コスパ良好な開放型イヤホンが進化して帰ってきた。
TRUEFREEより、オープンイヤー型の新型ワイヤレスイヤホン「TRUEFREE O2(トゥルーフリー オーツー)」をご提供頂いたので、スペックや仕様をおさらいしつつ、使用感や音質についてダダっとレビューをお届けです。
#耳を塞がないオープンイヤーイヤホンTRUEFREE O1をレビュー。音質や使用感を試す
オープンイヤー型イヤホン「TRUEFREE O2」をレビュー。開放型でさらに進化した音質を試す
TRUEFREE O2は、オープンイヤー型で快適な装着感かつ優れた音質が特徴の開放型ワイヤレスイヤホン。
ドライバーの口径は16.2mm → 15mmと少し小さくなりましたが、前モデルとなる「TRUEFREE O1」と比べて大幅にブラッシュアップされており、振動版には”バイオセルロース複合振動版”を採用。
低音補強アルゴリズムも引き続き搭載していますが、TRUEFREE O2の知っておきたいトピックは以下の通り。
- 周囲の音が聞こえる開放型イヤホン。
- 開放感と快適で安定した装着感が特徴
- 肌に優しいシリコン素材を採用。片耳の重さは8g
- 15mm大口径ダイナミックドライバー搭載
- 低音補強アルゴリズムにより、迫力のある低音が楽しめる
- 定向性伝音技術を採用し、音漏れを効果的に低減
- マルチポイント接続で2台の機器と同時接続が可能
- ENC通話ノイズキャンセリング対応
- イヤホン単体で最大6.5時間、充電ケース込みで最大22時間の電池持ち
- 価格は6,680円
防水性能もIPX4等級 → IPX5等級へと強化されているため、さらに安心して利用できるのも嬉しい。
- TRUEFREE O2 本体
- 充電用のUSB A to Cケーブル
- 取扱説明書
ここからは、TRUEFREE O2のデザインにフォーカスしてレビューをお届けです。
前モデルよりも洗練されたデザイン
TRUE FREE O2は、TRUEFREE O1と比べてデザインも大きく変化。充電ケースは角度によって光を乱反射すし、”石”を思わせるような高級感のあるデザインが採用されました。オレンジのアクセントがGood。
背面はこんな感じ。なかなかにおしゃれなデザイン。
背面には充電用のUSB Type-C端子。ケース内部はオレンジ一色で、ペアリングやリセットで使用するマルチボタンを1つ搭載。
TRUEFREE O2のイヤホンはこんな感じ。耳掛け式のデザインは変わらないですが、前モデル”TRUEFREE O1″と比べてよりスマートになっており、イヤーフックなどの肌に触れる部分にはシリコン素材が採用されているため、装着感も快適です。
片耳の重さは約8g。定向性伝音技術のおかげで”音漏れ”も効果的に低減してくれます。オレンジ×ブラックの色合いがいい感じで、前モデルよりもデザインは確実に良くなっていました。
TRUEFREE O2の操作方法
お次はTRUEFREE O2の操作方法について。TRUEFREE O1は左右のイヤホンにはタッチパネルを搭載しており、タップや長押しで様々な操作が可能です。主な操作方法は以下の通り。
主な操作方法
電源オン | 自動:充電ケースから取り出す 手動:イヤホンを1.5秒長押し |
電源オフ | 自動:イヤホンを充電ケースに戻す 手動:イヤホンを6秒長押し |
再生/停止 通話の応答 | イヤホンを素早く2回タップ |
音量を下げる | 左側のイヤホンを1回タップ |
音量を上げる | 右側のイヤホンを1回タップ |
次の曲 | 右側のイヤホンを1.5秒長押し |
前の曲 | 左側のイヤホンを1.5秒長押し |
着信拒否 | 着信中にイヤホンを1.5秒長押し |
通話切り替え | 通話中にイヤホンを1.5秒長押し |
音声アシスタント | 右側のイヤホンを素早く3回タップ |
ゲームモード | 左側のイヤホンを素早く3回タップ |
TRUEFREE O2のリセット/初期化は、イヤホンを充電ケースに戻し、蓋を開いたた状態で、ケース内部のボタンを6秒長押し。充電ケースのLEDが白/赤で2回ずつ点滅すればリセット/初期化は完了です。
手動ペアリングはイヤホンを充電ケースに戻し、蓋を開いた状態で3秒長押し。
TRUEFREE O2は電池持ちも十分
TRUEFREE O2の電池持ちは、イヤホン単体で6.5時間、充電ケース込みで最大22時間の連続再生に対応。(充電ケースは2時間でフル充電)
イヤホン単体の再生時間は8時間くらい欲しかったところですが…充電ケース込みで最大22時間なので、持ちだして外出するのにも十分な電池持ちです。オープンイヤー型のイヤホンはランニングやワークアウトで使用する機会のほうが多いと思うので、電池持ちはそこまで気にしなくていいかも。
TRUEFREE O2は、最大2台のデバイスとのマルチポイント接続にも対応するため、使用感もGood。
低音寄りの音質。開放型なのにドンシャリな音が楽しめる
お次はTRUEFREE O2の音質についてレビューをお届け。音質を試すために視聴したのはいつものプレイリスト。
TRUEFREE O2が対応するコーデックはAAC/SBCなので、iPhone 15で視聴していきます。※Android向けの高音質コーデック”LDAC”や”apt-X”には非対応。…惜しい。
音質を試すため視聴したプレイリスト
- traveling – 宇多田ヒカル
- Love in the First Degree – Bananarama
- bad guy – ビリー・アイリッシュ
- Don’t Stop Believi’n – Glee
- DOLLS – Janne Da Arc
- 恋をするだけ無駄なんて – シャ乱Q
- サヨナラの意味 – 乃木坂46
- Bad Romance – Lady Gaga
- Talking to the Moon – ブルーノ・マーズ
- Ave Maria – Jackie Evancho
- 可愛くてごめん(feat.ちゅーたん CV:早見沙織)
- ラヴィット – ピノキオピー
- Creep – Radiohead
耳を塞がない”開放型”のイヤホンにも関わらず、TRUEFREE O2の音質はめっちゃ良好で、非常にクリア。15mmの大口径ドライバーと植物由来の素材”バイオセルロース振動板”の特徴である情報量が多く、輪郭がパキッとし過ぎない柔らかい音も特徴的かなと。
バイオセルロースは十分な硬さと優れた軽さを持ち、振動を適度に吸収できる”内部損失”まで兼ね備えているため、開放型イヤホンだと失われがちな”空間的な広がり”も感じることもできます。
例えば、乃木坂46の”サヨナラの意味”や、宇多田ヒカルの”traveling”などはシンセサイザーやピアノなどの楽器の粒が揃いつつも、ビートを刻むベースやドラムもしっかり分離。独自の低音補強アルゴリズムの恩恵で、ビリーアイリッシュの”bad guy”など、ベースラインが特徴的な楽曲も気持ちよく聴くことができます。
GLEEの”Don’t Stop Believi’n”も重なるようなボーカルがものすごく気持ちいいですし、やっぱり耳を塞がない解放感はオープンイヤー型の大きなメリット。生活に溶け込むように音楽を聴くことができるので、ランニングやワークアウトの相棒、ちょっとした作業時に音楽を楽しむのに最適です。
開放型なので、綺麗な音質で音楽を楽しむには”イヤホンの位置”も重要。シリコン製のイヤーフックが優しくホールドしてくれるため、一度場所決めすると簡単にズレるようなことはないですが、装着後の位置調整をばっちり決めるのがおすすめです。
TRUEFREE O2の周波数特性を計測してみた
前モデル「TRUEFREE O1」の時は周波数特性を計測していなかったですが、開放型のイヤホンも計測できるように環境を改良してみたので、ダダっとおさらい。
TRUEFREE O2の周波数特性はおおむね実際に耳で聞いている音質に近い傾向となっており、どちらかというとドンシャリ傾向な音質です。低音補強アルゴリズムで強化されているぶん、低音域がブーストされていますが、バランスを維持しつつ中音域~高音域までよく鳴ってくれるイヤホン。
※周波数特性の計測方法についてはレビューの評価基準のページからどうぞ。
周波数特性とは、入力電圧を一定にした状態で周波数を変化させた時に出力される音圧がどのように変化するかを表したもの。グラフの見方としては、ざっくり200Hz以下が低音域、200Hz~700Hzが中低音域、700Hz~3KHzが中高音域、3KHz~7KHzが高音域、7KHz以上が超高音域。環境や機器で計測結果は異なるため参考程度に。
TRUEFREE O2のスペックと仕様
タイプ | ワイヤレス |
形式 | オープンイヤー型 |
装着方式 | 耳掛け |
本体操作 | タッチ |
ドライバー方式 | 15mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz-20KHz |
対応コーデック | AAC SBC |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 |
Bluetoothプロファイル | HFP 、A2DP 、AVRCP 、AVCTP AVDTP 、GAVDP 、SPP HID 、PBAP 、DID |
最大持続時間(単体) | 6.5時間 |
最大持続時間(本体) | 22時間 |
重量 (単体) | 9.4g |
重量 (本体) | 71g |
サイズ (単体) | 45.6×40×15.5mm |
サイズ (本体) | 91.7×57×26mm |
充電時間 (単体) | 1.5時間 |
充電時間 (本体) | 2時間 |
充電コネクタ | USB Type-C |
ENC通話ノイズリダクション | 〇 |
マルチポイント | 〇 |
低遅延ゲームモード | 〇 |
専用アプリ | 〇 |
防水性能 | IPX5 |
価格 | 6,680円 |
レビューまとめ!開放型かつ高音質を求めるならTRUEFREE O2はいい選択肢になりそう
さてさて、TRUEFREEのオープンイヤー型ワイヤレスイヤホンの最新モデル「TRUEFREE O2」について、デザインやスペック、機能をおさらいしつつ、音質や周波数特性についてのレビューをお届けしてきましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
TRUEFREE O2は、前モデルと比べても着実に進化しており、コスパも良好。開放型のイヤホンを求めている人にはいい選択肢になるかも。
TRUEFREE O2 レビュー&評価
ランニングで使いたいイヤホン。
メリット
- 耳を塞がない解放感と優れた装着感
- より洗練されたデザイン
- ドンシャリ傾向で優れた音質
- レスポンスの良い操作感
- 買いやすい価格
デメリット
- Android向けのLDACやapt-Xに対応しない
- Androidで使用時、ケースに収納してもBluetoothが切れない時が稀にあった
音質 | |
機能 | |
装着感 | |
デザイン | |
コスパ | |
総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
TRUEFREE O2の僕のレビューと評価をまとめると上記の通り。
全体的に価格と性能のバランスに優れた開放型イヤホンで、開放型で優れた装着感なのに音質も素敵。Android向けの高音質コーデック”LDAC”と”apt-X/apt-X Lossless”に対応せず、価格とのトレードオフでAAC/SBCにしか対応しないため、どちらかというとiPhoneで使うのにおすすめなイヤホンかなと。
がっつり音楽に没入することもできるし、ワークアウトやランニング、作業時など、周囲の音を聴きつつ、音楽を楽しみたい時の”ながら聴きイヤホン”にもおすすめです。