早速ですが! 昨年の1月に購入したSONYのハイエンドヘッドフォン「WH-1000XM3」の音質や使用感、ノイズキャンセリングについてレビューしていきます。
SONY WH 1000XM3の価格は約4万円とちょい高めなんですけど……音質、ノイズキャンセリング、機能、あらゆる面で最も音楽に没頭できるヘッドフォンはWH 1000XM3かもです。
ほぼ毎日使ってますが、WH 1000XM3はほんとに良いヘッドフォン。それは間違いありません。もうね、耳が幸せになります。
※Update, 2022年現在のWH-1000XM3の価格は新品で28,000円ほど。中古で状態の良いものを見つけることができればもう少しお安く入手できますが、性能や音質で考えるとコスパはかなり優秀です。
SONY WH-1000XM3をレビュー。デザインは秀逸、音質も素敵
それでは、まずはSONYの高性能ヘッドフォンWH-1000XM3のデザインからレビューしていきますね。
カラーは「ブラック」で即決でした。黒モノかっこいい。
高級感のあるデザインが秀逸
WH 1000XM3はオーバーイヤー型(耳を覆うタイプ)のヘッドフォン。
僕が購入したブラックモデルは、淡いピンクゴールドのロゴ &アクセントが良い感じでしてですね。ボディは少し光沢があり、サラサラした質感です。
ハウジング右側にはUSB-C端子とタッチパネルが搭載されており、タッチパネルでは、再生/停止やボリューム調節のほか、様々な操作がタッチ操作で簡単にできます。
詳細は後述しますが、WH 1000XM3にはタッチパネルゆえのデメリットも……。外して置いておいたのに、ちょっとした拍子で音楽が再生されちゃう、みたいな。とはいえ、トータルの使用感は良好ですよ。
ハウジング左側には電源ボタンとNC/AMBIENTボタン、そして3.5mmステレオミニジャックが配置されています。
NC/AMBIENTボタンでは、外音取り込みモードやノイズキャンセリングのON/OFFを切り替えられるほか、GoogleアシスタントやAmazon Alexaの起動を割り当てることができるんですよ。これがすごく良い感じ。僕は、ノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの切り替えで使用しています。
アンビエントサウンド(外音取り込み)モードとは?
ヘッドホンの外側に配置しているマイクで周囲の音を取り込むことで、音楽を楽しみながら周囲の音も聞く事が可能。
音楽は聞いていたいけど、周囲の音に注意したいシーンに最適な機能です。
SONY WH-1000XM3
付け心地は悪くない弾力性のあるヘッドバンド
ヘッドバンドのクッションはふわふわではなく、例えるなら、弾力性の強いスポンジ?(スポンジが入ってるんだからそりゃそうだよねってハナシ。)
WH-1000XM3の付け心地は良好で、普通に音楽を聴いている分には痛くなることもないですが、僕の場合、2-3時間も付けていると頭頂部が痛くなってきました。ただ、Beatsブランドのヘッドフォンと比べて付け心地は明らかに優れているため、評価を下げるほどではないかなぁ、と。
※あくまでも僕の場合です。ヘッドフォンとの相性は個人差もあるため、参考程度にしていただければと思います。
ヘッドバンドの伸縮部分はブラッシュ加工が施されたデザインになっており、可動域は3.5cmほど。
ほどよい硬さで強度は保ちつつ、柔軟なので、WH-1000XM3はヘッドバンドがパキッといってしまうことはなさそう。さすがに、お尻で踏んづけちゃうとアウトだと思いますが、手で持つと感じられる堅牢さがあります。
付属品は?
次は、WH-1000XM3の付属品について見ていきましょぅ。ヘッドフォン本体のほか、以下の6点が付属します。
- USB-Cケーブル
- 保証書
- 説明書
- 航空機用プラグアダプター
- ヘッドフォン接続ケーブル(1.2m)
- 専用キャリングケース
航空機用プラグアダプターが標準で付属するのは、飛行機をよく利用する人にはありがたいですよね。
WH 1000XM3には、3.5mmイヤフォンケーブルも付属するため、ワイヤレスでも、有線でも、どちらでも使うことができますよ。
WH 1000XM3には使い勝手の良すぎるキャリングケースが付属するというのもGood。このキャリングケースがまた使いやすくて、ほんと驚きます。しかも、丈夫で軽いって……、最高ですか。
ヘッドフォンのほか、ケーブル類も収納して持ち運びできるので、安全に、かつ気軽に持ち運べます。
WH 1000XM3のキャリングケースは大きめなので、どうしてもバッグパックのスペースを取ってしまいますが、その安心感たるや、もう、すごい。
WH 1000XMのスペックと機能
SONY WH 1000XM3には、ハウジング外側にフィードフォア―ドマイク、内側にフィードバックマイクが搭載されていましてですね。DNCエンジンとこの2つのマイクにより最高峰のノイズキャンセリングを実現しています。
※DNC=デジタルノイズキャンセリング。
WH-1000XM3の詳細なスペックについては以下の通りなので、気になってる人はぜひ参考に。
WH-1000XM3の詳細なスペック
型式 | 密閉 ダイナミック |
ドライバーユニット | 40mm ドーム型 CCAWボイスコイル |
再生周波数帯域 | 4Hz – 40,000Hz |
インピーダンス (有線) | 47Ω(電源ON、1KHz) 16Ω(電源OFF、1KHz) |
重さ | 約255g |
電源 | DC3.7V 内蔵型リチウムイオン電池 |
充電時間 | 約3時間(フル充電) (1.5AのACアダプター使用時) |
連続音楽再生 | NCオン:30時間 NCオフ:38時間 |
通信 | Bluetooth 4.2 最大通信距離:約10m 使用周波数帯域:2.4GHz帯 |
対応コーデック | SBC,AAC,aptX aptX HD,LDAC |
WH 1000XM3のより詳しい情報が知りたいという人はSONYの公式ページもあわせてチェックしてもらえれば!
主な操作方法
WH-1000XM3の操作方法はタッチパネルになっており、再生/停止や音量調節などは素早く、簡単に操作できます。
再生/停止 | ダブルタップ |
ボリュームアップ | 上にスワイプ |
ボリュームダウン | 下にスワイプ |
次の曲 | 前にスワイプ |
前の曲 | 後ろにスワイプ |
早送り | 前にスワイプしてホールド |
巻き戻し | 後ろにスワイプしてホールド |
クイックアテンションモード | 手でタッチパネルを覆う |
タッチパネルで行う主な操作は上記の通り。
タッチパネルの操作は使いやすくて便利ですが、特に、WH 1000XM3のクイックアテンションモードはものすご良い。
タッチパネルを手で覆うと周囲の音を聞ける「クイックアテンションモード」が使えるんですよね。
手でタッチパネルを覆っている間は周囲の音を聞くことができるので、とっさに誰かに話しかけられた時などは、クイックアテンションモードを使うと聞き取ることができます。
クイックアテンションモードは意外と使うシーンは少ないですが、知ってると便利な機能ですし、きっと重宝します。
タッチパネルを誤って操作しちゃうこともある
WH 1000XM3の操作はタッチパネルで行いますが、タッチパネルゆえのデメリットも。
ボタン操作のヘッドフォンで起こることはほぼ無いと思いますが、WH 1000XM3では、知らない間に音量が上がっていてびっくりすることがあるんですよね……。再生を停止して置いておいたはずなのに、音楽が流れっぱなしとか、WH-1000XM3あるある。
僕の使い方が悪い可能性もありますが、これは実際に使っていて気になったポイントです。
WH 1000XM3のノイズキャンセリングはすごい、ほんとすごい
WH 1000XM3のノイズキャンセリングはほんとにすごいんですよ。間違いなく、同価格帯のヘッドフォンの中でも最高クラス。
どこにいても、どんな環境でも、ノイズキャンセリングをONにするだけで音楽を聴くためのプライベート空間になります。ノイキャン特有の圧迫感というか、閉鎖感もかなーり軽減されています。
サー…というホワイトノイズもほぼ乗らないし、なにより、しっかりと周囲の雑音を遮断してくれます。さすがに、人の声なんかは聞こえてきますが、雑音はほぼ消え去ると思ってもらえれば! 空調など、低周波数帯な音は全く聞こえなくなります。
アプリHeadphones Connectを使えば、ユーザー・環境に合わせた設定に最適化できるほか、ノイズキャンセリングをかける度合いまで変更可能というのもグッドですよね。
Headphones Connectでは、音の聞こえる方向やサラウンド、イコライザーやNC/AMBIENTボタンにGoogleアシスタントやAmazon Alexaを割り当てることもできるため、必ずインストールしておきましょう!
音質は?伸びの良い高音域と深い低音域が特徴
WH 1000XM3の音質を一言で表すなら「原音に近い生きた音質」。
40mmの大口径ドライバーを搭載しているので、低音域の表現は良い感じで、WH 1000XM3は高音域の抜けや伸びも良き。女性ボーカルの透き通るような声や繊細な息遣いまでしっかり聞き取ることができます。
音声圧縮技術「LDAC」に対応するのでワイヤレスでもハイレゾコンテンツを楽しめるほか、WH 1000XM3は、ハイレゾ音源でなくともハイレゾ相当の音質で楽しめるというのも大きなポイントです。
ノイズが圧倒的に少ないノイズキャンセリングで、音楽への没入感もすっごい高い。
- 音の解像度が高く、ロックやEDM、アカペラやジャズ、ポップスと幅広い音楽に合う音質です。
- 低音もしっかり効いているのに、ぼやけてません。
- 原音に近い音質。
- バンドのギターやハイハット、スネアの音は本当にいい感じ。
- 余計な味付けの無い音質なのでアーティストの意図した音質で楽しめます。
僕が今まで試したヘッドフォンの中では、WH 1000XM3は最も優れた音質でした。それは間違いありません。
少し古いかもですが、Britney SpearsのToxicとか、Work B**chとか、本気で耳がゾクゾク。WH 1000XM3と出会って、今まで聴いていた音ってなんだったんだろう……って、覚醒しますよ。
レビューまとめ!WH-1000XM3はベストバイヘッドフォン
少し長くなってしまいましたが、WH 1000XM3はいくつかのデメリットこそあれど、音質、デザイン、ノイズキャンセリング、機能すべてで最高峰のヘッドフォン。
約4万円という高めの価格がネックですが、WH 1000XM3には価格以上の価値がある!
SONY WH 1000XM3の評価・レビューをさっくりまとめると……
Good!
- 高級感のあるクールなデザイン。
- 抜群の装着感。
- 最高峰のノイズキャンセリング!
- ハイレゾ対応!
- 高音域の伸びが良く、原音に近い音質。低音もしっかり効いてます。
Bad…
- 知らない間に爆音になっていることがあり、びっくりすることがあります。
- デバイスの切り替えが面倒、億劫になります。(これは、AppleのW1/H1チップが最強)
- 2-3時間付けていると頭頂部が痛い。(ヘッドフォンの宿命……。個人差があります。)
WH-1000XM3のレビュー&評価まとめ
デザイン | ★★★★☆ |
付け心地 | ★★★★☆ |
音質 | ★★★★★ |
ノイキャン | ★★★★★ |
外部音取り込みモード | ★★★☆☆ |
コスパ(価格) | ★★★★☆ |
ちょこっと追記です。WH-1000XM3の外部音取り込みモードの評価をちょっとだけ変更しました。理由は、AirPods Proの外部音取り込みモードが脅威的だったから。
もちろん、音質やノイキャンではWH-1000XM3が圧倒してます。でも、AirPod Proが登場し、WH-1000XM3の外部音取り込みモードはそこまで優れているわけじゃない、と気付いちゃったんですよねぇ……。
さてさて、少し長くなっちゃいましたが、結局何を伝えたかったのかと言いますと「WH 1000XM3は、間違いなくベストバイヘッドフォンだ」ということ。
音質も素晴らしいですし、最高峰のノイズキャンセリングを搭載するというのも変わりはありません。高級感のあるデザインもGood。そろそろハイエンドヘッドフォンが欲しいかも……という人は、ほんとおすすめできるヘッドフォンなので、SONY WH 1000XM3も候補に入れてみては?
※Update, 2022年現在、WH-1000XM3のAmazonでの価格はだいぶ落ちていまして。28,000円ほど。音質や機能を考えるとコスパは優秀です。