HuaweiのAndroidアップデート不可、原因はライセンスの期限切れ

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Huawei アップデート不可問題 2020

現在Twitterでトレンド入りしている「#Androidアップデート不可」。これ、実は米中貿易戦争が原因で粛清を食らっていたHuawei(ファーウェイ)への最終通告みたいなものでして。

もう少し詳しく紐解いていくと、Huaweiは、2019年5月に米政府から使用禁止令みたいなものが出されており、Huawei製スマホはGoogleサービスを搭載することができなくなっていました。(中国政府に情報を渡しているという懸念とセキュリティ上の理由から)

Huawei P20 Liteなど、禁輸措置が始まる前にGoogleサービスを搭載していたAndroidスマホは、これまで通りアップデートすることは出来ていたんですけど、ここにきてTwitterのトレンドに上がるほど話題になっている理由は “一時的一般許可証(TGL)” の期限が切れたから、というわけです。

つまり、これからはすべてのHuaweiスマホがアップデートできなくなる可能性があるということ。突然使用できなくなるというわけではないのですが、Androidの最新アップデートが提供されないということは……? セキュリティリスクはグッと高まります。

僅かながら、米商務省がTGLを延長する可能性もあるんですけど、現状、新しくHuaweiスマホに買い替えるのはベストな選択ではないかもしれません。(Huaweiスマホは性能も良いし、機能も優れているので悪くないんですけどね‘)

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HuaweiのAndroidアップデート不可はライセンス切れが原因

今回の情報のソースはEngadget(日本版),The Washington Postなんですけど、それによれば、米商務省は2019年5月にHuaweiおよび関連会社68社を政府の許可なく取引できなくなる「エンティティーリスト」に追加し、その直後に “TGL(一時的一般許可証)” を発行したことでHuaweiによる通信ネットワークの維持や発売済みスマホへのアップデートが可能になっていたとのこと。

移行の準備を進めてね!ってことで発行されていたTGLの延長期間も切れ、”Expected Final 90-Day Extention(おそらく最後の90日間の延長)” も2020年8月13日で終了した結果、GoogleはTGLに基づきHuawei製スマホへのアップデートを終了したというわけです。

Engadgetによれば、確認が取れたのは「TGLの期限切れ」と「GoogleはTGLがある限りアップデート配信を継続する」という大原則のみだそうですよ。TGLの延長次第では、Huaweiスマホを “安心して利用できる” 可能性はあるかもしれません。

ファーウェイ過去スマホ、Androidアップデート不可に?米政府ライセンスが期限切れ – Engadget(日本版)

Huawei以外のAndroidスマホを使うのが、2020年最大のリスクヘッジかも

早速、Huawei P20 Liteを引っ張り出してチェックしてみたんですけど、最終アップデートは “EMUI 9.1(Android 9ベースのOS)” 。

今のところ、多くのアプリはそのまま利用できていますが、Googleからのソフトウェアアップデートが止まるとなれば、少しずつ、少しずつフェードアウトしていくのは明白ですね。

今回の “HuaweiスマホのAndroidアップデート不可問題” は、すべての中国製スマホ(Huawei,Xiaomi,Oppoなど)で起こりえることなので、心苦しいですが……現状、Huaweiおよび中国メーカー製スマホを使用しないというのが最大のリスクヘッジ。安くて良いスマホが多いんですけどね。

勘違いしている人もいるかもなので、最後に、Huawei製Androidスマホのアップデートについてもう一度まとめておくと……

  • 2019年5月から囁かれていた問題がついに現実になった
  • Androidアップデート(およびセキュリティパッチ)が停止されるからといって、すぐに使えなくなるようなことはありません
  • 最新のHuaweiスマホはGoogleサービスを一切利用することができないですが、過去に販売されたHuaweiスマホはまだ利用できる
  • ただし、TGLが延長されない限り最新Androidは利用できないので、古めのHuaweiスマホを利用してるなら今が買い替え時
  • 2020年現在、中華製スマホの購入は控えるべき

こんな感じ。禁輸措置以降(2019年5月以降)にHuaweiスマホに買い替えた人は情報不足だったとしか言いようがないのが2020年8月現在の状況なんですけど、ぶっちゃけ、古い端末はAndroidアップデート(セキュリティパッチ)の配信が止まるのは常ですし、このあたりはどのスマホも同じなんですけど、OSアップデートが止まるというのはセキュリティ上も良くないので、そのまま使い続けるというのは得策ではありません。

古めのHuaweiスマホを使用しているなら今が “買い替え時” かなぁとは思うんですけど、いずれにしましても、今、中華スマホを買うべきではない。それだけは確かですよ。ブラザー。

Source:Engadget(日本版),The Wasington Post

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