立体感のある素敵な音質。
SOUNDPEATS JAPANより、新型ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air4」をご提供頂いたのでスペックをおさらいしつつ、デザインを眺めつつ、音質をじっくり試しつつレビューをお届け。
全体的な印象としては、しっかり新技術も搭載していて買いやすい価格を維持。それでいて音質や機能にもしっかりコミットした良いイヤホンだなと。
価格は9,980円。Amazonのセール対象になることもあるので、セール時に買うとコスパ最強かも。
aptX Lossless対応で高音質&抜群のコスパ「SOUNDPEATS Air4」をレビュー
それじゃ、早速「SOUNDPEATS Air4」のレビューといきましょう。
知っておきたいトピックは以下の通り。
- 9,980円で買えるコスパ
- セールの時はさらに安く買えてコスパ最強
- Quallcomm QCC3071搭載
- 低遅延、安定した接続、高音質
- Snapdragon Sound対応
- aptX Adaptive Lossless対応
- 最大2台のマルチポイント接続
- 周囲の騒音に合わせて調整するアダプティブアクティブノイズキャンセリング
- 専用アプリ「SOUNDPEATSアプリ」
1万円以下の買いやすい価格ながら、CDロスレスと同等のワイヤレス再生を実現する最新コーデック”aptX Adaptive Lossless”に対応するほか、最大2台のマルチポイント接続、専用アプリ「SOUNDPEATSアプリ」によるイコライザー調整に対応するのが大きな特徴です。
付属品は、SOUNDPEATS Air4イヤホン、充電ケース、USB Type-Cケーブル、クイックスタートガイドのみ。※インナーイヤー型なのでイヤーピースはありません。
マットな質感でクールなデザイン
充電ケースの背面
SOUNDPEATS Air4の充電ケースはコンパクトな丸形。ケースはマットな質感になっており、手触りはさらさら。
充電ケースの前面には手動ペアリングやリセットなどで使用するマルチボタンと充電状態を表すLEDインジケータを搭載。
LEDは「緑:100~50%、黄:49~10%、赤:10%未満」といった感じでバッテリー残量をパッと見で判断するのにも役立ちます。
電池持ちはケース込みで最大26時間、イヤホン単体で最大6.5時間と十分。
充電ケースを開いた状態はこんな感じ。
イヤホンはIPX4相当の防水性能を備えていますが、ケース自体は充電端子部分の基盤がむき出しになっているため、水濡れには注意すると良き。
ケース底面には充電用のUSB Type-C端子を搭載。
SOUNDPEATS Air4のイヤーバッズはこんな感じ。形状はインナーイヤー型でステムが伸びているタイプ。
SOUNDPEATSのロゴはタッチパネルになっており、再生/停止やノイキャンのオン/オフなど、様々な操作に対応しています。
ノズル部分は楕円形になっていて、13mmダイナミックドライバーが鳴らす音をダイレクトで伝えられるようになっているほか、ノズルのデザインもGood。
装着感はかなり軽めですが、頭を振ったくらいでは落ちない”ホールド感”もちゃんとあるので安心です。
ノイキャン性能はぼちぼち
SOUNDPEATS Air4は、周囲の騒音に合わせてノイキャンのレベルを細かく調整してくれる「アダプティブアクティブノイズキャンセリング」機能を搭載していますが、ノイキャン性能はぼちぼちといった感じ。
確かに、周囲の環境に合わせて自動で調整してくれている感じはありますが、形状がインナーイヤー型なのでそもそもノイキャンとの相性は良くありません。
#Tips |
SOUNDPEATS Air4が搭載する「アダプティブアクティブノイズキャンセリング」は”Quallcomm QCC3071″の標準機能。QCC3071の恩恵でゲームモードの遅延も改善されており、Air4の遅延は88msです。 |
SOUNDPEATS Air4の操作方法
このあたりで、SOUNDPEATS Air4の操作方法についてもダダっとおさらい。
シンプルで直感的な操作感になっていて、イヤホンのタッチパネルをタップするだけで再生/停止/ボリューム調整のほか、様々な操作が可能です。
操作方法とHowTo
電源オン | 自動:ケースを開ける 手動:タッチパネルを1.5秒長押し |
電源オフ | 自動:イヤホンをケースに戻す 手動:タッチパネルを10秒長押し |
再生/停止/通話の応答 | 2回タップ |
音量を上げる | イヤホン(R)を1回タップ |
音量を下げる | イヤホン(L)を1回タップ |
次の曲へ | イヤホン(R)を長押し |
ANC/通常 切り替え | イヤホン(L)を長押し |
着信拒否 | 着信中にイヤホンのどちらかを長押し |
通話切り替え | 通話中にイヤホンのどちらかを長押し |
ペアリング | ケースの蓋を開けてケースのボタンを3秒長押し |
音声アシスタント | 右側のイヤホンを3回タップ |
ゲームモード | 左側のイヤホンを3回タップ |
リセット | イヤホンをケースに戻し、 蓋を開けた状態でケースのボタンを10秒長押し |
2台のスマホにマルチポイント接続する方法
SOUNDPEATS Air4は、8,980円という買いやすい価格ながら最大2台までのマルチポイント接続に対応しているというのも大きなトピック。
2台のデバイスとマルチポイント接続する方法は以下の通りなので、こちらも参考にどうぞ。
- イヤホンの電源を入れて「デバイスA」とペアリング
- 「デバイスA」のBluetoothをオフ
- イヤホンは自動でペアリングモードになる
- 「デバイスB」とペアリングする
注意したいのは自動でデバイスを切り替えてくれるわけではないというところ。デバイスを切り替える場合は一度Bluetoothをオフにする必要があります。
SOUNDPEATSアプリでイコライザも調整できる
SOUNDPEATS Air4/Air4 Liteは専用アプリ「SOUNDPEATS」からイコライザーを調整したり、ノイキャンやゲームモードなどの機能を切り替えたり、ファームウェアアップデートにも対応。
SOUNDPEATSアプリはシンプルかつ分かりやすくて、これもメリットの1つかなと。タッチパッドの誤動作が気になる場合はアプリで無効化することもできるので、めっちゃユーザーファーストです。
聴力を分析して最適化してくれる「アダプティブイコライザー」なんかも利用できるため、一度試してみるといいかもですね。
僕は原音に近い音質が好みなので、プリセットのフラットなイコライザーを使用していますが…アダプティブイコライザーで結構音質代わります。
アプリはイコライザー(10バンド)の調整もできるので、音質を自分好みにカスタムしたい人も色々試せて楽しい。
立体感のある低音寄りな音。SOUNDPEATS Air4の音質を実機で試す
インナーイヤー型で向き不向きこそあれど装着感は良好。
お待たせしました。ここからは「SOUNDPEATS Air4」の音質についてのレビューをお届けです。
視聴するのはいつものレビュープレイリスト。SOUNDPEATS Air4は”aptX Lossless”に対応していますが、aptX Adaptiveに対応していたGalaxy S21+ 5Gを手放してしまったため、今回はコーデック:aptX、Pixel 7と接続して音質を試していきます。
視聴したプレイリスト
- traveling – 宇多田ヒカル
- Love in the First Degree – Bananarama
- bad guy – ビリー・アイリッシュ
- Don’t Stop Believi’n – Glee
- DOLLS – Janne Da Arc
- 恋をするだけ無駄なんて – シャ乱Q
- サヨナラの意味 – 乃木坂46
- Bad Romance – Lady Gaga
- Talking to the Moon – ブルーノ・マーズ
- Ave Maria – Jackie Evancho
- 可愛くてごめん(feat.ちゅーたん CV:早見沙織)
- ラヴィット – ピノキオピー
- Creep – Radiohead
SOUNDPEATS Air4の音質を一言で表すと「全体的に立体感のある低音寄りな音」。
例えば、ビリー・アイリッシュの”budguy”などの重いベースラインが特徴的な楽曲は唸るような低音が楽しめるほか、レディオヘッドの”Creep”は歪のあるギターのバッキングが際立つ感じ。
13mmダイナミックドライバーを搭載しているため、低音は非常に豊かに鳴ってくれるかなと。高音域もよく響いていて音圧も十分です。
強いて気になるところを上げるとすれば…音の解像度は控えめ。とはいえ、これはaptXで視聴しているためで、aptX Losslessで視聴した時はもっと繊細に、原音に忠実な音が楽しめるはず。
ちなみに、SOUNDPEATS Air4の周波数特性はこんな感じ。低~高音域まで広範囲をカバーしていることが分かるので、ポテンシャルを最大限まで引き出しつつ、がっつり音楽を聴くなら”aptX Lossless”で楽しみたいところかなぁと。
もし、使っているスマホがaptX Losslessに対応していない場合は素直に「SOUNDPEATS Air4 Lite」がおすすめです。こっちは比較的対応機種が多い”LDAC”対応。
aptX Adaptive Losslessってなに?
QualcommのSnapdragonSoundに対応。
SOUNDPEATS Air4は、aptX Adaptiveの拡張機能「aptX Lossless」に対応していることが最も大きなメリットであり、最大のトピックですが、aptX Losslessってなに?ってブラザーもいるかもなので超簡単におさらい。
- aptX Lossless
- 可逆圧縮/16bit/44.1KHz
- 非ロスレス時:24bit/96KHz
- ビットレート:最大1.2Mbps
- LDAC
- 非可逆圧縮/24bit/96KHz
- 最大990kbps
高音質コーデック「aptX Lossless」は”可逆圧縮”により、Bluetooth接続でもCDロスレス(16bit/44.1KHz)と同等の音質が実現可能な最新のコーデック。
#Tips |
可逆圧縮とは、音源をそのまま圧縮して復元後も原音に近い音質が得られる圧縮方式。対して、SBC/AAC/LDACなどが採用する”非可逆圧縮”は聴覚の特性に合わせて音を選択&圧縮し、データサイズをより小さくできますが、原音通りに復元することはできません。サンプリングレートはLDACのほうが優れていますが、原音の再現度ではaptX Losslessのほうが優秀。 |
aptX Losslessで音楽を聴くためには、Snapdragon 8Gen1/8+ Gen1/8+Gen2以降を搭載したスマホと「Snapdragon Sound」をサポートする”FastConnect6900″が必要になります。
対応機種は「ZenPhone8」「Galaxy S21シリーズ」「Xperia 5Ⅳ/1Ⅴ/10Ⅴ」などなど。自分が使っているスマホが対応しているか確認しておきましょう。
#Tips |
Androidは「設定>システム>デバイス情報」から「ビルド番号」を7回タップして「開発者オプション」を有効化すると対応コーデックを確認可能。開発者オプションにある「Bluetoothオーディオコーデック」から見れます。 |
僕の現在のメイン機「Pixel 7」はaptX Lossless非対応。先日購入した「Galaxy Z Flip5」もaptX Losslessには対応していないため、Galaxy S21+ 5Gを手放してしまったのが惜しい。
スペックと仕様
製品名 | SOUNDPEATS Air4 |
サイズ | ケース:53.5×24×58mm |
重さ | イヤホン:4g×2 ケース:38g |
形状 | インナーイヤー型 |
ドライバー | 13mm ダイナミックドライバー |
チップ | QCC3071 |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 通信範囲:10m |
対応プロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
対応コーデック | aptX Lossless/aptx adaptive /aptx/AAC/SBC |
バッテリー | ケース:330mAh イヤホン:35mAh×2 |
連続再生時間 | 単体:6.5時間 ケース込み:26時間 |
その他 | USB Type-C マルチポイント接続 専用アプリ IPX4相当の防水 12か月のメーカー保証 |
SOUNDPEATS Air4とAir4 Liteの音質やスペックを比較
せっかくなので、同じくSOUNDPEATS JAPANからご提供頂いた姉妹機「SOUNDPEATS Air4 Lite」と「SOUNDPEATS Air4」の音質やスペックについてもダダっと比較。
左:SOUNDPEATS Air4、右:SOUNDPEATS Air4 Lite
この2つのイヤホンの最も大きな違いはノイキャンの有無と対応コーデック。
音質の傾向も結構違っていて、おおむね周波数特性が示す通りの音質の傾向になっていますが、aptX Losslessに対応しているスマホなら「SOUNDPEATS Air4」。非対応なら「SOUNDPEATS Air4 Lite」を選ぶのがおすすめです。
Air4/Air4 Liteの見た目は質感が違うくらいでほぼ同じ。
SOUNDPEATS Air4を”aptX Lossless”に対応していないスマホで使用する場合のコーデックは”aptX”。
音質が明確に落ちるわけではないですが、ポテンシャルを引き出せずに非対応のスマホで使うよりも、”LDAC”対応で使えるスマホも多い「SOUNDPEATS Air4 Lite」を購入したほうが良いかもしれません。※iPhoneは”AAC”のみ。
いずれも1万円以下で購入できるワイヤレスイヤホンなので、コスパ抜群でおすすめ出来るイヤホンってのは間違いなし。
SOUNDPEATS Air4/Air4 Liteのスペック比較
SOUNDPEATS Air4 | SOUNDPEATS Air4 Lite | |
サイズ (イヤホン) | 18.3×19.1×34.4mm 4g×2 | 18.3×19.1×34.4mm 4g×2 |
サイズ (ケース) | 53.5×24×58mm 38g | 53.5×24×58mm 37g |
ドライバー | 13mm ダイナミックドライバー | 13mm ダイナミックドライバー |
チップ | QCC3071 | WQ7033AX |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3 |
接続 | ワイヤレス | ワイヤレス |
形状 | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 |
操作 | タッチ | タッチ |
再生周波数帯域 | 20Hz~20KHz | 20Hz~20KHz |
対応コーデック | aptX Lossless aptX Adaptive aptX AAC SBC | AAC SBC LDAC |
最大持続時間 | 単体:6.5時間 ケース込み:26時間 | 単体:7時間 ケース込み:30時間 |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
ノイキャン (ANC) | 〇 | × |
ゲームモード | 〇 | 〇 |
その他 | マルチポイント接続 IPX4相当の防水 専用アプリ | マルチポイント接続 IPX4相当の防水 専用アプリ |
価格 | 9,980円 | 7,380円 |
レビューまとめ!aptX Losslessを試すならSOUNDPEATS Air4は最高に良い選択肢になるイヤホン
デザインを眺めつつ、音質に浸りつつ、姉妹機「SOUNDPEATS Air4 Lite」との比較もしてきたので少々長めになりましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
SOUNDPEATS Air4 レビュー&評価
スマホがaptX Lossless対応なら最高。
✓good!
- 9,980円で買えるコスパ
- aptX Lossless対応
- 2台のマルチポイント接続
- 立体的で豊かに響く音質
✓not good
- aptX Losslessに対応するスマホが意外と少ない
- ノイキャン性能はぼちぼち
✓Rate
音質 | 装着感 | 解像度 | 定位感 | コスパ |
S | B | A | A | S+ |
デザイン | ノイキャン | 外音取り込み | 持ち運びやすさ |
A | C | – | S |
総合評価 | S+ |
※レビューの評価基準についてはこちら。
特に素敵なのはこの価格で最新コーデック”aptX Lossless”に対応するところ。惜しいのは”aptX Lossless”に対応しているスマホが意外と多くないところかなと。
SOUNDPEATS Air4は、aptX Adaptive Losslessに対応するスマホを使っているならガチでおすすめできるイヤホンなので、気になるブラザーはこの機会にぜひ。
スマホがaptX Adaptive Losslessに対応していない場合は「SOUNDPEATS Air4 Lite」がおすすめです。
Amazonセール時に買えればガチでお買い得。