他と比べて比較的静かと言われる”Cherry MX 赤軸”のキーボードですが、文字を打っていると意外と鳴るタイピング音。
気にならないと言えばそれまでなんですけど、職場だったり、家族がいる場所で文字を打っているとなんだか申し訳ない気持ちになりません?(赤軸のタイピング音はかなり控えめですが、青軸はやばい)
ってことで、今回のトピックはAmazonをフラフラしていてうっかり買ってしまった「サイズ CherryMX軸対応 静音化リング」について。
静音化リングというのは、キースイッチの間にかませてタイピング音を静かにするパーツのことで、今のキーボードの音は気にしてないんですけど、1,100円と少しで買えちゃう価格を見てすぐポチってました。
静音化リングは本当に静かになるのか? Filco Majestouch NINJAやRazer Huntsman Tounament Editionなど、いくつかのキーボードで試してみようかと思うので、簡単にキーボードを静音化したいってブラザーは参考にどうぞ。
※Update 2023/11/18, この記事は2020年に公開したものを最新の情報に合わせて加筆&修正したものです。
キーボードを楽々静音化!「サイズ 静音化リング」をレビュー。どれくらい静かになるのか試してみる
これがScythe(サイズ)の “静音化リング” 。仕組みはすごくシンプルで、キースイッチとキーキャップの間にシリコンリングを挟むことでクッションとなり、タイピング音を小さくするというもの。
こーんなに小っちゃい。
もちろん、キーキャップとキースイッチの間にリングを挟み込むため、多少打ち心地、打鍵感は変わります。でも、シンプルながらその効果は絶大。試したら分かる音を消してくれてる感。
形状は透明なOリングとなっており、スケルトンタイプのLEDキーボードでも使えるよう、LED点灯時の干渉が削減されているというのも素敵なポイントです。
サイズ 静音化リングの仕様について以下の通り。
サイズ 静音化リングのスペックと仕様まとめ
メーカー | サイズ(Scythe) |
製品名 | 静音化リング (型番-MXORDP) |
互換性 | Cherry MX, Kaihua等 Cherry MX互換スイッチ |
サイズ | 4.5×2.0mm(内径×厚さ) |
素材 | シリコン |
その他 | 打鍵ストロークを2mm浅くすることで 高速タイピング時のストレスを軽減 6か月保証 |
全部で約140個くらい付属
ちなみに、サイズ 静音化リングには約140個のリングが入っていて、ジッパーが付いているので、保管も楽々。無くす心配もありません。
ちなみに、今回装着したキーボードは87キーの「Filco Majestouch Ninja」。すべてのキーに付けても余裕で余るという。
残った静音化リングの数は41個(たぶん)だったので、2つ目のキーボードの使用頻度の高いキーだけ装着する…なんてことも可能です。
キースイッチに静音化リングを取り付ける方法とHowTo
静音化スイッチとは何なのか、仕様はどうなっているのかを確認したところで、静音化リングの取り付け方法を見ていきましょう。
今回僕が静音化リングを取り付けるのは、お気に入りのキーボード「Filco Majestouch NINJA 赤軸」。元々タイプ音の控えめなキーボードなんですけど、リビングのPCで使用しているので、さらに静音化を図ろうって魂胆です。
取り付け方法はアナログかつめっちゃ簡単で、
- キーキャップを外す(僕は面倒な”幅広キー”から先にやってしまって、あとは一気に外す派)
- 静音化リングをキーキャップの裏側に取り付ける
- キーキャップを元に戻す
たったこれだけでOK。ややこしいのはキーの配置くらいなんですけど、配置が分かるように事前に写真で撮っておいたり、キー配置が分かるような画像を用意しておくといいかもですね。
EnterやBackspace、Shiftキーなど、幅広のキーは少々構造が異なりますが、真ん中1つだけ……とかではなくて、均一の打鍵感、テンションを維持するためにもしっかり全部取り付けておきましょう。
キーキャップは、”キープラー(取り外し用の道具)” を使うと簡単に取り外せます。
キープラーは多くのキーボードに付属しているのですが、もし持っていないってブラザーは、静音化リングとあわせて購入しておくと良いかも。
▶Filco キープラー(取り外し道具)を見る – Amazon
ついでのお掃除もおすすめ
ホコリがかなりやばめ。
ところで、キーボードって底の方がめちゃ汚れやすいって知ってました? 定期的にエアダスターなんかで吹き飛ばしておくとこうはならないんですけど、普通に使っているだけでもこんなに汚れます。
ささっと拭き取っただけで埃がドサァ。恐ろしい。
普段はキーキャップを外してまで「掃除しよう!」ってなかなかならないですし、この機会に掃除もしておくのがおすすめです。
さて、キーボードも綺麗になりましたし、あとは静音化リングを取り付けたキーキャップを戻すだけ。キー配置を間違えないように確認しながら戻していきましょう。
静音化スイッチの使用感とタイピング音の変化について
—After pic.twitter.com/DUFGFdVxEf
— iyusuke (@iyusukejp) July 21, 2020
それじゃ、ここからはタイピング音の変化や使用感(打ち心地)について見ていきましょう。
まずはじめに “タイピング音” の違いについてですが、上記ツイートを見てもらえば分かる通り、これは一目瞭然。(マイクが近いので、実際に耳で聞くタイピング音はもう少し控えめだと思ってもらえれば)
叩いて、聴いて、分かる静音感。静音化リングはキーキャップの間にシリコンリングを挟む仕組みなので、打ち心地はどうなるかなぁって思ってたんですけど、こちらも気になるほどの変化はありませんでした。
キーボードの反応にも大きな変化は無し。控えめに言って思惑通り。最高です。
対応しているキーボードは?
せっかくですし、他のキーボードとの互換性についてもチェックしておきましょう。
公式から公表されている静音化リングの互換性は「Cherry MX軸」「Kaihua等Cherry MX互換スイッチ」。
僕が試してみたところ……
- Razer Huntsman TE(Razer リニア・オプティカルスイッチ)
- Filco Majestouch NINJA(Cherry MX 赤軸)
- DREVO BladeMaster(Gateron RGB 黒軸)
- e元素 メカニカルキーボード(Outem 青軸)
上記のキーボードでは使用できたので、Gateron RGB/Autem/Razer リニアオプティカルの互換性は確実かと。(リンクは各キーボードのレビュー記事に飛ぶので、気になる人はぜひ)
↓
— iyusuke (@iyusukejp) July 21, 2020
DREVO BladeMaster(Gateron RGB 黒軸) pic.twitter.com/ydPx92biFw
タイピング音の変化については上記ツイートを参考にどうぞ。
CherryMX互換スイッチの青軸は、タイピング音にほぼほぼ変化がなかったので……青軸キーボードで静音化リングを検討している人は要注意です。
タイピング音が気になるキーボードは静音化リングが役に立ってくれるかも
さてさて、少々長めになってしまいましたが、そろそろ締めといきましょう。どうですか? サイズの静音化リング、めちゃ良くないですか? 少なくとも、僕はもうリピート確定です。
1,000円と少しというお手頃価格で買えてしまうのに、タイピング音の静音化には確実に効果がありますし、打ち心地や使用感に気になるほどの変化はありません。
打鍵感の変化を例えるなら……わずかに反発を感じる程度。元々高速タイピング向けのキーボードを使用していたので、2mm浅くなったストロークについても特に気になることはありません。
キーボードのタイピング音が気になるかも……ってブラザーにとってまず間違いない買い物だと思うので、いいじゃんこれ! って感じたならぜひ。猛烈におすすめです。