廉価版はしばらく登場しなさそう。
Bloombergによれば、廉価版Vision Proはあまり安くならないとのことで、価格は1,500ドル~2,500ドル(約22万円~37万円)程度になる可能性が高いと噂されていますが、なにやら、コストを削減するためにiPhoneやMacに有線接続して利用する仕様になるとのこと。
あくまでも噂の段階ですが、現在噂されている廉価版Vision Proの情報についてダダっとまとめていこうかと思うので、参考にどうぞ。
※Upadate 2025/1/10, 最新の情報を加筆・修正しました。つい先日Vision ProでGeForce NOWが利用可能になることが発表されましたが、廉価版 Vision Proが発売されれば、クラウドストリーミングゲームの遊び方もぐっと広がりそう。
廉価版Vision Proの発売日や機能、価格に関する噂

Appleが激推しする空間コンピューティングデバイス「Apple Vision Pro」ですが、みんなが期待する「廉価版 Vision Pro」について続報があったので簡単におさらい。








Bloombergは、Vision Proは3,499ドル(日本円で599,800円)と非常に高価なデバイスであり、メインストリームとして成功させるには価格が高いため、AppleはVision Proを発表するより以前から安価なMRヘッドセットの開発を見据えていた可能性があると指摘。
BloombergはAppleが廉価版Vision Proを開発している可能性が高いと予想しており、価格は1,500ドル~2,500ドル(約22万円~37万円)程度になる可能性が高いとのこと。
- 価格は1,500ドル~2,500ドル(約22万円~37万円)
- 名称は「Apple Vision」?
- iPhoneやMacと有線接続する仕様
- iPhone向けチップ(A16 Bionicなど)を搭載
- Vision Proよりも解像度が控えめなディスプレイ
- 空間オーディオ対応の内臓スピーカーは非搭載
- パススルーの画質も控えめ
- ユーザーの目を表示するEyeSight機能は無し
- 外部カメラやセンサーの数も減らされる
- 発売日は2026年~2027年頃?
2025年1月時点で出ている廉価版 Vision Proに関するスペックや機能に関する情報は上記の通り。
Apple Vision Proがほぼ60万円する"ハイエンドMRヘッドセット"なので、低価格モデルも高めな価格設定になるのかなと。廉価版とはいえ、Appleの製品は競合と比較しても高めの価格になる傾向があるため、これはVisionシリーズも同じようです。
22万円~37万円といえば、iPhoneはもちろん、Macbook Pro、Macbook Air、24インチiMacといったほとんどのApple製品が買えちゃう価格なので...もう少し価格が安くなることに期待です。
詳細は後述しますが、コードネーム「N109」と呼ばれる処理性能が向上し、軽量化された"Vision Proの後継モデル"を開発中...という噂もあります。2027年頃の発売を目途に1日中装着できる"眼鏡型ARデバイス"も開発しているという噂もありますが、こちらは噂の段階です。
2025年1月6日にNVIDIAがCESで発表したプレスリリースでは、Apple Vision ProがGeForce NOWに対応することがアナウンスされているため、買いやすい価格で廉価版Vision Proが登場すればクラウドゲーミングの遊び方も広がるんじゃないかなと。
NVIDIAは、Apple、Meta、ByteDanceとのコラボレーションにより、GeForce NOWクラウドゲーミングをApple Vision Pro空間コンピューター、Meta Quest 3および3S、Picoの仮想現実および複合現実デバイスに拡大し、レイトレーシングやNVIDIA DLSSなどのNVIDIAテクノロジーのすべての機能を備えています。
Nvidia プレスリリース
ちなみに、Vision ProでGeForce NOWを遊ぶには「play.geforcenow.com」へアクセスするだけでいいので、めっちゃお手軽。対応は2025年1月末。Vision Pro以外にも、MetaQuest3/3S、PicoなどのVRデバイスもGeForce NOWに対応予定です。
Vision Proの生産は縮小された
Apple Vision Proはこれまでに50万~60万台生産されており、需要は十分満たせる量があるみたいですが、製造工程に関わる情報筋によれば、AppleはVision Proの生産を縮小しているとのこと。
現状、Vision Proの価格が高すぎて市場拡大の妨げになっていることは明らかですが、なにやら、この動きはVision Pro市場の拡大をブーストするための「廉価版 Vision Pro」を投入するための計画の一部と噂されています。
AppleのCEO Tim Cook氏は「Vision Proは明日の技術を今、手に入れたい人向け」と語っており、Vision Proの普及を高価な価格が妨げていることを認めています。Vision Proの生産縮小は十分な需要を満たせていることに加えて、廉価モデルを投入するための布石...いわば戦略の見直しと見てよさそう。
廉価版Vision Proの発売日についての情報
上述のとおり、現在のAppleは次世代の空間コンピューティングを普及させ、市場を席巻したいと考えているため、高確率で廉価版Vision Proを発売する可能性は高め。
そうなると気になるのは「Vision Proはいつ発売されるの?」ってところですが、Bloombergの記者Mark Gurman氏によれば、Appleは、より安価なヘッドセットを緊急目標としており、廉価版Vision Proが2025年内に発売される可能性は低いものの、そう遠くない未来に登場するとのこと。
2025年は新型Vision Proが発売、廉価版は2027年に延期されるって噂
Apple情報に詳しいアナリストMing Chi Kuo氏によれば、廉価版Vision Proの発売日は2027年に延期され、新機能が追加されるかは不明ですが2025年にはM5チップを搭載したApple Vision Proが発売される...とのこと。
加えて、Kuo氏は「Appleが廉価版Vision Proの発売を延期した理由は、価格を下げるだけでは良い結果を生み出せないことだと思います。これはHomePodの状況と似ており、より安価なHomePod miniを発売した後もAppleはスマートスピーカーの主力製品になれませんでした」と公式Xで語っています。
Apple情報に詳しいMark Gurman氏の発売日に関する情報とMing Chi Kuo氏による情報を合わせると、廉価版Vision Proの発売日は2026年~2027年頃になる...と思っておくといいかもですね。
Vision Proは日本でも発売されましたが、世界的に見ても、Appleの空間コンピューティングデバイス「Vision Pro」の出だしは期待されていたほどではありません。低価格になり、普及価格帯で買いやすいVision Proが登場すればもう少し冒険してみる人も増えるんじゃないかなと。
廉価版Vision Proが発売されれば、現状VR/MRヘッドセットの支配者ともいえる"Meta"との技術革新競争も激化しそう。
ちなみに、もっと身近なVR/MRヘッドセット「Meta Quest3」についてはこちらの記事もぜひ参考に。普通にVRコンテンツを楽しむなら...今のところMeta Quest3で十分すぎる。
Appleが開発していると噂されている”眼鏡型ARデバイス”も気になるところですが、個人的にヘッドセットのほうが拡張性が高く、画質面でも優れると思っているので...しばらくは廉価版Vision Proの情報を追っていきます。何かしらの参考になれば!