どこにでも連れていける相棒。
Insta360 Flowは、コンパクト&高性能なAI駆動のスマホ専用スタビライザー。ボディに自撮り棒と三脚を内蔵するほか、AI画像処理技術を活用した様々な機能を搭載しているため、これひとつで様々なシチュエーションに対応できるのも大きなトピックかなと。
Insta360 Japanより、AI追跡搭載スマホ用ジンバル「Insta360 Flow」をご提供頂いたので、機能や使用感、出来ることをおさらいしつつ、写真多めでレビューをお届け。
Insta360 Flowは通常版(20,900円)、クリエーターキット(28,000円)、プロ三脚キット(26,000円)の3つのバンドルが用意されているので、用途に合わせて選べます。
Insta360公式ストアでは、6月7日16時までサマーセールが開催中。Flowもセール対象でなかなかにお買い得です。
Insta360 Flowをレビュー。機能や出来ることをおさらいしつつ使用感を試す
Insta360 Flowは、AI追跡機能を搭載するスマホ用ジンバル。
▶Insta360 Flow 紹介動画|AI追跡搭載ジンバル(Youtube)
普段はコンパクトなサイズに折り畳んで持ち運び、ワンタッチで展開&自動で電源オン。どこにでも持ち運びできて、素早く撮影を開始できます。
- コンパクトに折りたたみ、ワンタッチで展開可能
- 3軸手振れ補正
- 自動で追跡してくれる「ディープトラック 3.0」
- 内臓自撮り棒&三脚
- iPodライクなスマートホイール操作
- 画角を調整できるジョイスティック
- 磁気クリップで簡単にスマホを装着可能
- 12時間の電池持ち
- 360°パノラマ撮影
Insta360 Flowについて知っておきたいトピックはこんなところ。
iPodのような操作感のスマートホイールや内臓の自撮り棒と三脚、ディープトラック 3.0など、日々の撮影で嬉しい機能を搭載するほか、特に”12時間の電池持ち”はアクティブに撮影し、いつも持ち運ぶ人にとって嬉しいポイントです。
Insta360Flow(通常版)の付属品は以下の通り。
- Flow本体
- 磁気スマートフォンクランプ
- グリップカバー
- Type-C to A 充電ケーブル
- 保護ポーチ
Insta360 Flowは、いつでも持ち歩いている最高のカメラ…つまり”スマホでの撮影体験”をさらに向上させてくれること間違いなし。
折りたたんでコンパクトに持ち運べるデザイン
グリップカバーはパッケージに同梱。
まずは「Insta360 Flow」のデザインについて、ちょこっと補足を挟みつつレビューといきましょう。特徴的なのは、折り畳んでコンパクトに持ち運ぶことに特化したデザイン。
カチャッとワンアクションで展開可能で、伸張すると自動でバランスを取り、自動で電源がONになるという優等生っぷりです。お手軽さが半端ない。
#Tips |
Insta360 Flowは展開と同時にiPhoneを自動で検知し、Instaアプリを起動して撮影を開始することもできます。iPhone専用機能ですが…めっちゃ便利。iPhoneでInsta360アプリの通知を有効にし、自動ポップアップ接続機能を有効化しておきましょう。 |
スマホを取り付けるクランプは”マグネット(磁気)”で取り外し可能となっており、いつでも簡単にスマホに装着し、Insta360 Flowにセットアップできます。
この磁気クランプがものすごく優秀で、絶妙に音量ボタンに干渉しないデザイン。スマートフォンの幅は64~84mm、重さは130~300gまで対応しています。
背面はスケルトンになっていて、基盤が見えるクールでおしゃれなデザイン。
Insta360 Flowのロゴ。透明なバッテリーシェルは、別売りのInsta360 Flow カスタムインサートでカスタムすることもできます。
駆動するジョイント部には”ツメ”が出ており、Insta360 Flowが無理な方向に折り畳んでしまわないようになっていて、白い部分はさらっとマットな質感。
サイドには充電用にUSB-C端子を搭載。
Insta360 Flowの特徴的な操作ホイール「スマートホイール」は、こんな感じ。スマートホイールを時計回り/反時計回りにスワイプして簡単にモードを切り替えたり、ホイールの横にあるリングを動かしてズームすることもできます。
操作方法の詳細は後述しますが、これがガチで使いやすい。グリップは少し短く感じる人もいるかもしれません。
Flowには付属のグリップカバーを装着済み。
ディープトラック 3.0を開始したり、ジンバルを再センタリングするときに使用するトリガーはこんな感じ。
iPhone15に装着した状態。
Insta360 Flowは、スマホで撮影する映像を滑らかにする3軸手ブレ補正、高精度なAI自動追跡、簡単に切り替えられる撮影モードなど、様々な機能を搭載しており、どれも抜群の使いやすさかなと。
一度使い始めるとガチで手放せなくなるスマホ用ジンバルです。
自撮り棒と三脚を内蔵するのは大きなメリット
安定感のある三脚がいつでも使える。
Insta360 Flowは、ボディに自撮り棒と三脚を搭載しており、いつでもどこでも固定したり、自撮り棒を取り出すことができます。
三脚はグリップの下部に格納されているので、使いたい時は引き出すだけ。
自撮り棒は215mm伸張可能。
少し堅めに収納されていますが、自撮り棒もジョイント部分から引き出すだけで使用可能です。(折り曲げて角度調節も可能)
ハイクオリティな三脚と自撮り棒を内蔵しているジンバルってなかなか無いですし…これはInsta360 Flowの明確なメリット。
常に持ち運ぶのでポーチが付属するのも嬉しい
スマホ用ジンバルは常に持ち歩きたいアイテムですが、そうなると欲しくなるのが専用のポーチ。Insta360 Flowには滑らかな手触りのポーチが付属しているのも嬉しいポイントです。
#Tips |
収納ポーチは通常版とプロ三脚キットにのみ付属。クリエーターキットには収納ケースが付属します。 |
抜群のレスポンスと操作性「スマートホイール」
様々な操作を直感的に、かつ分かりやすく、使いやすくしてくれているのが、Insta360 Flowの「スマートホイール」。
これはiPodライクなタッチ操作が可能なコントローラーになっていて、単押しや長押し、2回押しなどを組み合わせることで様々な操作ができます。
ジョイスティックの周囲にタッチセンサーを内蔵しており、時計回り/反時計回りに動かすことで撮影モードの切り替えができるのですが、これがめっちゃ快適。Insta360アプリのカメラを起動時は、スマートホイールの外側にあるリングを動かしてズームイン/ズームアウトすることもできます。
#Tips |
デフォルトだとInsta360 Flowのジョイスティックの動きは倒した方向と反対に動きますが、アプリ内の設定から水平方向/垂直方向を反転することもできます。 |
Insta360 Flowが対応する撮影モードとスマートホイールの基本操作については以下の通りなので参考にどうぞ。
主な撮影モードはオート/フォロー/パンフォロー/FPVの4つ
Insta360アプリが超使いやすい。
Insta360 Flowは「オート」「フォロー」「パンフォロー」「FPV」の4つの撮影モードに加えて、「ロック」「アクティブプラス」に対応します。
- オートモード(AUTO)
- 動きに合わせてジンバル設定を自動的に調節してくれる。一番使いやすいモードで初心者におすすめ
- ロール軸:ロック
- チルト軸&パン軸:ジンバルの動きに追従
- フォロー(F)
- 動きにきめ細かく反応し、ビューから被写体までの垂直方向の撮影に最適
- ロール軸:ロック
- チルト軸&パン軸:ジンバルの動きに追従
- パン・フォロー(PF)
- 水平方向に撮影したり被写体の周囲から撮影するのに最適
- チルト軸&ロール軸:ロック
- パン軸:ジンバルの動きに追従
- FPV(FPV)
- FPVドローン的な動きやPOVショットのシミュレーションに最適
- ジョイスティックはロール軸の動きを制御
- スマートフォンを回転させることもできる
- ロック(L)
- フォローショットやハイパーラプスにおすすめ
- 3つの軸はすべてロックされ、スマホはジンバルの動きに追従しない
- アクティブプラス
- 高度な追従性が必要なシーンに最適
- 4つの主要撮影モードのいずれかと同時に適用可能
各モードの詳細については上記の通り。撮影モードはスマートホイールで簡単に切り替えられるので、各モードの特徴を覚えておくといいかも。使い分けることで撮影できる映像の幅がグッと広がります。
スマートホイールの基本操作
Blutoothリセット | トリガーボタンとシャッターボタンを 同時に3秒長押し |
電源のON/OFF | 電源ボタン長押し |
バッテリー残量の確認 | 電源ボタンを1回押す |
スリープモード | 電源ボタンを2回押す |
ジンバルの起動 | いずれかのボタンを1回押す |
写真/動画撮影 | シャッターボタン |
バースト撮影 | シャッターボタン長押し |
パン軸/チルト軸の制御 | ジョイスティック |
フロントとリアの切り替え | スイッチボタンを1回押す |
スマホの縦/横回転 | スイッチボタンを2回押す |
動画/写真モードの切り替え | スイッチボタンを3回押す |
ディープトラック3.0開始 | トリガーボタンを1回押す |
ジンバルを再センタリング | トリガーボタンを2回押す |
ジンバルを前方と後方で反転 | トリガーボタンを3回押す |
ズームイン/ズームアウト | ズームホイール |
ジンバルモードの切り替え | タッチパネル ※iPodライクな操作で切り替え |
Insta360 Flowの操作方法は上記のとおり。
トリガーボタンの長押しで”ロックモード”。1回押してから長押しすることで”アクティブプラスモード”に切り替えることもできるほか、iPodライクな操作感のズームホイールでアプリを操作することもできます。
Insta360 Flowのスペックと仕様
製品名 | Insta360 Flow |
サイズ | 収納時:79.6×162.1×36mm 伸張時:73.6×269.4×69.9mm |
重さ | 約369g 磁気スマートフォンクランプ |
連続録画時間 | 12時間 |
対応スマホの厚み | 6.9~10mm |
対応スマホの幅 | 64~84mm |
対応スマホの重さ | 130~300g |
動作温度 | -10~40℃ |
充電時間 | 2時間 |
バッテリー | 2,900mAh |
充電可能温度 | 0~40℃ |
内臓自撮り棒の長さ | 215mm |
内臓三脚のサイズ | 伸張時の長さ:80mm 直径:187.6mm |
可動域 | パン:-230°~100° ロール:-150°~180° チルト:-100°~82° |
最大制御速度 | 120°/秒 |
カラー | ストーングレイ サミット・ホワイト |
その他 | USB-C Bluetooth 5.0 |
価格 | 通常版:20,900円 クリエイターキット:28,000円 プロ三脚セット:26,000円 |
AI追跡搭載スマホ用ジンバル「Insta360 Flow」についてもっと詳しく知りたい人は公式HPもあわせてどうぞ。
Insta360 Flowはどんな動画が撮影できるのか実際に試してみた
3軸ジンバル超強い。
ここからは、Insta360 Flowを実際に使用してどんな動画が撮影できるのか?どんなことが出来るのか?について見ていきましょう。
Insta360 Flowは簡単に展開&折りたたみできるので、旅行やVlog、ショート動画の作成はもちろん、カジュアルなスポーツなどでも気軽に使用できるほか、ディープトラック 3.0やタイムラプス、360°パノラマ撮影など、様々な撮影機能に対応するため、汎用性は抜群。
Flowのコントロールで動きを制御可能。
ここからは、実際にInsta360 Flowを使って撮影した動画をチェックしつつ、どんな映像が撮影できるのか見ていきましょう。
※撮影はiPhone15。動画はサーバーにアップロードするため大幅に圧縮しています。
ブレずに安定感のある動画が撮影できる
Insta360 Flowは3軸ジンバル手ブレ補正を搭載しているため、いつでもどこでもスマホに装着し、ブレの無い安定感ある動画が気軽に撮影できるのが特徴。
手元のジョイスティックでカメラ(スマホ)を動かすこともできるので、歩きながら視線を移動するような映像も撮影可能なほか、膝を曲げてゆっくりと忍び歩きすることで、非常にスムーズな動画を撮影することもできます。
被写体をフレームに収め続ける「ディープトラック 3.0」
再認識のレスポンスもすごく良い。
Insta360 Flowの素敵な機能のひとつが被写体をフレームに収め続ける「ディープトラック 3.0」。
自動で被写体を追跡してくれる…というだけでも便利な機能なのですが、人物の再識別にも対応しており、 ディープトラック3.0で追跡中に被写体がフレーム外に出てしまった場合でも、Flowは広角レンズにズームアウトして被写体を見つけ出し、再認識して追従してくれます。※人物の追跡のみ対応。
追跡の精度も非常に高く、1人だけでも動きのある映像が気軽に撮影できるのは心強い。
当然ながら、動きをロックして固定することもできるので、Vlogなどでよく活用される”俯瞰で見るような映像”も簡単に撮影できるのは嬉しいポイントかなと。
ディープトラック3.0はトリガーをタップするか、ジェスチャーコントロールで手を上げて使用することができるほか、アプリ画面をタッチして有効化することもできます。
360°パノラマ写真
クリエイティブなエフェクトとして、Insta360 Flowは180°や360°のパノラマ写真にも対応します。撮影方法はすごく簡単で、Flowを三脚で固定し、Insta360アプリから「パノラマ写真」を選ぶだけ。
※360°パノラマ写真を撮影する時は、磁気クランプをスマホの前面に装着し直す必要があります。
パノラマ写真を開始すると、Flowが自動で動いて数枚の写真を撮影し、アプリで自動で合成。簡単に360°パノラマ写真を撮影可能です。
Insta360アプリが最強に使いやすくて色々出来る
Insta360 Flowは、アプリがすごく使いやすくて、編集ジーニーが撮影のHowToを親切に教えてくれるため、ジーニーのガイドを参考に撮影することで、簡単にクオリティの高い動画を作れます。
Insta360アプリでは簡単な編集も可能。
アプリでは、Insta360 Flowが対応するすべての機能を惜しみなく利用できるほか、撮影した写真や動画、撮影のヒントを確認したり、撮影モードや設定を変更したり…Insta360 Flowのコントロールでアプリの操作も可能。
アプリでの操作方法は以下の通りなので、こちらもぜひ参考に。
アプリ起動時の基本操作
ビデオの早送り/巻き戻し | タッチパネルを 時計回り/反時計回りにスワイプ |
次/最後のファイルへ移動 | シャッタボタンを1回押す |
前のファイルへ移動 | スイッチボタンを1回押す |
撮影画面からプレーヤーに移動 | スイッチボタンを長押し |
映像の早送り/巻き戻し | プレーヤー画面で 時計回り/反時計回りにスワイプ |
ズームイン後の写真の プレビューを変更 | ジョイスティック |
トラッキングの開始/停止 | 撮影画面でトリガーボタンを押す |
動画の再生/停止 | アルバム画面でトリガーボタンを押す |
撮影画面に移行 | ホーム画面でトリガーボタンを押す |
写真を焦点から ズームイン/ズームアウト | プレイヤーページでタッチパネルを 時計回り/反時計回りにスワイプ |
レビューまとめ!Insta360 Flowは一度使い始めると手放せなくなるくらい使いやすいスマホ用ジンバル
さて、Insta360 Flowのデザインを眺めつつ、使用感や操作方法、どんな映像が撮影できるのか?について見てきたので、少々長めのレビューとなってしまいましたが…最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
Insta360 Flowの重さは約369gと一般的なスマホ用ジンバルと比べると重めで、グリップが短めなのは気になる人もいるかもですが、ほんと使いやすすぎてびっくりする。
Insta360 Flow レビュー&評価
ガチで優秀なオールインワンツール。
メリット
- 3軸ジンバルで圧倒的な手ブレ補正
- 簡単に展開&折りたたみできる
- 操作性&レスポンスの良いスマートホイール
- 三脚&自撮り棒内臓
- 強力なAI追従
- 買いやすい価格
デメリット
- 重心が上に偏り、重さを感じやすい
- グリップはもう少し長めのほうが良かったかも
評価
デザイン | 使用感 | 機能 | 持ち運びやすさ | コスパ |
A | S | A | S | S |
総合評価 | ★★★★★ (5/5) |
※レビューの評価基準についてはこちら。
Insta360 Flowの僕のレビューと評価をまとめるとこんなところ。ほんとデメリットないんじゃない?くらいにガチでおすすめできるスマホ用ジンバルですが、強いて挙げるとすれば…少し重さがあることくらい。
バッテリーが上側のアームに搭載されており、スマホを装着すると上部に重心が偏ることも相まって、重さは感じやすいかもしれません。(特に自撮り棒を伸ばした時は躊躇に感じるかも)
とはいえ、多少の重さなんて気にならないくらいにInsta360 Flowは圧倒的なAI追従性能と使いやすさ&持ち運びやすさを誇るので、通常版で20,900円という価格を考えるとコスパもすごい。
家族との思い出や旅先の思い出、1人ですべてをこなすVlogやSNS用の動画撮影において、Insta360 Flowは最強に心強い相棒になってくれると思うので、気になるブラザーはお試しあれ。