今回のトピックは、みんな知っているようで意外と知らない「スマホの輝度」についてなのですが、この”輝度”って言葉あらゆるところで目にしますよね。”nit(ニト)”という単位で数値化されているのを見たことがあるのでは?
一言で表すと、この”nit”というのは「画面がどれだけ明るいか?」を表す単位になっていまして。(厳密には、明るさを表す単位はルクスとか、ルーメンとか色々あるけども…画面の明るさを表す時は”nit”です)
例を見てみると、iPhone 13/13 Proが標準時で最大1,000ニト、HDR時に1,200ニト。Galaxy S22は最大1,300ニト、Galaxy S22 Ultraでは最大1,750ニトに達します。
- iPhone 13/13 Pro – 標準時:最大1,000ニト ※HDR時:最大1,200ニト
- Galaxy S22 – 最大1,300ニト
- Galaxy S22 Ultra – 最大1,750ニト
- Galaxy Z Fold3 5G – メインディスプレイの最大輝度は1,200ニト、カバーディスプレイの最大輝度は1,500ニト。
- Pixel 6/6 Pro – 最大800ニト
参考までに、2017年11月3日発売でiPhone初となる「ベゼルレス」かつ「OLED(有機EL)ディスプレイ」を搭載した「iPhone X」は5.8インチの有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2,436×1,125。最大輝度は625nitsでした。この頃と比べると輝度は5年間でほぼほぼ倍。めっちゃ進化してる。
それじゃ、まずはスマホの「nit(ニト)」からおさらいしていきましょう。iPhoneを快適に使う設定や小技、Tipsについては以下の記事も参考に。
#iPhoneを快適に使う設定や小技&Tipsのまとめ
スマホの画面の明るさ(輝度)を表す「nit(ニト)」とは?
「nits(ニト)」とは”ディスプレイの明るさ”を表す単位で、1nit=1cd/㎡となり、1nitsは1平方メートルの面積を1cdの明るさで照らせる輝度です。※厳密には、ある方向から見た時の単位面積の明るさを”nit”で表します。1cd(カンデラ)はろうそく1本分の明るさ。
- nitとは明るさを表す単位のこと
- 1nit=1cd/㎡
- 1nitは1㎡の面積を1cdで照らせる明るさ
- 1nit=1cd/㎡=ろうそく1本分の明るさ
1cd/㎡はだいたいロウソク程度の明るさで、1,200nitとなるとものすごく明るいということが分かりますね。ろうそく1,200本分です。
かなりざっくり説明してますが、nit(ニト)についてはだいたいこんな感じで覚えておきましょう。
Galaxy S8の最大輝度は1000nitsとなっており、iPhone Xは一歩及ばないですが、実はコレ、そんなに重要じゃないんですよね。知ってました? 今回の記事は、知っていると役立つかもしれないちょっとした豆知識をシェアです。
iPhone 13/13 Proの最大輝度は1,200nit、Galaxy S22 Ultraは最大1,750nit
iPhone 13/13 Proの最大輝度はHDR時で最大1,200nit。Galaxy S22 Ultraは最大1,750nitとなっており、iPhoneが一歩及ばない感こそあれど……実際はそれほど大きな違いはありません。
もちろん、輝度が高ければ太陽光の下でも見やすくなるし、映像も”より綺麗に”見えるほか、HDR時のコンテンツの視聴ではよりコントラストのはっきりした映像を楽しむことができます。ただ、輝度が高くなればそれだけ消費電力も多くなるため、輝度が高ければ高いほど良いってわけではないのです。
スマホには自動で明るさを調整してくれるので、常にこの最大輝度となるわけではなく、消費電力や画面の焼き付きうんぬんを考えると……600nitほどの明るさがあれば十分なのだそう。
画面の輝度は”映像の綺麗さ”を構成する要素のうちの1つでしかなく、コントラスト比や解像度、精細度、色域など、様々な要素が重なりあって美しい映像を表現しています。最近のスマホは日常使用では困ることのない程度の画面の明るさは備えているため、輝度はそこまで気にしなくてもいいかもねってお話でした。
今回はずっと前に書いた記事を大幅に加筆、修正したものなのですが、5年前のiPhone XからiPhone 13/13 Proで画面の明るさがほぼ2倍になっていたとは……。科学ってすごい。
#iPhoneを快適に使う設定や小技&Tipsのまとめ