今回は、Insta360の優秀過ぎるプロダクトたち「Insta360 X4」「Insta360 Ace Pro」「Insta360 GO 3/GO 3S」、そしてAI自動追跡スタビライザー「Insta360 Flow」について、機能や用途別のおすすめな選び方についてご紹介。
僕が使ったことがある、または所持しているInsta360のカメラにフォーカスを当てつつ、「どれがいいのか?」「おすすめなのか?」選び方について見ていこうかと思うので、参考にどうぞ。
※Update 2024/7/11, 小型アクションカメラの新型モデル「Insta360 GO 3S」が発売されたので追記しました。Insta360 GO 3Sは、デザインやサイズ感はほぼそのままに”GO 3″を強化したアップグレードモデル。最大4k/30fpsに対応します。
Insta360のカメラはどれがおすすめ?機能の違いや用途別の選び方をおさらい
それじゃ、早速「Insta360のカメラはどれがおすすめなのか?」について、用途や機能別の選び方を見ていきましょう。
X4 | Ace Pro | GO 3 64GB | Flow |
最大8k/30fps | 最大8k/24fps | GO3:最大2.7k/50fps GO 3S:4k/30fps | – |
360度カメラ 抜群の汎用性 見えない自撮り棒 | アクションカメラ ライカレンズ フリップ式スクリーン 磁気マウント | アクションカメラ 超小型ボディ カメラを分離可能 フリップ式スクリーン 磁気マウント | スマートジンバル AI自動追跡 3軸手ブレ補正 |
79,800円 | 67,800円 | 60,500円 | 20,900円 |
今回は僕が使ったことがある、または所持しているInsta360のカメラにフォーカスしてご紹介していこうかと思いますが、特に購入時に悩みそうなカメラが「Insta360 X4」「Insta360 Ace Pro」「Insta360 GO 3S」あたり。
それぞれ特徴が異なることも知っておきたいポイントです。
価格は高い順にX4 > Ace Pro > GO 3 > GO 3S > Flow。
Insta360のカメラは価格が上がるにつれて撮影に便利な機能が増え、汎用性も上がっていきますが、X4は360度動画に特化していたり、Ace Proは低照度の撮影に特化した機能を搭載していたり…得意不得意は思いのほかはっきりしているので、「どれがおすすめなのか?」で悩んでいる人は、用途や使うシチュエーションが決まっていれば選びやすいかなと。
Insta360 Flowは、iPhoneやAndroidとペアリングすることでブレの無い動画が撮影できるスタビライザー。AIによる自動追跡機能なども搭載しており、最も買いやすい価格でお手軽にクリエイティブな動画撮影ができます。画質はペアリングするスマホの性能次第。
それじゃ、ここからは「X4」「Ace Pro」「GO 3」「GO 3S」「Flow」の特徴や機能について簡単におさらいしていこうかと思うので参考にどうぞ。
高い汎用性&高画質な360度カメラ「Insta360 X4」
Insta360 X4は、今年の4月に発売されたばかりのフラグシップ360度カメラ。
大きな特徴は、最大8k/30fps/360度動画の撮影が可能なところで、FlowState手ブレ補正や360度水平維持にも対応するため、Insta360 見えない自撮り棒と組み合わせることで様々な動画が撮影できます。
X4で撮影した360度動画は、アプリで自分の好きな画角や画面比率、向きに調整できるため、ほかのアクションカメラと比べて汎用性は抜群。とにかくどこにでも持ちだして、パッと撮影できます。
低照度に特化した撮影機能”PureVideo”には対応しないため、暗所での撮影はAce Proに及ばないですが、それを補って余りある画質と扱いやすさかなと。
X4のメリット
- 最大8k/30fps画質で360度動画撮影
- 360度動画でアクティブHDRに対応
- 見えない自撮り棒が使える
- 8k/30fps画質で最大75分間の電池持ち
- 72MP(11,904×5,852)の写真
- IPX8等級の防水(水深10mまで)
X4のデメリット
- 縦長サイズなので、一般的なアクションカメラの使い方が出来ないシチュエーションもある
- 低照度撮影が苦手
- 360度撮影したタイムラプス/スターラプスの読み込みが遅い
- レンズが汚れやすい
X4が最適なシチュエーションは、アクティビティや旅の思い出を丸ごと記録したい場合や、サブカメラとして使用して後から動画を自分の好きな画角で切り抜き、撮りこぼしのないようにするなど。8k動画や360度動画を現状最高クラスのアクションカメラで撮影したい人におすすめかなと。
8k/30fpsで75分間の撮影ができるので、解像度の高い映像もグイグイ撮影できるほか、見えない自撮り棒などを活用することで、Insta360 X4ならではの動画も撮影できます。
Insta360 X4についてもっと詳しく知りたい!って人は以下のレビューも参考にどうぞ。
#Insta360 X4をレビュー!8k/30fps対応で超高画質。最強の360度カメラかも
低照度に強くて高画質「Insta360 Ace Pro」
Insta360 Ace Proは、5nmプロセスのAIチップと1/1.3インチの大きなセンサーを搭載する低照度に強いアクションカメラ。
大きなトピックは、ライカと共同開発した映像技術や低照度撮影に特化した撮影モード”PureVideo”に対応するところで、一般的なアクションカメラと同じ形状をしており、2.4インチの大きなフリップ式スクリーンを搭載しているので取り回しも楽々。
Ace Proは光を多く取り込めるセンサーと”PureVideoモード”の恩恵で低照度の撮影に強く、暗い場所でも少しの明かりがあれば明るい映像が撮影できるのも大きなメリット。
Ace Proのメリット
- 最大8k/24fps画質
- ライカと共同開発
- 4k/30fps以下でオンになるアクティブHDR
- フリップ’式スクリーン
- 低照度に強いPureVideo
- 磁気マウントで取付簡単
Ace Proのデメリット
- 競合より少し大きく、重めのサイズ
- 撮影後に若干の待ち時間が出来る時がある
Ace Proの主な用途としては、スポーツやアクティビティ、旅先での記録のほか、低照度に強いPureVideoを生かした夜間の撮影など。
高解像度の8k動画撮影はInsta360 X4ほど優れておらず、4k/30fps以下の動画では自動で”アクティブHDR”がONになるため、メインの使用は4k/30fps動画になるかなと。Insta360 Ace Proは全体的な水準が高いオールマイティなアクションカメラですが、特に低照度環境に強いので、安定した画質で撮影したい人におすすめです。
詳細なレビューは以下の記事も参考に。
#Insta360 Ace Proをレビュー。GoProより大きいセンサー&リッチなスペックで画質も超綺麗なアクションカメラ
コンパクトさ重視なら「Insta360 GO 3/GO 3S」
Insta360 GO 3/GO 3Sは、超小型で頑丈な「カメラ本体」とフリップ式スクリーンを搭載する「アクションポッド」で構成される”2つで1つ”のアクションカメラ。
4k/30fps動画の撮影に対応した新型モデル「GO 3S」が登場しましたが、アクションポッドには互換性があり、デザインや使用感は全く同じ。
価格はGO 3S(128GB)が61,800円、GO 3(128GB)が64,800円となっているため、今から購入するなら圧倒的にGO 3Sがおすすめですが、カメラ単体でも購入できるため、アップブレードする場合はカメラのみ購入することもできます。
その特徴はなんといっても「世界最小サイズのボディ」と一般的なアクションカメラの使用感で使えるようになる「アクションポッド」ですが、付属のアクセサリーを組み合わせることで、様々な用途に様々なアングルで対応できるのが大きなトピック。
どこにでもマウントできるくらい小さいボディですが、GO3は最大2.7k/50fpsの動画撮影に対応し、単体で45分、アクションポッド装着時で最大170分間の連続撮影が可能。
GO 3Sは、最大4k/30fpsの動画撮影に対応し、単体で38分、アクションポッド装着時で最大140分の動画撮影が可能です。
GO 3/GO 3Sは小型かつアクセサリー類も豊富で、専用の収納ケースがあればすべて持ち運べるので…日常的に使うにもお手軽で扱いやすい。旅行のお供に最適です。
GO 3/GO 3Sのメリット
- GO 3Sは4k/30fps対応
- 世界最小サイズ
- アクションポッド付属
- アクセサリーを組み合わせて抜群の汎用性
- 軽いのでどこでもマウント可能
- 磁気マウント
GO 3/GO 3Sのデメリット
- GO3は4k画質非対応
- 小型なので、単体の電池持ちは短め
- microSDカードスロット非搭載
Insta360 GO 3/GO 3Sの主な用途は一般的なアクションカメラと同様ですが、その圧倒的に小さくて軽いボディを生かしてどこにでもマウントできるので、帽子やシャツにくっつけて一人称視点の動画を撮影したり、壁などにマウントして料理する様子を撮影したり、バイクや自転車にマウントしたり、ギターやピアノにマウントして手元を撮影したり、とにかく汎用性が抜群。
GO 3は4k動画に対応していなかったですが、GO 3Sでがっつり対応したため、少し物足りなかった動画撮影の解像度も向上してます。用途次第ではほかのカメラに出来ない事もそつなくこなしてくれると思うので、とにかくコンパクトにマウントして撮影したい人におすすめ。
Insta360 GO 3/GO 3Sの詳細なレビューは以下からどうぞ。
#超小型&高性能なInsta360 GO 3をレビュー。汎用性抜群で使いやすいアクションカメラで出来ること
#サブカメラとして大活躍な「Insta360 GO3 S」をレビュー。GO3との違いもおさらい
AI追跡スタビライザー「Insta360 Flow」
Insta360 Flowは、コンパクトなボディと高性能なAI追跡機能、3軸ジンバルを搭載するスマホ用スタビライザー。
iPodのようなスマートホイール操作やジョイスティックによる画角調整にも対応。コンパクトに折りめるため、どこにでも気軽に連れ出していけるほか、ワンタッチで展開&自動で電源ONというスマートっぷりがFlowの特徴です。
Flowのもっとも大きなトピックはAIによる自動追跡機能「ディープトラック 3.0」で、自動で被写体を認識して追跡。被写体がフレームから出てしまった場合でも即復帰してくれるため、精度やレスポンスもめっちゃ優秀かなと。
Flowのメリット
- AIによる自動追跡機能
- 3軸ジンバルによる優れた手ブレ補正
- 快適な操作性
- 買いやすい価格
Flowのデメリット
- 重心が上にあるので重さを感じやすいかも
- グリップが短い
- 画質やアプリのレスポンスはスマホの性能次第
Insta360 Flowの主な用途は、iPhoneやAndroidスマホによる撮影の延長と強化。
3軸ジンバルによる手ブレ補正でブレの無い安定感のある動画がiPhoneやAndroidスマホで撮影できるほか、自動追跡で三人称視点の動画や俯瞰で見るような動画を撮影することもできます。カバンに入れておくと不意に役立ってくれるガジェット。
Flowの重さは約369g。自撮り棒は215mmの伸縮が可能で、三脚も内蔵しているため、自撮りも三人称視点の動画もベストなアングルで簡単に撮影できます。
Insta360 Flowは買いやすい価格なのに、それでいてすごく高性能。なるべく価格を押さえつつ、スマホでの撮影にもっとコミットしたい人におすすめかなと。Flowはコスパも性能も含めて僕のイチオシなので、詳細が気になる人は以下の記事も参考にどうぞ。
#AI追跡搭載ジンバル「Insta360 Flow」をレビュー。使用感や機能、出来ること
結局どれがおすすめ?360度カメラなら迷わずX4、それ以外は画質か機能で選ぼう
さてさて、Insta360のカメラやスマートジンバルの中から僕が実際に所持している、使ったことがある製品をダダっと見てきましたが、あれもこれも個性的で高性能。
用途や機能別にまとめてみると上のグラフのとおりで、Insta360のカメラはモデルごとに出来ることや特徴が異なるので、自分の目的や用途を明確にしておけば、”自分に合うカメラ”がきっと見つかるはずです。
X4 | Ace Pro | GO 3/GO 3S | Flow |
8k/30fps動画や 360度動画を 撮影したい | 低照度に強く 高画質な動画を 撮影したい | どこにでも マウントして 1人称視点の動画を 撮影したい | コスパ重視 クオリティの高い 動画を撮影したい |
79,800円 | 67,800円 | 60,500円~ | 20,900円 |
主な選び方としては、360度動画と8k/30fpsでの動画撮影が目的なら迷わず「Insta360 X4」。
コンパクトさ重視で、ロードバイクや帽子にマウントして簡単に一人称視点を撮影したい場合は「Insta360 GO3/GO 3S」、なるべくコストを抑えつつ、よりクオリティの高い動画を撮影したい…って人は「Insta360 Flow」。
低照度に強く、さらに画質を求めるなら「Insta360 Ace Pro」がおすすめかなと。※Ace Proはライカレンズを搭載しないモデル”Ace”もラインナップされています。
新型モデル「Insta 360 GO 3S」は、画質も含めて前モデルからググっと強化されているため、今から購入するならGO 3よりもGO 3Sがおすすめです。Insta360のカメラで悩んだ時は「どんな動画を撮影したいのか?」「どんなシチュエーションで使うのか?」を考えてみると選びやすいと思うので、一度自分の用途について考えてみるといいかもです。参考になれば!