応するmicroSDカードの規格はUHS-1、ビデオスピードクラス V30。推奨最大容量は1TB。
Insta360のカメラにおすすめのmicroSDカードについては以下の記事もぜひ参考にどうぞ。
#Insta360のカメラにおすすめなmicroSDカード5選。転送速度の目安になるスピードクラスについてもおさらい
ガジェット感満載なデザイン
さてさて、Insta360 X4の付属品や特徴、機能についておさらいしたところで、ここからはデザインを眺めていきましょう。
Insta360 X4のサイズは46×123.6×37.6mm。重さは203g。Insta360 X3と比べて少し縦長になりましたが、片手でしっかりホールドできるサイズ感がGood。
ボディ背面には”Insta360 X4″のロゴ。筐体に切り込みが入っているおかげでケース無し状態でもしっかりホールドできます。起動時はLEDがグイグイ光る。(切り込みは表面積を広げて放熱性を高める効果もありそう)
ボディ下部にはシャッターボタンと録画モードを切り替えられるボタン、そしてこちら側にも録画状態を表すLEDインジケーターを搭載。
ボディ側面にはスピーカー、マイク、電源ボタンのほか、ワンタッチでプリセットを切り替えられる”Qボタン”を搭載。
反対側にはスピーカー、USB Type-C端子、microSDカードスロット、バッテリーを搭載しています。
microSDカードスロットやバッテリースロットは”ツメ”で保持されていて、簡単に取り外し可能。microSDカードスロットはバッテリースロット内にありました。
底面には汎用性の高い1/4インチネジを搭載。見えない自撮り棒のほか、Insta360 X4はアクセサリー類も豊富なので、撮影の幅が広がります。
X4が搭載するディスプレイは、2.5インチのタッチスクリーン。Corning Gorillaガラスが採用されているため耐久性は高く、太陽光の下でもしっかり視認できるくらいの明るさも備えています。
5.7k/30fpsで最大135分の電池持ち
お次はInsta360 X4の電池持ちについて。バッテリー容量は2,290mAhとなっており、5.7k/30fpsで135分間の録画が可能です。録画時間は前モデルとなる”Insta360 X3″から67%も向上しており、体感でも2時間くらいは撮影できるかなと。
アクセサリーに「バッテリー」と最大3つのバッテリーを同時に充電できる「充電ハブ」も用意してくれているので、Insta360 X4は旅行の相棒にもぴったり。もちろん、モバイルバッテリーからUSB Type-Cケーブルで充電することもできます。
Insta360 X4でどんな動画が撮影できるのか試してみる
それじゃ、ここからはInsta360 X4で撮影してきた動画を眺めつつ、どんな動画が撮影できるのか、使用感についてレビューをお届けです。
搭載するイメージセンサーの性能は、センサーサイズが1/2インチ、絞り値がF1.9、35mm換算焦点距離が6.7mm。記載している動画の露出値やISO感度、ホワイトバランスなどは自動。ページの表示速度をなるべく落とさないよう、動画はアップロード時に大幅に圧縮しているため、あくまでも「どんな動画が撮影できるのか?」の参考にどうぞ。
とりあえず…Insta360 X4の撮影がとてつもなく楽しい。今まで使ってきたカメラで一番好きまである。
Insta360公式がハイクオリティなX4で撮影した動画を含むプレイリストをYoutubeで公開してくれているので、Insta360 X4の画質が気になる人はこちらもぜひ参考に。
圧倒的画質で映像を撮影できる360度動画
Insta360 X4は、最大8k/30fps 360度動画撮影が最も大きなトピックですが、写真撮影やシングルレンズモードによる広角撮影も抜群。写真はAIノイズ低減機能付きで最大72MP、シングルレンズモードでは最大4k/60fpsの動画を撮影することができます。※ミーモードの動画解像度は最大4k/30fps。
Insta360 X4は360度動画とシングルレンズモードを切り替えて撮影することができるほか、360度で撮影した動画は後から「360度リフレーミング」で画角や画面比率を変更できるのも大きなメリット。
FlowState手ブレ補正にも対応しているため、非常に滑らかな動画撮影ができます。見えない自撮り棒を伸ばしたぶん、重心の違いで頂点にあるX4は歩いているだけでも結構な”ブレ”があるはずなのですが、撮影後の動画を確認してみるとブレは全然なくて、非常に滑らか。
映像はとてつもなく綺麗だし、ブレも無いし、後からアングルは変更できるし…ガチで良い。
Insta360 X4は、Ace Proが搭載している暗所での撮影に特化した”PureVideo”に対応していないですが、夜間に持ちだして撮影してみたところ、”ある程度”の明かりがあれば360度動画も十分な品質で撮影可能でした。
アプリのAI自動編集が簡単で便利
Insta360 X4で撮影した360度動画はInsta360アプリで後から自由に編集可能なのも超絶便利。動画にエフェクトをかけたり、カットやスピードの変更といった簡単な動画編集のほか、「360度リフレーミング」で後からアングルを変更することもできます。
360度動画で撮影した動画は、アプリ内でアングルを動かしたり、自動追尾機能をONにして、撮影した動画を録画しなおす…といった流れで編集できるのですが、絶妙にかゆいところに手が届くというか、無料アプリとは思えないくらいに機能が豊富です。
360度カメラだからこそ撮影できる”リトルプラネット動画”はもちろん、自動追尾と自動360°ビュー活用して”ぐるっと見渡すような動画”の作成もめっちゃ簡単。
Insta360アプリはAIによる自動編集も満載で、リフレームが簡単にできる「クイック編集」、星空を非日常的なものに変えてくれる「スカイスワップ」、対象の周囲をバチバチと巡るようなエフェクトを追加する「電撃サージ」、360°を自動で見渡す「360°ビュー」、自動追尾、水平フリップなどなど、アプリだけでいろんな動画が作れる。
見えない自撮り棒は撮影の幅を広げてくれる
今回は見えない自撮り棒(114cm)もご提供頂いたのですが、この自撮り棒がめっちゃ使いやすくて、撮影の幅が広がってとにかくおすすめ。
自然に撮影するには少しコツがいるものの、見えない自撮り棒があれば、ドローンで追従しているかのような動画を撮影することも出来るため、Insta360 X4を購入するなら、見えない自撮り棒も一緒に購入しておくといいかも。
Insta360の見えない自撮り棒が気になる人は、以下の記事もあわせて読んでもらえれば。
#Insta360 X4と見えない自撮り棒が相性抜群すぎておすすめ過ぎる
Insta360 X4+見えない自撮り棒の使用時は、カメラがまっすぐ向くよりも少し斜めになるくらいの角度がちょうど良さそう。
自分より上にカメラがある位置で撮影すると見下ろし視点、自分と平行になるくらいの位置で撮影すると自然な三人称視点での撮影が出来るはず。
スペックと仕様
名称 | Insta360 X4 |
サイズ | 46×123.6×37.6mm 203g |
センサー | 1/2インチ F1.9 露出:±4EV ISO感度:100-6,400 |
35mm換算 焦点距離 | 6.7mm |
ストレージ | microSDカード 推奨最大容量:1TB UHS-I V30スピードクラス |
解像度(360°) | 7680×3840(8k)@30/25/24fps 5760×2880(5.7k+)@30/25/24fps 5760×2880(5.7k)@60/50/30/25/24fps 3840×1920(4k)@100/60/50/30/25/24fps |
解像度 (シングルレンズ) | 3840×2160(4k)@60/50/30/25/24fps 2720×1536(2.7k)@60/50/30/25/24fps 1920×1080(FHD)@60/50/30/25/24fps |
解像度 (ミーモード) | 3840×2160(4k)@30/25/24fps 2720×1536(2.7k)@120/100/60/50fps 1920×1080(FHD)@120/100/60/50fps |
写真画素数 | 72MP(11,904×5,852) 18MP(5,888×2,944) |
動画モード | 動画、アクティブHDR、タイムラプス タイムシフト、バレットタイム ループ録画、プリ録画 |
バッテリー | 2,290mAh 連続録画:最大135分 ※8k/30fpsは最大75分 |
動作温度 | -20℃~40℃ |
防水性能 | 10m |
コーデック | H.264、H.265 |
通信 | Bluetooth 5.2 Wi-Fi:2.4GHz, 5GHz802.11a/b/g/n/ac |
その他 | USB Type-C 6軸ジャイロスコープ |
発売日 | 2024年4月16日(火) |
価格 | 79,800円 |
レビューまとめ!Insta360 X4はほかのカメラがいらないくらいの性能と汎用性が素敵な360度カメラ
さてさて、Insta360 X4のスペックや仕様をおさらいしつつ、どんな動画が撮影できるのか?についてダダっとレビューをお届けしてきましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
Insta360 X4は、圧倒的な高画質&大抵のことがこれ1台で済んじゃう汎用性も素敵過ぎる。
Insta360 X4 レビュー&評価
間違いなく今最強の360度カメラ。
メリット
- 最大8k/30fpsの360度動画がガチで綺麗
- シングルレンズモードで普通のカメラのように使える
- レンズガードが付属
- ジェスチャー&音声操作に対応
- 5.7k/30fpsで135分間の電池持ち
- 素晴らしいレスポンス
デメリット
- レンズガードが汚れやすい
- 暗所に強いPureVideoに非対応
画質 | |
持ちやすさ | |
機能 | |
デザイン | |
コスパ | |
総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
Insta360 X4の僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。ジェスチャー操作&音声操作に対応しているので、ロードバイクに乗っていたり、スノボしたり、何かしらのアクティビティ中に操作しやすいのもメリットかなと。個人的にサイズ感は全く気になりませんでした。
何度も言っている気がしますが…特筆すべきところは、やっぱり最大8k/30fpsの超高画質な360度動画撮影。僕みたいに頻繁にカメラを持ちだして、写真を撮ったり、動画を撮影する人にとっては大幅にQOLが向上することは間違いなしで、X4は後からアングルを変更できるため、画角を気にせずとりあえず撮っておけば編集でどうにでもできるのも素敵。確認したら全然撮れてなかった…ってシチュエーションをぐっと減らしてくれます。
価格は79,800円と決して安くはないですが、これ一台で何役もこなしてくれるので、長く使える相棒になってくれるはずです。何かしらの参考になれば!