余裕で10万円超えてきた。
9月11日0時に放送された番組「PS5 Technical Presentation hosted by Mark Cerny」にて、4k/60fpsをターゲットに、独自の超解像技術、強化されたレイトレーシングとストレージを備えた新型PlayStation「PS5 Pro」が発表されたので簡単におさらい。
発売日は2024年11月7日、価格は119,800円。予約受付は9月30日午前10時からとなっているので、気になっている人はぜひ参考にどうぞ。
#PlayStation 5 Pro 公式トレイラー – Youtube
PS5 Proのスペックまとめ。どれくらい高性能になったのか解説(価格は119,800円)
公式画像で存在が示唆されていた新型PlayStation「PlayStation 5」ですが、2024年9月11日に放送された「PS5 Technical Presentation hosted by Mark Cerny」にて、ついに正式発表。
事前情報通り、現行モデルのPS5と異なり、ボディ側面に4本のスリットが入っており、4k/60fpsでのゲームプレイをターゲットに性能を強化したハイエンドゲーム機として発売されます。
PS5 Proの高さは初代PS5、横幅は現行モデルと同じ
PlayStation公式Xでは、PS5 Proのデザインについての画像も公開されているので、気になる人はこちらも要チェック。基本的なデザインはPS5を踏襲していますが、ボディ側面に入る4本のスリットが大きな違い。
サイズは高さが初代PS5、横幅は現行モデルのPS5と同じくらいになっているとのこと。
PS5 Proは光学ディスクドライブを搭載しないモデルのみとなり、ディスクで楽しみたい人は別売りの「Ultra HD Blu-ray ディスクドライブ(11,980円 税込)」が必要なので、ディスクドライブも買うと13万円を超えてくるのは痛いところかも。
PS5 Proのスペックまとめ
現時点でPS5 Proの具体的なスペックや機能については明かされていないですが、公式トレイラーで発表された情報によれば、演算に必要なコンピュートユニットは67%増加、メモリは28%、GPUのレンダリング性能は45%高速化。
PS5 Proは、性能が向上したGPU、強化されたアドバンスドレイトレーシング、AI超解像技術が主な強化点となり、性能についてダダっとまとめると以下の通り。
- PS5 Proのサイズは、高さが初代PS5、横幅が現行モデルと同じくらい。
- PlayStation スペクトルスーパーレゾリューション(PSSR)」に対応
- NVIDIAのDLSSやAMDのFSRに相当
- AIで強化された独自の超解像技術
- CPUは5nm/4nm AMD Zen2?
- 8コア/16スレッド 3.85GHz(可変)?
- 動作周波数は10%増加?
- GPUはRNDA3ベース?
- 2-2.2GHz(可変) 33.5TFLOPS?
- アドバンスドレイトレーシング対応
- 67%大型化
- レンダリング性能は45%高速化
- 60Hz/120Hzをサポート
- さらに高速化したストレージ
- NVMe 2TB
- 現行モデルと比較して2~3倍の性能
- メモリはGDDR6 16GB(18Gbps)?
- メモリ帯域は28%向上
- オーディオ処理性能は35%向上。リアルタイムオーディオ演算がより高速になる
- ディスクドライブ非搭載モデルのみ
- 別売りのディスクドライブを増設可能
- 発売日は2024年11月7日、予約受付は9月30日午前10時
- 価格は119,800円
?マークがついているところは公式で発表されておらず、未確定情報。PS5 Proは光学ディスクドライブを搭載しないモデルのみがラインナップされる点は注意が必要かなと。※別売りのディスクドライブを増設可能。
PS5 Proは「独自の超解像技術」「レイトレーシング」「2TBの高速ストレージ」の3点が主な強化点になり、GPUは45%高速化。レイトレーシングの性能は2~3倍、メモリ帯域は28%向上し、現行モデルと大きく異なるのは4k/60fpsでの快適なゲームプレイをターゲットにしているところも大きな特徴です。
一部のゲームでは4k/120fpsにも対応するほか、IEEE 802.11be(Wi-Fi 7)にも対応するため、対応ルーターと接続した場合は利用できる帯域幅が広がり、転送速度がグッと向上します。
PS5 Proは33.5TFLOPSになるとの情報もあり、PS5が10.28TFLOPSだったことを考えると…その性能は3倍以上。実際のところどれくらい性能が強化されるかは不明なので、PS5 Proの具体的なスペックについては続報に期待です。
フレームレートが大幅に向上する超解像技術「PSSR」
PS5 Proは独自の超解像技術「PlayStation Spectral Super Resolution(PSSR)」に対応する点も大きなトピック。※NVIDIAのDLSSやAMDのFSRに相当。
PS5 ProはNvidiaの”DLSS”と同種の独自のフレーム生成技術のためのハードウェアとソフトウェアを搭載していると思われますが、DLSSと同様にハードウェアによる機械学習を用いて追加のフレームを生成し、映像をより滑らかに表示できるほか、フレームレートも大幅に向上できるようです。
なぜソニーが独自のフレーム生成技術を開発したのか?について、Tom’s GuideはXboxはWindowsを搭載し、DirectX 12が組み込まれているためAMDの超解像技術”FSR3″を非同期で実行できるけど、LinuxベースのPS5は単一のタスクとしてしか実行できず、潜在的なパフォーマンスの向上に多大な影響を与えるため…としています。
強化されたレイトレーシング性能
PS5 Proは光をシミュレートする”レイトレーシング”も大幅に強化。
滑らかなゲームプレイを実現しつつ、強化されたレイトレーシングによるリッチな映像表現が可能です。
PS5 Proのアドバンスドレイトレーシングは、現行モデルのPS5と比較すると2倍、ゲームや状況によっては3倍のパフォーマンスを発揮できるとのこと。
PS5 Proは、ゲームブースト機能を備えており、対応するPS5/PS4向けのゲームのパフォーマンスを向上できる模様。PS4ゲームではAI超解像技術により映像表現を強化することも可能なのだとか。
ドラゴンズドグマ2、ホグワーツレガシー、グランツーリスモ7、マーベルスパイダーマン2、ラチェット&クランク パラレルトラブル、FF7 リバー、Horizon Forbidden Westなど、一部のゲームタイトルはすでにPS5 Proへの対応が進められており、PS5 Proに対応するゲームは「PS5 Pro Enhanced」のラベルで識別可能になります。
PS5 Proの仕様
CPU | 5nm/4nm AMD Zen2 8コア/16スレッド 3.85GHz(可変) |
GPU | AMD Radeon Custom RDNA3 60 CU, 2-2.2GHz(可変) 33.5 TFLOPS? 2倍~3倍のレイトレーシング性能 |
RAM | 16GB GDDR6 Unified 576GB/s 256 Bit Bus |
ストレージ | 2TB PCIe Gen4 SSD 5.5GB/s |
通信 | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/6/6E/7 1Gig Ethernet Bluetooth 5.3 |
発売日 | 2024年11月7日 |
価格 | 119,800円(税込) |
PS5 Proの具体的なスペックについて公式から発表がないため、あくまでも現時点のスペック表は仮。判明次第追記します。
PS5 Proの発売日は11月7日、価格は119,800円
さて、がっつり性能が強化された新型PS5「PS5 Pro」ですが、最後に発売日と価格についても見ておきましょう。
- 発売日:2024年11月7日
- 価格:119,800円(税込)
10万円は超えないで…と思っていましたが、余裕で超えてくるっていう。
ほぼ12万円は購入を戸惑うのに十分な価格です。4k/60fpsを安定で動作できるゲーミングPCとなると20万円クラス…もしくはそれ以上のお金が必要になるため、ゲームに特化した体験だと妥当。個人的にはコスパは良いかなと。
PS5 Proの価格は日本が119,800円(税込)、米国が699.99ドルなので、税別の為替レートは1ドル=155円~156円くらい。9月11日時点のドル円が1ドル=142円なので、もうちょっと頑張ってほしかった。
得られるゲーム体験は魅力的だけど、今の僕には結構気合がいる。そんな価格。
今のところアナウンスされているのは海外のみで日本でも販売されるかは不明ですが、PS5は認定再生品も登場しますし…現状は普通のPS5で十分と言えますが、最高のゲーム体験を簡単に手に入れたい人にはPS5 Proが良い選択肢になるかも。
参照元:PlayStation Blog