C3 Duoの上位モデルはさらに強かった。
先日、Innergie”All For Oneシリーズ”の急速充電器「Innergie C3 Duo」のレビューをお届けしたばかりですが、お次はさらに強い上位モデル「Innergie(イナジー) C6 Duo」のレビューをお届けです。
今回もデルタ電子から製品をご提供頂いたので、デザインやサイズ感をチェックしつつ、充電速度や使用感のレビューをダダっと見ていきましょう。
Innergie C6 Duoは、最大60Wの出力に対応する”One for All急速充電器シリーズ”の最上位モデル。
単ポート使用時は最大60W、2つのUSB-Cポートで同時充電する時は45W+18W、または30W+30Wで急速充電できるほか、PD3.0やQC4.0、PPSにも対応しています。
価格は5,990円。Amazonでは500円オフクーポンが配布中なので、ハイパワーで2つのUSB-Cポートで同時充電できる急速充電器ないかなぁって探していたブラザーはこの機会にぜひ。
それと、今ならInnergie公式HPで5,990円 → 4,792円と最強にお買い得な価格で購入できるので、こちらも要チェックです。
このクラスの充電器が5,000円切るのはやばい。
最大60Wで2ポート同時充電もできる急速充電器「Innergie C6 Duo」をレビュー
パッケージはこんな感じ。
それじゃ、まずは「Innergie C6 Duo」のデザインや使用感のレビューといきましょう。
Innergie C6 Duoはデルタ電子ブランド”Innergie(イナジー)”のOne For All 急速充電器シリーズにラインナップされる2ポート搭載急速充電器。
前回レビューをお届けしたInnergie C3 Duoの上位モデルとなり、最大出力は単ポート使用時で最大60W。C3 Duoと比べて2倍のパワーを誇ります。
#Tips |
本社を台湾に置く”デルタ電子”は、設立50年以上の歴史を持つ世界No.1電源メーカー。電源や電子部品など様々な分野で数多くの実績を積み上げ、世界で圧倒的なシェア率を誇ります。Appleにテスラ、Dellや任天堂、HPなどの主要メーカーで数多く採用されてるため、みんな一度は使ったことあるはず。 |
デルタブランドの1つというだけあり、「Innergie(イナジー)」の急速充電器”One For Allシリーズ” は品質の高さも折り紙付き。
デルタ電子はものすごいシェア率を誇る電源メーカーなのですが、分かりやすいところで言うとNintendo Switchの充電器もデルタ電子製です。
Innergie C6 Duoのパッケージは非常にシンプルで、電源アダプタと説明書のみが付属していました。
デザインを眺める
Innergie C6 Duoのデザインはこんな感じ。
ほかのOne For All急速充電器シリーズと共通した”シンプルで真っ白なデザイン”が特徴で、サイズは30.4×47×56mm、重さは140g。
63Wのハイパワーながら比較的コンパクトなサイズで、十分持ち運びもできるサイズ感ですね。
前面にはUSB PD3.0とQC4.0、PPS(Programmable Power Supply)に対応するUSB Type-Cポートを2つ搭載。
#Tips |
PPS(Programmable Power Supply)とは、PDの規格のこと。PDでは一定の電圧帯のみでの給電が可能でしたが、PPSは電流と電圧を調節して超効率よく充電できます。つまり、PDと比べて電力の無駄がないので発熱も少なめ。 |
Innergie C6 Duoの出力は単ポート使用時で最大60W、2ポート使用時で最大45W+18W、または30W+30Wの急速充電に対応しています。
当然ながらPSEマークも取得済み。
InnergieのOne For Allシリーズはどのモデルも充電状態を表すLEDインジケーターなどが無いというのも素敵ポイントです。
(アダプタのLEDって暗い時に光って邪魔なので、僕はあんまり好きじゃないのです)
C6 Duoのコンセントは”折りたたみ式プラグ”が採用されており、折りたたんでいる状態の時はちょこっとだけ先が出ているので出し入れしやすい。
One For Allシリーズの急速充電器は2つのアダプタを並べられるようにプラグの位置が調整されています。
複数のデバイスを普段からグイグイ使ってる人は、アダプタがコンセントの場所を取り合いがちなので、これも結構大事。
充電ケーブルは付属しないので、必要な人はこちらも併せて購入しておきましょう。
Innergieから耐久性に優れるUSB C to LihtningケーブルとUSB C to Cケーブルが販売されているのでアダプタと合わせて使うのもいいかも。
C3 DuoとC6 Duoのサイズを比較
左:C6 Duo、右:C3 Duo
せっかくなので、Innergie One For Allシリーズの急速充電器「C3 Duo」と「C6 Duo」のサイズ感やスペックもダダっと比較しておきましょう。
C3 Duo | C6 Duo | |
サイズ | 30.4×42.8×45.6mm | 30.4×47×56mm |
重さ | 70.5g | 140g |
最大出力 | 30W | 60W |
同時充電 | 各最大15W 最大24W | 45W+18W 30W+30W |
ポート | USB-C×2 | USB-C×2 |
価格 | 3,990円 | 5,990円 |
最大出力はC3 Duo → C6 Duoで2倍になっていますが、サイズもひとまわりほど大きくなってますね。
重さも倍ほど違うため、サイズ感を重視する人は「Innergie C3 Duo」、最大出力を重視する人は「Innergie C6 Duo」を選ぶのがおすすめです。
▶コンパクトなのにハイパワー!2つのUSB-C搭載でPD対応の急速充電器「Innergie C3 Duo」をレビュー
各ポート使用時の最大出力
Innergie C6 Duoは6段階の電圧を自動検出して調整するインテリジェンス機能を搭載しており、2ポートを使用して同時充電する場合は45W+18W、または30W+30Wに配分して充電可能です。
各ポート使用時の最大出力は……
- 単ポート充電
- 最大60W
- 2ポート同時充電
- 45W+18W
- 30W+30W
上記のとおり。
自動でデバイスを検出し、最適な電力を割り当ててくれるので、使用するUSBポートを気にしなくてOKというのもメリットです。
「どちらか」を選ぶ必要もなし。
スペックと仕様
名称 | One For Allシリーズ Innergie C6 Duo |
サイズ | 30.4×47×56mm 140g |
AC入力 | 100-240V AC 1.6A 50-60 Hz |
USB-C出力 | 5V DC/3A 9V DC/3A 12V DC/3A 15V DC/3A 20V DC/3A PPS 5V-11V/3A |
合計出力 | デバイス1台:最大60W デバイス2台:45W+18W、30W+30W |
端子 | USB Type-C ×2 |
その他 | USB PD3.0(PPS)対応 QC4.0対応 折り畳み式プラグ 過電流/過電蓄保護 過熱保護/過載保護/短絡保護 2年製品保証 |
価格 | 5,999円 |
Innergie C6 Duoの充電速度と充電時間を計測
それじゃ、Innergie C6 Duoの充電速度を計測しつつ、どれくらいのい速度で充電できるのか?も見ていきましょう。
公称値では、Macbook Air 13″が1.8時間で0-100%、iPhone 13 Proが50分で0-70%まで充電できるとのことですが、まずは単ポート使用時の充電速度と定格出力(平均)を見ていきましょう。
充電速度の簡易テスト(単ポート使用時)
時間の都合上、計測時間はバラバラであくまでも簡易的なテストですが……Innergie C6 Duoの充電時間の目安としてどうぞ。
C3 Duoの時と同様に、PPSに対応するPixel 7のほか、今回はMacbook Pro、Apple Watch Ultraでも計測していきますよ。
充電時間 | バッテリー | 定格平均 | |
iPhone 13 mini | 11:39 ↓ 12:09 ↓ 12:19 ↓ 12:39 | 37% ↓ 70% ↓ 84% ↓ 94% | 9.12V 1.75A 15.68W |
Pixel 7 | 11:24 ↓ 11:54 ↓ 12:14 ↓ 12:25 | 7% ↓ 55% ↓ 79% ↓ 87% | 9.06V 2.13A 19.29W |
Apple Watch Ultra | 0:28 ↓ 0:48 ↓ 0:58 ↓ 1:18 | 17% ↓ 38% ↓ 54% ↓ 86% | 5.26V 0.26A 1.36W |
iPad Pro12.9 (M1) | 19:30 ↓ 19:40 ↓ 19:50 ↓ 20:20 | 9% ↓ 18% ↓ 30% ↓ 62% | 15.1V 2.13A 33.17W |
Macbook Pro (M1 Pro) | 12:53 ↓ 13:03 ↓ 13:13 ↓ 13:23 ↓ 13:54 | 46% ↓ 55% ↓ 68% ↓ 78% ↓ 97% | 19.5V 2.93A 58.48W |
C6 Duoの充電速度を計測してみたところ、iPhone 13 miniは30分間で約30%、iPad Proも30分間で約30%。
ソフトウェア側で制御されるせいで充電速度が遅いと言われているPixel 7でも30分間の充電で約50%充電することができました。
定格出力の平均値も安定しており、デバイスの対応する上限までしっかり出力できている印象です。
ちなみに、14インチMacbook Pro(M1 Pro/10Core)は最大96Wの出力に対応しているのですが、Innergie C6 Duoだと少しパワー不足。
C6 Duoでも1時間あればM1 Pro搭載Macbook Proを50%くらい充電できるポテンシャルがありますが、最大速度で充電したい場合はApple純正アダプタか、より出力の高いアダプタを使用するのがおすすめです。
(寝てる間に充電する…みたいな使い方ならC6 Duoで全然OK)
2ポート同時充電時の最大出力
iPad mini6 + Pixel 7 | 15.0V – 1.09A = 16.37W + 9.27V – 1.50A=13.90W |
Macbook Pro M1 Pro + iPad mini6 | 19.8V – 1.54A = 30.56W + 15.0V – 1.12A = 16.83W |
Pixel 7 + Nintendo Switch(有機EL) | 8.41V-1.41A=19.66W + 15.0V-0.77A=10.80W |
2ポート同時充電の計測結果はこんな感じ。
充電するデバイスのバッテリー残量によるものの、同時充電でも安定した出力で充電することができます。
Innergieの”One For Allシリーズ”は「C3 Duo」「C6」「C6 Duo」「45H」の4つの製品がラインナップされていますが、どの充電器がどんなデバイスを充電するのに最適なのか? について気になるブラザーはInnergie公式HPの記事もあわせてどうぞ。
▶Innergie One For Allシリーズ製品の比較 – 公式HP
レビューまとめ!Innergie C6 Duoはシンプルに良い急速充電器
InnergieのOne For Allシリーズの急速充電器では2つめのレビューとなりますが、デルタブランドなので信頼性も高く、筐体の仕上げも素敵ですし、なにより最大60Wのパワーはド安定。
PD3.0やPPSに対応するUSB Type-Cポートを2つ搭載し、単ポート使用時で最大60W、同時充電時は45W+18W/30W+30Wで充電できるので、大抵のデバイスは最大速度で充電することができます。
最後に、Innergie C6 Duoの僕の評価とレビューをまとめておきますね。
Good!
- 真っ白でシンプルなデザイン
- 単ポート時最大60W、同時充電で45W+18W/30W+30Wなので、大抵のデバイスに使える
- PD3.0やQC4.0、PPS対応
- 自動でデバイスを検出して最適な電力を分配
- 5,999円で買えるのにハイクオリティ
Bad
- あまり気にならないけど、常に持ち歩くには少し重いかも
Innergie C6 Duoのレビュー&評価まとめ
デザイン | ★★★★★ |
サイズと重さ | ★★★★☆ |
充電性能 | ★★★★★+ |
対応デバイス | ★★★★☆ |
価格(コスパ) | ★★★★★ |
総合評価 | 9/10 |
Innergie C6 Duoの僕のレビューと評価はこんな感じ。
そもそもの話、5,990円という価格も十分買いやすくて素敵なのですが、現在は公式HPで5,990円 → 4,792円で購入できるので……価格を考えると、間違いなくそれ以上のポテンシャルを秘めた急速充電器かなぁと。
Macbook Pro(M1 Pro)を最大速度で充電するには少しパワーが足りないですが、iPhoneやAndroidスマホ、Nintendo Switchなんかもゴリゴリ充電可能。
おうち用に常備して電源アダプタを減らす使い方がマストですが、比較的コンパクトなサイズ感なので持ち運び用としてもおすすめです。
持ち歩くならこいつひとつで全部充電できちゃう。
Innergie C6 Duoはシンプルに良い急速充電器なので、気になるブラザーはお安く購入できる間に…ポチっとどうぞ。