コスパと利便性を両立した良いコントローラー。
BIGBIG WON Gale Hallワイヤレスコントローラーは、少し前にレビューをお届けした「Gale」のアップデート版。
前モデルから大きくブラッシュアップされ、ホール磁気誘導スティックを搭載した恩恵で寿命が大幅に伸びたほか、より繊細なバイブレーションの調整に対応。ファームウェアもアップデートされており、デッドゾーン0だけでなくマイナスデッドゾーンにも対応しました。
製品をご提供頂いたので、デザインをチェックしつつ、前モデルとの違いや使用感についてレビューをお届けです。
BIGBIGWON GALE Hallワイヤレスコントローラーをレビュー
Gale Hall ワイヤレスコントローラーは、デッドゾーン補正アルゴリズムやトリガー、スティック、振動モーターがアップグレードされた”Gale”の改良モデル。
- より繊細なバイブレーションの調整に対応
- デッドゾーン補正アルゴリズム更新。デッドゾーン0だけでなくマイナスデッドゾーンにも対応。
- アダプティブ校正プログラムも更新。スティックドリフトを減らせる。
- 3種類(S/M/L)のサムスティックが付属。
- 255段階のホールエフェクトトリガー
- 6軸ジャイロセンサー搭載
- 充電ドッグが付属。
前モデル”Gale”からアップデートされた変更点は上記のとおり。パッケージにはコントローラー本体、充電ドッグ、USB-A to Cケーブル、USBレシーバー、サムスティック(S/M/L)、取扱説明書が付属します。
ここからはBIGBIG WON Gale Hall ワイヤレスコントローラーのデザインを見ていきましょう。
シンプルなデザインを眺める
Gale Hallワイヤレスコントローラーのデザインは”Gale”のものを踏襲しており、基本的なデザインは全く同じ。Galeと同様にコントローラー下部には様々な操作で使用できる”Fnボタン”を搭載しています。
Xbox標準のボタン配置に加え、任天堂スイッチに対応した印字も同じ。
ホームボタンやメニューボタンもGaleと同じ配置。
様々な操作を割り当てられる背面ボタンは4つ搭載。オーディオジャックは非搭載ですが、充電&接続用のUSB Type-C端子を1つ搭載しています。
付属する接続用のUSBレシーバーもGaleと同じで、PCに接続するだけで簡単にペアリングして使用可能なのもGood。
省スペース。USBレシーバーを接続できる充電ドック
Gale Hallに付属する充電ドッグのデザインはこんな感じで縦置き型。Ranbow Pro2は横置きだったので、縦置きでスペースを圧迫しないのも大きなメリットかなと。
充電ドッグで特に秀逸なのが、背面にUSBレシーバー接続用のスペースが設けられているところ。充電ドックはUSB A to CケーブルでPCと接続しますが、充電ドックにUSBレシーバーを接続しておけば、PCのUSBポートを使用せずにコントローラーとペアリングできます。
見た目も変わらないので…すごくスマート。
コスパとスペックだけじゃなくて、ちゃんとユーザー目線でデザインされているのもGale Hallの良いところ。
交換可能なサムスティック
Gale Hallワイヤレスコントローラーが前モデルと大きく異なるのが、交換用のサムスティックが3種類付属する点。
サムスティックは引っ張るだけで簡単に取り外し可能で、S/M/Lサイズから好みの長さに変更可能です。スティックは長いほど繊細な操作が可能になるので、FPSやシューティング系のゲームでエイムの精度を高めたい時は長めにしておくといいかも。
ゲームでの使用感を試してみる
さて、ここからはGale Hallワイヤレスコントローラーのゲームでの使用感についてですが…非常にレスポンスがよく、実際のところかなり良好。Xbox純正ワイヤレスコントローラーと比べても遜色がないどころか、スティックやトリガーの調整、背面ボタンがあるのでゲーム体験は抜群です。
Gale Hallは専用のPC向けツールを使用することでボタンの割り当て(背面ボタンを含む)を変更したり、トリガーやスティックの調整ができるので、自分好みにカスタムすることで”使いやすいように調整できる”というのが大きなトピック。
アプリ自体は若干日本語がよろしくない点もあり、設定項目も少し分かりにくいですが、変更しながらその都度確認していけば微調整も可能です。
アプリの使い勝手はそんなに良くないですが…Gale Hallはカスタムしていない状態でもシンプルに使い勝手が良いコントローラーなので、価格を考えると優秀過ぎる。
Galeからの変更点と主な機能について
Gale Hallは”Gale”から様々なアップデートが行われた改良モデルですが、主な変更点や機能についてもダダっとおさらい。耐久面に関するアップデートがメインですが、6軸ジャイロセンサーを搭載したり、振動モーターの強化も行われています。
マイナスデッドゾーンに対応する独自アルゴリズム
無接触センサーを搭載した恩恵で寿命が大幅に伸びたほか、”マイナスデッドゾーン”に対応する点も大きなトピック。
スティックの反応曲線や多重曲線にも対応しており、ボタンを押すだけで違う感度に切り替え可能なほか、アダプティブ校正プログラムの更新によりスティックのドリフトをさらに減らせます。
ホールエフェクトトリガー
Gale Hallワイヤレスコントローラーは「ホール効果技術を採用したトリガー」を搭載しており、通常のトリガーよりも正確なレスポンスを得られるのも大きなメリット。
0.1mmの精度で255段調整となっており、リニアモードはレーシングゲーム、クリックモードはFPSに適しているとのこと。
#Tips |
一般的なコントローラーは、計測するパーツをセンサーに当てながらスライド移動し、その抵抗を読み取って位置を測定していますが、ホール効果センサーは磁気の働きを利用し、ボタンとセンサーの間に物理的な接触がなく位置を測定することができます。 |
耐久性が増したホールセンサースティック
Gale Hall ワイヤレスコントローラーは、ホールエフェクトトリガーに加えて「ホールセンサースティック」を搭載。
ホールセンサースティックを搭載した恩恵で、センサー中心部とスティックの隙間が小さくなってセンタリング精度が高まったほか、物理的な接点がないためスティックの消耗が少なくなり、寿命が大幅に伸びています。Gale Hallワイヤレスコントローラーは1000Hzのポーリングレートにも対応。
#Tips |
ポーリングレートとは、1秒間にデバイスからPCへデータを送信する頻度のこと。ポーリングレートが高いほど1秒あたりのデータ送信回数が多く、遅延が少なくなり、コントローラーにおいてはポーリングレートが高いほど反応が良くなる。参考までにPS5のDualSense250Hzなので…全然違う。 |
XinputモードとSwitchモードを切り替える方法
Gale Hallは「Xinputモード」と「Switchモード」を搭載しており、任天堂スイッチと接続する時はSwitchモード、その他すべての機器と接続する時はXinputモードに切り替える必要があります。
- Xinputモード:Bボタンとホームボタンを同時に2秒長押し
- Switchモード:Aボタンとホームボタンを同時に2秒長押し
XinputモードとSwitchモードを切り替える方法は上記の通り。
Switchモードは任天堂スイッチ用、Xinputモードはその他すべてのゲーム機(iPhoneやAndroid含む)向けです。
GaleをPCと接続する方法
GaleをPCと接続する方法はめっちゃ簡単で、付属のUSBレシーバーをPCに接続するだけ。※USBレシーバー使用時は2.4GHz接続。PCはBluetooth接続も可能。
接続に失敗した場合はレシーバーとコントローラーをペアリングすることで再度接続可能です。
USBレシーバーとコントローラーをペアリングする方法は以下の通り。
- レシーバーをPCに刺した後、レシーバーのインジケータが点滅するまでレシーバーのボタンを押すとレシーバーがペアリング状態になる。
- コントローラーの電源を入れたあと、HOMEインジケータがすばやく点滅するまでペアリングボタンを長押し
- レシーバーとコントローラーのHOMEインジケータがすべて点灯するとペアリング完了
基本は遊ぶゲーム機と接続しっぱなしになると思うので、あまり起きないシチュエーションですが、iPhoneやAndroid、任天堂スイッチと接続した後にPCと接続する時に接続は切れがち。
#Tips |
GaleをPCに接続してで使用する場合は、USBレシーバーを使用した”2.4GHz接続”と”Bluetooth接続”を選ぶことができますが、ラグが少ない2.4GHz接続がおすすめ。 |
任天堂スイッチと接続する方法
Galeを任天堂スイッチと接続する方法は以下の通り。
- GaleをSwitchモードに切り替え、ペアリングボタンを長押し
- 任天堂スイッチ本体の「ホーム>コントローラー>持ち方/順番を変える」を開く
- コントローラーが表示されたらAボタンで接続
任天堂スイッチでの使用感も抜群です。
スマホと接続する方法(Bluetooth接続)
スマホ(iPhoneやAndroid)やPCを含むデバイスとBluetooth接続するときは、”Xinputモード”にしてペアリングボタンを長押しするだけ。※デフォルトはXinputモード。
スマホやPCのBluetooth設定から「Gale(もしくはXbox Wireless Controller)」を選択してペアリングしましょう。
Galeのスペックと仕様まとめ
製品名 | BIGBIG WON Gale Hall |
重さ (コントローラー単体) | 約220g |
接続 | 2.4GHz接続(USBレシーバー) Bluetooth 有線接続 |
対応ハード | PC(Windows10/11) Nintendo Switch iPhone/iPad Android |
バッテリー | 1000mAh |
RGB | × |
オーディオ端子 | × |
その他 | 充電ドック付属 プログラム可能な4つのボタン 255段階ホールエフェクトトリガー 1000Hzのポーリングレート ホールセンサースティック 改良された振動モーター Hブリッジ回路チップ(精確な振動制御) 6軸ジャイロ 専用アプリ |
価格 | 8,999円 |
レビューまとめ!Gale Hall抜群の性能&耐久性でコスパの良すぎるコントローラー
Gale Hallのスペックや仕様についておさらいしつつ、使用感をみてきたので少々長めになりましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
レビュー&評価
コスパおばけ。
メリット
- 抜群の使用感と耐久性
- 優れたレスポンス
- 自由度の高いカスタム
- 充電ドッグ付属
- 豊富な対応機種
- 信じられないコスパ
デメリット
- アプリのクオリティ(特に日本語の対応)
使用感 | |
レスポンス | |
耐久性 | |
カスタマイズ | |
コスパ | |
総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
Gale Hallワイヤレスコントローラーの僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。
実際の耐久性についてはもっと使い込まないと分からないですが…ホールセンサースティックを搭載したおかげで理論上はトップクラスの耐久性。ドリフト現象も起きにくいですし、使用感も抜群。
今のところ全然気になるところもなくて、強いて挙げるとすれば少し使いにくいアプリくらいかなと。(それでも十分カスタム可能で、理解してしまえば調整は簡単)
コスパ良すぎなガチでおすすめできるコントローラーだと思うので、気になる人はこの機会にぜひ。