最近のスマホは「OLED(有機ELディスプレイ)」を搭載するものが多くなりましたが、iPhoneも然り。
省電力 & 鮮やかで再現度の高い色が表現できるようになったiPhone Xに始まり、iPhone XS/XS Max、11 Pro/11 Pro Max以降は有機ELパネルを搭載するiPhoneは増えていきまして。
現在はiPhone 16シリーズなど、ナンバリングを関するすべてのモデルにOLED(有機ELディスプレイ)が搭載されるようになりました。
時代とテクノロジーの進化ってすごいなぁってエモい気持ちに浸ってしまいそうなところではありますが、忘れてはいけないのが...OLEDには画面の焼き付きの問題が常に付きまとうということ。
一度画面の焼き付きが起きてしまうと画面にモヤがかかったようになってしまって、元に戻すことは難しいので、OLED搭載iPhoneでも少ーしだけ意識して画面の焼き付きを未然に防ぐようにしましょう。
iPhoneのディスプレイも画面の焼き付きって起きるの?

iPhone X以降のOLEDパネル搭載iPhoneは、従来のiPhoneのようにバックライトで裏側から明るくしてるのではなく、画面上のピクセル1つ1つが発光して画面を明るくしていまして。黒を表示する時は発光しません。
そのため、OLEDは「黒の表現に強い」というわけなんですが、これまでのiPhoneよりもOLEDのiPhone Xは省電力という点も覚えておきたいポイントです。
とはいえ、OLEDと画面の焼き付きは切っても切れないもの。
iPhoneのディスプレイは「焼き付き現象の低減」についてかなり慎重に開発されており、他の製品と比べると焼き付きは起こりにくいですが、何も気にせず使っているとiPhoneの画面にも"焼き付き"が発生する可能性は十分ありえます。
- スマホ向けMMORPGの放置狩りなどで長時間画面を点灯したまま放置する
- 超長い動画を再生し続けたり、コントラスト差の大きい画像を表示し続ける
- 経年劣化(今のところ3年以上使ってるOLED搭載iPhoneで焼き付きは発生していないので、5年以上とかもっと長いスパンでみるといいかも)
OLEDディスプレイが焼き付く主な原因は上記の通り。
iPhoneのディスプレイに一度焼き付きが起こってしまうと、修理に出すしか改善する方法はないですし、お金もかかるし...日常生活で意識しているのと、していないのとでは画面焼けのリスクも全然違ってくると思うので、iPhoneの画面の焼き付きを少しでも防ぎたいって人は参考にどうぞ。
OLED搭載iPhoneの画面の焼き付きを防ぐ方法

ここからはOLEDディスプレイ搭載iPhoneで "画面の焼き付き" を防止する方法についてですが、大前提として、OLEDを搭載するiPhoneは「iPhone X」以降。最近のラインナップだとiPhone SEシリーズを除くすべてのiPhoneが対象です。
FaceID(顔認証)を搭載しているiPhoneがOLEDディスプレイを搭載してる...って覚え方もあり。※iPhone XRは液晶ディスプレイを搭載。
一度画面の焼き付きが起こってしまうと、直すには修理しかないですが、事前に防ぐ方法はいくつかあるので...ぜひお試しあれ。
画面の明るさの自動調節をONにする
iOS11以降、画面の明るさの自動調節はデフォルトでONになりましたが、「設定>アクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ」からオフに変更できます。
これ、iPhoneの電池持ちを気にして"オフ"に設定してるという人も少なからずいると思うんですけど、iOS 11以降は"オン"推薦。
OLED搭載のiPhoneは、特に「画面の明るさの自動調節」はオンに設定しておきましょう。
ディスプレイを強く発光し続けていると、OLEDディスプレイに焼き付きが起こる可能性がグンと高くなりますが、必要ないときは自動で暗くしてくれるので、リスクを大幅に低減してくれます。
最近のiPhoneは電池持ちもよくなりましたし...自動調整を切って暗い画面ならまだしも。画面が明るい状態で使用し続けるのは目にも悪いので要注意です。
画面の自動ロックは短めに設定する
iPhoneのディスプレイの焼き付きを防止するには、「画面の自動ロック」を短く設定しておくのも効果的。
画面の焼き付きを最低限に防ぎつつ、バッテリー稼働時間の改善にもつながるため、出来れば最短の「30秒」に設定しておくのがおすすめです。
30秒が短すぎると感じた時は「1分」に変更するといいかもしれませんね。
ただ...iPhoneが使いにくくなっては元も子もないので、自分に合わせて設定しておくのがベスト。使いやすい範囲で設定しておきましょう。
スマホのMMORPGなどで"放置狩り"するのはかなり危険です。長い間同じ映像を描写し続けていると画面が焼き付くリスクは増大しますし、バッテリーを劣化させる可能性も大。iPhoneに限らず、OLEDを搭載するAndroidスマホでも同様なので、特に気を付けましょう。
明るい画像や壁紙を表示し続けない

iPhoneの "OLEDディスプレイ" は発色が良く、鮮やかな色を楽しむためにカラフルな壁紙を設定しがちですが、同じ画像を表示し続けるのは画面の焼き付きを起こしやすいのでこちらもご用心を。
特に、画面を表示し続けるアプリやゲームの放置プレイはディスプレイの寿命を短くし、焼き付きが起きる可能性もグンと増すため、iPhoneの画面の焼き付きを防ぐなら...なるべくやめましょう。
OLED搭載のiPhoneには"黒めの壁紙"を設定しておくと、ディスプレイの焼き付き防止、バッテリー消費改善にも効果があります。(OLEDは素子自体が発光して映像を表示しているため、真っ黒のところは素子が光らず、電池持ちが伸びる)
ダークモードを活用する

iOS13以降定番になった「iPhoneのダークモード」ですが、これも画面の焼き付きの防止に一役買ってくれます。
暗いところで画面を見ても、目にかかる負担は少なくなりますし、上述のとおり、OLED搭載iPhoneではバックライトの点灯を減らせるので、電池持ちも改善。
設定は「画面表示と明るさ > 外観モード > ダーク」から。今すぐ設定しちゃいましょう。
常に最新のiOSにアップデートしておく
iPhoneに搭載されている "OLEDディスプレイ" は、ソフトウェアで焼き付きを防止するよう制御されているため、iOSは常に最新のバージョンへアップデートしておくのが様々な観点から見てもベスト。
セキュリティ的な不安も解消されますし、これは当然ですね。
ディスプレイ制御に不具合が起き、正常に動作していなかった場合でもアップデートにより改善される可能性があります。
もし、iPhoneで画面の焼き付きが起きたら?
iPhoneのディスプレイで画面の焼き付きが起きてしまった場合、程度により差はありますが...常に画面にモヤがかかったような状態になってしまいます。
もし、iPhoneの画面にモヤがかかった感じがするかも? と感じたら、おそらく画面の焼き付きが原因なので、一度iPhoneの電源を切ってみましょう。
※FaceID(顔認証)搭載iPhoneの電源オフは電源ボタン+音量ボタンいずれかの長押し。
iPhoneの電源を切った直後はモヤが残っているかもしれませんが、一時的に画面の焼き付きが発生しているだけなら、20分程度で改善される可能性があります。
もし、時間が経っても画面の表示が元に戻らない場合は../残念ながら"画面の焼き付き"が起きてしまっているので、Appleサポートに問い合わせるしかありません。
参考までに、iPhone 16シリーズのディスプレイ交換修理にかかる費用は以下の通り。
iPhoneの画面修理料金(Appleストア) | ||
---|---|---|
Apple Care+ | Apple Care+無し | |
iPhone 16/15/14/13/13/XS | 3,700円 | 42,800円 |
iPhone 11 | 3,700円 | 28,800円 |
iPhone 8 | 3,700円 | 21,800円 |
iPhone SE | 3,700円 | 19,400円 |
iPhoneを画面交換修理に出す場合、保証対象外修理の料金(Apple Care+無し)はすこぶる高いので、画面の焼き付きや画面割れに備えるんら、Apple Care+入っておくといいかもです。
最善の予防は負荷をかけないようにするのが大事

iPhoneは、iOSの優れた制御により画面の焼き付きが起こりにくいのですが、焼き付きが絶対に起きないとも言い切れません。
最善の予防は出来るだけディスプレイに負荷をかけないように気を付けること。(これってものすごく大切)
iPhoneの鮮やかなディスプレイを長く楽しむためにも、今日から画面の焼き付きを防ぐ5つの方法を早速実践してみましょう。
最後に、iPhoneの画面の焼き付きを防ぐ方法についてもう一度おさらいしておきますね。
- 画面の自動ロックは短めに、画面の明るさの自動調節はON。
- ダークモードを活用する。
- 暗めの壁紙を使用する。
- ゲームの放置プレイなどで長時間同じ映像を表示し続けない。
- iOSは常に最新のバージョンにアップデートしておく。
あくまでも予防策なので、今回紹介した方法を実践していても100%画面の焼き付きを防げるわけではないのであしからず。
画面にモヤがかかってる? と感じた時は、まずApple サポートに相談です。