価格を考えると…音質とノイキャンはめっちゃ優秀。
QCYより、コスパマッハなワイヤレスイヤホン「QCY Melobuds ANC」をご提供頂いたのでダダっとレビューをお届け。
このワイヤレスイヤホンは6,580円という買いやすい価格ながらANC(アクティブノイズキャンセリング)を搭載しているのが大きな特徴で、10mmのダイナミックドライバー、イヤホン単体で最大7.5時間の音楽再生に対応。(音質もすごく良い)
QCY Melobuds ANCの機能や音質のほか、他社製イヤホンとの簡単な比較もあわせてレビューしていこうかと思うので参考にどうぞ。
QCY MeloBuds ANC(HT05)をレビュー。6,580円で買えるノイキャンワイヤレスイヤホンの音質や機能を試す
それじゃ、早速QCY Melobuds ANC(HT05)のレビューといきましょう。
パッケージはこんな感じで、付属品はQCY Melobuds ANC本体、取扱説明書(保証書)、USB Type-Cケーブル(約20cm)、イヤーピース(S/M/L)。※Mはイヤホンに装着済み。
QCY Melobuds ANCの性能や機能について知っておきたいことは…
- ハイブリッド アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載
- 低遅延のゲームモード対応
- Bluetooth5.2&10mmのダイナミックドライバー搭載
- 6基のマイクを搭載するENCノイズキャンセリング
- ケース込みで最大30時間の連続再生
- イヤホン単体で最大7.5時間、ケース込みで最大30時間
- 6階段調節可能の外音取り込みモード
- マルチポイント接続には非対応
- 対応コーデックはSBCとAAC
- IPX5相当の防滴仕様(多少の雨や水飛沫には耐えれる)
- 価格は6,580円
上記のとおり。
QCY Melobuds ANCは6,580円という買いやすい価格ながら、アクティブノイズキャンセリングや外音取り込みモード、Bluetooth 5.2、10mmのダイナミックドライバーを搭載するコスパに優れたワイヤレスイヤホンかなぁと。
詳細は後述しますが、音質もかなり良好です。
まずはQCY Melobuds ANCのデザインについてダダっとレビューいきましょう。
QCY MeloBuds ANC(HT05)のデザイン
QCY MeloBuds ANC(HT05)のケースはこんな感じで、丸みを帯びた四角形。デザイン自体は非常にシンプルで、天面に”QCY”のロゴがあります。
ケース右側には充電用のUSB Type-Cポートを搭載。
QCY MeloBuds ANC(HT05)のケースをパカッと。ケース前面とイヤホンには充電状態を表すLEDインジケーターを搭載しており、ペアリングやリセットで使用するマルチボタンも搭載しています。
QCY MeloBuds ANC(HT05)はイヤホン本体もシンプルなデザインになっていて、QCYのロゴがあしらわれた長めのステムが特徴的。
ステムには再生/停止やノイキャンの切り替え、通話の応答などの操作が出来る”タッチセンサー”が搭載されています。
ノズル(イヤーピースを付けるところ)はこんな感じ。ステムには充電用の接点が搭載されています。
QCY MeloBuds ANC(HT05)はケースにまっすぐ収納されているので、取り出しやすいのも良き。
最初のペアリングは、イヤホンの絶縁シールを剥がして一旦ケースに収納後、ケースを開いただけで接続できます。超簡単。
#Tips |
両耳(ステレオモード)で再生できない場合、イヤホンを収納した状態でケースボタンを10秒間長押しで強制接続が可能です。左右のイヤホンのLEDが同時に赤色で5回点滅したら接続完了。 |
ノイキャン性能や電池持ち、機能について
ヒンジは弱そうなので…逆パカしないようご注意を。
それじゃ、ここからはQCY MeloBuds ANC(HT05)のノイキャン性能や外音取り込みモード、機能についてのレビューをお届けです。
実際に1週間程度試用してのレビューなので、ぜひ参考にどうぞ。
イヤホン単体7.5時間、ケース込みで最大30時間の電池持ち
QCY MeloBuds ANC(HT05)は、イヤホン単体で7.5時間、ケース込みで最大30時間の連続再生時間を備えているので、普段使いでは十分過ぎるほどの電池持ち。ケース内側のボタンを押すとLEDで充電残量が分かります。
充電状態を表すLEDインジケータの見方については以下の通り。
LEDの表示 | バッテリー残量 |
5秒間、赤色で点灯 | 20%以下 |
5秒間、白色で点灯 | 20%以上 |
ノイキャンや外音取り込み(パススルー)の性能について
お次はQCY MeloBuds ANC(HT05)のアクティブノイズキャンセリングと外音取り込み(パススルー)の性能についてですが、最大で40dBの高精度なノイズ低減効果を実現してくれるノイキャン性能はかなり優秀。
6,580円のイヤホンが搭載するノイキャンとは思えないくらい静かになります。
キーボードの叩く音や水の音なんかはどうしても聞こえてしまいますが、PCの動作音はしっかりシャットアウトしてくれるので…6,580円という価格以上の性能かなぁと。
ただ、外音取り込みモードはどうしてもフィルターをかけたような音になりがちで、こもったような音になってしまうかなぁと。相手の声が遠い。とはいえ、ほかの同価格帯のイヤホンが搭載する外音取り込みモードよりは周囲の音を把握しやすいので、やっぱりコスパは優秀ですね。
ノイキャンと外音取り込みモードは右側のタッチセンサーを長押しで切り替え可能です。
通話音声もクリア
QCY MeloBuds ANC(HT05)はノイズリダクション機能を搭載した6つのマイクにより、通話音声が非常にクリア。これはシンプルに優秀なポイントで、通話相手によれば「普通に聞き取りやすい」とのこと。
イヤホン単体で7.5時間の電池持ちを備えていますし、ウェビナーやゲームでの通話に使うのもよさそう。
これはQCY Melobuds(HT05)の大きなメリットです。
QCYアプリはちょっと使いにくいかも
QCY Melobuds ANCは専用アプリをインストールしてイコライザやボリューム、曲送りの設定やタッチ操作の割り当てを変更することができますが、現時点では日本語版の対応があと一歩といったところで、登録が面倒だったり、ちょこちょこ接続が不安定になったりするのでちょっと使いにくいかも。
QCY MeloBudsはアプリ無しでも十分使いやすく、音質も良いので、僕はアプリを使ってないですが、アプリを使ってみたいブラザーは以下からどうぞ。
低音が特徴的なQCY Melobuds ANC(HT05)の音質を試す
QCY Melobuds ANCは装着感も良好。
それじゃ、ここからは「QCY Melobuds ANC(HT05)」の音質についてレビューをお届けです。
視聴するのはいつものレビュープレイリスト。QCY Melobuds ANC(HT05)は”AAC”に対応するため、iPhone 13 miniと接続して音質を試していきます。
#Tips |
QCY Melobuds ANC(HT05)が対応するコーデックはSBCとAACのみ。Androidスマホ向けの高音質コーデック”apt-X”や”LDAC”には対応しないため、普段使いするならiPhoneがおすすめかも。 |
視聴したプレイリスト
- traveling – 宇多田ヒカル
- Love in the First Degree – Bananarama
- bad guy – ビリー・アイリッシュ
- Don’t Stop Believi’n – Glee
- DOLLS – Janne Da Arc
- 恋をするだけ無駄なんて – シャ乱Q
- サヨナラの意味 – 乃木坂46
- Bad Romance – Lady Gaga
- Talking to the Moon – ブルーノ・マーズ
- Ave Maria – Jackie Evancho
- 可愛くてごめん(feat.ちゅーたん CV:早見沙織)
- ラヴィット – ピノキオピー
QCY Melobuds ANC(HT05)は10mmダイナミックドライバーが奏でる低音が特徴的な音質になっていて、音質の傾向としてはドンシャリ。ボーカルの声も非常にクリア。
ビリー・アイリッシュの”bud guy”のような唸るようなベースラインが特徴的な楽曲でも低音が潰れることなく、ハイハットなんかの高音域も際立って聞こえるので音のバランスもなかなかに良好です。
シャ乱Qの”恋をするだけ無駄なんて”など、ストリングスが美しい楽曲もしっかりほわっと聴ける。
ちなみに…柊マグネタイトの”或世界消失”など、SEやFXがグイグイ効いたボカロ系の曲やテクノ、トランス、ダブステップなんかもめっちゃ気持ちよく聴くことができますが、細かい音の表現は少しだけ苦手で、ASMR系の音源の視聴には向かないかも。
QCY Melobuds ANC(HT05)の周波数特性
QCY Melobuds ANCの周波数特性はこんな感じ。音質の傾向はドンシャリですね。低音域も高音域も聴いていて心地いい伸びがありますし、中音域も確かな厚みが感じられます。
シンプルに良い音。フラットな傾向の音質のイヤホン(iPhoneの純正イヤホンとか)で聴き慣れていると、QCY Melobuds ANCは音の傾向が明確ではっきりしているのでめっちゃ高音質に感じるかも。
QCY Melobuds ANC(HT05)と他社製イヤホンの音質を簡単に比較
せっかくなので、QCY Melobuds ANC(HT05)と他社製イヤホンの音質もダダっと比較。搭載するドライバーや形状、価格帯も違いますし、対応コーデックも違うので、参考程度にどうぞ。
イヤホンの形状はAirPods Proに近い。
比較していくのはAirPods(第2世代)、SOUNDPEATS Opera05、Galaxy Buds Pro、QCY T13 ANC。
あくまでも僕の印象としてですが、音質順にランク付けするとすれば…「SOUNDPEATS Opera05 > Galaxy buds Pro > AirPods(第2世代) > QCY Melobuds ANC(HT05) > QCY T13 ANC」といった感じ。
音質だけで言えば、QCY Melobuds ANCはAirPods(第2世代)とかなり良い勝負をしていて、迫力と音圧、クリアさではQCY T13 ANC。音の繊細さ、細かな表現ではAirPodsかなぁと。
当然、形状も異なりますし、機能の違いもあるので一概に価格差を判断することはできないですが、6,580円で19,800円のAirPods(第2世代)に張り合ってるのは強い。
QCY Melobuds ANC(HT05)の操作方法
電源オン | 収納ケースから取り出す |
電源オフ | イヤホンを充電ケースに戻す |
音声アシスタントを起動する | Lのタッチセンサーを3回タッチ |
ゲームモード(低遅延モード) | Lのタッチセンサーを1.5秒間長押し |
ANC ON/ANC OFF/外音取り込みモード | Rのタッチセンサーを1.5秒間長押し |
再生/一時停止 | タッチセンサーを2回タッチ |
曲送り | Rのタッチセンサーを3回タッチ |
着信応答/通話終了 | タッチセンサーを2回タッチ |
着信拒否 | タッチセンサーを1.5秒間長押し |
QCY Melobuds ANC(HT05)の操作方法は上記のとおり。QCYアプリから設定を変更することで、イヤホンをタップして音量調整も可能です。
QCY Melobuds ANC(HT05)のスペックと仕様
製品名 | QCY Melobuds ANC |
重さ | イヤホンのみ:4.5g(片側) ケース:37g |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
対応プロファイル | HFP, A2DP, AVRCP |
対応コーデック | AAC, SBC |
再生周波数 | 20Hz~20KHz |
最大通信距離 | 約10m |
連続通話時間 | 約4時間 |
連続音楽再生時間 | 約7.5時間 |
充電時間 | 約2時間 |
連続待機時間 | 約30時間 |
バッテリー容量 | イヤホン:3.7V 43mAh ケース:3.7V 350mAh |
バッテリーの入力 | 5V 400mA |
その他 | IPX5相当の防滴仕様 |
レビューまとめ!QCY Melobuds ANCはコスパで選ぶなら良い選択肢になってくれるイヤホン
さてさて、QCY Melobuds ANC(HT05)の音質やノイキャン性能、機能についてレビューをお届けしてきましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
QCY Melobuds ANC(HT05) レビュー&評価
コスパはガチ。
✓good!
- 圧倒的コスパ
- 優れた音質と音圧
- 心地よい低音域
- 優れたノイキャン性能
- 最大30時間の電池持ち
✓not good
- ケースのヒンジは耐久性が不安
- アプリが使いにくい
- 対応コーデックがSBCとAACだけ
✓Rate
音質 | 装着感 | 解像度 | 定位感 | コスパ |
A | A | B | B | S+ |
デザイン | ノイキャン | 外音取り込み | 持ち運びやすさ |
A | A | C | A |
総合評価 | S |
※レビューの評価基準についてはこちら。
QCY Melobuds ANC(HT05)の僕の評価とレビューをまとめるとこんなところ。ノイキャン性能も上々で、音質も良好。
シンプルにコスパが優秀ですし、気になる点と言えばアプリが使いにくいことくらいなので、なるべく価格を抑えつつ、実用性のあるノイキャンと優れた音質を求めるならベターな選択肢になるんじゃないかなぁと。
高価格帯から低価格帯まで、様々なイヤホンを試してきていますが、QCY Melobuds ANC(HT05)のコスパはガチ。惜しいところもあるものの、全体的にこう..良い感じでまとまっているというか……なるべくコストを抑えつつ、音質とノイキャンに全振りした感じ。
気になるブラザーはこの機会にぜひ。