Bluetooth接続でもCDロスレスと同等の音質。
今回は、aptX Adaptiveの拡張機能「aptX Lossless」について3分で超簡単に分かりやすく解説していこうかと思うのでぜひ参考に。
SOUNDPEATS Air4など、最近は低価格帯のワイヤレスイヤホンでも対応するデバイスが増えてきたので、意外と見る機会が増えてきたかも。
aptX Adaptive Losslessってなに?
「aptX Lossless」は、aptX Adaptiveの拡張機能。
高音質コーデック「aptX Lossless」は”可逆圧縮”により、Bluetooth接続でもCDロスレス(16bit/44.1KHz)と同等の音質が実現可能な最新のコーデックです。
- aptX Lossless
- 可逆圧縮/16bit/44.1KHz
- 非ロスレス時:24bit/96KHz
- ビットレート:最大1.2Mbps
- LDAC
- 非可逆圧縮/24bit/96KHz
- 最大990kbps
可逆圧縮とは、音源をそのまま圧縮して復元後も原音に近い音質が得られる圧縮方式のこと。
ワイヤレスイヤホンでは一般的な「SBC」「AAC」「LDAC」などが採用する”非可逆圧縮”は聴覚の特性に合わせて音を選択&圧縮し、データサイズをより小さくできますが、原音通りに復元することはできないため、サンプリングレートはLDACのほうが優れていますが、原音の再現度ではaptX Losslessのほうが優秀ということになります。
aptX Losslessはスマホが対応していないと使用できない
注意点は、aptX Losslessで音楽を聴くためには、Snapdragon 8Gen1/8+ Gen1/8+Gen2以降を搭載したスマホと「Snapdragon Sound」をサポートする”FastConnect6900″が必要になること。
対応機種は「ZenPhone8」「Galaxy S21シリーズ」「Xperia 5Ⅳ/1Ⅴ/10Ⅴ」などなど。自分が使っているスマホが対応しているか確認しておきましょう。
Androidは「設定>システム>デバイス情報」から「ビルド番号」を7回タップして「開発者オプション」を有効化すると対応コーデックを確認可能。
開発者オプションにある「Bluetoothオーディオコーデック」から見ることができます。
参考までに、「Pixel 7」はaptX Lossless非対応。「Galaxy Z Flip5」や「Galaxy Z Fold5」もaptX Losslessには対応していないため、aptX Losslessに対応するワイヤレスイヤホンを購入する場合は、事前に対応しているかどうか?を確認しておきましょう。
aptX Losslessに対応するスマホは多くないため、ロスレス音源を聴く場合はLDACがおすすめ
音質面で非常に優れたアドバンテージを持つコーデック「aptX Lossless」ですが、現状対応スマホがそんなに多くないため、ロスレス音源で音楽を楽しみたい場合のベターな選択肢は「LDAC」。
- aptX(エーピーティーエックス)
- aptX Losslessは可逆圧縮
- 低レイテンシー(遅延)
- データのエラー回復により、電波状態の悪い環境でも安定して接続できる
- SBCよりも優れた圧縮率を誇り、より多くの情報量を転送できる
- ハイレゾ音源を伝送する場合は44.1KHzまたは48KHz/16bitにダウンコンバートしてからデータを圧縮
- LDAC(エルダック)
- 非可逆圧縮
- データ転送量は”SBC(328kbps)”の3倍、990kbps
- 音質有線モードが”990kbps”、接続有線モードが”330kbps”で動作
- ハイレゾ音源のために作られたコーデック
- 96KHz/24bitのハイレゾデータをダウンコンバートせずに伝送できる
- SBCと同等の伝送レート”330Kbps”でも音がクリア
aptXとLDACを比較してみるとこんな感じ。aptX Losslessと同様に拡張機能の一つとなるaptX HDはaptXをより拡張したコーデックとなっており、最大48KHz/24bitに対応し、48KHz/16bitのaptXに比べて256倍の細かな音を表現できます。
個人的には、スマホが対応していればaptX Losslessも良い選択肢になるかと思いますが、人間の聴覚上、LDACやaptX HDで十分すぎるほどの音質が得られるため、悩んだ時は「LDAC」。
aptX Losslessに対応するワイヤレスイヤホンはSOUNDPEATS Air4がコスパ良きです。