コンパクトなのにハイパワー!2つのUSB-C搭載でPD対応の急速充電器「Innergie C3 Duo」をレビュー

真っ白でシンプルなデザインも良い感じ。
コンパクトでUSB PD対応、2つのUSB-Cポートを搭載する急速充電器「Innergie(イナジー) C3 Duo」をデルタ電子よりご提供いただいたので、デザインや使用感、充電速度なんかを検証しつつ、ダダっとレビューをお届けです。
Innergie C3 Duoは、「充電器は1つで十分」をコンセプトにした"One For All 急速充電器シリーズ“のコンパクトな2ポート搭載モデル。
1つのポートで充電している時は最大30W、2つのポートで同時充電するときは1ポート最大15W(合計最大出力24W)で急速充電することができます。
PD3.0とQC4.0の急速充電に対応するほか、PPSにもしっかり対応していて、デバイスに最適な電力を供給してくれて、価格は3,990円。
現在はセール中で、今ならAmazonにて3,391円で購入できちゃうので……気になるブラザーはこの機会をお見逃しなくです。
30WでPD3.0対応の2ポート急速充電器「Innergie C3 Duo」をレビュー

Innergie C3 Duoのパッケージはこんな感じ。
それじゃ、早速「Innergie C3 Duo」のレビューといきましょう。
Innergie C3 Duoはデルタ電子ブランド"Innergie(イナジー)"のOne For All 急速充電器シリーズにラインナップされる2ポート搭載急速充電器。
#Tips |
本社を台湾に置く"デルタ電子"は、設立50年以上の歴史を持つ世界No.1電源メーカー。電子部品など様々な分野で数多くの実績を積み上げています。より良い明日のために革新的クリーンなエネルギー効率の高いソリューションを提供するというビジョンを継承し、より良い充電ソリューションを提供することを目指しているとのこと。 |
持ち運びやすいサイズ感を維持しつつ、最大出力30Wの単ポート充電、最大出力15Wの2ポート同時充電に対応していますよ。
このサイズ感で30Wの2ポート搭載急速充電器って珍しいですし、小型でiPhoneやAirPodsも同時充電できるため、旅のお供にもいいかも。
デザインを眺める

ひっそりと主張してくる"Innergie"のロゴ。
それじゃ、まずはInnergie C3 Duoのデザインから簡単にチェックしていきましょう。
サイズは30.4×42.8×45.6mm、重さは70.5g。真っ白で光沢のあるシンプルなデザインが特徴的。
付属品は電源アダプター本体とクイックスタートガイドだけでした。
※C6 Duoに充電ケーブルは付属しません。Innergieから耐久性に優れるUSB C to LihtningケーブルとUSB C to Cケーブルが販売されているので、必要な人はこちらも併せて購入するのもいいかも。

正面にはUSB PD3.0(PPS)とQC4.0に対応するUSB Type-Cポートが2つ。
単ポート使用時の最大出力は30W。2ポート同時使用時は各ポート最大15Wで充電することができますが、最大出力は24Wに制限されます。
とはいえ、15Wもあれば大抵のスマホやイヤフォン、ウェアラブルデバイスなどを十分充電できるスペックなので、出力の制限は気にならないですね。Macbook Airなど、最大出力の30Wで充電したい時は単ポートで使えばOK。

Innergie C3 Duoを横から見てみるとこんな感じ。しっかりPSEマークも取得しています。

折り畳み式プラグは、収納時に少しだけ"プラグの先"が出るデザインになっているため、折り畳み/収納は非常にスムーズ。
折り畳み式プラグを採用する電源アダプタは、硬くてプラグを出すのに苦労する……ってシチュエーションも稀にありますがInnergie C3 Duoはそんなこと一切ありません。
これも素敵なポイントの1つ。


ちなみに、Innergie C3 Duoは片手で握れるくらいサイズ感で、横幅で言えばAirPods Proと同じくらい。
重さも70gと軽いですし、持ち運ぶにもピッタリです。
各ポートを使用した際の最大出力は?

コンパクトでほかのアダプタと干渉しにくい。
Innergie C3 Duoの最大出力は30Wですが、これは単ポートで使用した時の最大出力。
2つのポートを使用して同時充電する際は合計最大出力が24Wに制限され、各ポート最大15Wになります。
- デバイス1台
- USB-C/PD 最大出力30W
- 5.0/9.0/12.0/15.0/20.0V = 3.0/3.0/2.5/2.0/1.5A – PPS 5.0-11.0V = 3.0A
- デバイス2台
- 1ポート最大15W、合計最大出力24W
- 5.0V = 3.0~4.8A
各ポート使用時の出力をダダっとまとめるとこんな感じ。
30Wといえば、Macbook Air(M1)を最大出力で充電できるパワーですし、普段はInnergie C3 Duoを持ち歩き、Macbook Airも充電できるし、必要に応じてiPhoneやAirPodsも同時充電する……みたいな使い方が想定できますね。
(さすがにM1 Pro搭載Macbook Proを最大速度で充電するには出力が足りない)
2ポート同時充電時はiPhone 13/14シリーズの最大出力(20W)にちょこっとだけ足りないのも惜しいところです。
スペックと仕様
名称 | One For Allシリーズ Innergie C3 Duo |
サイズ | 30.4×42.8×45.6mm 70.5g |
AC入力 | 100-200V AC 1.0A 50-60Hz |
USB-C出力 | 5V DC/3A 9V DC/3A 12V DC/2.5A 15V DC/2A 20V DC/1.5A PPS 5V-11V/3A |
合計出力 | 最大30W デバイス1台:最大30W デバイス2台:1ポート最大15W |
端子 | USB Type-C ×2 |
その他 | USB PD3.0(PPS)対応 QC4.0対応 折り畳み式プラグ 過電流/過電蓄保護 過熱保護/過載保護/短絡保護 2年製品保証 |
価格 | 3,990円 |
Innergie C3 Duoの充電速度&性能を試す

せっかくなので、Innergie C3 Duoの充電性能や充電速度も簡単に検証しておきましょう。
公称値では、Macbook Air 13インチは1.9時間の充電で0-100%、iPhone 13 Proは50分の充電で0-70%まで充電できるとのこと。
それと、Innergie C3 Duoは効率的な充電が実現できる"PPS"にも対応していますが、こちらもPPSに対応するPixel 7でテストしていきますよ。
#Tips |
PPS(Programmable Power Supply)とは、PDの規格のこと。PDでは一定の電圧帯のみでの給電が可能でしたが、PPSは電流と電圧を調節して超効率よく充電できます。つまり、PDと比べて電力の無駄がないので発熱も少なめ。 |
時間の都合上、計測時間はバラバラで簡易的なテストになっていますが、充電速度がどれくらいなのか気になるブラザーは参考にどうぞ。
充電速度の簡易テスト(単ポート使用時)
充電時間 | バッテリー | 定格平均 | |
iPhone 13 mini (最大18W) | 18:14 ↓ 18:45 ↓ 19:00 | 31% ↓ 76% ↓ 86% | 9.08V 1.64A 14.89W |
iPad Pro 12.9 M1 (最大36W) | 21:35 ↓ 22:00 ↓ 22:31 | 19% ↓ 42% ↓ 70% | 15.0V 1.90A 28.55W |
Pixel 7 (最大20W/PPS) | 19:54 ↓ 20:03 ↓ 20:35 | 47% ↓ 60% ↓ 89% | 9.06V 2.10A 19.75W |
Pixel Watch (最大5W) | 17:50 ↓ 18:20 ↓ 18:40 | 26% ↓ 79% ↓ 100% | 5.05V 0.41A 2.07W |
あくまでも簡単なテストになりますが、iPhone 13 miniは約30分間の充電で約40%充電可能で、50%充電するのに約40分間。iPad Proは、約30分間の充電で約30%充電できました。
(M1iPad Proは最大出力にちょっと足らない)
Google Pixel Watchは、20分間の充電で約40%充電可能。Pixel Watchは30分で約50%充電が可能な急速充電に対応していますが、こちらも楽々クリアですね。
PPSに対応するPixel 7は最大20Wの急速充電が可能ですが、定格の平均値もしっかり上限まで出力されており、充電速度はざっくり10分で10%ほど。40分で50%の充電ができます。
いずれも十分最大出力に近い速度で充電できていますし、公称値とも大きく変わらず。定格の平均も安定しているかなぁと思います。
2ポート使用時の出力
Innergie C3 Duoは2ポートの同時充電にも対応しているので、こちらもどれくらいの出力で充電できるのかダダっとチェックしておきましょう。
2ポート同時充電時の出力
iPhone 13 mini + Pixel 7 | 4.96V – 2.21A = 10.96W + 4.97V – 1.94A=9.64W |
iPhone 13 mini(Magsafe) + iPad mini6 | 4.96V – 2.04A = 9.57W + 4.94V – 2.69A = 13.28W |
Pixel 7 + Nintendo Switch(有機EL) | 4.89V-1.56A=7.62W + 4.83V-1.89A=9.12W |
iPhone 13 mini + Beats Studio Buds | 4.99V-1.74A=10.17W + 5.03V-0.33A=1.65W |
Innergie C3 Duoは、デバイスに最適な電力を自動で判別して調整してくれますが、これは2ポート使用時も同じ。
各ポートにちょうどいい出力で電力を供給してくれます。
#Tips |
上記はいずれも同時充電時の各デバイスの最大出力です。C3 Duoの同時充電時の最大出力は各ポート最大15W、合計最大出力24Wとなっており、例えば、iPhoneとiPad Proを同時に充電した場合、iPhoneが10Wで充電されていたらiPad Proは14Wで充電されるといった感じで、合計出力が24Wを超えることはありません。 |
同時充電時は単ポート充電時と比べて少し熱を持ちやすくなります。といっても、めっちゃ熱くなるわけではないですし、動作や安全性に問題ないレベルの熱さ。
せっかくなので、PPSに対応するスマホ(一部)も乗っけておきますね。
PPSに対応するスマホ
- PPS 45W
- Glaxy Note10+
- Galaxy S21/S22 Ultra
- PPS 30W
- Google Pixel 6/6 Pro
- Google Pixel 7/7 Pro
- Xperia 1Ⅲ
- Xperia 5Ⅲ
- Xperia1Ⅳ
- PPS 25W
- Galaxy Z Fold3 5G
- Galaxy Z Fold 2
- Galaxy S20/S20+/S20 Ultra
- Galaxy Note20/Note20 Ultra
- Galaxy Note10
GalaxyでPPSに対応する製品は「Super Fast Charging 」と呼ばれる機能を搭載しています。PPS=Super Fast Charging。
比較的新しいXperia、Google PixelもPPSに対応しているほか、PPSに対応するAndroidスマホはちょこちょこあるので、自分が使っているスマホが対応しているか確認しておきましょう。
レビューまとめ!Innegie C3 DuoはiPhoneやAirPodsをまとめて充電できる優等生

デザインを眺めつつ、充電速度を検証しつつ、ダダっとレビューをお届けしてきましたが、Innergie C3 Duoはなかなかに優等生な急速充電器。
サイズもコンパクトで軽いため、持ち運びしやすいですし、使用感も良好。このサイズ感で最大30Wの出力&2ポートのUSB-C搭載は魅力的ですね。
最後にInnergie C3 Duoの僕のレビューと評価をまとめておきます。
Good!!
- 真っ白でシンプルなデザイン!
- コンパクトなサイズ
- 2つのUSB Type-Cポート
- 単ポートの最大出力30W。2ポート同時使用時は各ポート最大15Wで充電できるパワー
- 3,990円の買いやすい価格
Bad
- 悪いところが見当たらないけど、強いて挙げるとするなら…真っ白で光沢のあるデザインなのでちょっと汚れが目立つかも
Innergie C3 Duoのレビュー&評価まとめ
デザイン | ★★★★★ |
サイズと重さ | ★★★★★ |
充電性能 | ★★★★★+ |
対応デバイス | ★★★★☆ |
価格(コスパ) | ★★★★★ |
総合評価 | 9/10 |
Innergie C3 Duoの僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。単ポート使用時はしっかり最大出力30Wで充電できますし、2ポート使用時もほぼ公称値通りの充電速度で充電できます。
重さも約70gと軽く、持ち運びに適したサイズ感で2つのUSB Cポートを搭載しているため、外出時のお供にも最適かなぁと。忖度無しでほんと悪いところが見当たらないくらいに素敵な急速充電器。
3,990円という価格も絶妙に買いやすい価格でいいですね。ちなみに、今はセール中で、Amazonだと3,391円で購入できちゃうので……気になるブラザーはこの機会にぜひ。
USB-Cポートで同時充電できる急速充電器を探しているなら、Innergie C3 Duoはおすすめです。