2021年10月8日に発売された新型任天堂スイッチ「Nintendo Switch(有機ELモデル)」は有機ELパネルを搭載し、通常モデルのNintendo Switchと比べて携帯モードでのゲーム体験に特化したモデル。
通常モデルと比べて性能の向上はないのでどちらを購入すればいいのか悩んでいるって人も多いのでは?
ほんとに携帯モードでしか遊ばない!というのであればNintendo Switch Liteが最も良い選択肢になるかと思いますが、この記事では、任天堂スイッチと任天堂スイッチ(有機ELモデル)の違いを簡単におさらいしつつ、ささっと比較していこうと思うので、ぜひ参考にどうぞ。
定価は任天堂スイッチが32,978円(税込)。有機ELモデルが37,980円(税込)。2つのモデルの価格差は5,000円なので、今から買うのであれば有機ELモデルがおすすめですが、すでに任天堂スイッチを持っている人は「どれくらい有機ELディスプレイの恩恵を受けられるか」で考えるといいかも。
任天堂スイッチ(有機ELモデル)のレビューについては以下の記事も参考にどうぞ。
#任天堂スイッチ(有機ELモデル)」をレビュー。大きくて綺麗な画面が最大のメリット
任天堂スイッチと任天堂スイッチ(有機ELモデル)を比較。おすすめなのはどっち?
早速「Nintendo Switch」と「Nintendo Switch(有機ELモデル)」の違いをおさらいしつつ、さくっと比較してみましょう。
大前提として、どちらのモデルもすべてのNintendo Switchソフトが遊ぶことができるほか、付属するJoy-Con&Nintendo Switchドックには互換性がありますが、この2つのモデルには同じCPU&GPUが搭載されており処理性能に違いはありません。
性能に違いはないですが、有機ELモデルは6.2インチ → 7インチに画面がサイズアップしていたり、有機ELディスプレイを搭載していたり、有線LANポートを搭載していたり、スピーカーの音質が向上していたり、よく見てみると様々な点で違いが見られます。
通常モデルと有機ELモデルの違いについては以下の通り。
- サイズに変更は無いものの、細かなデザインは変更
- 重さ
- 通常モデルが398g。有機ELモデルが420g
- 画面サイズ
- 通常モデルが6.2インチ。有機ELモデルが7インチ
- 有機ELディスプレイの有無
- 開放型から密閉型になり、音質が向上したスピーカー
- より安定するフリーストップ式の背面スタンド
- 有線LANポートの有無
- ストレージ容量
- 通常モデルが32GB、有機ELモデルが64GB
Nintendo SwitchとNintendo Switch(有機ELモデル)の大きな違いはこんなところ。
ここからは2つのモデルの違いについてもう少し詳しく深堀りしていくとしましょう。
任天堂スイッチと任天堂スイッチ(有機ELモデル)のデザインの違い
それじゃ、まずはNintendo SwitchとNintendo Switch(有機ELモデル)のデザインを比較しつつ、さらっと眺めていきましょう。
通常モデルとなる「Nintendo Switch」も、上位モデルとなる「Nintendo Switch(有機ELモデル)」も基本的なデザインは同じで、サイズについても横幅が少し大きくなった程度でほぼほぼ同じです。
- Nintendo Switch
- 縦102mm×横242mm×厚さ13.9mm
- 約398g
- Nintendo Switch(有機ELモデル)
- 縦102mm×横242mm×厚さ13.9mm
- 約420g
重さは通常モデルが約398g。有機ELモデルが約420g。
わずか30gの違いですが、長くゲームを遊んでいると手に疲れが出やすいのは有機ELモデルですね。
本体右上のゲームカートリッジスロット周辺にも変更が加えられており、形状に違いがみられるほか、通気孔のスリットにも違いがあります。
ボタン類は有機ELモデルのほうが幅広になり、より押しやすく改良されました。
任天堂スイッチと任天堂スイッチ(有機ELモデル)の背面はこんな感じになっていまして。有機ELモデルは大きくて幅広な背面スタンドが搭載されています。
これは本当にGoodなポイントの1つで、有機ELモデルは好きな角度でスイッチを固定できるようになりました。
また、通常モデルと有機ELモデルには背面の質感にも違いがあり、通常モデルはつるつる。有機ELモデルはざらっとしたマットな質感になっています。
任天堂スイッチは決まった角度でした固定できないですが、有機ELモデルはこんなに倒すことも可能。
2つのモデルの”Nintendo Switchドック”を比較してみると、デザインがわずかに変更され、背面は構造が変化。
有機ELモデルでは背面のカバーを取り外すことができ、有線LANポートを搭載しています。
ちょこちょこNintendo Switchドックを動かすことが多い人だと、毎回パネルを開くのは億劫になりがちですが、有機ELモデルは背面パネルを外したまま置いておくことができますよ。
大きな違いは有機ELディスプレイの有無と画面サイズ
任天堂スイッチは6.2インチの液晶ディスプレイを、任天堂スイッチ(有機ELモデル)は7インチの有機ELディスプレイを搭載しているというのも大きな違いな違いのひとつ。
比較してみると携帯モード時のゲーム体験はもうびっくりするほど違います。
本体のサイズはほぼ同じですが、並べてみると圧倒的に感じる画面サイズの違い。有機ELディスプレイの鮮やかな色合いと深い黒も一目瞭然ですね。
右が任天堂スイッチ、左が任天堂スイッチ(有機モデル)。
画像だと少し分かりにくいかもですが有機ELモデルのディスプレイはコントラストがよりはっきりくっきりしており、豊かな色合いで表現されていることが伝わるかと思います。
画面サイズの違いと鮮やかな有機ELディスプレイは携帯モードでのゲーム体験に直結するため、携帯モードで遊ぶことが多いって人はこれだけでも有機ELモデルを選ぶ理由になるんじゃないかな?と。
Nintendo Switch(有機EL)モデルのディスプレイはほんと綺麗でリッチ。僕は携帯モードで遊ぶことが多いので任天堂スイッチ有機ELモデルを購入しましたが、ほんと大正解でした。
スピーカーの音質
任天堂スイッチと任天堂スイッチ(有機ELモデル)は音質にも違いがあり、有機ELモデルはスピーカーの構造が変更されて音質が向上しているというのも大きなトピックです。
スピーカーの構造は任天堂スイッチは開放型。有機ELモデルは密閉型が採用されているのですが、違いは新型任天堂スイッチを起動してすぐに感じるほど。
有機ELモデルは音圧が上がってダイナミック。よりクリアな音質でゲームを遊べます。携帯モードでは特に大きなメリットですね。
有線LANポートの有無
これはTVモードで受けられる唯一の恩恵ともいえる点ですが……任天堂スイッチ(有機ELモデル)はNintendo Switchドックに”有線LAN”を搭載しています。
各モデルのNintendo Switchドックが搭載するポートについては以下の通り。
- Nintendo Switchのドック
- AC電源アダプター ×1
- HDMI ×1
- USB-A ポート ×3
- Nintendo Switch(有機ELモデル)のドック
- AC電源アダプター ×1
- HDMI ×1
- USB-Aポート ×2
- 有線LAN ×1
任天堂スイッチ(有機ELモデル)は有線LANポートを搭載していますが、USB-Aポートが3つ → 2つに減っているというのも覚えておきたいポイントですね。
ドックに有線LANを搭載しているに越したことはないですが、任天堂スイッチでも有線LAN変換アダプターを使用すれば有線で使えるため、有線LANだけで買い替えるのはおすすめできません。
(有線LANアダプターって2,000円くらいで買えちゃいますし…そこまで大きな違いではないかも)
スペックと仕様を比較
Nintendo Switch | Nintendo Switch(有機ELモデル) | |
カラバリ | グレー ネオンレッド・ネオンブルー | ホワイト ネオンレッド・ネオンブルー |
サイズ | 縦102mm×横242mm×厚さ13.9mm(Joy-Con取り付け時) 重さ:約398g | 縦102mm×横242mm×厚さ13.9mm(Joy-Con取り付け時) 重さ:約420g |
画面 | 静電容量方式タッチスクリーン 6.2インチ 液晶ディスプレイ 1280×720ピクセル | 静電容量方式タッチスクリーン 7.0インチ 有機ELディスプレイ 1280×720ピクセル |
CPU/GPU | NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー | NVIDIA社製 カスタマイズされたTegraプロセッサー |
ストレージ | 32GB | 64GB |
通信 | 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠) Bluetooth 4.1 | 無線LAN(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac準拠) Bluetooth 4.1 有線LAN |
映像出力 | 最大1920×1080ピクセル 60fps(TVモード時) | 最大1920×1080ピクセル 60fps(TVモード時) |
音声出力 | リニアPCM 5.1ch対応 | リニアPCM 5.1ch対応 |
ヘッドフォンマイク端子 | 3.5mmの4極ステレオミニプラグ(CTIA規格) | 3.5mmの4極ステレオミニプラグ(CTIA規格) |
microSD | microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応 | microSD/microSDHC/microSDXCメモリーカード対応 |
センサー | 加速度センサー,ジャイロセンサー,明るさセンサー | 加速度センサー,ジャイロセンサー,明るさセンサー |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー容量:4310mAh 約4.5~9.0時間プレイ可能 | リチウムイオンバッテリー容量:4310mAh 約4.5~9.0時間プレイ可能 |
充電時間 | 約3時間 | 約3時間 |
価格 | 32,978円(税込) | 37,980円(税込) |
Nintendo SwitchとNintendo Switch(有機ELモデル)のスペック・仕様を比較してみるとこんな感じ。
電池持ちやセンサー、映像出力や音声出力といった仕様に違いはないですね。
大きな違いはディスプレイとストレージ、有線LANの有無と背面スタンドくらいなので、今からの購入を考えている場合は自分の用途と相談。買い替えを検討している場合は買い替えで得られるメリットを考えてみましょう。
任天堂スイッチをTVモードでしか遊んでいないなら、有機ELモデルで得られる恩恵はほんと少ないので要注意です。
比較まとめ!携帯モードで快適にプレイしたい人は有機ELモデル、それ以外は任天堂スイッチがおすすめ
さて、任天堂スイッチと任天堂スイッチ(有機ELモデル)の違いをおさらいしたところでどっちを買うべきなのか、どちらがおすすめなのかについてまとめて締めといきましょう。
やっぱり、通常モデルと有機ELモデルを選ぶ決めてとなるのは有機ELディスプレイの有無。つまり、携帯モードを重視するかどうかですね。
6.2インチ → 7インチに大型化したというのも大きなトピックですが、鮮やかなディスプレイで遊ぶゲームは没入感が増します。
任天堂スイッチがおすすめな人
- TVモードで遊ぶことが多く、携帯モードを重視していない。
- 今すぐほしい、買いたい。
- Nintendo Switchは在庫が豊富でAmazonなどのオンラインショップでも定価で新品を”すぐに”購入できる。
- コラボカラーが欲しい。(あつまれどうぶつの森セットやマリオレッド・マリオブルーなど)
任天堂スイッチ(有機ELモデル)がおすすめな人
- 携帯モードでリッチな画質で遊びたい。
- 7インチの大きな画面と有機ELディスプレイの鮮やかな表示で携帯モードのゲーム体験が増す。
- 音質が向上しているので没入感もUP。
- 新しいスタンドは自由に角度調整ができて、安定するためテーブルモードも快適。
- 本体のストレージはできるだけ多いほうが良い。
- 有線LANで安定したネット回線で遊びたい。
- Nintendo Switchドックをよく移動する。
- ドックの背面カバーを取り外せるため、移動時にアクセスしやすい。
価格は、任天堂スイッチの価格が32,978円(税込)。任天堂スイッチ(有機ELモデル)が37,980円(税込)。
2つのモデルの価格差は5,000円となるため、今から任天堂スイッチデビューする人には容量が64GBで、有機ELで、音質にも優れ、有線LANまで搭載する”有機ELモデル”をおすすめしたいところですが……正直なところ、TVモードでのゲームプレイがメインなら得られるメリットは有線LANくらいしかありません。
これは今から買い替えを検討している人にも言えることですが、有機ELモデルの購入で悩んでいる場合は「携帯モードをどれくらい遊ぶか」をもう一度自分に問いかけてみるといいかもです。
任天堂スイッチ(有機ELモデル)のディスプレイはほんと素敵ですし、通常モデルとの価格差は5,000円です。今から任天堂スイッチを購入する人は、この5,000円の差で得られる満足感が高いと思うので全力で有機ELモデルをおすすめします。
いずれにしましても、買い替えを検討している人は携帯モードを重視するなら有機ELモデル。そうでないなら通常モデルがベターかもですよ、ブラザー。
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