この価格でディスプレイ搭載は最強。
MOJHONより、液晶ディスプレイを搭載するPC/スマホ/任天堂スイッチ向けコントローラー「MOJHON AETHER スマートスクリーンワイヤレスコントローラー」をご提供いただいたので、デザインを眺めつつ、特徴や使用感についてレビューをお届け。
LCDディスプレイと摩耗に強いホールスティック搭載で3,980円は...強すぎる。同社にはもう少しリッチな性能のコントローラーもラインナップされているので、気になる人は以下の記事も参考に。

ディスプレイ搭載で3,980円の鬼コスパ!「MOJHON AETHER(エーテル)」をレビュー

MOJHON AETHER(エーテル)は、MOJHON(旧BIGBIGWON)へのブランド名変更後に発売された最新のワイヤレスコントローラー。


従来のコスパ路線を継承しつつ、より優れたスペックと使いやすさを追求した「コスパの定義を大幅に更新したコントローラー」です。最も大きな特徴は、3,980円という価格ながらLCDディスプレイを搭載すること。デュアルホールセンサーによる精度の高さやスマートスクリーンによる設定/カスタムの簡単さはこのコントローラーの大きなメリットかも。
- LCDディスプレイ搭載
- デッドゾーンやマッピングなどのカスタムが本体だけでできる
- 残りのバッテリー残量も確認可能
- 有線接続/無線接続ともに1000Hzのポーリングレートに対応
- 摩耗に強いホールセンサースティック
- 256段階のホールセンサートリガー
- 2つの背面ボタンを搭載
- スティックの動作を細かく検知する12bitチップ
- それでいて3,980円で買えちゃう恐るべきコスパ
MOJHON AETHER(エーテル)の主な特徴は上記のとおり。
詳細は後述しますが、MOJHON AETHERの特筆すべきはLCDディスプレイをこの価格帯で搭載しちゃっていることなのですが、通常は専用アプリをインストールしたり、煩わしいボタン操作で行う必要があったデッドゾーンやマッピング、振動など、コントローラーに関する設定はすべて本体だけで完結できるようになっています。
付属品は「コントローラー本体」「USBレシーバー」「充電ケーブル」。コスト削減のためか、QRコードが印字されたカードのみで説明書は無し。






デザイン自体はXbox ワイヤレスコントローラーに近いですが、十字キーが特殊な形状になっているほか、背面ボタンを2つ搭載。(特殊な形状の十字キーは最初違和感あるかも)
MOJHON AETHER(エーテル)を手に持ってみると非常に軽く、ABXYボタンやRT/LT、RB/LBボタンの押し心地自体は一般的なコントローラーと同じ。背面ボタンのみ「カチカチ...」っとした気持ちいいクリック感のある押し心地になっています。

デジタルスケールとノギスでサイズを計測してみたところ、ボディは縦113mm、横151.5mm。重さは214.4g。ディスプレイのサイズは25mm(約2.5cm)でした。
詳細は後述しますが、液晶ディスプレイは小さい画面でも見やすく、視認性が高いのもGood。
MOJHON AETHER(エーテル)のスペック | |
---|---|
製品名 | MOJHON AETHER |
重さ (コントローラー単体) | 214.4g |
接続 | 2.4GHz接続(USBレシーバー) Bluetooth 有線接続 |
対応ハード | PC(Windows10/11) Nintendo Switch iPhone/iPad Android ※Xbox/PlayStationは非対応。 |
バッテリー | 600mAh |
RGB | × |
オーディオ端子 | × |
その他 | プログラム可能なボタン ホールエフェクトトリガー 1000Hzのポーリングレート ホールセンサースティック 振動の調整 連射機能 12bitサンプリングチップ 液晶ディスプレイ搭載 |
価格 | 3,980円 |
LB/RBボタンの均一な押し心地と200万回の耐久性

LB/RBボタンはどの位置で押しても均一な押し心地を実現する「一体式ショルダーボタン」を採用しており、ABXYボタンは200万回の耐久性を備えており、押したときに「カチャカチャ」鳴らないのも特徴かなと。
ABXYボタンを押した時の音は...どちらかというとスコスコした感じですね。十字キーは特殊な形状をしているため、最初は違和感があるかもですが...シリコン緩衝層が追加されており、柔らかい押し心地になってます。
ちなみに、MOJHON AETHER(エーテル)は、有線/無線に対応するコントローラーですが、有線/無線接続ともに1000Hzのポーリングレートに対応していますよ。
ポーリングレートとは、1秒間にデバイスからPCへデータを送信する頻度のこと。
ポーリングレートが高いほど1秒あたりのデータ送信回数が多く、遅延が少なくなり、コントローラーにおいてはポーリングレートが高いほど反応が良くなる。参考までにPS5のDualSenseは250Hzなので…全然違う。
ドリフトしにくく耐久性が高いホールセンサースティック

一般的なコントローラーは、計測するパーツをセンサーに当てながらスライド移動し、その抵抗を読み取って位置を測定していますが、MOJHON AETHERが搭載する「ホールセンサースティック」は磁気の働きを利用してセンサーとの間に物理的な接触がなく位置を測定することができます。
センサー中心部とスティックの隙間が小さくなってセンタリング精度が高まっているほか、物理的な接点がないためスティックの消耗が少なくなり、ドリフト現象が発生しにくいのもメリット。
MOJHON AETHER(エーテルは)ホールセンサースティックのほか、トリガーにもホールセンサーが採用されており、256段階の入力に対応するため、アクセルの微調整を行うレースゲームなどにも最適です。
MOJHON AETHERは、液晶画面の設定からトリガーモードを変更可能。押し込みで最大入力になり、素早い反応が得意な「クイックトリガーモード」と通常のトリガー入力になる「リニアトリガーモード」に対応しています。
MOJHON AETHERの液晶画面でできること

さて、ここからはMOJHON AETHER(エーテル)が搭載する「LCD(液晶)ディスプレイ」についてですが、これがまたシンプルかつ使いやすい。
アプリをインストールしたり、ボタンをポチポチ押して設定する必要がなく、スクリーン上で様々な設定やカスタマイズを行うことができます。
- 接続モードの切り替え
- PC/スマホ/任天堂スイッチに対応
- トリガーモードの切り替え
- クイックトリガーモード: 押し込みで最大入力、素早い反応
- リニアトリガーモード:通常のトリガー入力
- デッドゾーン調整
- デッドゾーン「0」設定で、シューティングゲームのエイム精度向上。
- デッドゾーンマイナス設定で、ゲーム内設定の限界を超える微調整も可能。
- マッピングや連射設定
- 背面ボタンへの設定
- 16個のボタンに対応した連射設定
- 振動強度の調整
- 4段階のバイブレーション調整に対応
- 液晶画面の明るさ
- モード変更(XInput/Switch)
- 言語設定
- デバイスとの接続
MOJHON AETHERの液晶画面でできる設定は上記の通り。
アプリを入れたり、煩わしいボタン設定で悩む必要がない...というだけで正義。ここからはMOJHON AETHERの液晶画面でできる設定や操作についてみていきましょう。


MOJHON AETHERの液晶画面で設定できる項目は「デッドゾーン」「マッピング」「連射」「トリガー」「振動」の5種類。
PCや任天堂スイッチ接続する時のモード切替が超簡単にできるほか、4段階の振動調整も楽々。
特にボタンのマッピングやトリガーのデッドゾーン調整は、液晶画面の恩恵で圧倒的に使いやすくなっており、画面を見ながら簡単かつ直感的に自分好みに調整できます。※主要ボタンはマッピングと連射に対応。デッドゾーンは数値で1ずつ調整可能。

ちなみに、MOJHON AETHER(エーテル)のディスプレイは常に点灯しているわけじゃなくて、必要ない時は自動で非表示になる仕様なので、電池持ちにも特に影響はなし。電池残量を確認したり、設定を変更したい時は”Fnボタン”を押すことで即画面を表示してくれます。
MOJHON AETHERでモンハンワイルズをプレイしてみた
このあたりで、MOJHON AETHER(エーテル)でモンハンワイルズをプレイしてみた実際の使用感についてダダっとレビューです。
僕はもうちょっとボディが重いほうがしっくりくるのですが...Xboxワイヤレスコントローラーに近い持ちやすい形状になっており、操作性はいい感じ。液晶画面を搭載しているぶんオプションボタンは高めに配置されていて、操作のしづらさはあるものの、慣れれば問題ないかなと。
MOJHON AETHERは背面ボタンを搭載しているため、モンハンワイルズをプレイする場合はボタン操作が複雑になりがちな操虫棍と相性がいいコントローラーかもですね。ガンナーも押し肉いボタンを背面ボタンに配置することでプレイの幅が広がり、快適になります。
それともうひとつ。これは僕のPC環境が悪い可能性もありますが...1度だけ操作できなくなったことがありました。モンスターに突っ込んだまま動かなくなり、そのまま1乙。
ユーザーレビューではRTボタンが押しっぱなしになる不具合もちらほら報告されていますが、3,980円で液晶画面搭載という恐るべきコスパを実現しているため、購入を検討している人はこういった不具合に遭遇することも認識しておくといいかもです。
MOJHON AETHERのFAQ
- MOJHON AETHERの対応するゲーム機は?
-
WindowsPC/任天堂スイッチ/iOS/Androidに対応。ただ、任天堂スイッチはボタンの表記が異なり、ジャイロも搭載していないので...使いにくいかも。WindowsPCで使うのがおすすめ。
- MOJHON AETHERをアップデートする方法は?
-
現状ない。口コミによれば、MOJHON(旧BIGBIGWON)のPC向けソフトでアップデートすると逆にダウングレードし、中国語表記になったという報告もあるので、何もしないのがベター。
- ゲームの遅延は?
-
モンハンワイルズ、原神、Need for Speed Unbound、ディアブロ4、Fallout76などで使っていますが、今のところ遅延を感じたことは一瞬たりともありませんでした。ただ、1度だけ操作できない不具合に遭遇した。(僕のPC環境との相性の問題もあるかも)
MOJHON AETHERの口コミ(一部抜粋)
液晶画面は小さいけどくっきりはっきり映るから見やすい
持った感じは安っぽいけど、この使いやすさでこの価格は素晴らし過ぎる
コスパは最強。性能も申し分なく普通に使える
大満足の性能ですが、押し込み位置を固定する「トリガーストップ」が欲しかった。十字キーが特殊な形状をしているのも惜しい
MOJHON AETHERのレビューまとめ!ライトユーザーにおすすめしたいコントローラー

さて、3,980円で液晶画面を搭載するワイヤレスコントローラー「MOJHON AETHER(エーテル)」について、ダダっとレビューをお届けしてきましたが、価格を考えると”ガチで”恐るべきコスパ。
安いからといって使用感が悪いわけじゃないですし、ボタンが押しにくいわけでもなく、なんならホールセンサースティックやホールセンサートリガー、液晶画面を搭載することで快適に使えるよう機能や耐久性にもコミットしてくれてます。

MOJHON AETHER(エーテル) レビュー&評価
3,980円でこのスペックは罪。
メリット
- 液晶画面搭載による設定のしやすさ
- マッピングやデッドゾーンのカスタムが鬼簡単
- 1000Hzのポーリングレート対応で悪くない操作性
- ホールセンサースティックとホールセンサートリガーによる高い耐久性
- それでいて3,980円で買えるコスパ
デメリット
- 十字キーが特殊な形状で違和感がある
- ディスプレイがあるぶん、オプションボタンの位置が高く押しづらい
- 耐久性には若干の懸念
- 全体的にガチ勢向きじゃない
- ジャイロ機能非搭載
デザイン | |
機能 | |
耐久性 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
MOJHON AETHERの僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。
液晶画面を搭載しており、ボタンのマッピングやデッドゾーンの調整、背面ボタン、ホールエフェクトスティック&ホールエフェクトトリガーを搭載しながら3,980円は...やっぱりコスパがすごい。(耐久性についてはもうちょっと使ってから追記します)
いずれにしましても、MOJHON AETHERは低価格かつ全体的に満足度の高い仕上がりのコントローラーだと思うので、なるべくコストを抑えつつ、使いやすいコントローラーが欲しい!ってライトユーザーにおすすめです。
結構ガチ勢寄りな僕の意見を言えば...白色は手垢が目立つので、ブラックをラインナップしつつ、液晶画面も搭載しつつ、ABXYボタンにメカニカルスイッチを搭載したもう少しガチ勢向けのモデルがあったら最高かも。
もう少し性能が良いコントローラーが欲しい...って人はMOJHON(旧BIGBIGWON)の上位モデル「GALE Hall」のレビュー記事も参考になるかも。