購入してからもう1か月。毎日愛用しているプロフェッショナルなキーボード「HHKB Professional HYBRID Type-S」ですが、あまりにも最高すぎるので全力レビューをブラザーたちへシェア。
とりあえず、はじめに言っておきたいことは「誇張なしで”HHKB Proefssional HYBRID Type-S”は至高のキーボード」。
仕事の効率は上がるし、使う楽しさをひしひしと感じながらタイピングできるし、とにかく使いやすくて。もう手放せなくなっちゃう魔力を持っているのですが、僕もHHKBの魅力にどっぷりハマってしまいました。
HHKB Professional HYBRID Type-Sの価格は35,200円と紛れもない高級キーボードなのですが、いくつかの問題点もありまして。最も問題になってくるのはこのキーボードに慣れちゃうと他のキーボードに戻れないってこと。
(ある意味誉め言葉。HHKBが無いと効率が落ちるっていう)
長時間タイピングするお仕事なら100億%効率が上がりますし、仕事だけでなくQOLも爆上がり。おうち時間でリモートワークも増えてると思うので、こいつを選ばない手は無いですよ、ブラザー。
HHKB Professional HYBRID Type-Sの価格は35,200円。”高級キーボード”だけに作りもしっかりしてますし、長く使えること間違いなしです。
至高のキーボード「HHKB Professional HYBRID Type-S」をレビュー
それじゃ、早速至高のキーボード「HHKB Professional HYBRID Type-S」のデザインをチェックしつつ、レビューといきましょう。
パッケージはこんな感じになっていまして。筆書きのようなデザインの印字が鬼渋。
付属品はHHKB Professional HYBRID Type-S本体と単3乾電池が2つ、取扱説明書のみで有線ケーブルは無し。
※この説明書にはBluetoothの登録/切り替え方法やDIPスイッチの使い方についても記載されているため、無くさないように保管しておくのがベター。
付属の単3乾電池は富士通製でした。
電池が無くなったら…何度も充電して使えるエネループに変えようかなと思ってますが、この電池だけでも半年くらいは使えそうな雰囲気です。めっちゃ持ちそう。※公称値は3か月間使用可能とのこと。
HHKB Professional HYBRID Type-SはUSBコネクターからの給電も可能です。
HHKB Professional HYBRID Type-Sのデザインを眺める
次はHHKB Professional HYBRID Type-Sのデザインを眺めつつ、レビューといきましょう。
僕が購入したのはHHKB Professional HYBRID Type-Sの英語配列/墨なんですけど、色合いは”真っ黒”ってわけじゃなくて限りなく黒に近い灰色。まさに墨色って感じになっていまして。
印字は角度によっては見えなくなるくらいの絶妙な色合いの黒で刻印されています。(タッチタイピングに慣れていないとちょっと辛いかも)
キーボードの左上には”HHKB Professional HYBRID”の刻印。
右上には”Type-S”の刻印が印字されています。
墨色のHHKBはキーボードの印字も黒いため、角度と光の当たり方によっては見にくい場面があるかもなんですけど…タッチタイピングに慣れていればノープロブレム。
印字は耐久性に優れる”サブリメーション印刷”が採用されているため、ディティールもプロ仕様です。
※サブリメーション印刷とは、特殊インクを約200℃の熱で気化(昇華)させ生地に転写する技法のこと。昇華プリントとも呼ばれます。通常の印字よりも長持ち。
電池を入れる場所はここ。キーボードを正面に置いてちょうど奥側にあるのですが、HHKB Professional HYBRID Type-Sは電池込みでも重さは約570g。※本体のみの重さは540g。
持ち運びも楽々ですね。
HHKB Professional HYBRID Type-Sの高さ調整は”3段階”となっており、高さの異なる2つのスタンドで簡単に好みの高さに調整が可能。
スタンドを立てない状態だとこんな感じで。
最も手首に負担のかからない角度だと思っているので、僕はこの状態で愛用中なんですけど吸振パッドを使用する場合もこの高さがデフォになります。
小さめのスタンドを立てた状態だとこんな感じ。
最も高いスタンドを立てると結構な角度が付きますが、高さのあるキーボードが好みの人や高さのあるパームレストと組み合わせて使う人には良いかもですね。
ちなみに、HHKB Professional HYBRID Type-Sは「シリンドリカルステップスカルプチャ」と呼ばれるすべてのキートップ面を中央方向に向けた構造になっていまして。
どの角度でもタイピング感を損なうことなく快適に使用することができるというのも知っておきたいトピックです。
静電容量無接点方式のスイッチ「Type-S」が秀逸
せっかくなので、HHKB Professional HYBRID Type-Sに搭載される静電容量無接点方式のキースイッチ「Type-S」についてもおさらいしておきましょう。
Type-Sキーは、無接点で底付きなしにスイッチングする”静電容量無接点方式“が採用されており、深いストロークと極上のキータッチを実現。
しなやかで心地よいタッチが特徴的なキースイッチとなっていまして。
軽い力で押し込むだけでタイピングできるほか、素早いタイピングも可能としています。高速タイピング性(Speed)と静粛性(Silent)を備えるから「Type-S」。
うん、納得です。
デバイスとの接続/切り替えがめっちゃ簡単
HHKB Professional HYBRID Type-Sは、4台のデバイスを無線接続して登録しておけるのですが、切り替えはめっちゃ簡単で鬼スムーズ。※有線接続と合わせて最大5台のデバイスを接続可能です。
接続するデバイスの切り替え方法は以下の通り。
有線接続 | Control+Fn+0 |
Bluetooth 1 | Control+Fn+1 |
Bluetooth 2 | Control+Fn+2 |
Bluetooth 3 | Control+Fn+3 |
Bluetooth 4 | Control+Fn+4 |
例えば、有線接続でWindows PCと接続しておき、Bluetooth 1にMac、Bluetooth 2にもう一台のPC、Blutooth 3でiPadに接続…みたいな使い方も可能です。
新しいデバイスとの接続方法もものすごく簡単で。「Fn+Q」でペアリングモードに移行、「Control+Fn+登録したいキー(1~4)」から接続可能です。
接続する際に、デバイスの画面に表示されたPINコードを入力すればHHKB Professional HYBRID Type-Sのセットアップは完了。
もう一度おさらいしておきましょう。
- 【HHKB Professional HYBRID Type-Sの接続】
- 電源をON。
- Fn+Qを押すと”ペアリングモード”に移行。
- Control+Fn+登録したい数字(1~4)を押す。
- 表示される操作の通りに進めると登録完了。
- 【HHKB Professional HYBRID Type-Sの接続デバイス切り替え】
- 有線接続:Fn+Control+0
- Bluetooth:Fn+Controll+1~4の数字キー
HHKB Professional HYBRID Type-Sは接続/切り替えも簡単です。
Fnキーの矢印操作が抜群(英字配列)
さて、ここからは機能面というか、使い心地に直結するトピックについて触れていこうかと思うのですが、高級キーボードだけに使いやすさも至高で。
HHKBのキーボードは合理的なキー配列も特徴的なのですが、初めて触れるFnキーとのコンビネーションで行う”矢印の操作”にはもう感動を覚えました。
これがほんと効率マッハ。英語配列でのみこの体験ができるのですが、最初こそ操作に戸惑うものの…慣れてしまったらもう戻れないレベルに使いやすいんですよね。
Fnキーに小指を載せたまま人差し指と中指で矢印キーの操作ができるというのは…HHKB HYBRID Type-Sの大きなメリットであり、効率爆上げの秘密の1つです。
ソフトウェアの更新もキーマップの変更も専用ソフトにおまかせあれ
HHKB Professional HYBRID Type-Sには専用のソフトウェア(Windows)により、制御キーと文字キー全般のキーマップをカスタマイズすることが出来ます。それもめっちゃ簡単に。
キーマップの変更画面はこんな感じになっていまして。僕はBackSpaceキーをDeliteキーに、WindowsキーとAltキーを入れ替えて使ってます。
変更した設定はHHKB本体に保存されるため、ほかのデバイスでも同じキーマップで使用できるほか、HHKB本体のソフトウェア更新も可能なので、HHKBを買ったなら…使わない手はないですよ、ブラザー。
WindowsとMac(iOS)との併用はちょっと面倒かも
次に背面にある”DIPスイッチ“について。HHKB Professional HYBRID Type-Sはこの背面スイッチの組み合わせでキーを変更したり、キーボードの”モード”を変更することが出来ます。
※出荷時はWindowsモードに設定されてます。
スイッチの切り替えはキーボードの背面に記載されているため、迷うことはないのですが…WindowsとMacを頻繁に切り替えて使うといったシチュエーションでは少々億劫で。
カバーを外さないといけないですし、スイッチも小さいので、頻繁に切り替えて使うのは面倒かなぁと。
そもそも、WindowsとMacではキーが異なるので仕方ないかもなんですけど、WindowsとMac(またはiOS/iPadOS)を切り替えて使おうと思っているブラザーはご留意を。
ちなみに、DIPスイッチの変更は必ず電源の入っていない状態で行うこと。故障の原因になる可能性があります。
HHKB Professional HYBRID Type-Sのスペックと仕様
サイズ | W294×D120×H40mm ※キートップ上面まで 約540g ※電池含まず |
電源 | 単三乾電池2本 USBコネクターからの給電 |
動作時間 | アルカリ乾電池使用時の目安:約3か月 |
インターフェース | Bluetooth Ver4.2LE Class2 USB Type-C(ケーブル付属無し) |
無線接続距離 | 最大10m |
カスタマイズ機能 | DIPスイッチ キーマップ変更機能(ソフトウェア) |
キースイッチ | 静電容量無接点方式 押下圧45g 3.8mmストローク シリンドリカルステップスカルプチャ キーピッチ:19.05mm |
キー数 | 60個 |
対応OS(Bluetooth) | Windows 8.1/Windows 10 macOS 10.14以降 Android 4.4以降 iOS 11.4以降 iPadOS 13.0以降 |
対応OS(有線接続) | Windows 7/Windows 8.1/Windows 10 macOS 10.12以降 |
価格 | 35,200円(税込み) |
HHKB Professional Hybrid Type-Sのタイピング音に浸る
突然ですが、HHKB Professional HYBRID Type-Sのタイピング音をどうぞ。浸れる。 pic.twitter.com/A8wzMS4tLQ
— YusukeMiyamoto (@iyusukejp) April 6, 2021
HHKB Professional HYBRID Type-Sのタイピング音はHHKB公式YoutubeのASMR動画もチェックしてもらうとしまして。
キーボードのタイピング音ってデスクの材質や吸振パッドの有無、文字を打つ強さなんかでも変わってくるのですが、概ね、このキーボードのタイピング音は耳当たりが良くてですね。
僕は木製の自作デスクでHHKB Professional HYBRID Type-Sを使っているのですが、デスクの材質でこんなにも”音”変わるのです。
僕の環境では、公式YoutubeのASMR動画よりもちょい音が低めなのですがType-Sキー特有のストト…スコスコって音がたまらなくて。もうずっとキーボードを叩きたくなっちゃうっていう。
これ、ブロガーならではの贅沢な悩みなんですけど、HHKBを使いたいがために記事を書くっていう贅沢なループ入っちゃってます。
軽くて、なめらかで、打ちやすくて、静かだけど耳当たりの良い音。HHKB Professional HYBRID Type-Sのタイピング感ってほんと素敵です。
効率で選ぶなら英語配列のHHKBがおすすめ
HHKB Professional HYBRID Type-Sは日本語配列と英語配列で”矢印キー”の有無が異なるなど、少々配列が違うのですが…僕としては、効率を求めるなら”英語配列”が圧倒的におすすめです。
というのも、英語配列には矢印キーが存在していないのですが、上述の通りFnキーとのコンビネーションで矢印操作を行います。使いにくいんじゃね? と思いきや…慣れるとこちらのほうが使いやすくて。
(あくまでも僕の意見です)
英語配列は日本語配列よりもSpaceキーが幅広いですし、Enterキーもちょうど小指で押せる位置にあるので、文字を長時間打つ人ほど効率が高まるんじゃないかなぁと。
もちろん”慣れ”も必要かと思うのですが、プログラミングだったり、ブロガーやライターといった文字を扱うお仕事なら英語配列をおすすめしたいです。
というよりも…慣れてみてください。ほんとに。
レビューまとめ!望む全てを手に入れるなら「HHKB Professional HYBRID Type-S」をどうぞ
あまりにもお気に入り過ぎて、少々長くなってしまいましたが…このあたりでHHKB Professional HYBRID Type-Sの僕の評価とレビューをまとめて締めといきましょう。
大前提として、HHKB Professional HYBRID Type-Sが価格に見合う至高のキーボードというのは間違いありません。機能も充実していますし、Type-Sキーの唯一無二な打鍵感も素敵です。
長く使えることを考えると…むしろその価値は価格以上。
僕が今まで使ってきたキーボードの中でも断トツに使いやすくて、最高に好みの音だったのですがいくつか「微妙じゃね?」ってなったところもあったので、そのあたりもまとめておきますね。
Good!!
- 至高の打ち心地とタイピング音!
- 合理的で慣れると戻れないキー配列(英字配列)
- ストロークが深いのに、軽い打鍵感なので疲れにくい。
- 複数デバイスとの接続が可能で、切り替えが簡単。
- コンパクトでどこへでも連れていける。
- 専用ソフトでキーマップを変更し、さらに自分が使いやすいようにカスタムできる。
- 耐久性の高い”サブリメーション印刷”により、長く使える。
Bad…
- ルーフや吸振パッドなどのアクセサリ類が軒並み高い。(特にルーフ。プラスチックのカバーでなんで4,400円もするんや)
- 有線接続用のUSB-Cケーブルが付属しない。
- WindowsとMac(またはiOS/iPadOS)で切り替えて使う時はDIPスイッチを変更するのがちょっと面倒。
HHKB Professional HYBRID Type-Sのレビュー&評価まとめ
デザイン | ★★★★★+ |
キー配列(英字) | ★★★★★+ |
静音性 | ★★★★★+ |
打ち心地 | ★★★★★+ |
タイピング音 | ★★★★★+ |
価格(コスパ) | ★★★★★ |
もう好き好きバフがかかっちゃっているので…HHKB Professional HYBRID Type-Sの僕の評価はほぼ最高値。
タイピング感も、タイピング音も、デザインも、使用感も、気になるところが全然ないんですよね。
HHKB Professional HYBRID Type-S自体の評価ではないですが、キーボードルーフや吸振パッドといったアクセサリ類が高いのは少ーしだけ気になりますけどね。(あと、USB-Cケーブルは付属しといてほしかった。高いんだから)
とまぁこんな感じで。僕はHHKBをヘビーユースしていく運命が決まってしまったので、いつか…いつか! 無刻印モデルにチャレンジしてみたい。
全てを求めるなら、HHKB Professional HYBRID Type-Sで間違いなしですよ、ブラザー。少々お高いですが、間違いなくそれ以上の体験が得られるので、今すぐポチです。