やっばい。快適すぎる。
beatsの新型ワイヤレスイヤフォン「Powerbeats Pro」が7月19日の発売日に届き、がっつり使ってみたので、Powerbeats Proの音質や使用感、付け心地などなど、全力でレビューしていきます。
音質についてはAirPodsよりも確実に上、耐水性能も備えてますし、イヤーフックのおかげで、付け心地はもう最高です。スポーツOK、通勤OK、日常使用OK。特に、ワークアウトで使うならこれ以上最適なワイヤレスイヤフォンは今のところないのでは?
それじゃ、Powerbeats Proのレビュー、いきます。
beatsらしいデザインが素敵
それでは、まずは発売されたばかりの新型ワイヤレスイヤフォン「Powerbeats Pro」のデザインから見ていきましょう!
ちなみに、Powerbeats Proのパッケージは再生紙で作られており、スペースが上手に活用されてコンパクトに収まってました。
Powerbeats ProのケースはAirPodsのものより遥かに大きいですが、デザインは高級感があって良い感じ。さりげなくも、存在感のあるbeatsロゴがかっこいいのです。
※ケースには、充電状態を知らせてくれるLEDランプがあり、充電端子はLightningケーブルです。
ケースをパカっと。
AirPodsと同じで、Powerbeats Proのケースにもマグネットがついていまして。収納するときはカチッと定位置に収まってくれるのですが、Powerbeats Proにはイヤーフックがあるので、ケースの収納は慣れないと戸惑うかもしれませんね。
イヤーフックのおかげで、イヤフォンが耳から外れる可能性は限りなく0に近いんですけど、残念ながら、AirPodsほどの “手軽さ” は無いというのが分かりやすいデメリットかなぁと。
Powerbeats Proのイヤーフックは柔らかく、かつ程よい硬さがあるので、自分の耳に合わせて調整できるのですが、これがまたジャストフィット。
beatsブランドのイヤフォンの中では、断トツに付け心地が最高なのです。
操作ができるbロゴボタン
イヤーバッド(イヤフォン本体)には音量調整ボタンが搭載されており、beatsロゴのボタンで再生・停止などの操作が可能となっています。
Powerbeats Proには、反対側にも再生・停止ができるbeatsロゴボタンと音量調整ボタンがありまして。左右どちらでも操作できるというのは他のApple/beatsブランドイヤフォンには無い特徴ですね。
これが本当に便利で、Powerbeats Proは片手が塞がっていても空いてる手で操作ができるのです。
AirPodsのタップ操作も便利ですが、細かい操作はできないので……アナログなボタン操作はやっぱり便利だなぁと。AirPodsも、AirPods Proも、音量調整などはiPhoneやApple Watchでの操作となるため、この点で言えばPowerbeats Proはかなーり優秀です。
beatsロゴボタンはクリック感があっていい感じなのですが、少しだけ反応が良すぎる気がしなくもありません。
装着を検知するセンサー搭載
AirPodsと同じく、Powerbeats Proにも装着を検知するセンサーが搭載されており、装着すると再生、外すと音楽を止めてくれます。
これも安定で便利。AirPodsと違って、こちらはボタンでの再生・停止もできるので、状況に合わせて快適な操作ができますし、なにより、音楽のコントロールがイヤフォン単体で出来るというのは大きなメリットです。
※Bluetoothの設定画面(i)から、”自動耳検出” をオフにすることで、片方を外しても音楽が止まらないように設定することができますよ。
AirPodsとPowerbeats Proの比較が気になる人は、以下の記事もあわせてチェックしてもらえれば!
▶AirPodsとPowerbeats Pro、音質や違いを実機で比較!
Powerbeats Proの付属品
さてさて、お次はPowerbeats Proの付属品について。これまでのbeatsブランドイヤフォンとは少し中身が変化していましたので、サクッとご紹介しておきますね。
Powerbeats Proの付属品は以下の通り。
- Powerbeats Pro
- Powerbeats Pro 充電ケース
- Lightning USB-Aケーブル
- イヤーチップ S,M,L
- 装着済みのイヤーチップと合わせて計4つ。
- クイックスタートガイド
- beatsステッカー
これまでのbeatsブランドの付属品と概ね同じですが、Lightningケーブルになっていたり、イヤーチップが収納しやすくなっていたりと微妙に変化がありました。
特に、イヤーチップの収納ケースみたいなものまで付属しているんですけど……これがかなり良い感じ。清潔に保存できますし、失くしてしまうこともありません。
優秀すぎるイヤーチップの収納ケース
Powerbeats Proのイヤーチップなんですが、神仕様に改善されました。これ、地味な変更点なんですけど嬉しいポイントです。
これまでのイヤーチップは小さい袋のパッケージに入っていて、一度取り出すと箱の中に放ったらかし……みたいな無法地帯だったのですが、失くさないようにビシッと保管しておけるようになってます。
言葉で説明するのが難しいですが、イヤーチップをプラスチックのケースに収納して、テープで封をする感じ。イヤーチップ用のケース。
イヤーチップは思っているよりも音質に影響を与えるため、たまーに付け替えたくなるんですが、これ、ほんと嬉しい。清潔に保存しておけるのもGoodですよね。
充電端子はLightningケーブル
Powerbeats Proの充電端子はUSB-Cではなく、Lightning端子になっており、真っ黒のLightningケーブルが付属します。
iPhoneのLightningケーブルといえば白いイメージですが、黒いLightningケーブルはちょっと新鮮。
これ、ほんとどうでも良い情報なんですけど、Powerbeats Proに付属するLightningケーブルはがっちがちに固定されてました。ちょっと外しにくかったかなぁと。
別に大したことではないんですが、結構苦戦したので一応、ね。しっかり残して保存しておきたい人は気を付けましょう。
Powerbeats Proの機能や性能は?
さてさて、このあたりでPowerbeats Proの機能や性能についても触れておきましょう。
Powerbeats Proは、長い音楽再生時間や防水性能が特徴の完全ワイヤレスイヤフォンなんですけど、一言で説明するなら “スポーツ特化”。Powerbeats Proの機能・性能については以下の通りです。
Powerbeats Proの機能・仕様
- 重さは20.3g。
- 対汗/防沫仕様。(完全防水ではありません。)
- Apple製品とシームレスな接続、切り替えができる「H1チップ」搭載。
- 調整可能なイヤーフック。
- 再生、停止ができるbボタン、音量調整ボタンが左右のイヤーバッドに搭載。
- バランス重視でダイナミックな音質。
- カラバリは、ブラック、アイボリー、モス、ネイビー。
- Class 1のBluetooth。(接続距離が長く、安定してますよ。)
Powerbeats Proの抑えておきたいポイントについてはざっとこんな感じ。
- イヤフォン単体で、最長9時間の音楽再生時間。
- 充電ケースと合わせた再生時間は24時間以上。
- FastFuel機能により、5分の充電で約90分再生できます。
- ワイヤレス充電には非対応。
バッテリー性能や音楽再生時間については上記の通りなんですけど、ワイヤレスイヤフォンとしては圧倒的に長い単体での音楽再生時間に加え、ワークアウトに最適な対汗・防沫の防水性能。そして、iPhoneやiPadとの接続が快適すぎる「H1チップ」が、Powerbeats Proの特徴ですね。
Powerbeats Proは、H1チップのおかげでレイテンシ(遅延)も大幅に改善されているほか、音質は旧モデルのPowerbeatsシリーズから大きく変化し、かなりバランス重視になりました。
Powerbeats Proは、音質も、使用感も、装着感も、デザインも、確実に良い方向に改善されてます。
快適すぎる物理ボタン
音楽の再生・停止ができる「bボタン」や音量調整ボタンが左右のイヤーバッドにあるというのもPowerbeats Proの大きな特徴なのですが、使用感もかなり良い感じです。
やっぱり、アナログなボタン操作は便利だなーと改めて思い知らされたので、Powerbeats Proの操作についても簡単に触れておきますね。
Powerbeats Proの操作方法
再生・停止 | bボタンを1回押す |
前の曲へ | bボタンを3回押す |
次の曲へ | bボタンを2回押す |
巻き戻し | bボタンを3回押して そのまま長押し |
早送り | bボタンを2回押して そのまま長押し |
電話に出る | bボタンを押す |
着信拒否 | 着信時にbボタン長押し |
Siri | bボタン長押し |
ボリューム | 音量調整ボタン |
どうですか? Powerbeats Proは、本体の「bボタン」と「音量調整ボタン」を合わせてこれだけの操作ができるのです。しかも、左右どちらのイヤーバッドでもOK。
すでに気づいた人もいるかもですが、操作感はiPhoneのEarPodsやBeats Solo3、Beats Studio3なんかと同じになっていまして、Powerbeats Proの操作は、直感的で分かりやすくなっています。
僕は、WH-1000XM3やAirPodsでタップ操作に慣れちゃってたので、久しぶりのアナログな操作が良い感じでした。
Powerbeats Proの音質
ここからはPowerbeats Proの音質について。
やっぱりこれ、みんな気になってますよね。めちゃ書きたいことがあるんですが……、まず、ファーストインプレッションで感じたPowerbeats Proの音質の印象は「パキっとした音質」です。
—迫力の高音質サウンド。
Powerbeats Proの音質について、公式HPで触れていたのはほんとこれくらいでして、自分の中でのハードル高めだったんですけど、Powerbeats Proの音質は良い感じに仕上がってました。
迫力の高音質サウンド
一流のアーティストたちが何よりも求めているもの、それは高音質サウンドでした。Powerbeats Proは、ダイナミックな音域とノイズアイソレーションにより、バランスの取れた迫力サウンドを実現。最高のリスニング体験をお届けします。
Beats by Dre
Powerbeats Proの音質は、低音は控えめだけどぼやけていなくて、高音域もしっかり伸びる。
全体的にバランスが取れており、音の解像感も高め。中音域が良い感じにブーストされており、それが「パキッとした音質」と感じたのかもしれません。
逆にいえば、”beatsらしい音質” が薄れたとも言えますが……、これは良い方向に改善されたと思って良いんじゃないでしょうか? Powerbeats Proの音質は、良くも悪くも、バランス重視です。
- Appleさんが言う “迫力の高音質サウンド” は、あながち間違ってないかも。
- 低音は控えめですが、くっきり。ぼやけてない印象です。
- 中音域ブーストで高音域もよく出てます。
- 全体的にバランスが取れていて、パキっとした音質。
- イヤーチップは自分の耳に合うものをチョイスしましょう。
ちなみに、イヤーチップは思っているよりも音質に影響するため、自分の耳にあったものを選ぶと良き。ほんと、びっくりするくらい変わります。
低音を気持ちよく聞きたいなら大きめを。ただ、大きいと圧迫感も強くなるので、やっぱり、自分の耳にジャストフィットするサイズがオススメです。
ウレタン製やジェル入りなどなど、イヤーチップにはほんと様々な種類があるので、色々試してみるのも楽しいですよ。
僕は少し期待しすぎてたんですけど、Powerbeats Proの音質には十分以上に満足です。
デメリットは、ケースがめちゃ大きいこと
イヤーフックがあるので仕方ないかもですが……、Powerbeats Proの充電ケースはかなり大きめ。毎日使用していて感じたデメリットはこれくらいかなぁと。
このケース、ほんと想像以上に大きくてですね。ジーンズだと主張が強すぎるので、バックパックやカバンに入れておくのがベストかもです。
ぶっちゃけ、イヤーフックがあるので耳に装着するときは多少の手間がかかります。でも、付けてしまえば気にならないですし、むしろジャストフィットはこのイヤーフックのおかげ。
気になったデメリットはケースが大きいことくらいなので、「Powerbeats Proのケースはでかい! けど仕方ない!」と割り切って使いましょう。
片方だけ接続できない、充電できない問題
発売日からもう数か月ずっと使ってますが、「片方は100%なのに、もう片方の充電が全然できてねぇ!」とか、「片方が接続できねぇ」「片側から音楽が流れない……」ってことが幾度かありましたので追記。
Powerbeats Proの直し方が悪いのか、ちゃんと充電用のコネクタが接してなかったのか、考えられる理由は……
- しっかりケースに収納できていなかった。
- 接触不良など、物理的な故障?
上記の2つくらいなのですが、不意に起こるんですよね、これ。外出前とかだとめちゃテンション下がります。
片方が接続できないときはケースに戻せば再接続できますが、片方の充電が出来てなかった時はもう一度充電し直す必要があるので……絶望。音楽を聴きたい時に聴けません。
ほかにおかしいところも見当たらないので、故障してるわけではないと思うんですけどね。
片方だけ接続/充電できなくなる原因は?
Powerbeats Proは、AirPodsのようにバシッと収納できるわけではありません。
理由はイヤーフックがあるから、というのは言うまでもないですが、こいつが邪魔して “ケース内で充電コネクタとの接触部分が浮いてしまうことがある” のかなぁ、と僕は考えています。
※ケース内側にあるリセットボタンを長押ししても、iPhoneとの接続をはじめからやり直しても改善されませんでした。
実際、ケースの裏蓋にはイヤーフックの後が付いていますし、可能性ありあり。
僕はPowerbeats Proをケースに戻す時は、グッと軽く押し込み、しっかり収納するようにしているのですが、それから片方だけ充電できない現象に遭遇することが少なくなりました。
おそらく、Powerbeats Proで片方だけが接続できない or 充電できないって時はこれが原因となっている可能性もあるので、もう一度見直してみましょう。
それでも充電できない時は……残念ながら故障です。サポートへGOです。
▶製品サポートとカスタマーサービス – Beats by Dre
追記!Powerbeats Proに新色出ました
先日、beatsからPowerbeats Peroの新色が発表されました。新しく加わったカラーは「スプリングイエロー」「クラウドピンク」「ラーバレッド」「グレイシアブルー」の4色。
どれもポップなカラーで良い感じじゃないですか? いずれもケースの色は “ブラック” で統一されるのですが、このカラーラインナップ、かなり良き。
- Powerbeats Proの新しいカラーラインナップ
- アイボリー
- モス
- ネイビー
- ブラック
- スプリングイエロー New!
- クラウドピンク New!
- ラーバレッド New!
- グレイシアブルー New!
- 海外での新色の発売日は2020年6月9日。
新色の登場については以前からジワジワと噂されていまして。ついに発表されたわけですが、性能や価格についての違いは一切ありません。
ワークアウトの相棒としてPowerbeats Proは最高におすすめなイヤフォン
Powerbeats Proをがっつり使ってみての感想は、音質良好、付け心地が最高なワイヤレスイヤフォン。これは間違いありません。
デザインもかっこいいですし、H1チップのおかげで遅延は少なく、iPhoneやiPadの切り替えも楽々。
Powerbeats Proは、最長9時間の音楽再生時間に加え、対汗・防沫仕様になっているので、日常使用はもちろん、ハードなワークアウトでも良い相棒になってくれると思いますよ。
メリット
- かっこいいデザイン。
- 対汗・対沫仕様でワークアウトに最適。
- バランスが良くて、高音域もしっかりな音質。
- 最長9時間の長い音楽再生時間!
- イヤーフックがあるので、絶対外れません。
- やっぱり、ボタン操作は便利。
デメリット
- ケースが大きい。
- AirPods with Wireless Charging Caseほどの「手軽さ」はありません。
- 24,800円(税別)というちょっと高めの価格。
- 稀に、片方だけが充電できてないことがあります。
- ケースにしっかり収納できてなかった場合に起きるのかも。
- 片方が接続できない時があります。
- ソフトウェアの問題なのか、これは本当に謎。割と頻発します。
Powerbeats Proの評価は?
デザイン | ★★★★★ |
カラーの豊富さ | ★★★★★ |
付け心地/外れにくさ | ★★★★★ |
接続の安定さ | ★★★☆☆ |
音質 | ★★★★☆ |
ワークアウトとの親和性 | ★★★★★ |
価格(コスパ) | ★★★★☆ |
Powerbeats Proのファッショナブルでかっこいいデザイン、豊富なカラバリはGood。
ノイズキャンセリングなんかのトレンド機能こそ搭載していないものの、音質は完全ワイヤレスイヤフォンとしては及第点以上ですし、なにより、防水性能も良い感じ。
イヤフォンは長く使用する人が多い思うので、Powerbeats Proの24,800+税という価格は高すぎるというほどでもないですよね。(むしろ、Amazonのタイムセールなんかで買えれば……めちゃお得)
接続の安定さの評価が低いのは、片方だけ接続できない現象が頻繁に起こることが理由です。接続自体はすごく安定してるんですよ。接続距離も長いですし。ただ、頻繁に片方だけ接続できない現象が起きるので、これはマイナスポイント。
ワークアウトの相棒にPowerbeats Proはいかが?
Powerbeats Proは、Apple公式サイトで販売されており、価格は24,800円(税別)。カラーは「ブラック」「アイボリー」「モス」「ネイビー」「スプリングイエロー」「クラウドピンク」「ラーバレッド」「グレイシアブルー」の8種類がラインナップされています。
Powerbeats Proは、Amazonでも購入することもできるので、Powerbeats Proが気になる人はぜひ! ポイントが付いたり、使えることを考えると……こちらの方がお得に買えますよ。
通勤・通学でも、ワークアウトでも、音楽に浸りたい時も。Powerbeats ProがあればオールOK。おすすめのワイヤレスイヤフォンです。
Source:beats