PS5持ってるなら絶対買ったほうがいい。
アイスボーンから約6年、サンブレイクから約3年。2025年2月28日に満を持して発売されたモンハンシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」ですが、意外と目立つのは賛否両論の声。
PSPの頃からモンハンをヘビーに遊んでいる僕としては、確かに気になるところもあるけど...普通に面白いし、がっつり楽しめたかなと。やたら目立つ批判もあるけどこれは全体のごく一部。確かに同意できるところもあるけど...少数派は声がでかい。
モンハンはアップデートでコンテンツが拡張されるのが定番になっており、ワイルズも6月末(もうすぐ)に無料タイトルアップデート第2弾を控えてます。今後のアップデートでもっと面白くなると思いますが、ひとまず、現時点での僕のレビューと評価をご紹介しつつ、モンハンワイルズを買うべきか悩んでいる人向けにダダっとまとめていこうかと思うので、ぜひ参考にしてもらえれば。
記事公開時点のモンハンワイルズの価格は新品9,990円。中古はゲオ オンラインストアで6,000円前後。ゲオなら動作保証もあるので、新品にこだわりが無い人は中古での購入を検討してみるといいかもです。(中古が一番コスパ良いしおすすめ)
モンハンワイルズをレビュー。ヘビィ使いとしては気になる点もあるけど普通に楽しめた

モンスターハンターワイルズは、2025年2月28日に発売されたモンハンシリーズ最新作。
PC版(Steam版)に限って言えば、4月7日のアップデート直後には約138万人の同時接続数を記録したものの、それ以降は減り続け、6月20日の同時接続数は16,900人、Steam版の直近30日の評価が「圧倒的に不評(8,207件中高評価は19%)」を記録したため、モンハンワイルズ気になってたけど、最近の評価をみて買うべきかどうか悩んでる...って人も多いのでは?
これらの評価はあくまでもPC版の評価であり、PS5版の評価は★4.5と高評価。安定したゲーム体験ができるPS5版と異なり、PC版はスペック不足や環境が原因で快適にプレイできてない人の評価も入っているということには留意が必要かなと思います。
圧倒的不評を付けたであろうモンハンワイルズの「クラッシュ問題」ですが、スペック不足以外にも、特定のモンスターでクラッシュする…との情報もあったので、MHWs側に問題がある可能性も捨てきれず。僕はRyzen 9700X+RTX7900XTXでワイルズを遊んでいるけど、クラッシュ問題には1度も遭遇してません。ロードが止まったことは2-3度あったけど。
この記事では、モンハンワイルズについて簡単にレビューしつつ、買うべきか悩んでいる人向けに良いところとダメなところをダダっとご紹介していきます。


言うまでもなく、モンハンワイルズの作りこまれた世界とグラフィックはめっちゃ綺麗。短いけど、フルボイスのストーリーも惹き込まれる。フィールドにいるモンスターの数とそれに伴ってリアルに感じられる生態系も...これはシンプルに感動するし、わくわく出来ると思う。
まずはモンハンワイルズがおすすめな理由についてお話していこうかと思うので、買うべきかどうか悩んでいる人は参考にしてもらえれば。






アクションとプレイフィールは悪くない、むしろ良い(一部の武器を除いて)
さて、まずはハンティングアクションゲームとして一番大事な「アクション」と「プレイフィール」についてですが、これはもう抜群に楽しい。さすがモンハン。

ワイルズでは、全体的に武器アクションや操作が過去作からブラッシュアップされていて、新アクション「相殺技」や傷口に大ダメージを与えて破壊する「集中弱点攻撃」、ガードできる武器では「ジャストガード」が追加されているのですが、これが狩りの”楽しさ”をちゃんと高めてくれていて。


相殺技は武器種により”出しやすさ”が異なるため、ヘビィやハンマーでは全く使われてない問題があるものの...ジャストガードと集中弱点攻撃は基本どの武器でも使いやすく、大剣やスラアクは”相殺技”が立ち回りの要になるような動きもできるので、ワイルズのプレイスタイルの幅は広がってます。
(武器と防具でスキルが分かれたため、スキル構成の幅が狭まったのはちょっと惜しいけど)
現バージョンのモンハンワイルズでは、一部の武器(ハンマーやヘビィの散弾や徹甲榴弾など)がほかの武器ほど操作していて楽しい...って思えないところもありますが、ハンマーは無料タイトルアップデート第2弾で相殺技や武器アクションに大きな変更が入るので、どんな風に調整されるか期待。
キャラメイクや重ね着が超楽しい


モンハンワイルズは綺麗なグラフィックやリアルなテクスチャ、質感のおかげでキャラメイクや重ね着が超楽しい。
(だからこそ有料のキャラメイクチケットに回数制限があるのは謎。有料なんだし好きなだけ買わせてほしい)


ワイルズでは、別で作らなくても、一度作成した装備は”重ね着”として使用できるようになっており、いろんな組み合わせで重ね着装備のコーディネートができるのですが、これが超楽しい。
普段着っぽくしたり、ガッチガチの鎧みたいな装備にしたり、それこそアサシンぽい装備にしたり。アニメやほかのゲーム作品のキャラっぽい重ね着を考えるのも楽しくて。キャラメイクも自由度が高く、有名人やほかのゲームのキャラを再現することもできます。
無料アプデ第2弾では武器の重ね着が追加されますし、キャラメイクと重ね着の楽しさは過去作イチ。

モンハンに慣れてない人も楽しめる難易度

歴戦の猛者ハンターには「モンスターが弱い」「物足りない...」と言われているモンハンワイルズですが、裏を返せば「これからモンハン初めてみようかな?」って人が遊びやすい難易度になっているということ。(序盤は特に俺強ぇぇ...!状態で進められるので、操作にも慣れやすい)
確かに、モンハンワイルズのモンスターは歴戦王レ・ダウも含めて、過去作の”歴戦個体”や”歴戦王”を思い返してみても難易度が優しめになっているかと思いますが、歴戦★8(今のところ一番強いレベル)のゴアマガラなんかは普通にボコられるくらい強いし、初見のタマミツネはワンパンでやられちゃうくらいに緊張感もあります。
MHW アイスボーンとかの基準でいくと、せっかくモンハンを始めようかな?って始めてくれた人の心を折りかねないですが、猛者ハンター向けには歴戦★8も複数いますし、モンハンワイルズの難易度は意外とちょうどいい感じじゃないかなと。
強すぎ...勝てねぇ...は大型拡張コンテンツが来てからで全然いい。文句言ってる人は気が早過ぎだと思ってる。まだ発売から4か月しか経ってないし。
モンハンワイルズのダメ・微妙だと思ったところ

ここからはモンハンワイルズのダメ・微妙だと思ったところについてですが、モンハンワイルズはまだ発売されてから4か月しか経過してないですし、どんどんアップデートで改善されていくと思うので、あくまでも記事公開時点のバージョンを遊んでいて感じたことをまとめていきます。
個人的に、今から挙げるモンハンワイルズのダメ・微妙なところのほとんどは今後改善されると思っていますが、過去作にあった素材が欲しくてモンスター周回...や★8歴戦個体が追加されても得られる報酬や入手できる素材は変わらず、その先がないので、このあたりは特に改善を期待してます。
モンスターが少ないとは思わないけど、目的のために狩るモンスターは少ないかも

モンハンワイルズの批評で「モンスターが少ない」とよく言われていますが、過去作を例に見てみると、MHWの発売当初のモンスターが30体。ワイルズが現時点で29体なので、別にモンスターの数自体は少なくない。
おそらく、目的達成のために狩るモンスターが少ない...ってニュアンスの評価が多いのかなと。これは僕も概ね同意見です。
MHWとワイルズのモンスター数の比較 | ||
---|---|---|
MHW | MHWs(ワイルズ) | |
発売時 | 30体 | 29体 |
追加モンスター | 6体 | 0体 ※ラギア予定 |
例えば、現時点のワイルズではほとんどの人が排出率が渋い「鎧玉」や「ナナイロカネとの交換素材」を集めるために「アルシュベルド」を狩っているかと思いますが、ワールドなら装備を作成したいからキリンを倒したり、クシャルダオラやディアブロ亜種、ネルギガンテ、ヴァルハザク...といった感じでやりがいのあるモンスターが多く、かつ装備が完成した時の達成感はもっとあったように思います。
(ワイルズ以前の作品はもう少し装備の要求素材が厳しかった気がする)

僕はすでに勲章もコンプリートしたし、一通りアーティア武器も作成してしまったので、一旦ワイルズは離れていますが、ワイルズはまだ発売から4か月。これから追加されるモンスターや装備、報酬体系に変更があれば...もっと評価が変わるかも。
宝玉確定クエストでヌルゲー化した(物欲センサーという言葉が出なくなった)
あと、モンスター関連だとこれも個人的にはいらなかったと思ってる要素のひとつ。確かに、宝玉確定クエストはありがたい。でも、明らかにモンハンがヌルゲー化した。
過去作でいえば、特定のポイントを消費して宝玉や天鱗と交換する救済要素こそあったものの、ポイントがなくなれば交換できなくなるので、そう簡単に入手することはできなかったし、装備を作成する時も「この装備作るためにほんとに使っていいのか?」って葛藤もありましたが、クエストで確定入手できてしまうと「素材が欲しいからモンスターを狩る」って目的をすぐ達成しちゃいます。
しかも宝玉確定クエストは調査クエストで保存できるので...なおさら。
友達と遊んでても、ワイルズでは「物欲センサー」って言葉が出なくなった。
僕はワールドの時にアンジャナフの宝玉がガチで出なくて20体くらい倒したことがありますが、これもモンハンの醍醐味。出ないことに文句を言いながらも討伐タイムを短くするためにスキルや立ち回りを工夫して...って楽しみもありました。(尻尾マラソンも試した記憶)
ワイルズはレア素材確定入手クエストに加えて、装備の要求素材数が易しい気がするので、モンスターを倒す回数自体が減っちゃってて...ちょっと寂しい。
ヘビィボウガンは最近の武器調整含めて思うところがあり過ぎる
僕がヘビィボウガン使いとして残念だったのが「散弾」「徹甲榴弾」「拡散弾」「斬烈弾」をほとんど使わなくなってしまったこと。一応、散弾に関しては前回の武器調整で適正距離が広がったり、ダメージが上がったり、大幅に強化されていますが...違う。...そうじゃない。
ワイルズにおけるヘビィボウガン/ライトボウガンは、”分かりやすさ”を重視してか、武器ごとの反動や装填速度の違いが廃止され、「反動軽減」や「装填速度(一応近いスキルはある)」のスキルもなくなり、弾ごとに共通の反動と装填速度になったのですが、この変更自体は別に良い。

でも、それに伴う全体のバランスというか...弾ごとの特性みたいなものが若干曖昧になっている気がしてて。
過去作でいえば、ほぼすべての弾種で専用に特化した装備を作る楽しみ、ビルドに合わせた武器選択があったのですが、ワイルズは武器と防具で搭載できるスキルが異なるようになったため、ヘビィボウガンに関してはビルドの幅が減ったかなと。
ワイルズではスキルの取捨選択を迫られるので、これはこれで楽しんでいますが、実用できる弾の種類が減ったのは惜しい。
(実際、ワールドの頃は毎週のように装備を紹介する記事を書いていましたが、ワイルズは装備紹介の記事を全然書いてない。ワイルズは装備のテンプレ化が顕著だと思う)
通常弾、貫通弾、属性弾、機関榴弾に関しては、使っていて楽しいし、属性弾に関してはナーフされてもなお普通にメイン弾で使ってますが、それ以外は正直反動がきつかったり、リロードが遅すぎたりで、使っていてあまり楽しくありませんでした。
ヘビィボウガンはせっかく派手な相殺技を持っているのに、特殊弾装填時しか使えなくて、ほぼ相殺技の出番が無いのも今後に期待です。
ワールドの頃はここまでSNSの影響力が高くなかった

モンハンワイルズについてもう1つ思うところがあったのが、攻略情報やグリッチ(バグを利用した技)があまりにも早く拡散してしまうこと。
一夜花の月花粉とか特定のジェスチャー、セクレトの騎乗で本来想定していない操作や動きが可能になる...みたいな情報がYoutubeやX、TikTokなどで、あっという間に拡散されていたのは記憶に新しいかと思いますが、これもSNSが発達した現代だからこそで、モンハンワイルズの評価に少なからず影響を与えているんじゃないかなと。
僕はMHWの頃から記事を書いているので、この”熱感”の違いを身に染みて感じているのですが、ワイルズはアイスボーンの頃よりも遥かに早く情報が広まるので、多くの人が見た情報(たとえそれが運営の想定していなかったものだとしても)を試す → アップデートで修正 → 一部の人から反感を買う...みたいなのが最近のワイルズの一連のルーティーン。
「プレイヤーが有利なものはすぐに修正する」みたいな発言をSNSでもよく見かけますが、運営が想定していないんだから修正されるのは当然。
「闘技大会で武器の使用回数がカウントされるせいでイベントを遊べない」なんて意見も自分が好きでその遊び方をしているんだから、運営が配慮してわざわざリセットできるように修正する必要なんてなかったんじゃない?と思ってます。
そこにかける時間があればきっとほかの改善に取り組めるはずだし、すでに明確な目標やロードマップは固まっていると思うので、明らかな少数派の意見に惑わされず、運営さんはもっと意志を貫いてほしいかなと。ワイルズは一部の声に左右され過ぎてる気がする。
(それだけワイルズの開発者さんたちはユーザーの意見に寄り添ってくれてる...ってことだけど)
PC版の要求スペックについて

モンハンワイルズはPC版の要求スペックについては以下の通り。
次世代機向けらしく推奨スペックは高めで、最低スペックでは快適にプレイできる...と言えない点も注意が必要です。(クラッシュに関する批評については、ワイルズの最適化不足だけじゃなくて、スペックがギリギリだったり、環境の問題が影響している場合もある)
モンハンワイルズのシステム要件 | ||
---|---|---|
最低スペック | 推奨スペック | |
OS | Windows 10/Windows 11 64ビット | |
CPU | Intel® Core™ i5-10400 or Intel® Core™ i3-12100 or AMD Ryzen™ 5 3600 | Intel® Core™ i5-10400 or Intel® Core™ i3-12100 or AMD Ryzen™ 5 3600 |
メモリ | 16GB | |
GPU | NVIDIA® GeForce® GTX 1660(VRAM 6GB) or AMD Radeon™ RX 5500 XT(VRAM 8GB) | NVIDIA® GeForce® RTX 2060 Super(VRAM 8GB) or AMD Radeon™ RX 6600(VRAM 8GB) |
DirectX | Version12 | |
ネットワーク | ブロードバンドインターネット接続 | |
ストレージ | 75GBの空き容量 ※SSD必須 |
PS5版やXbox Series X|S版ワイルズは高評価ですが、この要求スペックの高さはSteam版(PC)のみ「圧倒的に不評」を記録した理由にもなっているかもですね。
(シェーダーキャッシュの削除をユーザー側で行わないといけなかったり、ワイルズ側もまだまだ最適化の余地もあると思われますが)
モンハンワイルズに関していえば、中途半端なスペックのPCで遊ぶより、素直にPS5版からXbox Series X版を買ったほうが快適にプレイできると思います。
レビューまとめ!モンハンワイルズはカジュアルに遊びたい層、特にPS5持ってるなら絶対買ったほうが良い

なるべく簡潔にまとめたんですけど...色々思うところがあって少々長めのレビューになりましたが、最後にモンハンワイルズの僕のレビューと評価をまとめておきます。

モンハンワイルズ レビュー&評価
大型拡張コンテンツで化ける。
良いところ
- 短めだけど、惹き込まれるストーリー
- 綺麗なグラフィックと作りこまれた世界の高い没入感
- モンハンらしいアクション性の高さ
- キャラメイクと重ね着の自由度と悩む楽しさ
- 全体的に難易度が優しくなり、初心者が始めやすい
- 歴戦★8の強さに燃える
- 今後のアップデートが楽しみ
悪いところ
- 現状、武器調整がいまいち
- ヘビィボウガンは散弾や徹甲榴弾、斬烈弾を使うことが減ってしまった
- マップが使いにくいので、鉱石とか探しに行くのに苦労する
- 過去作と比べてビルドの幅が減ったため、装備のテンプレ化が顕著
- PC版はチーターが多め。まだ対策しきれてない
アクション性 | |
ゲームボリューム | |
UIの使いやすさ | |
やりこみ度 | |
ゲーム体験 | |
総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
モンハンワイルズの僕のレビューと評価をまとめると上記の通り。
アクションや操作感はさすがモンハン。一部の武器を除き、時間を忘れて遊んじゃうくらいに楽しめますし、友達と遊んでいる時の盛り上がりもザ・モンハン。気になるところもありますが、発売からまだ半年も経過していないですし...ワイルズはこれからのアップデートに期待かなと。
よく見かけるのが、ワイルズをアイスボーンやサンブレイクと比較した評価なんですけど、あれはガチで意味ないと思っているので、そのあたりはスルーでどうぞ。高難度が追加され、アプデも終了しているゲームと比較してワイルズがボリューム少ないとか、モンスター少ないとか、お門違いにもほどがある。
個人的に、ワイルズのアクションやゲーム体験は過去作でもトップクラスに好き。でも、武器調整やバランス、一部の武器とヘビィボウガンの一部の弾種の操作感についてはもう少し違う世界があったのかな...って思ってますが、HR300を超えて勲章もコンプリートするくらいには全力で楽しめたので、モンハンワイルズが少しでも気になっている人は、セールとか、ゲオの中古でお得に購入して遊んでみるのがおすすめです。(ゲオの中古なら6,000円前後で買えるし、動作保証もある)
SNSやインターネットでコメントを残す人は全体の1割以下って言いますし、基本少数派は声がでかいので、他人の意見はあまり気にしないで遊ぶのがいいかなと。あと、ゲームを作った人へのリスペクトが全くない人の意見もスルーでOK。
少なくとも、僕はワイルズを予約してフルプライスで購入しましたが、今後数年のアップデートは確実にあるし、現時点でもこれだけ遊べたら十分過ぎると思ってます。
8年ぶりにラギアクルスが登場する「無料タイトルアップデート第2弾」も楽しみ。※無料タイトルアップデート第2弾配信後に追記予定。