4,350円で買えるのにこの音質…素敵。
QCYより、コスパマッハなワイヤレスイヤホン「QCY T13 ANC(HT06)」をご提供頂いたので、音質や機能、デザインを眺めつつレビューをお届け。
QCY T13 ANCは4,350円という低価格帯のワイヤレスイヤホンながら「10mm LCP グラフェンドライバー」と「ANC(アクティブノイズキャンセリング)」を搭載しているのが大きなトピック。
音のバランスも良く、音圧は控えめですが音質も良好。なによりも5,000円以下で買えるのに意外にもしっかりノイキャンしてくれてるので…これはなかなかにおすすめできるワイヤレスイヤホンかなと。気になっている人はぜひ参考にどうぞ。
QCY T13 ANC(HT06)をレビュー。コスパ良好なノイキャンワイヤレスイヤホンの音質や機能を試す
それじゃ、早速QCY T13 ANCのレビューといきましょう。
付属品はQCY T13 ANC本体、取扱説明書(保証書)、USB Type-Cケーブル(約20cm)、イヤーピース(XS/S/M/L)。※Mはイヤホンに装着済み。
QCY T13 ANCの性能や機能について知っておきたいことは…
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載
- Bluetooth5.3対応
- 10mm LCP グラフェンダイナミックドライバー搭載
- 4基のマイクを搭載
- ケース込みで最大30時間の連続再生
- イヤホン単体で最大7時間、ケース込みで最大30時間
- 5分で60分の音楽再生ができる急速充電に対応
- 外音取り込みモード
- マルチポイント接続には非対応
- 対応コーデックはSBCとAAC
- IPX5相当の防滴仕様(多少の雨や水飛沫には耐えれる)
- 価格は4,350円
上記のとおり。
QCY T13 ANCは4,350円という低価格帯のワイヤレスイヤホンながら、アクティブノイズキャンセリング、Bluetooth 5.3、10mmのグラフェン ダイナミックドライバーを搭載するのが大きなトピックで、圧倒的にコスパに優れるワイヤレスイヤホンです。
QCY T13 ANCは透き通るような高音域が良い感じ。まずはデザインを眺めつつレビューといきましょう。
QCY T13 ANCのデザインを眺める
QCY T13 ANCの充電ケースは丸みを帯びた四角形。QCY Melobuds(HT05)と同様に、天面に”QCY”のロゴがあります。
ケース右側には充電用のUSB Type-Cポートを搭載。
ケースのサイズ感はこんな感じ。手のひらサイズで持ち運びやすく、ケースの底面には技適マークなどが記載されています。
QCY T13 ANCのケース前面とイヤホンには充電状態を表すLEDインジケーターを搭載しており、ケース内部にはペアリングやリセットで使用する”マルチボタン”を搭載。
(四角いツヤっとしてるのがマルチボタン)
QCY T13 ANCはイヤホン本体もシンプルなデザインになっていて、ボディにはQCYのロゴも無し。ステムはAirPodsタイプ。
ステムには再生/停止やノイキャンの切り替え、通話の応答などの操作が出来る”タッチセンサー”が搭載されています。
ノズル(イヤーピースを付けるところ)はこんな感じ。ステムには充電用の接点とマイクが左右2つずつ搭載されています。
QCY T13 ANCのペアリングは、ケースを開き、iPhoneやAndroidスマホでBluetooth設定から選択して接続可能です。
#Tips |
両耳(ステレオモード)で再生できない場合、イヤホンを収納した状態でケースボタンを10秒間長押しで強制接続が可能です。左右のイヤホンのLEDが同時に赤色で5回点滅したら完了。 |
ノイキャン性能や電池持ち、機能について
それじゃ、ここからはQCY T13 ANCのノイキャン性能や外音取り込みモード、機能についてレビューといきましょう。
Bluetooth 5.3の接続はめっちゃ優秀
QCY T13 ANC(HT06)はBluetooth5.3に対応しており、接続はめっちゃ優秀。公称値で約10mまでの接続距離に対応しており、接続はかなり安定しています。
さすがに2階にスマホを置いたまま1階に下りたりするとブツブツと途切れますが、価格を考えれば優等生。Bluetooth 5.3は遅延が非常に少なく、QYC T13 ANCは低遅延モードをONにすることで68ms(0.06秒)まで遅延を抑えることができます。
QCY T13 ANC(HT06)の電池持ちはイヤホン単体7時間、ケース込みで最大30時間
QCY T13 ANCはイヤホン単体で7時間、ケース込みで最大30時間の連続再生に対応。ケース内側のボタンを押すとLEDで充電残量が分かります。
充電状態を表すLEDインジケータの見方については以下の通り。(このあたりは結構アバウト)
LEDの表示 | バッテリー残量 |
5秒間、赤色で点灯 | 20%以下 |
5秒間、白色で点灯 | 20%以上 |
ノイキャンや外音取り込み(パススルー)の性能について
お次はQCY T13 ANCのアクティブノイズキャンセリングと外音取り込み(パススルー)の性能についてダダっとレビューいきましょう。
QYC T13 ANCのノイキャンは最大で30dBのノイズ低減効果を実現してくれるため、価格を考えるとノイキャン性能はかなり優秀。
水槽がある部屋に行くと水の流れる音が「微かに聞こえるかな?」くらい小さくなりますし、パソコンの動作音もシャットアウト。
ただ、外音取り込みモードは価格なり…といったところで、フィルターをかけたような音になりがちです。
ノイキャンと外音取り込みモードは右側のタッチセンサーを長押しで切り替え可能。
QCYアプリはちょっと使いにくい
QCY T13 ANCは専用アプリをインストールしてイコライザやボリューム、曲送りの設定やタッチ操作の割り当てを変更することができますが、登録が面倒だったり、接続が不安定になったりするのでちょっと使いにくいかも。
アプリを使用しなくても問題なく使えますが、使いたいブラザーは以下からどうぞ。
透き通るような高音域。QCY T13 ANC(HT06)の音質を試す
QCY T13 ANCは装着感も良好。
それじゃ、ここからは「QCY T13 ANC」の音質についてレビューをお届けです。
視聴するのはいつものレビュープレイリスト。QCY T13 ANCは”AAC”に対応するため、iPhone 13 miniと接続して音質を試していきます。
#Tips |
QCY T13 ANCが対応するコーデックはSBCとAACのみ。Androidスマホ向けの高音質コーデック”apt-X”や”LDAC”には対応しないため、普段使いするならiPhone用に購入するのがおすすめ。 |
視聴したプレイリスト
- traveling – 宇多田ヒカル
- Love in the First Degree – Bananarama
- bad guy – ビリー・アイリッシュ
- Don’t Stop Believi’n – Glee
- DOLLS – Janne Da Arc
- 恋をするだけ無駄なんて – シャ乱Q
- サヨナラの意味 – 乃木坂46
- Bad Romance – Lady Gaga
- Talking to the Moon – ブルーノ・マーズ
- Ave Maria – Jackie Evancho
- 可愛くてごめん(feat.ちゅーたん CV:早見沙織)
- ラヴィット – ピノキオピー
QCY T13 ANCは10mmグラフェンダイナミックドライバーが奏でる”透き通るような高音域”が特徴的な音質。音圧は全体的に控えめですが、価格を考えると音の解像度は高めでボーカルの声もクリアです。
例えば、Janne Da Arcの”DOLLS”は高音域の男性ボーカルと美しいメロディライン、空間を感じられるシンセが特徴的な楽曲ですが、QYC T13 ANCは音のバランスが良いので、気持ちよく聴ける印象。グラフェンドライバーのおかげで透き通るようなボーカルの声にがっつり浸れるのは素敵だなぁと。
Ave MariaのようなクラシックからLady GagaのBad Romanceみたいな楽曲まで、結構細かい音まできっちり鳴らしてくれます。4,350円で買えるのがびっくりの音質。コスパがすごいことになってる。
QCY T13 ANCの周波数特性
QCY T13 ANCの周波数特性はこんな感じ。ドンシャリ傾向の音質で、高音域までしっかり伸びがあるのはグラフェンドライバーの特性ですね。
低価格帯のワイヤレスイヤホンながらしっかり調整されてる良いイヤホン。音質とコスパで選ぶならこいつで間違いなしかも。
#Tips |
グラフェンドライバーとは、ダイヤよりも硬い素材”グラフェン”を振動板にコーティングしたドライバーのこと。炭素原子が6角形(ハチの巣状)に結合したシート状の構造になっており、引っ張り強度や熱伝導率、電気伝導率に優れます。振動板にコーティングすることで高周波数帯域の再現性、歪みの無いクリアな音が実現可能。 |
QCY T13 ANC(HT06)と他社製イヤホンの音質を簡単に比較
QCY T13 ANCと他社製イヤホンの音質も簡単に比較。搭載するドライバーや価格帯も違いますし、対応コーデックも違うので参考程度にどうぞ。
音質を比較するのはAirPods(第2世代)、SOUNDPEATS Opera05、Galaxy Buds Pro、QCY Melobuds ANC。
音質順にランク付けするとすれば…「SOUNDPEATS Opera05 > Galaxy buds Pro > AirPods(第2世代) > QCY Melobuds ANC(HT05) > QCY T13 ANC」といった感じかなぁと。
好みによるところもありますが…QCY T13は音圧が控えめなので、ゆったりめな楽曲をじっくり聴きたい人におすすめです。高音域の伸びと再現性はAirPods(第2世代)より上。素敵過ぎる。
QCY T13 ANCの操作方法
電源オン | 収納ケースから取り出す |
電源オフ | イヤホンを充電ケースに戻す |
音声アシスタントを起動する | Lのタッチセンサーを3回タッチ |
ゲームモード(低遅延モード) | Lのタッチセンサーを1.5秒間長押し |
ANC ON/ANC OFF/外音取り込みモード | Rのタッチセンサーを1.5秒間長押し |
再生/一時停止 | タッチセンサーを2回タッチ |
曲送り | Rのタッチセンサーを3回タッチ |
着信応答/通話終了 | タッチセンサーを2回タッチ |
着信拒否 | タッチセンサーを1.5秒間長押し |
QCY T13 ANCの操作方法は上記のとおり。QCYアプリから設定を変更することで、イヤホンをタップして音量調整も可能です。
QCY T13 ANCのスペックと仕様
製品名 | QCY T13 ANC |
重さ | イヤホンのみ:4.5g(片側) ケース:37g |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
対応プロファイル | HFP, HSP, A2DP, AVRCP |
対応コーデック | AAC, SBC |
再生周波数 | 20Hz~20KHz |
最大通信距離 | 約10m |
連続音楽再生時間 | 約7時間 |
充電時間 | 約2時間 |
連続待機時間 | 約100時間 |
バッテリー容量 | イヤホン:3.7V 45mAh ケース:3.7V 380mAh |
バッテリーの入力 | 5V 400mA |
その他 | IPX5相当の防滴仕様 |
レビューまとめ!QCY T13 ANCはコスパ良好でゆったり音楽を楽しみたい人におすすめできるイヤホン
QCY T13 ANC(HT06)の音質やノイキャン性能、機能についてレビューをお届けしてきましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめて締めといきましょう。
QCY T13 ANC レビュー&評価
コスパ最優先ならガチおすすめ。
✓good!
- 圧倒的コスパ
- 透き通るような高音域
- 優秀なノイキャン性能
- 最大30時間の電池持ち
✓not good
- ケースのヒンジは耐久性が不安
- アプリが使いにくい
- 対応コーデックがSBCとAACだけ
✓Rate
音質 | 装着感 | 解像度 | 定位感 | コスパ |
A | A | B | B | S+ |
デザイン | ノイキャン | 外音取り込み | 持ち運びやすさ |
A | A | C | A |
総合評価 | S |
※レビューの評価基準についてはこちら。
QCY T13 ANC(HT06)の僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。ノイキャン性能は思っていたよりも優秀で、グラフェンドライバーの特徴がちゃんと出た音質も素敵。
なによりも、QCY T13 ANCは4,350円で買えるのが最強なイヤホンかなぁと。セール時だと4,000円以下で買えちゃうので、ほんとコスパおばけなワイヤレスイヤホンです。
QCY T13 ANC(HT06)は、そこまで高級なイヤホンは求めていないけど、ちゃんと音質に特徴があって聴きやすい、コスパに優れるイヤホン探してた!って人におすすめなので、この機会にぜひ。