少し時間を置いても不意に遊びたくなるゲーム。
宇宙版スカイリムとも形容されるベセスダの完全新規フランチャイズ「Starfield(スターフィールド)」ですが、発売から1か月経過したので、そろそろグラフィックやゲーム体験についてレビューをお届けです。
すでに物語を何度も周回していますが、行けていない場所、惑星、未探索の土地、未プレイのクエストなどなど、数え出したらきりがないくらいにコンテンツは膨大。
なるべく簡潔に、ダダっとレビューをお届けしていこうと思うので、Starfieldの購入を検討しているブラザーは参考にどうぞ。
StarfieldはXbox Game Passに含まれているため、今からプレイするならXbox Game Passも選択肢に入れてみるといいかも。Modをグイグイ活用して遊ぶ場合はSteam版がおすすめです。
Xbox Game PassはAmazonで買うのがお得。
スターフィールドは良くも悪くもベセスダゲー。幻想的な宇宙空間と近代都市で没入感マシマシな名作オープンワールドゲーム
致命的に荒廃してるけど、地球にも行ける。
それじゃ、早速Starfield(スターフィールド)のグラフィックやゲームシステム、体験についてレビューといきましょう。
Starfieldは、The Elder Scrolls V: SkyrimやFallout4でおなじみ、Bethesda Game Studiosが、25年以上の時を経て発表した完全新規フランチャイズ。広大な宇宙を舞台に、思いのままキャラメイクして、人類最大の謎を解き明かすため、かつてない自由度を誇る壮大な冒険が楽しめる次世代RPGです。
本作の最も大きな特徴は、出自やバックグラウンド含め細かくキャラメイクして、自分の宇宙船を持ち、広大な宇宙を冒険できる…というところ。
宇宙版スカイリムと言われるだけあり、スターフィールドはコンテンツ量も膨大で、プレイヤーの選択で分岐するメインストーリー、旅先で出会う様々なNPCやサブクエスト、宇宙船のカスタム、様々なレジェンド装備など、「遊びきれないほどに遊べる」というのは大きなトピックかなと。
キャラメイクはゲーム内でやり直しも可能。
ここからは、いくつかのトピックに分けてStarfield(スターフィールド)のレビューをお届けしていきます。
まずはStarfieldの世界観から。
未知なる宇宙への冒険が始まる。作りこまれた世界観
有人星系では様々なNPCが生活。
スターフィールドの舞台は西暦2330年。太陽系を離れ、新たな惑星を開拓しながら銀河を旅することが普通になった宇宙時代。
プレイヤーは銀河を探索し、未知の星々や惑星を訪れることができるほか、科学的な空想に基づいた”サイエンス・フィクション”の世界観で形作られているのも特徴です。(Sci-Fi/サイファイとも言う)
惑星には未知の文明の建築物がある。
スターフィールドの世界は高度なテクノロジーが存在する一方で、古代の神秘的な謎も隠れており、古代のアーティファクトを集めることが主なゲームの目的。
本作はそのゲーム性からも自由度が圧倒的に高く、プレイヤーの選択が物語や世界に影響を与えるため、体験する物語はプレイヤーそれぞれ異なる…というのも大きな魅力です。
西暦2330年。人類は太陽系をはるか離れ、新たな惑星を開拓しながら、宇宙を旅する時代を迎えます。Bethesda Game Studios史上最も壮大かつ野心的な本作で、銀河中を巡り貴重なアーティファクトを探し求める最後の宇宙探検家集団「コンステレーション」の一員となり、広大な宇宙を目指しましょう。
Starfield公式
圧倒的な自由度。プレイヤーの選択が物語を形作る
スターフィールドは様々な要素、ゲームシステム、選択肢により非常に高い自由度が実現されており、その中には”キャラメイク”も自由度に大きく貢献しています。
プレイヤーは最初にキャラメイクを始めることになりますが、このキャラメイクがすでにめっちゃ細かい。
目や鼻、眉毛、髪型、顔の形など、外見のほか、出自や最初に使えるスキルなども細かく選択できるため、プレイヤーの個性をStarfieldの分身にダイレクトに反映できるのも魅力。
宇宙船のカスタマイズも自由度がすごい
宇宙船はプレイヤーの拠点にもなるほか、どんな装備を積むのか、積載量はどうするか、エンジンや船の装備はどれを選ぶのか、どんな見た目にするのか、どんな色にするのか、すべてプレイヤー次第。
非常に自由度の高い”宇宙船のカスタム”も大きな魅力かなと。
宇宙船はこだわり出したらずっと考えちゃうくらいカスタムできるほか、船はキャラクターの一部であり、プレイヤーの個性ががっつり反映されるのも面白いところ。
供給する動力により、船を制御するシステムが採用されているため、どの能力を削り、どの能力を強化するのか…も考えているだけで楽しい。
物語に影響を与える説得システム
説得システムは物語に大きな影響を与えることもある。
スターフィールドは「説得システム」が採用されており、物語が分岐する選択肢もたくさん登場するのですが、プレイヤーの選択が与える影響も様々。小さな変化はもちろん、物語の結末に大きな影響を与えることもあります。
他のキャラクターとの対話や行動は友情や敵意の形成、さらにはエンディングまで影響するため、プレイヤーは自分の選択に責任を持ち、その結果を受け入れる必要があるのも面白いところかなと。
行動を共にしてくれるコンパニオンもいる。
ずっと苦楽を共にしていたコンパニオンが…なんてことも十分ありえるため、選択には慎重になり、自分自身の発言として結果を受け入れるのもスターフィールドの楽しみ方のひとつです。
詳細は後述しますが、ニューゲーム+という周回要素があるため、同じ過ちは繰り返さない!といったロールプレイも捗る。
高すぎる自由度ゆえに広大な宇宙にいきなり放り出される感もある
スターフィールドは高すぎる自由度ゆえに、ゲームシステムや進捗の説明が少なく、いきなり広大な宇宙に放り出される感も少なからずあるかなと。
ベセスダーゲーや洋ゲーに慣れている人はこれまでの経験から”なんとなく”察して、進められることも多いですが、初めてプレイする人はロックピックやアーティファクトの解放で手間取ることもあるかもしれません。
あと、スターフィールドは街でミニマップが表示されないのもつらいところ。登場する有人星系は広く、都市も入り組んでいるため、お店の場所がガチで覚えられない。※ミニマップはアップデートで追加予定という話もあるので…期待。
プレイスタイルに合わせて強化していける自由度の高いゲームシステム
上位のスキルを獲得するためには条件を達成する必要がある。
ゲームの遊びやすさややりこみ度に直結するゲームシステムは”スキルツリー式”。
レベルアップで得られるポイントを消費してスキルを獲得後、さらに上のレベルのスキルを解放するためにいくつかの条件を達成する…といった感じでスキルを獲得していきます。
スキルはエネルギー武器や実弾武器、戦闘に関するものから、取引や説得、スタミナ、拠点、宇宙船などなど、ゲームで登場するほぼすべての要素に関連するものがあるので、どのスキルを取得していくかはプレイヤー次第。
特殊な効果(レジェンダリー)が付く武器や防具のほか、固有効果を持つ武器や防具も様々なものが用意されているため、自分が使いやすい武器を探してみるのもいいかもしれません。
探索と発見。星系を旅して秘密を解き明かす
左:星系図、右:銀河に属する惑星
スターフィールドの世界では、様々な銀河を集めた”星系図”が道標となり、星系図から銀河を選択 → 銀河に属する惑星を選択して好きな場所に着陸(ファストトラベル)することができます。
惑星は無数に存在しているほか、それぞれが独自の特徴を持っており、重力が低くて体が羽のように軽くなったり、逆に重力が重くて思うように移動できなかったり、環境が過酷で生身では生存できない惑星もあるほか…
惑星には見たことも無いような原生生物が生息していることもあり、適正レベル以上の惑星に赴くできることもできるので、生息している生物が攻撃的なら…一息つく間もなく倒れてしまうこともあります。
惑星は好きな場所に着陸することができますが、移動は徒歩。
スタミナを無限にして走り続けるパワーがあるものの、せっかく自分の宇宙船が持てるので…惑星も宇宙船で飛びたかったかも。
惑星に拠点を建てることもできる
それと惑星に関してもうひとつ。スターフィールドでは、惑星に自分の拠点を建てることができる…というの魅力であり、知っておきたいトピックです。
拠点では、生活するための家を建てたり、コバルトやニッケルなど、惑星資源を採掘するための機械を置いたり、電力を供給するための太陽光発電機を置いたり、こちらもかなり自由度は高め。
Fallout4やFallout 76をプレイしたことがある人はイメージしやすいかなぁと。
拠点もこだわりだすとずっと遊べるくらいに色々なことが出来るので、様々な惑星を旅し、自分好みの惑星を見つけたら、拠点を作ってコンパニオンなどの連れてくるといいかもしれません。
次世代ゲームエンジンがもたらす美しいグラフィック
人肌やレザージャケットの革とかすっごいリアル。
さて、ここからはスターフィールドのグラフィックについて。
スターフィールドは、ベセスダの新しいゲームエンジン「Creation Engine2」を初めて採用しており、次世代の没入感と映像表現を実現しているのですが、次世代のハードウェア性能を最大限に活用したグラフィックはガチですごい。
(そのぶん要求スペックも高めですが…)
進化したリアルタイムレンダリング技術により、宇宙空間や惑星の風景は、精密なディテールとリアルな照明効果によって鮮やかに表現されており、まるで宇宙を旅しているかのような臨場感を体験できます。
ボリュームメトリックフォグの向上で、霧の表現も大幅に進化。
ゲーミングPCの性能によるとはいえ、プレイヤーは宇宙を飛び回る間も、滑らかでシームレスなゲームプレイを楽しむことができるほか、特に星座間の探索は、グラフィックの美しさをひしひしと体感できるんじゃないかなぁと。
初めてスターフィールドをプレイした時はシンプルに映像の美しさに感動しましたが、一部の場所では暗すぎたり、逆に眩しすぎたり、もう少し改善の余地はありそうなので…このあたりはアップデートに期待です。
#Tips |
Creation Engine2は、2011年にNvidiaと共同開発され、スカイリムで採用された”Creation Engine”の最新版。12年ぶりのメジャーアップデートなだけあり、ボリュームメトリックフォグの描画性能、光源処理、精確な物理演算などなど、大幅に進化しています。コンソール機は上限30fpsなので…全力で楽しむならPC版がおすすめ。 |
引き込まれるようなサウンドデザインも素敵
サウンドデザインも「スターフィールド」の魅力の一部。
宇宙船のエンジン音、星座間での静寂、異星の生態音など、サウンドはプレイヤーの感覚を刺激し、ゲームの雰囲気を一層引き立ててくれますよ。
レベルとスキルはそのまま。ニューゲーム+について
スターフィールドでは「ニューゲーム+」と呼ばれる新しいゲームシステムが採用されているため、こちらもダダっとおさらい。
ニューゲーム+はレベルとスキル、ラボの研究、取得したパワーを引き継いだ状態で新しくゲームを開始するもので、メインストーリーをスキップするか、もう一度ストーリーを辿るか選択することができます。
ただ、所持品やクレジット、コンパニオンなど、その他一切のものは引き継ぐことができないため、いわゆる”強くてニューゲーム”とは少し違う…ということには注意が必要かもですね。思い残しのないようにじっくり遊ぶのがおすすめです。
ストーリースキップのニューゲーム+は「早くクリアすることが目的」になるとガチで作業になるのは惜しいところ。
スターフィールドの概要
ゲームタイトル | Starfield |
ジャンル | RPG |
開発元 | Bethesda Game Studio |
パブリッシャー | Bethesda Softworks |
プレイヤー人数 | 1人 |
Xbox Game Pass | 〇 |
日本語 | フル音声:〇 字幕:〇 UI:〇 |
リリース | 2023年9月5日 |
価格 | 9,680円 |
スターフィールドはXbox Game Passに含まれており、初期コストを抑えて最後までプレイすることができますが…ずっと遊ぶ予定!というブラザーはSteam版を購入するのがおすすめ。
Xbox Game Pass版は、月額で遊べるというメリットがありますが、MODを使ってがっつり楽しむ場合、Xbox Game Pass版はファイルの保存場所が異なるため、MODの導入で苦戦する可能性もあります。
もし、MODを使う予定があるならSteam版をはじめから購入しておいたほうが無難です。
レビューまとめ!スターフィールドは宇宙と自由度の高いゲームが好きなら絶対に遊ぶべき
さてさて、ベセスダの完全新作フランチャイズの宇宙RPG「スターフィールド」についてお届けしてきましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
美しいグラフィック、驚異的な自由度と選択肢の幅、広大な宇宙の探索、何度も周回できるゲームシステム、エトセトラ。宇宙と自由度の高いゲームが好きなら絶対遊んでみてほしいゲームかも。
スターフィールドのレビュー&評価まとめ
ゲームの世界で生きるってこういうこと。
良いところ
- 驚異的な自由度
- 美しいグラフィック
- 分岐する物語
- 膨大なコンテンツ量
- 作りこまれた宇宙&世界観
- やろうと思えばずっと遊べるやり込み要素
- Xbox Game Pass対応
悪いところ
- 説明が不足しがち
- 都市のミニマップが無い
- バグはちょこちょこある
- 洋ゲーに慣れていないとゲーム進行で戸惑うこともあるかも
評価
ストーリー | グラフィック | パフォーマンス | システム(UI) |
A | S+ | A | B |
キャラメイク | ボリューム | やりこみ度 |
S | S+ | S |
総合評価 | ★★★★★ (4/5点) |
※レビューの評価基準についてはこちら。
スターフィールドの僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。いくつか気になる点こそあれど、間違いなくBethesdaが誇るエピックな宇宙RPGかなと。
僕はスカイリムが人生で一番ハマったゲームでPS3/PS4/PSVR/PCなど、ほぼすべてのハードウェアで遊ぶほどにドはまりしましたが、スターフィールドも同じように、ずっと繰り返し遊んでいくんじゃないかなぁと。それくらいに面白い。
もし、Xbox Game Passで遊ぶ場合は、マイクロソフトストアよりもAmazonで購入したほうが少しお得です。何かしらの参考になれば!