少し前にXbox Wireless ControllerのLB/RBボタンが効かなくなったときに試してほしい方法についてシェアしましたが、今回の記事はその先。
LB/RBボタンのスイッチが完全に故障してしまい、反応しない状況に陥ったXboxワイヤレスコントローラーを修理する方法についてです。
前回はカバーを開けて掃除するだけだったので、非常に簡単な作業で済みましたが…今回は”はんだごて”が必要となり難易度はUP。とはいえ、XboxワイヤレスコントローラーのLB/RBボタンの交換程度であれば基盤をすべて取り外す必要はないので、そこまで難しい作業ではありません。
必須となるものはLB/RBショルダーボタン交換用スイッチとT8トルクスドライバー、はんだごて、はんだ吸い取り線の4つ。(もちろん基板用のはんだも必要ですよ)
はんだごてを使った修理や自分でコントローラーを修理してみたい! ってブラザーはぜひ参考にどうぞ。
※保証対象内の故障はMicrosoftへ。自分で修理すると保証対象から外れてしまうため、行う場合は自己責任でお願いします。あ、初めてはんだごてを使う人は使い方の予習もお忘れなくですよ。
▶LB/RBショルダーボタン交換用スイッチ – Amazon
XboxワイヤレスコントローラーのLB/RBボタンをはんだ付けして交換する方法
それでは、早速Xboxワイヤレスコントローラーの壊れたLB/RBボタンを交換する方法についてみていきましょう。
必須となるものは「LB/RBショルダーボタン交換用スイッチ」と「T8トルクスドライバー」「はんだごて」「はんだ吸い取り線」の4つ。※基板用のはんだも必要です。
そのほかには小さめのドライバーやペンチ、カバーを開ける際に”ピック”みたいなものも用意しておきましょう。
ちなみに、今回僕が使用するXboxワイヤレスコントローラー用LB/RBボタンスイッチはこれ。Amazonで購入した10個入りのもので、価格は380円。※記事執筆時点の価格です。
ほぼほぼXboxワイヤレスコントローラーに搭載されているスイッチと同じですし、見た限りでは品質も問題なし。なによりも380円で10個入りという圧倒的コスパが魅力的です。
また、はんだごてを初めて使う人ははんだごての使い方も予習しておくのもお忘れなく。使い方を知っているのと知らないのとでは仕上がりも全然違いますし、安全に使用することができます。
それじゃ、ここからはXboxワイヤレスコントローラーのLB/RBボタンのスイッチを交換する方法について、いくつかのステップにわけてご紹介していこうと思うので、ぜひ参考にどうぞ。
▶電子工作のコツ/はんだ付け | 村田製作所 技術記事 (murata.com)
①コントローラーのねじを外す(カバーを取る)
それでは、まずはXboxワイヤレスコントローラーのカバーを外すところから。グリップ部分の隙間からピックをねじ込み、少々力業でパカッと外してやりましょう。
コントローラーのグリップカバーは”ツメ”で止まっているだけですが、初めて開ける場合は思っているよりも硬いかもしれません。(ツメが1つや2つ欠けても問題ないですが、コツは慎重に、力強く、一気にです)
グリップカバーを外したら、お次は電池カバーも外して合計5か所のネジを外します。使用するドライバーはT8のトルクスドライバー。
5か所のネジを外したら、表面と裏面のカバーは簡単に外すことができます。
②LB/RBボタンを外す
お次はXboxワイヤレスコントローラーのLB/RBボタンを固定している”バンパー”取り外します。
バンパーは画像赤丸の突起で固定されているため、この突起を外してやればOK。
裏面でも引っ掛かりがあると思うのですが、後ろに持ち上げる要領で取り外しましょう。
LB/RBボタンを固定していたバンパーを取り外したら、次はLB/RBボタンを取り外します。こちらも引っ掛かっているところはすぐにわかるはず。
これでLB/RBボタンの取り外しは完了。XboxワイヤレスコントローラーのLB/RBボタンは1つのパーツになっています。
③はんだを溶かす
さて、ここからはいよいよ”はんだごて”を使ってはんだを溶かし、新しいスイッチを取り付ける作業です。
今回交換するのは画像赤丸のLBボタンのスイッチ。RBボタンが壊れている場合はLBボタン側のスイッチを、まとめて修理する場合は2か所交換です。
※はんだごてを初めて使う人は電子工作のコツ/はんだ付け | 村田製作所 技術記事 (murata.com)をチェックして使い方を予習しておきましょう。
コントローラーを裏返してみると、LB/RBボタンのスイッチのはんだが2箇所あるのが確認できるかと思いますが、まずはこのはんだを溶かして、壊れたスイッチを交換します。
吸いとり線を当て、はんだごてで熱してLB/RBスイッチのはんだを溶かしていきます。
※はんだ吸いとり線はフレックス現象を利用して溶かしたはんだを吸いとってくれます。熱をしっかりと伝えるため、こて先を寝かすように当てるとGood。
④ボタンスイッチを引っこ抜く
裏面のはんだを溶かしたら、あとは壊れたスイッチを引っこ抜くだけ。ありがたいことに、XboxワイヤレスコントローラーのLB/RBスイッチへのアクセスは基板を解体する手間なくできるようになっていまして。
細めのラジオペンチで簡単に引っこ抜くことができますよ。ほんと簡単。
⑤新しいスイッチをはんだ付けする
壊れたLB/RBスイッチを外したら、お次は新しいLB/RBスイッチをはんだ付けして取り付けていきます。(刺さるようにしか刺さらないので、間違えることはないかと思いますが…向きの確認もお忘れなく)
この時、もういちど電子工作のコツ/はんだ付け | 村田製作所 技術記事 (murata.com)を確認してはんだごての使い方やコツを予習しておくとさらに効率UP。
綺麗にはんだ付けするコツは、はんだごてと基板(ランド)を温め、はんだを当てること。はんだが盛り上がってきたら先にはんだを離し、はんだごてを最後に離す。これを意識しておくといいかもしれません。
あとは、これまでの逆の手順で元通りに戻していきましょう。WindowsPCであれば”Xboxアクセサリー”アプリで動作確認を行うことができるので、無事に修理できているか確認して完了です。
めっちゃ簡単ですね。お疲れ様でした。
修理まとめ!Xboxワイヤレスコントローラーは自分で修理しやすいからコスパ高め
XboxワイヤレスコントローラーのLB/RBボタンのスイッチを自分で交換する方法についてご紹介しましたが、どうでしょう。思っていたよりも簡単じゃないですか?
もちろん、はんだごてが1つのハードルになることは間違いないのですが…XboxワイヤレスコントローラーはNintendo SwitchのコントローラーやPS5のDualSenseと比べて内部へのアクセスが簡単になっており、手順さえ知っていれば簡単に修理できるようになっているのです。
パーツ自体もお安く入手できますし、保証が切れたXboxワイヤレスコントローラーは自分で直してみるというのも1つの選択肢になるかもしれません。(自分での修理は自己責任で)
僕はWindowsPCで原神やFallout 76といったゲームを遊ぶのに愛用していますが、ほんと良い。Xboxワイヤレスコントローラー。
今回購入したLB/RBボタン用の交換スイッチもあと9個余っているので、しばらくは自分で修理して使えそうです。