今が買い時?WH-1000XM3とWH-1000XM4はどっちを買うべきか、違いや音質を比較

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WH-1000XM3 WH-1000Xm4 比較

少し前にAppleからヘッドフォン業界に殴り込みがありまして。唯一無二のプロダクト”AirPods Max”が発売。

SNSなどではAirPods Maxの価格の高さと個性的なデザインにより、WH-1000XM4が引き合いに出され、なぜかAirPods Maxが発表された日に”WH-1000XM4″がTwitterでトレンド入りするというなんとも言えない状態になっていたのは記憶に新しいかと思うんですけど、きっと今このタイミングでWH-1000XM4もしくはWH-1000XM3に興味を惹かれているブラザーも多いのでは?

てなわけで! 今回の記事は改めてWH-1000XM3とWH-1000XM4の音質や機能の違いについて比較しつつ、さくっとレビューをお届けしていこうかなと。

WH-1000XM3がAmazonのビッグセールで3万円を大きく切っていたり、WH-1000XM4がお安くなっていたり……どっちのSONY製ヘッドフォンを買うにしても今が買い時かもですよ、ブラザー。

AirPods Maxは7万円に迫る高級ヘッドフォンなので音質は素敵です。でも、有線接続してもApple Musicのハイレゾロスレスで音楽を再生できなかったり、持ち運ぶには大きすぎたり。少なくとも、僕は多くの人におすすめできるヘッドフォンだとは思っていません。各ヘッドフォンの詳細なレビューが気になる人は以下の記事もあわせてどうぞ。

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至高の音質と静寂のノイキャン「WH-1000XM4」をレビュー

最高峰の音質!「WH-1000XM3」をレビュー

目次

WH-1000XM3とWH-1000XM4の違いをおさらい

WH-1000XM4
2020年モデル”WH-1000XM4″

ハイエンドヘッドフォンの代表と言っても過言ではないSONYの”WH-1000Xシリーズ“ですが、今回比較していくのは2020年モデルのWH-1000XM4と、前モデルにあたる2018年モデルWH-1000XM3の2機。

デザインの違いに始まり、音質や機能、装着感、使用感についても違いを比較しつつチェックしていこうかと思っているので、今このタイミングで「どっちのヘッドフォンを買おうかな?」ってお悩みの方はぜひ参考にどうぞ。

一見すると見分けがつかないデザイン

まずはWH-1000XM3とWH-1000XM4のデザインの違いについてなんですけど、ここで問題です。WH-1000XM4はどっちでしょう?

え? 分からない? そうなのです。WH-1000XM3とWH-1000XM4のデザインってほぼほぼ同じなんです。

正解のWH-1000XM4は”左側”で。見分けられる違いとしては、NFCマークがボディと同じ色になったこと、それと、近接センサーがイヤーパッド内部に搭載されてるってくらいの違いです。

あと、モデルの記載の色も変わっていまして。光のあたり具合で分かりづらく申し訳ないのですが、WH-1000XM4はより薄いグレーになり、全体的な印象がシュッとしてる感じ。

WH-1000XM4は、ディープラーニング技術を活用した機能(Speak to Chatなど)を搭載するほか、音声認識用のマイクを2つ加えて合計5つのマイク、2台までの同時接続、装着を検知するセンサー、より”装着感”にコミットされていたり、細かく見ていくと結構な数の違いがあるのですが、サイズ感に違いはありません。

詳細は後述しますが、WH-1000XM4の装着感は設計から見直し、素材も徹底的に追及したことで確実にWH-1000XM3から向上しています。

そうそう、搭載されているチップ”QN1″と40mmの大口径ドライバーユニットは全く同じものが搭載されてるというのも知っておきたい大事なトピックです。

スペック・仕様を比較

WH-1000XM4WH-1000XM3
プロセッサQN1QN1
ドライバー40mm
ドーム型
40mm
ドーム型
連続音楽再生最大30時間(NC ON時)
最大38時間(NC OFF時)
最大30時間(NC ON時)
最大38時間(NC OFF時)
周波数特性4Hz-40,000Hz4Hz=40,000Hz
対応インピーダンス40Ω47Ω
端子USB Type-C
3.5mmイヤフォンジャック
USB Type-C
3.5mmイヤフォンジャック
BluetoothBluetooth 5.0
最大10m
Bluetooth4.2
最大10m
対応コーデックSBC/AAC/LDACSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDAC
Speak to Chat×
装着検知×
2台までの同時接続(マルチポイント接続)×

上記のスペック表を見てもらうと分かる通り、WH-1000XM4とWH-1000XM3の基本的な仕様に大きな違いは無し。デザイン面も違いはないと思ってよさそうですね。

ただ、WH-1000XM4は細かいところや装着感、内部的に大きくアップグレードされていまして。

装着者の声を認識して自動で外音取り込みモードに切り替える”Speek to Chat”だったり、最大2台までの同時接続、圧縮音源を原音に忠実に再現できるように進化したアップスケーリング技術”DSEE Extreme”がWH-1000XM4の主要な機能となるのですが、当然、前モデルとなるWH-1000XM3はこれらの機能は搭載していないのであしからず……です。

※WH-1000XMのアップスケーリングは”DSEE HX”。WH-1000XM4はDSEE ExtremeをONにした状態でもイコライザ―を設定することが出来ます。

WH-1000XM4が”aptX/aptX HD”に対応しなかったわけ – iyusuke

WH-1000XM3とWH-1000XM4の音質を比較(ほぼほぼ同じ?)

WH-1000XM4 レビュー

さて、ここからはWH-1000XM3とWH-1000XM4″音質”について比較です。

正直なところ、音質についてはWH-1000XM4も、WH-1000XM3も非常に優れていますし、聴き比べても、聴き比べても、はっきりと断言できるほどの音質の違いはありませんでした。

というよりも、搭載される”40mm大口径ドライバーユニット”が同じため、変わりようがないってのもそうなのですが、どちらかというとチューニングを最適化したこと、装着感が向上したことで高まった没入感の違いが大きいかなぁと。

確かなのは、WH-1000XM4はアップスケーリング技術”DSEE Extreme”により高音域の補完性能が増したため、WH-1000XM3と比べ、よりハイレゾ音源に近い音の変化や広がりが体験できるってこと。

音質の傾向としては、WH-1000XM3も、WH-1000XM4も、音の分離感や立体感を損なわず、深みのある低音域と伸びやかな高音域が特徴となってます。

音質はめっちゃ聴き込んで、最強に集中して分かるくらいの差

上述の通り、WH-1000XM3とWH-1000XM4は音質に明確な違いは無くて。

後継モデルというだけあり、WH-1000XM4はさらにチューニングが練り込まれている印象で、WH-1000XM3よりも僅かに高音域のレンジが広がっているかなぁって感じるくらい。

ギターのカッティングの音なんかはいずれのモデルも非常に気持ちよく”キレ”がありますし、低音もしっかり深みと厚みを感じることが出来るので、SONYらしい音は健在です。

交互にじっくり聴き込んでみるとWH-1000XM4のほうが音質が良いってのは間違いないんです。でも、それがどうしてなのかが掴めない。そんなイメージ。

音質に関して言えば、WH-1000XM4が優れているのは間違いなしですが、WH-1000XM3を圧倒的に突き放しているか? と聞かれると”NO”で即答できるので、悩んでいる人は音質よりも”DSEE Extreme”や装着検知、装着感、Speak to Chatなどの機能面を意識して考えるといいかもですね。

ノイキャン性能はWH-1000XM4の方が優れる

さて、ノイキャンヘッドフォンの完成系と謳われる”WH-1000XM3″、そして最新モデルの”WH-1000XM4″ですが、ノイズキャンセリングに関して言えば間違いなくWH-1000XM4の方が優れていて。これはもう自信をもって断言できます。

WH-1000XM4には機械学習(ディープラーニング技術)と新しいノイズキャンセリングアルゴリズムが採用されているのですが、これらのおかげでノイズキャンセリング能力は確実に向上。周囲のノイズを毎秒700回追跡し、リアルタイムで処理するため、どんな場所であろうと自分だけの静寂な空間を得ることが出来ます。

限りなく無音に近い状態を作り出せるという点ではWH-1000XM3も同様なのですが、機械的なノイズが無いというか。サーーーっというホワイトノイズも少なくなっていますし、奥まったように聞こえるノイキャン特有の音質の変化は大きく改善されているかなぁと。

WH-1000XM4のノイキャンはWH-1000XM3よりももう一歩進んだノイズキャンセリング。それは間違いなし。WH-1000XM3も元々低周波数帯域の音(空調とか)はしっかりシャットアウトしてくれていましたが、WH-1000X4はさらに広い範囲の音をかき消してくれます。

WH-1000XM3とWH-1000XM4の装着感の違い

WH-1000XM4の方が僅かに厚みが減りました。

次に装着感の違いについても見ていこうかなと思うのですが、僕がWH-1000XM4とWH-1000XM3を比較していて最も違うと感じたのはこれ。

ヘッドフォンの装着感ってめっちゃ大事じゃないですか? SONYさんはWH-1000XM4の開発の際に”快適さ”を追求し、設計から徹底的に見直したそうなのですが、装着感に関して言えばWH-1000XM3よりも確実にWH-1000XM4です。

イヤーパッドはどちらもふわっふわなんですけど、WH-1000XM4はWH-1000XM3と比較して10%ほど耳との接地面が増加。側頭部にかかる圧力が均等に分散されるため、長時間装着していても疲れを感じにくいんですよね。

僕は痛みが頭頂部からくるタイプで。WH-1000XM3も、WH-1000XM4も、長時間付けていると頭頂部は痛くなりますが……WH-1000XM4はいくらか改善されてます。

WH-1000XM4の装着検知機能は鬼便利

これも大事なトピック。WH-1000XM3に無くて、WH-1000XM4が搭載する便利機能なんですけど、WH-1000XM4はイヤーパッド内部に近接センサーを搭載したため、装着状態を検知してくれます。

頭に装着して音楽を再生、外して音楽を停止……みたいな感じで使えるのですが、これはWH-1000XM3では体験できません。めっちゃ便利。

Speek to Chatや装着検知が必要ないならWH-1000XM3がおすすめかも

以上、僕が思うWH-1000XM3とWH-1000XM4の違いをさらっと比較してみたのですが、なんとなーく2機種の違いは掴めました?

最新モデルであるWH-1000XM4が多くの人におすすめできるのは間違いないですが、例えば、装着検知だったり、Speak to Chatだったり、2台の同時接続だったり、WH-1000XM4で追加された便利機能が必要ないのであればWH-1000XM3は圧倒的にお買い得です。

Amazonの記事公開時点の価格はWH-1000XM4が40,000円。WH-1000XM326,500円。WH-1000XM3はAmazonのビッグセール時だと22,000円ほどで販売されていたので、セールで買えればコスパはマッハ。

WH-1000XM4とWH-1000XM3の価格差は1万円と少しですが、高い音楽への没入感を求めるなら、ノイキャンや優れた装着感を備える”WH-1000XM4″がベターですが、新型が出るまでは最高峰のノイキャンヘッドフォンとして君臨していた”WH-1000XM3″は26,500円と非常にお安くなっているので……いろんな機能を求めないならこちらもおすすめです。

WH-1000XM4が最高の体験ができるのも間違いなしなので、おサイフと相談しつつ…自分にあった機種を選びましょう。WH-1000XM4とWH-1000XM3の詳細なレビューが気になる人は以下の記事もぜひ。

至高の音質と静寂のノイキャン「WH-1000XM4」をレビュー

最高峰の音質!「WH-1000XM3」をレビュー

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