SE4じゃなくて16e。
筐体のベースがiPhone 14になり、廉価な部品とUSB-C、アクションボタンを採用した新型iPhone「iPhone 16e」がついにお披露目されましたが、スペックや機能もちょうどよくて、iPhone 16シリーズよりも買いやすい価格なので、買い替えを検討している人も多いのでは?
デザインが変わって、Apple Intelligenceにも対応していて、価格は99,800円から。多くのユーザーが期待していたよりも高めな価格設定ではあるものの、エントリーモデルとして良い選択肢になりそうなので、この記事では、iphone 16eのスペックや機能についておさらいしつつ、買い替えを判断するポイントについてダダっとおさらいです。
廉価モデルでアクションボタンを搭載していて、最新のチップで、AppleのAIまで対応するのは強い。
iPhone 16eは買うべき?スペックをおさらいしつつ悩むポイントをおさらい

iPhone 16eは、Apple Intelligenceのために設計されたiPhoneの新型エントリーモデル。価格は99,800円~となっており、日本での発売日は2025年2月28日。予約受付は2月21日午前10時から開始されます。
- A18チップ搭載で高速
- 最大26時間のバッテリーで長時間使用可能
- 48MP Fusionカメラで高解像度写真や2倍望遠撮影に対応
- 6.1インチSuper Retina XDRディスプレイ搭載
- iPhone 16と同じコントラスト比のOLEDディスプレイ
- USB-Cポート、Face ID、アクションボタンを搭載
- カメラコントロールには非対応
- 頑丈なCeramic Shield採用で耐久性アップ
- Apple Intelligence対応
- 4月初旬に日本語対応
- 自社開発モデム搭載
- 5G、eSIM、Wi-Fi 6(802.11ax)、Bluetooth 5.3
- Wi-Fi 7/Wi-Fi 6Eには非対応
- 価格は99,800円~
さて、まずは「iPhone 16e」の特徴についておさらいしていこうかと思うのですが、知っておきたいことは上記の通り。
▶iPhone 16e、登場 - 2月20日(Apple公式Youtube)
iPhone 16eはiPhone 14をベースにした廉価モデルとなっており、iPhone SE(第3世代)と大きく異なるのは、有機EL(OLED)のディスプレイ、USB Type-C、自社開発モデム、それと、アクションボタンを搭載したこと。4月初旬にはApple Intelligenceが日本語に対応予定です。
iPhone SE3を思うと高めの価格ですが、コスパが悪いわけではないですね。(抜群に良いわけでもないけど)






ディスプレイには6.1インチ Super Retina XDRディスプレイを搭載。生体認証には「FaceID(顔認証)」を採用しており、iPhone 16eの登場によりiPhone SE(第三世代)の販売は終了したので、ついに指紋認証を搭載するiPhoneは消え去りました。
プロセッサにはA18チップを搭載しており、パフォーマンスはiPhone 11比で最大80%高速化、GPU性能も70%向上。電池持ちも良好で最長26時間のビデオ再生が可能です。Qi(7.5W)には対応していますが、MagSafe(25W)は非対応。
iPhone 16eのスペック | |
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名称 | iPhone 16e |
カラー | ブラック ホワイト |
サイズ | 146.7×71.5×7.8mm 167g |
チップ | A18 |
ディスプレイ | 6.1インチ SupreRetina XDRディスプレイ OLED 2,532×1,170ピクセル リフレッシュレート:60Hz 2,000,000:1コントラスト比(標準) 最大輝度800ニト(標準) ピーク輝度1,200ニト(HDR) |
メモリ | 8GB LPDDR5? |
ストレージ | 128GB 256GB 512GB |
カメラ | 48MP Fusion:26mm、ƒ/1.6絞り値、光学式手ぶれ補正、Hybrid Focus Pixels、超高解像度の写真(24MPと48MP) 12MPの2倍望遠での撮影時:52mm、ƒ/1.6絞り値、光学式手ぶれ補正、Hybrid Focus Pixels |
インカメラ | 12MP ƒ/1.9絞り値 |
バッテリー | 最大26時間のビデオ再生 |
通信 | Wi-Fi 6(802.11ax) Bluetooth 5.3 |
その他 | USB-C FaceID(顔認証) 自社設計のモデム Apple Intelligence対応 アクションボタン搭載 IP68等級の防水防塵 Qi(7.5W)ワイヤレス充電 |
発売日 | 2025年2月28日 |
価格 | 99,800円~ |
iPhone 16eは1.5GHzの中速帯”Band11/Band21”に非対応となっており、LTE接続時は一部エリアで通信速度が落ちる可能性はあるかもなのでこのあたりは要注意。※Band11はドコモと楽天モバイル、Band21はau/Softbank/楽天モバイルが使用。
iPhone 16eは広範囲をカバーするBand1や都市圏に集中したBand3に対応しているので、大抵の地域は大丈夫そうではあるけど...頭の隅っこに入れておくといいかもです。
- 5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n26、n28、n30、n38、n40、n41、n48、n53、n66、n70、n75、n76、n77、n78、n79)
- FDD-LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、12、13、17、18、19、20、25、26、28、30、32、66)
- TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、48、53)
- UMTS/HSPA+(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
- GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
48MPのカメラ搭載。自社開発モデムは超省電力

iPhone 16eはツーインワンのカメラシステムを採用し、高解像度で美しい写真が撮影できる48MP Fusionカメラのほか、12MPの2倍望遠レンズも搭載。最大10倍のデジタルズームにも対応しています。※超広角撮影に対応していないのは惜しい。
4kドルビービジョンのビデオ撮影にも対応しているため、普段使いでもがっつり綺麗な写真や動画が撮影できるiPhoneに仕上がってるかなと。


iPhone 16eのインカメラ(TrueDepthカメラ)は12MP。
発売前はピル型のカメラスペースを持つ「Dynamic Island」を搭載するのでは?と囁かれていましたが、実際はiPhone 14と同様に画面にノッチ(切り欠き)があるデザインが採用され、切り欠きのサイズ感もiPhone 14と同等になりました。
iPhone 14をベースにするなら、新たにDynamic Islandを採用するよりも既存のノッチデザインを採用したほうがコスト的にも有利で理にも適っています。生体認証にはFaceIDを搭載しているため、セキュアかつスムーズなロック解除ができるのは嬉しい。
Applの独自設計モデム「C1」は最も省電力
現行モデルのiPhoneはクアルコムの5Gモデムを搭載していますが、iPhone 16eは、Appleの自社開発モデム「C1」を搭載。
Appleさん曰く、iPhoneに搭載されたモデムの中で最も電力効率に優れているとのことで。最新の5G通信で高速ダウンロード&アップロードが可能なほか、Wi-Fi 6にも対応。※Wi-Fi 7とWi-Fi 6Eには非対応。
Appleシリコンの優れた電力効率とあわせて、電池持ちにも貢献しています。
電池持ちの比較 | |
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iPhone 16e | 26時間のビデオ再生 |
iPhone 11/12 | 17時間のビデオ再生 |
iPhone SE3 | 15時間のビデオ再生 |
iPhone 14/15 | 20時間のビデオ再生 |
iPhone 16 | 22時間のビデオ再生 |
iPhone 16 Pro | 27時間のビデオ再生 |
iPhone 16eの電池持ちはiPhone 16 Proに匹敵するのは、Appleシリコンと自社開発モデム「C1」の恩恵ですね。これはほかのiPhone 16シリーズにはないメリットです。
iPhone 16eを買うべきか悩んでいる人が確認したいこと

さて、iPhone 16eのスペックや機能、前モデルから進化したところについてダダっとおさらいしてきましたが、悩ましいのは「買い替えるべきかどうか?」ってところ。
僕の考えとしては、iPhone SE3やiPhone 15以前のモデルを使っている人は、処理性能が向上したことでシンプルに快適に使えるようになりますし、なによりもApple Inteligenceや抜群に長い電池持ちの恩恵を受けられるんじゃないかなと。
とはいえ、iPhone 16eはシングルカメラで超広角撮影ができなかったり、Wi-Fi 7/Wi-Fi 6eに対応していなかったり、iPhone 16よりも画面の輝度が抑えられていたり、99,800円という安くはない価格ながら削られている機能もあるので...iPhone 16eを買うべきか悩んでる人が確認したいことについても簡単にまとめておきます。
- iPhone 15またはiPhone SE3以前のiPhoneを使ってる
- Wi-Fi 7/Wi-Fi 6Eは非対応
- 超広角撮影やマクロ撮影、空間ビデオ撮影が出来ない
- MagSafe非対応 ※Qi規格ワイヤレス充電には対応
iPhone 16eとiPhone 16の価格差は25,000円。カメラの性能を重視する人は、もう少し予算を追加してiPhone 16を購入したほうが幸せになれますが、画面やボディのサイズはほぼ一緒ですし、プロセッサは最新。それに電池持ちもiPhone 16eのほうが上。
Dynamic Islandも別になくてもいいし、MagSafe充電なんかも使わない...って人は良い選択肢になるんじゃないかなと。もう少し価格が安ければ問答無用でコスパ抜群なスマホになってたかもですが、ほぼ10万円は安いわけではないので...iPhone 16eは絶妙に悩めるiPhoneです。
iPhone 16eはWi-Fi 7/Wi-Fi 6Eに対応していないため、もし、今最新のルーターを使っているならiPhone 16を選んだほうが快適です。現在普及帯の価格で販売されているルーターはWi-Fi6対応ルーターが多いですが、こちらも確認しておくといいかも。
iPhone 16eは2月28日発売。価格は99,800円~

シングルカメラやDynamic Islandのないディスプレイを搭載することで、いくらかコストは抑えられたとはいえ、当初予想されていた価格より高めの価格で登場した「iPhone 16e」。
iPhone SE 第三世代と比べると+37,000円という大幅な値上げとなりましたが、ディスプレイの卸価格を考慮し、iPhone14の販売価格を参考にした場合の予想価格は100,800円だったので...ちょっとはマシだけど、それでもiPhone SE3を思うとちょっと高いですね。
iPhone 16eの発売日と価格 | |
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価格 | 128GB:99,800円 256GB:114,800円 512GB:144,800円 |
発売日 | 2025年2月28日 |
予約受付開始 | 2025年2月21日午後10時 |
iPhone 16eの発売日は2025年2月28日。予約受付は2月21日午後10時から開始。
SEシリーズほど安くはなかったですが、iPhone SE3やiPhone 15以前のモデルを使っている人はiPhone 16eに買い替えると得られる恩恵も大きいと思うので、検討してみるといいかもです。